今回は、エリスを巡る一件に決着がついてしばらくたった頃の話です。
いわゆる後日談ですね。
ナディ&エリスは親切な老夫婦が経営する店を手伝いながら幸せな日々を送っています。
ブルーアイズはなんとアミーゴタコスの支部長に。
リカルド&リリオは相変わらず旅を続けているようです。
ゆったりした流れの中で、それぞれの登場人物の現状と、ナディが今の生活に感じている違和感をさりげなく描いています。
そしてAパートラストでローゼンバーグが登場!?
かと思いきや、Bパートが始まってすぐに、ローゼンバーグとはまったく関係ないブルーアイズの部下ということがわかりました(^^;。
絶妙のタイミングで現れてCMに突入とは、にくい演出です。
さらに、絶妙のタイミングで登場するキャラがあと二人。
かつて準レギュラーと思わせておいて姿を消していたオカマコンビが復活です。
エリスがまだ賞金首だと思い込んでいる彼らは、エリスを捕まえようと一騒動起こします。
あえなく逮捕されてしまいますが、この騒動でナディが賞金稼ぎであることが老夫婦にばれてしまいました。
ところが老夫婦は、素性がどうあれナディ&エリスにこのまま一緒にいてくれるよう頼みます。
この場面でナディが涙を流しますが、これは幼い頃の事件のせいでほとんど縁がなかった家族の優しさを感じたためでしょうね。
すごく印象的な場面です。
ナディは老夫婦の申し出に感謝しますが、エリスは旅立つことを選択。
「目が輝いてるナディが好き」だから。
今の幸せな生活は確かに安らぐけれど、その穏やかな生活はナディの生き方とは相容れないもののようです。
最初のほうで見せた「ナディの違和感」はまさにそれだったようで、エリスはそのことに気付いていました。
そして二人は再び旅に出ることに。
とりあえず最初の目的地はリカルド&リリオのいる場所。
と、新たな旅が始まったところでシリーズ終了です。
ここでは触れませんでしたが、リリオやブルーアイズ、それにリカルドの今後もちょっと気になります。
このように感じるのは、登場人物全員がそれぞれの人生を歩んでいること、それ自体がいくつものドラマを生み出しているからでしょう。
とにかく今回の話は、けっこうツボにはまりました。
そしてこの感覚は、これまでの25話があったからこそのものだと思います。
一通りの設定を知っていたとしても、これまでの25話で描かれてきた主要人物たちの行動や考え方が頭に入っていないと、最終話を観てもあまりいい印象は持てなかったでしょう。
せいぜい音楽の使い方がうまいと感じる程度でしょうか。
前回の感想では批判めいた感じでストーリー性がうんぬんと書いてしまいましたが、それはこの作品の楽しみ方をまったく理解していなかったからだと痛感させられました。
魔女の力やプロジェクト・リヴァイアサンなどは主要人物たちの行動や考え方を描くための「道具」にすぎなかったということです。
エル・カザドは人によって好き嫌いがはっきり別れる作品だと(しかも好きと思える人はかなり少ないのではないかと)思いますが、自分にとっては最高に楽しめた作品でした。
エル・カザド Vol.13
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