じわじわと押し寄せてくるような感動、というか切なさを与えてくれるエピソードでした。
ラスト間際までは、千尋と蓮治がまるで「普通」の恋人どうしのようです。
千尋に記憶障害があることを忘れてしまうくらい。
でもラストで、やはりそうではなかったということがはっきりします。
そして今回、ついに小説が完成します。
結末は、女の子が絵の中に入っていくのでも、男の子が絵から出てくるのでもありませんでした。
待ち合わせ場所に少し遅れてやってきた千尋。
手には小説を持っています。
最後は自分だけで書いたから、蓮治が目を通してOKならば完成ということのよう。
千尋は、小説を書き上げることができたのは蓮治のおかげだから何かお礼がしたいと言います。
蓮治が望んだのは千尋とのデート。
デートは恋人どうしがするものだからと言って、千尋は最初少しためらいますが、結局、1日だけという条件でデートすることに。
千尋は、小説を読むのはデートの後にしてほしいと言って、蓮治に渡した小説を持ち帰ってしまいます。
教会。
火村が千尋に「本当に、お前らは似ているな」と言いますが、千尋が自分と誰が似ているのか尋ねると、もう忘れたと言ってとぼけます。
彼は千尋が雨宮優子に似ていると言っているようです。
そして千尋は、人を好きになるということについて少し話した後、唐突に「今まで本当にありがとうございました」と言います。
何か重大な決心をしたかのようです。
自分は何もしていないと言う火村に、「蓮治くんと同じことを言うんですね」と返す千尋。
それに対して火村は「似てるな、俺たちも」
自分と蓮治が似ていると言います。
火村と雨宮優子の間に何かあったことは間違いなさそうですね。
そして、ちょっとした風習だと言って、千尋に学校の屋上のカギを渡します。
デート当日。
映画を観たあとクレーンゲームに挑戦し、ポヨちゃん獲得。
二人でプリクラも撮ります。
その後、手をつないで海へ。
この海岸でこれまでにもいろんなことがあったのは日記を読んで知っているけれど、憶えてはいないと言う千尋。
今日のデートのことも明日になれば記憶から消えてしまうと寂しそうに語ります。
それを聞いた蓮治は、明日なんか来なければいいと言いますが、千尋はそれを否定します。
そんなことを言ってはいけない。明日は今日よりいい日かもしれないと。
ここで千尋は、火村からもらったカギを蓮治に渡します。
そして二人は学校の屋上へ。
素晴らしい夕景を見てはしゃぐ千尋。
ここで蓮治が告白します。
「千尋、好きだよ」
なれないキスをして、そして結ばれる二人。
千尋が脱いだ服は綺麗に折りたたまれています。
情熱に任せて愛し合うのではなく、たんに儀式として愛し合ったということなのでしょうか。
それとも、飛び降り自殺する人が綺麗に靴を揃えてから飛び降りるようなもの? 千尋の今後の行動を暗示しているのでしょうか。
その後二人は図書館で時間を過ごします。
やがて日付が変わり、1日デートは終了。
千尋は小説を蓮治に渡し、読んでくださいという言葉を残してその場を去ります。
目の前で読まれるのは恥ずかしいから、自分は蓮治とのこれまでのことが綴られた日記を屋上で読んでいると。
蓮治は小説を読みます。
そこには、女の子が描いた絵の中の光景がぼやけだしたことが書かれていました。
何度描き直しても結果は同じ。
何故こうなるのか理解できない女の子は、世界を綺麗にしようと、これまでに描いた絵も、これまで住んでいた城も、すべて燃やしてしまう。
そして最後に、世界に一つ残ったゴミ(自分)を崖から捨てます。
これは、千尋が最初のほうで話していたように、日記を読めば何があったかわかるけれど、記憶に残っていないから細部はボケてしまって具体的なことがわからなくなってしまうということでしょうね。
蓮治と出会うまでは気にならなかったけれど、蓮治との関係が深まるにつれてそれが辛くなりだしたということでしょう。
これを読んだ蓮治は湧き上がる不安を抑えられず、屋上に急ぎます。
そしてそこに千尋を見つけて少し安心。
小説の感想を尋ねられて、悲しい終わり方だったので少し驚いたと答える蓮治。
でも千尋は、これが女の子にとって一番幸せな終わり方だと言います。
女の子は他の人に触れてはいけなかったのだと。
寂しさを知ってしまうから。
そして蓮治に別れようと言い出します。
小説を書き終えたら蓮治の前から消えようと、初めから考えていたと。
このまま二人が一緒にいても、蓮治が不幸になってしまうから。
蓮治はそんなことは嫌だと言って、千尋の元に駆け寄ろうとします。
そのとき千尋は紙の束をばら撒く。
それは、蓮治との想い出が書かれた日記。
これで蓮治のことを知っている自分は消えたと言います。
蓮治は千尋の想いを一方的に聞かされるだけで、紘のように自分の思いをぶつけ返すことはできませんでした。
そしてラストシーンは、波間に漂う日記の1ページ。
蓮治は結局、どうすることもできずに千尋と別れてしまったのでしょうか?
千尋はどこへ?
ef - a tale of memories. 6
公式サイト
http://www.ef-memo.com/
ef - a tale of memories. 第11話
ever forever
演出
宮崎修治
脚本
高山カツヒコ
キャスト
新藤千尋 やなせなつみ
麻生蓮治 高城元気
火村夕 遠近孝一
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