彼の目には、他人がすべてデモニアックに見えるようになっていました。
今回は、そこまで堕ちてしまった彼がついにジョセフの手で最期を迎える話。
でもそれはゲルト自身の意思でもありました。
さてさて、目立たない主人公のジョセフは、まだマレクの世話になっています。
その傍らでゲルトに批判的なニュース番組を観るマレク。
マレクは、ゲルトを苦しめるひどい人たちがいなくなればゲルトの行動は収まると主張します。
そんなマレクに対してジョセフは言います。
本当の苦しみはそこから始まるんだと。
「傷つけられる苦しみよりも、傷つける苦しみのほうが大きいこともある」
ジョセフはさらに続けて、ゲルトもそれに気付いているに違いないと言います。
だからこそジョセフは、ゲルトを救えると考えているのかもしれません。
傷つけられる苦しみに耐えられなければ人間の心を失い、傷つける苦しみを知って自分を抑えることができれば人間の心を保てるということでしょうか。
マレクが立ち去った後、エレアが現れます。
ゲルトをどうするつもりなのか尋ねるエレア。
ジョセフは、ゲルトを倒せばザーギンの思いどおりになってしまうと言いますが、それに対してエレアは、倒さずに放っておいてもある意味思いどおりになってしまうと応えます。
エレアは、ゲルトを倒す以外に選択肢はないと示唆しているようです。
ゲルトを倒せばジョセフの苦しみが大きくなるのは予想できますが、その場合、ザーギンにどんなメリットがあるのでしょう?
その頃ゲルトは、マレクからのファンレターで一時的に正気を保っていたものの、世間の批判に耐えられずに再び堕ちてしまいます。
そして、無人の建設現場で暴走。
ジルやマシューなど彼を苦しめる人たちの顔が幻覚で見えているようです。
そこにジョセフがデモニアックの姿で現れます。
まだ堕ちていないはずだと言って変身を解きゲルトを説得しようとするジョセフ。
そんな彼を見て再び正気を取り戻すゲルト。
ここでゲルトはジョセフに何かを頼みます。
その内容はラストで明かされますが、自分が再びデモナイズしたら倒してくれるよう頼んだようです。
もう限界が近いことを自覚しているのでしょう。
ゲルトは「532」という数字を柱に刻んでその場を離れます。
TVで流されるその数字を見て嬉しそうに微笑むヘルマン。
数字の意味に気付いたヘルマンはアマンダの家に行きます。
マレクを連れてゲルトのもとに向かうために。
前回ゲルトがマレクのファンレターを見て正気を取り戻したので、今回もマレクが力になってくれるかもしれないと考えたようです。
アマンダは強く反対しますが、マレクはアマンダを無視。
ヘルマンと一緒にゲルトがいると思われる場所に向かいます。
これまでの話でマレクが移民だということはわかっていましたが、今回、彼がアマンダの実の弟でなかったことが明かされました。
マレクはアマンダに引き取られた(養子になった?)そうです。
ヘルマンが向かった場所は、かつてゲルトが5分32秒というタイムを叩き出した峠。
ゲルトとヘルマンの思い出の場所。
ゲルトは最後まで自分を信じてくれたマレクにお礼の走りをプレゼントします。
融合体になっても心は昔のままだと喜ぶヘルマン。
ところが、その熱い走りがゲルトの苦い思い出を甦らせてしまいます。
再びデモナイズの兆候を見せ、ヘルマンがデモニアックに見えてしまうゲルト。
ヘルマンに体当たりして転倒させ、そのまま見えない敵を追い続けます。
その様子を遠くから眺めていたジョセフはゲルトの前に立ちはだかります。
ゲルトの暴走を止めようと叫ぶマレク。
それに気付いたゲルトは、今度はマレクに襲い掛かります。
そんなゲルトの前に再び立ちはだかり格闘するジョセフ。
マレクが発する「チャンプ」の言葉も今のゲルトには届きません。
そこに今度はヘルマンが駆けつけます。
ゲルトはヘルマンの声を聞いて自分を取り戻したのか、なんとか攻撃姿勢を解きます。
ゲルトの意志に応えて剣を突き刺すジョセフ。
ゲルトは、ヘルマンに抱きかかえられたまま人間の姿に戻り、消えていきます。
その様子を見ていたマレクは、ヒーローだと信じていたゲルトに裏切られたと感じたようです。
「肉親」のアマンダに頼ることもできず、唯一の心の支えだったヒーローにも裏切られてしまったマレク。
傷つけられる苦しみに耐えられなくなった彼が選択する道は・・・。
いやぁ、今回も魅せてくれました。
ストーリー展開的にはちょっと遅いかなという気もしますが、ゲルトの退場がここまで感動的に感じられるのはその遅さの中でキャラクターがしっかり描かれていたからでもあるわけで、一概に否定できません。
静と動の使い分けもうまくて飽きさせない作りなので不満が堪ることもないですしね。
次回からはマレクが前面に出てきそうです。
前面に出てくるということは当然デモナイズする(?)ということになりますが、ここでまたベアトリスの薬が絡んでくるのかな?
ザーギンの目的もはっきりしてくるかもしれません。

ブラスレイター Vol.3
公式サイト
http://www.blassreiter.com/
ブラスレイター 第6話
悪魔を憐れむ歌
演出
信田ユウ
脚本
小林靖子
キャスト
ジョセフ 松風雅也
アマンダ 伊藤静
ヘルマン 三宅健太
メイフォン 遠藤綾
ウォルフ 立木文彦
アル 檜山修之
ブラッド 中村悠一
ゲルト 石塚運昇
エレア 花澤香菜
マレク 皆川純子
ヨハン 水沢史絵
女研究員 中尾衣里
ミリガン 金光宣明

