1話の中に重要な出来事を詰め込みすぎていたため展開が唐突で、ザーギンの融合体化やヴィクターを裏切る場面にあまり説得力がありませんでした。
極めつけはジョセフが自分の弟だとサーシャが気付く場面です。
このシーンはギャグにしか見えません(^^;
また、第9話のジョセフの夢でサーシャがザーギンに殺される描写がありましたが、今回の話では移民を嫌う若者達の暴行にあって死んでいます。
脚本家間の連携が取れていなかったとしたら最悪ですが、もしかしたらサーシャの死にはまだ裏があるのかもしれません。
ということで、今回のエピソードの評価は3に落ちてしまいました。。。
本来なら感想は書かないところですが、今後の展開に期待してとりあえずあらすじをまとめておきます。
前回の水害で教会に避難していた移民たち
移民を嫌う人々に避難していた教会を襲撃され、廃屋になったアパートに移動。
大人たちは水害復旧の仕事にありつけたものの、給料はすべての仕事が終わるまで支払われず、その日の食べ物にも困るありさま。
子供たちの間にはしょう紅熱が蔓延してしまいます。
サーシャ
ザーギンと同じ大学で生物工学を専攻。
人間が病気で死ななくなるように、ナノマシンの研究をしていました。
彼女はザーギンの見舞いに病院を訪れた時にジョセフと会い、ジョセフが身につけていたロザリオを見て、彼が自分の弟だと気付きます。
サーシャはジョセフが生まれてすぐに奉公に出されていたようです。
ザーギン
教会が襲撃されたときの混乱で負傷。
ジョセフとの親交をさらに深めます。
彼は医大生で、インターンとして働いていました。
子供たちを救うため、ジョセフと一緒に大学の薬剤室に忍び込んで抗生物質を盗み出しますが、逃げる途中で武装した警備員に囲まれてしまいます。
彼らの後ろには白衣を着たヴィクターが。
ヴィクター
この当時の彼は、サーシャの研究室の所長でした。
抗生物質を盗み出したザーギンとジョセフを追い詰めますが、駆けつけたサーシャの顔に免じて見逃します。
ヴィクターは、サーシャの研究成果を別の目的に利用していたようです。
その目的とは、ナノマシンを使って人間を生きた兵器に変えること。
そして事態は動き出し。。。
サーシャは、ヴィクターがナノマシンをどういう目的に利用しているのかザーギンに話せず苦悩します。
橋の上で一人で悩んでいるところを移民排斥派に襲われ、回復できずに死亡。
一方、移民の子供たちは、大人たちが食事も満足に摂れていないことを知り、ザーギンとジョセフが確保した抗生物質を売ってパンを買います。
しかし、しょう紅熱が再び蔓延し、次々と死んでいきます。
この現実を目の当たりにしたザーギンは自分の無力さを知って絶望します。
そこにヴィクターが現れ、弱者が排除される間違った世界を正すためだと言って、ザーギンを組織に引き入れます。
ザーギンの血液にナノマシンを組み込んで融合体化。
ところがザーギンは、ヴィクターの目的が世界を支配することだと見抜き、即座に裏切ります。
そして、この世に蔓延する苦しみを終息させるために、世界を終わらせることを誓います。
研究施設を破壊して独自の道を歩み始めようとするザーギン。
そこにジョセフが駆けつけますが、ザーギンを止めようとして瀕死の重傷を負ってしまいます。
それでも「命は生きるに値する」と言ってザーギンの考えを改めさせようとするジョセフ。
ザーギンはそんなジョセフに「だったらきみは生きて苦しむといい」と言って、自分の血を飲ませます。
翌朝、ジョセフは融合体となって蘇ります。
ヴィクターは「これを使ってザーギンを追え」と、ジョセフにガルムを提供。
ザーギンが人類を滅ぼすのをジョセフに阻止させようとします。
ここでジョセフの回想は終わり。
ジョセフは、当時無残に死んでいった移民たちの墓の前で、自分とザーギンの過去をすべてアマンダに話しました。
悲惨な現実に唖然とするアマンダ。
そこに2機の新型機が飛来します。
アマンダは黒っぽい機体に乗っていた人を見て驚きます。
乗っていたのはメガネっ娘を卒業したメイフォンでした。
そしてジョセフも、もう1機の白い機体に乗っていた女性を見て驚きます。
髪や目の色は変わっていますが、ジョセフにはその女性がサーシャに見えたようです。
はたして彼女は本当にサーシャなのか?
だとすれば彼女も融合体ということになりそうですが。。。
以上、簡単にまとめるつもりが、けっこう長くなってしまいました。
結局、ザーギンは純粋すぎたためにその反動で世界を滅ぼすことを決意し、ジョセフは命の大切さを知っているためにザーギンを止めようとしている、ということですね。
ヴィクターは神の名を語る偽善者で、その目的は世界支配ってことでしょうか。
そういえば、復活したサーシャの左目の色が青いのは何か意味があるのでしょうか?
エレアとマレクも同じような色なので、どちらかと関係があるのかも。
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ブラスレイター 第14話
聖者の選択
演出
水森葉月
脚本
太田愛
キャスト
ジョセフ 松風雅也
アマンダ 伊藤静
ヴィクター 斧アツシ
サーシャ 生天目仁美
ザーギン 諏訪部順一
ザザ 田村睦心
アニカ 大西望
ヒルダ 八木かおり
ルル 藤村歩
エマ 井口裕香
ゼップ 東條加那子
アダ 植竹香菜
若者A 高橋研二
若者B 金光宣明
若者C 伝坂勉
ラベル:ブラスレイター BLASSREITER
私も「姉さんよ!」はギャグに思えました。
先週のフランツ分の尺を丸々サーシャとの再会やその後の一時的な幸せに当てるくらいで良かった気がします。
ザーギンが絶望するのも判るのですが、その絶望と彼の今までの行動があまり合致しない気もしますし。
これでは、後のジョセフとザーギンの対決もあまり盛り上がりません。
生き残ったXATのこれからに希望を託し、視聴は続行するつもりでいますが・・・。
確かに、今回の話を観てしまうと、フランツの話にあそこまで時間をかける必要があったかどうか疑問に思えますね。エピソード自体は悪くなかったんですけど。
あと、おっしゃるとおり、ジョセフとザーギンの確執の始まりとその後の描き方があっさりしすぎていたので、今後の対決が盛り上がらない(感情移入しづらい)かもしれませんね。その分を板野サーカスで補ってくれることに期待しましょう(^^;