なるほど、ジョセフが絡んだ出来事(ジョセフの想い)を駆け足で見せてくれているんだな。
これは、本編でジョセフの想いが爆発する熱い展開になるに違いない。
あれ? マレクが666に乗ってる?
あれ? ゲルトの「栄光」シーンだ?
ジョセフと直接関係ないじゃん。。。
あ、ジョセフがガルムで飛んでった。。。』
今回は、オープニングの時点からグダグダ感がぬぐえないスタートとなりました。
この嫌な予感は見事的中して、最終話にしてまさかのギャグ回(?)。
1クール目の熱い展開は素晴らしかったのに、どうしてこんなことになってしまったのやら。。。
ということで、「ブラスレイター」は新たな記録を樹立してしまいました。
2クール作品で、1クール目から2クール目にかけて評価が大幅にダウンした作品ワースト1という不名誉な記録です。あくまで個人的な感想に基づく評価ですが。
これまでのワースト1は「ロミオ×ジュリエット」で、2クール目は1クール目に比べて0.66433ポイントダウンしました(詳しくはこちら)。
そして今回、「ブラスレイター」は0.79021ポイントダウンということで、新たにワースト1の座に輝くことに(各話の評価はこちら)。
とはいえ、それでも「ブラスレイター」がお気に入りの一本であることに変わりはなく、最終話を観終わった今は、ガッカリ感とは違うなんだか複雑な心境です(^^;
とりあえず最終話の内容にも触れておきましょう。。。
ジョセフとザーギン。
「位階を昇り詰めた」ジョセフは、高速移動による残像も駆使して、ザーギンと互角に戦っているように見えます。
と、ここでなぜかマレクのような残像が1体出現。
この高速移動はマレクから受け継いだということでしょうか? でもどうやって?
ところが、互角に見えたのは間違いだったようで、やはり力ではザーギンの方が上でした。
ジョセフは倒され、再び眠りについてしまいます(^^;
ここで驚きの展開。
ジョセフの脳内イメージ(?)にゲルトとヘルマンが登場します。
ヘルマン「おい、どういうことだ」
いや、それは観ているこちらのセリフです(^^;
ヘルマン「ここに来たってことは・・・」
おや? ジョセフの脳内イメージではないということでしょうか?
ブラスレイターの思考データが集積される場所みたいなのがあって、ジョセフはそこと通信しているのか?
ゲルト「やめろヘルマン。ここで目覚めたら本当に・・・」
まさか三途の川。。。(^^;
ここでさらに驚きの展開。
ゲルトがヘルマンに、自分がジョセフに殺された経緯を語り聞かせます。
ヘルマンは死してついに真実を知ることに。
語り終えたゲルトはジョセフに憑依してザーギンと対決することに。
イシスが活性化するまでの時間稼ぎをするようです。
この戦いにザーギンの馬もブラスレイター化して参戦。
ジョセフよりも手ごわいと判断されたのか?
がしかし、激闘の末、ゲルトも倒されてしまいます。
そして今度はヘルマンが戦うことに。
ヘルマン「いいか、てめえのためじゃねぇからな。アマンダのためだからな」
なんでもいいから自分を納得させる理由がほしかったようです。
しかし彼もザーギンに敗れます。
ここでさらにさらに驚きの展開。
ジョセフがまたまた復活です。
ジョセフ「さあ、我々も主の元に帰ろう」
聖書の一節(?)を口にしながらザーギンを翻弄します。
ジョセフ「俺はお前の力を凌駕した」
なんだか本当に強くなっているようです(^^;
ゲルトとヘルマンの戦闘データを自分のものにしてパワーアップしたということでしょうか?
そしてここでイシスも活性化しました。
ジョセフが触れたザーギンの剣が崩壊していきます。
ザーギン「まさかこれが、真のブラスレイター?」
でもジョセフは力でザーギンをねじ伏せるのではなく、あくまで説得して止めようとします。
もちろんザーギンが応じるはずもなく、ついに本当に最後の格闘となってしまいますが、ジョセフはあっけなく敗退。
ジョセフは「しかたがない」と言って剣を交えたので、本気だったと思うのですが。。。
結局、力ではザーギンに及ばなかったようです。
好意的に解釈すれば、ジョセフは自分が体を張ることでまだザーギンを説得できると考えていた、ということになるのでしょう。
でも、これまでのザーギンの言動からそれが無理なことは分かりきっているので、ちょっと無理がありますね。
ジョセフとの因縁に決着をつけたザーギンはその場を去ろうとします。
が、ここでイシスが完全に活性化。
ジョセフの体は崩壊を始め、粒子を飛散させていきます。
それを浴びたザーギンやデモニアックの軍勢も次々に崩壊していきます。
アポカリプスナイツと国連軍。
ついにボウライダーの中にまで現れた電子の妖精エレア。
イシスが活性化するまであと1時間持ちこたえろとサーシャを鼓舞します。
「死んでしまっては美しくなくてよ
がんばってね」
と、妙にサーシャに優しく接するエレア。
ボウライダーの冷却についてはヴィクターに何とかしてもらうことに。
「どうせ聞いてるんでしょうヴィクター
サーシャが死んだら、あなたのために戦ってるメイフォンも死んでしまうのよ」
「ふん、まぁよかろう」
ヴィクターの意識は十分すぎるほどしっかりしているようです。新世界の神になって壊れてしまったわけではなかったんですね。
しかし、それでも冷却が間に合わずボウライダーは大破。
サーシャは自分の罪を背負ったまま炎に焼かれ散っていきます。
サーシャの罪とは、ジョセフを実験体にしてペイルホースを完成させ、それをザーギンに投与してしまったこと。
でも、サーシャとジョセフが一緒にいられた期間はそれほど長くないはずなので、それ以前にも実験体となった人がいたのかもしれません。
アポカリプスナイツ最後の生き残りとなってしまったメイフォンは、最終手段をとります。
スケールライダーごとICBMに突撃し、自らの命と引き換えに攻撃を阻止。
ここでメイフォンの真実が明かされます。
彼女はヴィクターの娘のクローンだったようです。
娘が何らかの原因で死んでしまい、娘のことを忘れられないヴィクターが作らせたクローン。
でもその寿命は短く、20歳前後までしか生きられないと診断されていました。
そこでヴィクターの目に留まったのがサーシャが研究するナノマシン。
孫娘の命を救うためにジョセフやザーギンを使ってブラスレイターの研究を進め、ザーギンの裏切りでブラスレイターに見切りをつけた後は、その技術を応用してサイボーグの研究を進めたということでしょうね。
ヴィクターの行動はすべて、孫娘のメイフォンのためのものでした。
世界征服というのは誤解だったようです(^^;
メイフォンを失ったヴィクターは、失意のうちに活動を停止します。
アマンダとエレアとマレクとマリア。
アマンダは、マレクの罪を償わせるため、彼を自首させます。
マレクが出所したら今度こそマレクを守ってみせると誓うアマンダ。
そして5年後。
アマンダは一人でXATを立て直しました。
司法取引の結果、マレクの減刑と引き換えにXATの教官をしていたようです。
新生XATの目的は、生き残った融合体を保護すること。
融合体は人々から差別を受けているようです。
新長官(?)の言葉からは、融合体がかつてのように人を襲っているというような印象が感じられませんが、この時点で、融合体と人類は共存しているのでしょうか?
アマンダは任期が来たので新生XATを除隊しようとしますが、マレクがXAT遊撃要員を志願したため、遊撃隊長として引き続きXATに残ることを選択します。
マレクとツーマンセルを組むことになりました。
その後アマンダは、ガルムに乗ってマレクを迎えに行きます。
ガルムにはもちろんエレアも搭載されています。
マレクの位置を示すレシーバーを見ながらマレクのもとに向かうアマンダ。
まだレシーバーの使い方に慣れていないようです。
エレアはそんなアマンダを見て
「美しくないわよ――あなたの知り合いの人はあっちにいるわ」
エレアが指さす先には、ジョセフと見間違うほどたくましく成長したマレクがいました。
そして、マレクが乗るバイクにも電子の妖精が搭載されています。
エレアとそっくりなマリアというAI。
融合体に対するケアプログラムもインストールされているというマリアは、アマンダに「あなたが会いたかった人たちよ」といって、死んでいった仲間たち+αのホログラムを見せてくれます。
ヘルマン、ゲルト、アル、ブラッド、レーネ、ウォルフ(!)、メイフォン、シドウ、ヴィクター、旧XAT1班の隊員たち、サーシャ、スノウ、ジル、マシュー、ベアトリス、ザーギン、馬。
アマンダが会いたかったとは思えない人たち(と動物)も混じっているようですが(^^;
このホログラム化された人たちが融合体のケアに一役買ってくれるのでしょう。
そのためには、「悪役」も必要ということでしょうか。
まぁ、人格データを組み込む際に適度に改変もしているようで、ウォルフが「すまなかったな。許してくれ」というのは笑ってしまいました(^^;
そしてジョセフもホログラムで復活。
彼はエレアと一緒にガルムに残るようです。
虹をバックに綺麗にまとまったところで「完」
ということで、「ブラスレイター」終了です。
1クール目の出来があまりに良過ぎたために、2クール目とのギャップが目立つ結果になってしまいましたが、硬派なテーマに真正面から取り組んだ良作でした。CGIの見せ方とカメラワークも秀逸でした。
![BLASSREITER (VOL.12) [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51-OYYBgjfL._SL160_.jpg)
BLASSREITER (VOL.12) [DVD]
公式サイト
http://www.blassreiter.com/
ブラスレイター 第24話
約束の地
演出
吉沢俊一
脚本
板野一郎
キャスト
ジョセフ 松風雅也
アマンダ 伊藤静
ヘルマン 三宅健太
メイフォン 遠藤綾
ウォルフ 立木文彦
アル 檜山修之
ブラッド 中村悠一
ヴィクター 斧アツシ
ザーギン 諏訪部順一
エレア 花澤香菜
マレク 皆川純子
サーシャ 生天目仁美
シドウ 石塚運昇
ゲルト 石塚運昇
マリア 大原さやか
プロフェッサー 安元洋貴
アタッカー 荻野晴朗
ラベル:ブラスレイター BLASSREITER