2008年10月15日

今週の一本(2008/10/12~10/18)―『ef - a tale of melodies.』第2話

前回と今回で各エピソードの時間的なつながりがはっきりしたので、まずは時間軸を整理しておきます。
そうしないと、この先ちょっと混乱しそうな気がするので。

この物語の「現在」は、ミズキと久瀬がメインで話が進むオーストラリアでの話。
火村や久瀬が音羽学園の生徒だったときの話は、現在から10年前。
火村と優子が初めて出会ったのは、現在から20年前。

ということで、第1話で疑問だった「火村と優子の間には(学生時代から)10年前に何があったのか?」の答えは、「特に重要なことはなかった」になりそうです。
その頃の火村にとっては、優子との思い出よりも、震災で(?)妹を失ってしまったことのほうが重い出来事だったようです。
優子とは短期間いっしょに過ごして、すぐに別れたという以外に特筆すべき出来事はなさそう。
しいてあげれば、優子がそばにいると死んでしまった妹のことを思い出してしまうので、優子とは距離を置きたいと思っていたということくらいでしょうか。

そうなると謎なのが「今(音羽学園時代)でもあなたのこと憎んでいます」という優子のセリフ。
遠い親戚に引き取られることになり施設を離れた優子は、その後何か辛い体験をしてしまい、火村のそばにいることを拒絶されたことを恨んでいるということでしょうか?
あのとき自分をそばに置いてくれさえすれば、こんな辛い思いはせずに済んだのに。。。とか?
こんな妄想が膨らんだ理由は、優子がいつも手袋をしているからです。
1期の頃のような服装で手袋をはめている分にはまったく気にならないのですが、セーラー服を着ているときもはめていたのが気になりました。
まさか日焼け対策ではないと思うので、大きな事故にあったとか、親戚の家で虐待を受けていたとかの理由で手に傷があるのかもしれません。

もう一つ気になったのは、オープニングにちらりと出てくる数字。
20、10、05、03、00
もしこれが現在からの年数を表しているなら、5年前と3年前にも何か大きなイベントが用意されていそうです。
それについては今の時点では妄想すら思い浮かばないので、今後のお楽しみです。


本編も簡単にまとめておくと。。。

火村と優子が初めて出会ったのは、vor 20 Jahren(20年前)。
二人とも身寄りをなくし、教会の施設に引き取られていました。
その原因はおそらく震災で、火村はそのときに両親だけでなく妹も亡くしてしまったようです。
優子に妹の面影を見てしまう彼は、自分のことをお兄ちゃんと呼んで慕ってくる優子に素直になることが出来ませんでした。
やがて少しずつ打ち解けていくかに見えた二人でしたが、優子は遠い親戚に引き取られることになってしまいます。
火村と離れたくない優子は、最後の望みをかけて、妹はほしくないかと火村に尋ねます。
火村の答えは「もう、妹はいらない」でした。
ここでたとえ火村に受け入れられたとしても、一緒にいることは叶わなかったでしょうけど。
この会話の数日後に優子は施設を離れることに。

そして今から10年前。
二人は音羽学園で再会します。
校舎屋上の鍵を持っている優子は、火村を連れて屋上へ。
火村に拒絶されながらも、ついに自分の気持ちを打ち明けます。
「火村先輩はね
あたしの初恋の人なんですよ
あたしの初恋はね
まだ終わっていないんですよ
夕くん」

そして、火村が未だに妹の死の悲しみを引きずっていることを察した優子は
「あたしが忘れさせます
あたしが、あなたの悲しい思い出を消し去ります」

特待生として音羽学園に入学した火村は、面倒は起こしたくないと言っています。
でも、優子と関わることで何かが狂っていくのかもしれません。
そうじゃないとドラマにならないし(^^;


久瀬。
死ぬ前にすべてを清算するため、思い出の写真と別れの言葉(?)をかつて彼女だった人たちに送ったようです。
でも、彼女たちは昔の住所にはいなくて、手紙は受取人不明で戻ってきてしまいました。
その中になぜか凪からの手紙が。
何が書いてあるのか気になるところですが、久瀬はそれを読まずに、他の手紙と一緒に燃やしてしまいます。
そんな久瀬を見ながら、これからどうするつもりだと尋ねる火村。
久瀬の答えは「全部捨てる。それだけだ」

久瀬の心臓。
彼は心臓病のようで、心拍が安定しないようです。
「もうすぐゼンマイほどけるよ」
「ほどけたゼンマイ誰が巻く」
「刻むリズムは残った時間」
もうすぐ心臓が動かなくなり、そうなったらもう助からない。余生もそう長くはない・・・そんな思いに悩まされているようです。
久瀬がミズキに嘘をついてまでバイオリンを弾かないのは、体内でうまくリズムが取れないので満足のいく演奏ができないからということでしょうか?


ミズキ。
夜中に眠れないので涼みに出てきたミズキ。
テラスに出ていた久瀬を見つけて彼のそばに行きます。
そしてミズキは久瀬に話します。
久瀬に貰ったCDを聴いたこと。
クラシックが色っぽいと思えたこと。
歌詞はないのに、誰かが耳元で「あなたのことが好きです」と囁いているように聞こえたこと。
こんな思いを抱かせる演奏をする久瀬のことが気になりだしたこと。

「私、久瀬さんに恋しちゃったみたいです」

ミズキはこの一言を残して家に戻ってしまいます。
全部捨てて静かに死んでいくつもりだった久瀬は、ミズキの言葉を聞いてどう動くのでしょうか?

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公式サイト
http://www.ef-melo.com/

ef - a tale of melodies. 第2話
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演出
森義博

脚本
高山カツヒコ

キャスト
雨宮優子    中島裕美子
火村夕     遠近孝一
羽山ミズキ   後藤麻衣
久瀬修一    浜田賢二
麻生蓮治    高城元気
火村茜     〆野潤子
夕(幼年時代) 松本恵(松元恵?)

今週のパスワード(公式サイトの紙飛行機をクリック)
119
「風邪に注意! 四コマ 第二弾」ということで、凪と夕のボケとツッコミを描いた恥ずかしい(?)四コマでした。
posted by animisc at 21:21| Comment(2) | TrackBack(4) | ef - a tale of melodies. | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
手袋をしているからです>手袋だけではなく、なぜ夏に冬服を着ているのかにも注目です。

久瀬の秘密を知ったミズキがどう動くかにも期待ですね。
Posted by murakumo at 2008年10月16日 21:04
murakumoさん、コメントありがとうございます。
さっそく観直してみました。確かに優子だけ冬服ですね。でもこれって、手だけじゃなくて全身を隠す必要があるってことなんでしょうか? なんだかとんでもない鬱展開になりそうで怖いですね(^^;

久瀬がどう動くのかにばかり気を取られていて、ミズキがどう動くのかはあまり考えていませんでした。。。そういう見方をするとまた違う楽しみ方が出来そうです。ご指摘ありがとうございます。
Posted by アニミスク at 2008年10月16日 21:55
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ef - a tale of melodies. 第2話 「read」
Excerpt: 夕と優子の過去が明かされる第二話。 一話と比較すると切ない話になってくるなー。
Weblog: ネギズ
Tracked: 2008-10-15 21:39

ef - a tale of melodies. 第2話 「read」
Excerpt: この街って、海外なんですか!? 日本にも音羽町が?? 海外だから、ナース服? (たぶん、関係ない・・・ 10年前の学生生活、再会し...
Weblog: 空色きゃんでぃ
Tracked: 2008-10-15 22:44

ef - a tale of melodies. 02.「read」
Excerpt: ナースのコスプレをしている羽山ミズキ。似合っていますね。麻生蓮治の洗濯まで、しちゃうんですか。しかも実力行使で、剥ぎ取っているし。
Weblog: ゼロから
Tracked: 2008-10-15 23:41

ef - a tale of melodies. 第2話「read」
Excerpt: ef - a tale of melodies. 第2話「read」 よろしければ押してやってください→  
Weblog: 初音島情報局
Tracked: 2008-10-18 00:01