2008年10月29日

今週の一本(2008/10/26~11/1)―『ef - a tale of melodies.』第4話

第2楽章か――。
今回冒頭の久瀬のセリフです。
久瀬のこのセリフが彼自身の行動の変化を表すと同時に物語全体の流れのことも意味しているなら、(今回のシリーズも全12話のようなので)3話区切りで4回の「波」があるのかもしれません。
1回目の「波」はミズキの大胆な行動になるのかな?
4楽章ものの場合、緩→急→緩→急といった感じで進行するようなので、次回の第5話と第6話はかなり盛り上がるのかも。
これまでの自分の経験から言って、期待度が大きいとたいていの場合ガッカリすることになってしまうのですが、efはどうでしょうね(^^;


さて本編。。。

久瀬とミズキ(現在、偽りの音羽)。
前回の海岸での出来事の後、久瀬とミズキはそれぞれの家に戻りました。
その前にミズキはご褒美のキスを貰ったようですが。

翌日、ミズキは熱を出して寝込んでしまいます。
眠っているミズキは夢でうなされます。
「どうして、どうしてみんな死んでしまうの」
この「みんな」の中に久瀬が含まれているのは当然として、それ以外は誰なのでしょう?
うなされるほどだから、ミズキはその誰かの死で辛い経験をしているんでしょうね。
このしばらく後に「助けて」と呟くことからも、それは間違いなさそう。
efではすべてのヒロインに記憶にまつわる辛い思い出があるようです。


火村と優子(10年前、本物の音羽)。
火村は靴を買うのに付き合うだけのつもりだったようですが、優子のほうは初めからデート気分。
食事をして、靴を買い、音羽の街をぶらぶらします。
結局、買ったのは以前と同じ安物の靴でしたが、優子は、また被害にあうかもしれないからこれでいいと言って笑います。
火村は、いじめの犯人を締めなくていいのかと優子に尋ねますが、優子はそれにも軽い冗談で応えます。
ちょっとむっとした火村は「なんかお前を締めたくなってきた」
優子はこれにもおどけてみせます。
「とうとう先輩にまでいじめられちゃうんですねー」

火村 「それがお前の生き方なのか?
嫌なことがあっても笑ってごまかす。
自分をごまかして辛くないフリをする。
本当にそれでいいのか?」

優子 「私は今が楽しいからいいんです。
おかげで、憧れの先輩とデートできましたし」

お互い初めてのデート。
優子は「初めて同士、大事な記念日になりますね」と幸せそう。

その後二人は、幼い頃に過ごした教会へ。
ひとしきり思い出話をした後で教会に入ると、そこには雨宮明良がいました。

彼は火村に忠告します。
「もしも優子を自分のものにしたいのなら、覚悟しなよ。
覚悟もなしに優子に触れたらキミはきっと後悔するよ」

火村がこの10年後、蓮治にする忠告と同じように、かなり意味深な言葉です。
火村は、蓮治が自分に似ていると言っていたので、この先、蓮治が千尋に関わっていったのと同じように、優子に深く関わって辛い思いをすることになるんでしょうね。
優子と食事をしている時に進学のための学費を貯めていると言っていましたが、もしかすると進学自体できなくなってしまうのかもしれません。

雨宮明良が立ち去った後、優子は火村に話します。
雨宮明良も震災で妹を失ったのだと。
「あの人も悲しい人なんですよ」
このときの優子の遠くを見つめるような視線は何を意味しているのでしょうか?
なんだかこのセリフの後に、「だから彼のことは責められない」というような言葉が続きそう。
人は見た目で判断しちゃいけないけど、雨宮明良はなんだか悪者っぽい雰囲気を漂わせていますからね(^^;
優子は彼に虐待されているのでしょうか?


凪と火村(10年前、本物の音羽)。
優子と別れた火村は、帰り道で凪と出会います。
凪は火村のことを待っていたようです。
父親の絵画教室の生徒だった雨宮明良が遊びに来て、火村が優子とデートしていたと聞かされたため、いたたまれなくなったようです。
本当にデートしていたのかどうか確かめたい。
火村は、いつも凪に連れまわされているのと同じで、ただ買い物に付き合っただけだと答えます。
凪の様子は誰がどう見ても火村のことが気になってしょうがないという感じですが、火村はそんなことにはまったく気付いていません。
ここまで鈍感な男だったとは。。。(^^;
凪は彼のあまりの鈍感さに感情を乱してしまいます。
「キミのことが嫌いになりそうだ」


紘と凪とみやこ(現在、本物の音羽)。
締め切りが迫り、姉の凪に助けを求める紘。
凪からちょっときついけどありがたい励ましの言葉をもらいながら順調に漫画を仕上げていきます。
凪はこの後オーストラリアに行くそうです。
今回ラスト近くの久瀬の言葉からすると、凪は久瀬と付き合っていたのかもしれません。
久瀬に会いに行くのでしょうか?

ここで、みやこから紘にメールが。
仕事が終わったら遊びに行こうとお誘いです。
みやこは音羽学園の屋上にいました。
屋上の鍵は今はみやこが持っているんですね。
過去のトラウマから完全に立ち直ったようです。
その隣には優子の姿が。
今回は羽ではなく紙飛行機とともに現れました(^^;
優子「強くなったんですね」
みやこは、失いたくないものができて強くなれたようです。
この現在の本物の音羽に出没する優子は幽霊で間違いないと思うのですが、存在感がありすぎますね。
まさか実は生きているなんてことは。。。


再び久瀬とミズキ(現在、偽りの音羽)。
丘の上の木陰でミズキに膝枕される久瀬。
恋人になっちゃだめかと尋ねるミズキ。
久瀬は、自分は死ぬんだと言ってやんわりと拒絶します。
いずれ入院することになるから、今のうちにすべて清算している。
人間関係、死んだ後の書類上の処理。
バイオリンが最後だった。

ここでミズキがもう一つ質問。
付き合っていた人がいたんじゃないかと。
久瀬 「いたよ。
愛してた。
愛し合って、婚約もしてた。
だから別れた」

その後、ミズキは久瀬を膝枕したまま寝てしまいます。
やがて目覚めたミズキに久瀬は尋ねます。
「ミズキちゃんは将来なんになりたいと思ってる?」

「まだ決めていません。
でも、幸せにはなりたいですよね」

「そう、俺も君のことが好きだよ」

突然の言葉に驚きながらも表情が明るくなるミズキ。
でも、そのあとに続く久瀬の言葉は
「だから、キミの気持ちに応えることはできない。
もうお帰り。
そして、二度と俺の前に姿を現さないでくれ」

家に戻った久瀬は、火村に買ってきてもらった(?)カレンダーの2009年2月24日をまるで囲みます。
「フィーネ」
この日が最終楽章のようです。
千尋と同じように、身の回りのものをすべて清算した後に、最後に残ったゴミを捨てるつもりなのかもしれません。
千尋の場合はそれまでの記憶を捨てるつもりだったので命は助かったけど、久瀬の場合は自殺ということになるのでしょうか?

ef - a tale of melodies. 2 [DVD]
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公式サイト
http://www.ef-melo.com/

ef - a tale of melodies. 第4話
turn

演出
工藤進

脚本
高山カツヒコ

キャスト
雨宮優子     中島裕美子
火村夕      遠近孝一
羽山ミズキ    後藤麻衣
久瀬修一     浜田賢二
広野凪      伊藤静
雨宮明良     古澤徹
宮村みやこ    田口宏子
広野紘      下野紘
麻生蓮治     高城元気
火村茜      〆野潤子
夕(幼年時代)  松元恵
予告ナレーション 泰勇気

今週のパスワード(公式サイトの紙飛行機をクリック)
nomimon
「か、かわいい・・・!!? 四コマ 第四弾」ということで、ふきげんなミズキの四コマでした。
posted by animisc at 22:44| Comment(0) | TrackBack(4) | ef - a tale of melodies. | 更新情報をチェックする
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