ある程度予想はしていたものの、観ていてかなり辛かったです。
ちょっと演出がくどすぎて気が散ったのはある意味救いだったかも(^^;
内容に没頭できなかったことが救いに感じるほど、とにかく重い話でした。
このエピソードを観た後だと、第4話で火村とデートしたときにお互い初めてのデートだと知って幸せそうな優子の笑顔も切なく思えてきます。
本題に入る前にちょっとだけ凪の話。
凪は前回、火村の心が完全に優子に向いていることに気付きました。
このときにやっと自分の本当の気持ちにも気付いたようです。
でも、気付くのが遅すぎました。
画家としての凪は、このままでは一生絵が描けなくなってしまうと警告を発します。
でも、女としての凪はその警告を聞いてもどうしていいか分かりません。
悩んだ末に、いつまでも停滞しているのはやめて、火村から離れなければならないという考えに至ったようです。
「夕凪」がやがて終わりを迎え風が吹き始めるように。
辛くて大泣きしてしまいますが、それでも再び絵を描くことができるようになったようです。
久瀬は、頼まれていた優子の調査結果を火村に伝えます。
優子のクラスの女子は、優子の目を見てゾッとすることがあるようです。
優子は何かを隠しているに違いない。
聞いてあげられるのはたぶん火村だけ。
そして翌日(?)、久瀬のお別れ会。
実際はお別れ会ではなくて、久瀬の演奏会でした。
招待されたのは火村と優子と凪だけ。
でも、凪は失恋のショックでそれどころではないので、参加者は火村と優子の二人。
久瀬の美しい演奏を聞いた優子は、涙を流しながら教室を飛び出してしまいます。
そして屋上へ。
これほどまでに清らかな演奏ができる久瀬と自分の境遇の違いを考えてしまいショックを受けたようです。
優子を追ってきた火村は、もうごまかすのはやめて真実を教えて欲しいと優子に迫ります。
でも優子はどうしても話そうとしません。
火村は、優子の心を開こうとキスします。
優子は突然のことに驚いて火村から離れてしまいますが、優子のことが好きだから本当のことを知りたいと言う彼の言葉に負けてしまいます。
そして、その言葉が本当なのかしつこいくらいに何度も確認します。
火村はしっかりと目を見開いて一度も瞬きせずにすべて肯定。
火村は嘘をつくときに瞬きする癖があるので、優子は火村の言葉に嘘が無いことを知ります。
「やっと・・・言ってくれた。
あなたに、そう言わせたかった。
あなたに、あたしを求めて欲しかった」
この後二人は教会に移動。
優子の力で瞬間移動したのなら、本物の音羽での優子の神出鬼没ぶりにも説明が付きますが、ここは素直に歩いて移動したと考えたほうがいいでしょう(^^;
優子は火村の前で一枚ずつ服を脱いでいきます。
やがて素肌があらわになり、体中に付いたキズを見た夕は衝撃を受けます。
優子は語ります。
雨宮明良は最初のうちは優しかったが、やがて優子が死んでしまった妹とは違う存在だということに気付き、優子を虐待するようになった。
雨宮明良は憎しみを向ける相手を探していただけだった。
そして2年前(作中時間では現在から12年前)のクリスマス、雨宮明良に性的暴行を加えられた。
「初めては本当に好きな人にあげたかったのに。
抱かれるときは優しくお姫様みたいに扱ってもらいたかったのに。
そんな夢、粉々に砕かれました」
「先輩が始めての人だったら良かったのに。
先輩だったら、さっきのキスみたいに優しくしてくれたかもしれないのに。
残念です、とっても。
私はもう、なにもないんです。
大事にしたい過去も。
夢のある未来も。
私は、怒りと憎しみのはけ口の道具。
死んだ人の身代わりにもなれなかったお人形」
火村は必死にそれを否定します。
どんな辛い過去も忘れ去ることができると。
そう言いながら彼は何度も瞬きします。
優子はそれに気付き
「本当におめでたい人ですね」
自分の体に付いた無数の傷を指しながら、現実はそんなに簡単なものではないのだと訴えます。
自分は何も悪くないはずなのに毎夜繰り返される拷問。
やがて感覚が麻痺して、自分が消えて無くなる日を待つようになってしまった。
そんな毎日がとても辛い。
「痛くて熱くて苦しくて悲しくて辛くて泣きたくて耐えられなくて逃げられなて逆らえなくて終わらなくて背けたくて叫びたくてもがきたくて吐きたくて止めたくて抵抗したくて歯向かいたくて抗いたくて逃げ出したくて隠れたくて避けたくてこもりたくて拒絶したくて咬みつきたくて撥ね退けたくて振り払いたくて追い詰められて捕らえられて引きずり出されて攻め立てられて強制されて許されなくて束縛されて締め付けられて押し付けられて引きちぎられて投げつけられて虐げられてうめきたくてわめきたくて狂いたくてこらえられなくて捕まれて殴られて裂かれて砕かれて蹴られて焼かれて刻まれて焦がされて汚されて破られて荒らされて壊されてなぶられて弄ばれて潰されて踏みにじられて飽きられて放り出されて打ち捨てられて消えてしまって痛みも麻痺して心が壊れて涙も出なくてでもまた拾われてまた捕まれてまた殴られてまた汚されてまた破られてまた砕かれてまた蹴られてまた刻まれてまた焼き焦がされて
嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに」
「これが、あなたが知らなかった本当の私です」
「コレが
アナタが見捨テタ
オンナノコです」
最後に、優子は火村に尋ねます。
かつて妹は欲しくないかと尋ねたときになぜ拒絶したのか?
どうして守ってくれなかったのか?
雨宮明良のところに行くかどうかは優子の意思を尊重することになっていたから、あのとき妹が欲しいと言ってくれればこんなことにはならなかったのに・・・。
火村は、雨宮明良のように優子を死んだ妹の代わりにしたくなかったからだと答えます。
瞬きをした後で。
「ウソツキ」
優子はこの答えが嘘だと気付きます。
でも、さっき自分のことを好きだと言ってくれたときは瞬きしなかった。
だから自分に対する火村の気持ちに嘘は無い。
「10年、遅いですよ」
優子の話を聞きながら徐々に壊れかけていた火村の心が、ここで完全に壊れてしまったようです。
優子がクラスメイトにいじめられてケガしたと思っただけで教室に殴り込みしそうな勢いだった火村が、真実を知ってどう動くのか。
ちょっと考えたくないですね(^^;
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公式サイト
http://www.ef-melo.com/
ef - a tale of melodies. 第6話
flection
演出
大沼心
脚本
高山カツヒコ
キャスト
雨宮優子 中島裕美子
火村夕 遠近孝一
久瀬修一 浜田賢二
広野凪 伊藤静
予告ナレーション 岡田純子
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Sketch Book
「やっぱ二文字・・・? 四コマ第六弾!」ということで、凪の変人ぶりが際立つ四コマでした。