千秋はこのダメオケを立て直せるのか・・・。
とはいえ、こんな短期間でどうにかなるほど甘くはないので、建て直しのために奮闘するのは次回以降の話。
今回は、千秋がマルレ・オケの現状をしっかり把握するところまででした。
ということで、まずはリハーサル。
いきなりテオから驚きの一言。
「頼むから、コンマスに逆らったり言い返したりしないでくれるかな」
千秋はあっけにとられてしまいます。
そんなことを気にしていたらまともに指揮できない。
リハーサルが始まって、千秋がテンポを早くするよう指示を出すと、さっそくシモンから反対意見が出てきます。
「いいんだよ、このテンポで。
それから、練習番号20からのスフォルツァンドはそんなに強く出す必要ないから」
「オレの意図を分かった上でそう言ってるのか?」と心の中で呟く千秋。
オケ全体に緊張が走ります。
ここで、テオが「時間がないから揉めるな!!」の走り書きを千秋に見せて、千秋がシモンに反論しないようストップをかけます。
千秋は一応抑えますが、ただでは引っ込みません。
「コンマスの言うとおり適当に。
しかしもっと活気を出して」
リハーサルは進行し、やがて突然子供たちが乱入してきます。
リハーサル会場は子供バレエ団と共同使用のようです。
千秋 「子供バレエ団に追い出されるプロオケって・・・」
会場から引き上げるときにシモンが千秋に一言。
「勉強不足だな」
その頃のだめはRuiの買い物に付き合わされていました。
Ruiは、これまで味わったことがない自由を満喫しておおはしゃぎ。
公園に立ち寄った二人は、池でヨットの模型で遊ぶ子供を見かけます。
のだめはこの子供に帆先の向きを指南。
のだめの言うとおりにヨットの向きを変えると、ヨットがどんどん進んで手が届かなくなってしまいます。
のだめは棒を使って手繰り寄せようとしますが、このとき風が吹いてスカートがめくれ、パンチラ。
そしてのだめはバランスを崩して池に落ちてしまいます。
大きな水しぶきが上がるのを呆然と見つめるRui。
ほとんど放心状態です。
この描写にはなにか重要な意味があるように思えますが・・・。
アパルトマンに戻った千秋を待っていたのは、ずぶ濡れののだめでした。
「ちょっと、水溜りで転んじゃって」と言うのだめ。
このときのだめは千秋をしっかり見ています。
早く部屋に戻れと言う千秋に対して、のだめは「鍵を池に落しちゃったみたいで」
千秋 「池だったのか・・・」
嘘が簡単にばれてしまいました(^^;
のだめは嘘をつくときに目をそらすクセがあったはずですが、今回そうしなかったのは千秋との関係が変化した結果でしょうか?
そしてついにゲネプロ当日。
のだめは千秋に愛妻弁当を残して学校に行きます。
愛妻弁当には手紙が添えられていて、今日のゲネプロにみんなを誘って行くと書かれていました。
「みんなを誘うのかよ。
オレって信じられてるんだな。
このパリでも・・・約1名には」
ゲネプロには、ロランのコネで、ニッサン・トヨタの代わりにウィルトール・オケのアランが参加してくれることになりました。
マルレ・オケ出身なので頑張ると言うアラン。
そしてロランは「僕らは千秋を信じてるから」
千秋 「信じてくれる人はまだいる・・・か」
ところがここで、打楽器奏者が足りないことが発覚します。
トライアングルとチェレスタが足りない。
昨日の時点で分かっていたので代わりの人を呼ぶはずでしたが、テオはすっかり忘れていた様子。
そこでテオは代案を出します。
テオ 「弦の人を1人トライアングルに回して、チェレスタは千秋が弾くってどう?
弾き振り」
千秋 「くだらないこと言ってないで電話しまくれ!
マルレは協会員が200人はいるんだろ!」
ところが、これはすでに確認済みで、該当する奏者は1人も捕まらなかったようです。
恐るべきマルレ・オケ。
千秋はチェレスタは自分が手配すると言って、テオにはトライアングルを死ぬ気で探すよう指示します。
千秋が呼んだのはのだめ。
のだめは千秋との初めての共演に大喜びです。
一方、ステージではシモンが怒っていました。
テオが電話をかけるのに忙しくて、楽譜が出ていません。
楽譜は事務スタッフのテオがまとめて管理しているようです。
楽譜には指揮者の指示を書き込んだりするので、それが外部に漏れないように一括管理しているのでしょうか?
シモンは、それなら自分たちで楽譜を用意しようと、他のメンバーも手伝わせます。
千秋はその様子を見て、音楽にかけるシモンの情熱を感じ取ったようです。
「オレも信じよう。
このオケも。
あのコンマスも」
劇場にやってきたのだめは、関係者入り口を探します。
そこでバッタリRuiと出会います。
ユンロンに千秋の指揮を観に行く誘いを受けたRuiは、千秋が指揮するオケがマルレであることを知って事前に挨拶にやってきました。
16歳の時にこのオケで演奏したことがあるそうです。
劇場に入るとテオがいました。
テオは千秋がRuiを呼んだのだと勘違い。
チェレスタはRuiが弾くことになってしまいます。
オケのメンバーも大喜びです。
そこへシモンが現れ、Ruiがいることに驚きます。
Ruiがこのオケで演奏した頃にはすでに彼はこのオケにいたようです。
Ruiのことを可愛がっていた様子。
さらに彼は、Ruiの話で、千秋がシュトレーゼマンの代振りで指揮したことがあるのを知ります。
千秋が自分が尊敬するシュトレーゼマンの弟子だと知ったシモン。
それでもまだ千秋のことを認めようとはしません。
弟子は弟子。本当に実力が伴っているのかどうか疑問だと嫌味を言います。
Ruiはここで、エキストラでチェレスタを弾くことになったと言い出します。
驚いた千秋は、自分が呼んだのはのだめだと言おうとします。
でも、のだめが千秋をストップ。
「いいから先輩、空気読めって言ってんですよ」
まさかのだめの口からこんな常識的な言葉が出てくるとは(^^;
千秋との初めての共演に大喜びだったのだめは、あっさり引き下がってしまいました。
ゲネプロ開始。
この演奏がすごかった。
最初の音が鳴った瞬間から何かがおかしいと分かるほど、とんでもなくヘタな演奏(^^;
「ラヴェル。
ボレロ。
バレエ曲として制作されたこの曲は、最初から最後の2小節まで執拗に繰り返されるスペイン舞踊のリズムに乗って、次々と独奏楽器が入れ替わり、同じメロディーを奏で、豊かな色彩を見せていく。
まさにオーケストラの魅力を伝えやすい曲であり、実力が明らかに分かってしまう恐ろしい曲でもある」
「このオケは実力に差がありすぎる。
3分の1の団員が突然やめてしまったために、オケの土台になる音がない。
なのに練習量は少なくて、それに対する団員の危機感も薄い」
千秋はこのオケの現状を嫌というほど実感しました。
演奏も終わりに近づいたところでシンバル奏者が緊張。
打楽器奏者が足りないから最後に自分がゴングにミュートをかけなければならないと気張っています。
ところが、勢い余って頭からゴングに激突(^^;
演奏は大爆笑で終了します。
千秋 「笑い混じりの拍手か。
前にもあったな、こういうこと。
またここから始めるのか。
絶対に這い上がってやる」
千秋はマルレ・オケ復活に向けて決意を新たにします。
一方、シモンは渋い顔。
相変わらずどうしようもない演奏にやるせない思いを抱えているようです。
でも、他のメンバーにやる気を起こさせる努力をしているわけでもなさそうだし、とりあえず大好きなバイオリンを弾けるだけでいいというスタンスなのでしょうか?
このとき彼は、観客に向かって丁寧にお辞儀する千秋に気付きます。
千秋の前向きさに何か感じ取ったかもしれません。
マルレ・オケはこのままコミックバンドならぬコミックオーケストラと化してしまうのか? それとも・・・。
タイトルにもなっているのだめの出番が少ないのはちょっと物足りない気がしますが、これからしばらく千秋率いるマルレ・オケのサクセスストーリーが展開されそうです。
というか、今期はのだめが活躍する場面はないのかも。
![のだめカンタ-ビレ 巴里編 【初回限定生産版】 第3巻 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51IqIsQvpXL._SL160_.jpg)
のだめカンタ-ビレ 巴里編 【初回限定生産版】 第3巻 [DVD]
公式サイト
http://www.nodame-anime.com/
のだめカンタービレ 巴里編 第7話
Leçon 7 千秋とのだめ初共演!?
演出
上田繁
脚本
榎戸洋司
キャスト
野田恵 川澄綾子
千秋真一 関智一
黒木泰則 松風雅也
フランク 浅沼晋太郎
ターニャ 伊藤静
孫 Rui 大原さやか
ユンロン 日野聡
ロラン 石井真
テオ 興津和幸
ポール 保村真
シモン 津田英三
ノエミ 滝田樹里
アラン 中西英樹
ロランの祖母 片貝薫
女性奏者A 加藤綾子
女性奏者B 後藤沙緒里
男性奏者A 間宮康弘
男性奏者B 松原大典
子供 新田万紀子