そしたらオレは、お前をこの地獄のような場所から救えたんだと思えるからさ。
by 景世
今回は、ついに景世が退場。
予想の範囲内だったとはいえ、思わず見入ってしまいました。
正直ここまで盛り上がるとは思っていなかったです(^^;
それにしてもこの作品の色使いはなかなかいいですね。
作品の雰囲気にピッタリです。
景世がオーリに刺された頃、宗現、神佳、莉花、早季(とお付きの僧侶)は永久生命研究教団を訪れていました。
大谷塚が殺された後、職員や信者達も皆殺しになったようです。
そのとき、教団の施設を取り囲むように「陣地」が張り巡らされます。
これは屍の呪いの一つで、人間を捕らえる異空間。
宗現 「この程度の陣地、本気で我々を倒すには不十分」
宗現は、七星の目的は自分たちを足止めすることにあると見抜きます。
真の狙いは景世とマキナだと。
遠くからその様子を観察していた狭間と忌逆。
狭間 「クソ坊主どもが、舐めた口を利く」
忌逆 「いっそ殺しますか」
カラスの形をとって襲ってくる敵に早季が対抗しますが、あまりに数が多すぎて埒があきません。
ここで神佳が宗現に指示を仰ぎます。
神佳 「いかがしますか」
宗現 「かまわん、教えてやれ。剣姫(つるぎひめ)と呼ばれるその訳を」
神佳は二刀流で一撃で陣地を破ります。
さすが最強の屍姫。
狭間と忌逆が感心するほどの強さです。
それにしても強すぎる(^^;
大麟館。
オーリに刺された景世は、オーリが七星に憑依されていることに気付きます。
自分の血を使い、渾身の力を込めてオーリの体から重無を追い出す景世。
意識を取り戻したオーリは、景世の傷に気付きます。
景世は虚勢を張って大丈夫だと言いますが、生きていられるのはソーマが効いているあいだだけだと自覚している様子。
自分の死を覚悟したようです。
そこに赤紗が現れます。
赤紗は座壇でオーリを襲い、景世がオーリに気を取られた隙に景世に止めの一撃。
オーリの存在が最後の刹那に景世の足を止めてしまうことになる。。。
以前マキナが言っていたことが現実になってしまいました。
一方、景世が刺されたときに体に異常を感じたマキナは、景世との縁が切れかかっていることに気付いていました。
それでもマキナは湖惑を倒そうと懸命に戦います。
でも、マキナの攻撃は湖惑にまったくダメージを与えることができません。
いくら撃ち抜いて粉砕しても、湖惑はすぐに復活してしまいます。
湖惑 「お前にオレは倒せない。
オレにはバラバラにする体も、破壊する脳もないんだからな」
しかも湖惑は自分の体の性質を自由に変えることができました。
マキナが銃を撃ったときに体を引火物に変えて巨大な爆発を起こし、マキナにダメージを与えます。
自分の力では歯が立たないのかと弱音を吐くマキナ。
「ずっと願っていた。
お前達を殺すのだと。
それが、私を屍にした未練。
でも、足りない。
未練だけじゃ足りないのか?」
再び大麟館。
景世の片目をくりぬき、棺に加える赤紗。
景世はかつて棺の中の血を浴びているので、これだけで数十人分の末期の血に匹敵するそうです。
そこにマキナが飛び込んできます。
もう視界が霞んできているマキナ。
体力が底を突きかけています。
赤紗はマキナも倒そうとしますが、ここで景世が復活。
普通であればもう立ち上がることすらできないのでしょうが、ソーマのおかげでまだ動けるようです。
景世は隙を突いて赤紗を取り押さえます。
ところがそのとき、湖惑がマキナを追って現れ、マキナを拘束してしまいます。
景世は赤紗を離し、マキナに飛びつきます。
それと同時に、シキミを噛んで湖惑に吹き付けます。
シキミの猛毒に犯されてもがき苦しむ湖惑。
赤紗 「そんなものを口に含めばあなただって・・・」
景世 「ごちゃごちゃうるせんだよ。
分かってるのか?
お前達は今、オレの射程圏内にいるってことを」
赤紗は慌てて座壇を開きますが、景世の突きが座壇を破ります。
その手には経典が巻かれていました。
シキミに続き、これも景世自身にダメージを与える行為のようです。
景世の行動が理解できない赤紗は驚きますが、ここで景世の目が普通ではないことに気付きます。
この目は死を受け入れた者の目。
景世は手に巻かれていた経典をほどいて錫杖(しゃくじょう)のようなものに変化させ、赤紗を攻撃。
赤紗 「師兄、あなたは知りたくないのですか? 真実を」
景世 「いらねぇ!
それを知ったらお前のように自分の屍姫を殺さなければならなくなるような真実。
知りたくはねぇ!」
景世の一撃で吹き飛ぶ赤紗の座壇。
そして倒れる景世。
それを見たマキナは泣き崩れます。
オーリは自分のせいだと謝りますが、マキナはそうじゃないと叫びます。
景世がこうなったのは、家族と誇りを守ったからなんだと。
オーリが謝るなら、景世の仇としてオーリを殺さなければならなくなる。
ここで景世が最後の力を振り絞って起き上がり、オーリに頼みます。
自分の代わりにみんなとマキナを助けてほしいと。
マキナは、自分の契約僧は景世だけだと言ってこれに反対します。
でも今はこうするしかない。
景世はマキナとオーリに、契約僧を失った屍姫(ミナイ)がどうなったか思い出させます。
もう選択肢が残されていないことを悟ったオーリ。
彼は契約僧になる決心をします。
そして契約譲渡の儀式。
儀式が終わったとき、オーリは意識を失ってしまいます。
意識が回復すれば譲渡は完了。
景世はオーリを安全なところに連れて行くようマキナに頼みます。
でも今のマキナには景世のほうが大切。
オーリの所に行ってほしいと頼み続ける景世にしがみついて離れようとしません。
景世を失いたくない。
二人で戦うと誓った約束などもうどうでもいい。
ただ生き続けてくれさえすれば。
そんなマキナに向かって、景世は最後の頼みを口にします。
「笑ってくれマキナ。
そしたらオレは、お前をこの地獄のような場所から救えたんだと思えるからさ」
マキナは気付きます。
これは景世の妄執だと。
このまま自分が景世にすがって泣き続ければ、景世はこの妄執のために屍になってしまう。
たとえ屍になっても生きていてくれれば・・・という考えがマキナの脳裏を一瞬よぎります。
でもマキナはその考えをすぐに捨てました。
マキナ 「景世、見て」
景世が最期に目にしたのはマキナの笑顔。
景世はそのまま力尽きます。
感動の場面。
マキナが無理に笑みを浮かべようとする細かい演技も良かったです。
さらに、いいタイミングでエンディング曲も流れます。
このシーンは本当に良かった。
ただし、できればここで流すBGMはこのシーンだけの特別なものにしてほしかったかも。
この6分後くらいに本当のエンディング(同じ曲)が流れるのでちょっと気になりました。
その頃、まだ永久生命研究教団にいた宗現は、景世が亡くなったことを察知します。
景世に正体がばれて身を隠していた貞比呂もこれに気付きました。
彼はもう身を隠す必要がなくなったので、アキラとともに、オーリたちがいる町に戻るようです。
大麟館から逃げ延びていた赤紗と湖惑。
湖惑は赤紗が集めた屍を喰らってシキミの毒を消し、さらにパワーアップします。
そして再び大麟館に戻り、オーリから景世とマキナの居場所を聞きだそうとします。
そこにマキナが駆けつけます。
オーリの意識も回復し、契約の譲渡が完了。
なんだかマキナは以前よりも強くなっているようです。
契約僧としては景世よりもオーリのほうが潜在能力が高かったということでしょうか?
でもオーリは訓練をしていないので、マキナに一方的に体力を吸い取られているようです。
このままではオーリの体がもたない。
マキナは圧倒的な強さで湖惑を追い詰めます。
そしてついに湖惑の本体がある場所に気付きました。
その場所とは、湖惑が首にかけていた数珠(?)。
マキナは、それを握りつぶして湖惑を倒します。
「無様だな」の言葉とともに。
2年前に七星に襲われたとき、死の間際に聞かされた言葉をそのまま返しました。
赤紗は湖惑が倒されるのを見届け、大麟館を後にします。
そのとき、オーリのもとに呪符を飛ばし、死にかけていたオーリを回復させます。
かつて尊敬した景世が自分で育てると言って引き取ったオーリの命を救いました。
「あの人への未練。
それもこれが最後だ」
夜明け。
マキナは空に向かって慟哭。
景世の死を嘆きます。
でも、日が昇り始め、月の光が弱くなったとき、彼女の中で何かが変わったようです。
泣くのを止め、空を見上げたまま呆然とします。
その後、オーリと一緒に景世の亡骸を確認するときも、寺の中に安置される景世の前に座っているときも、完全に無表情。
契約譲渡が完了したことで景世に対する想いが消えてしまったのでしょうか?
それとも自分の中でけじめをつけた?
このマキナの表情の変化はなかなか興味深かったです。
オーリ 「夜が明けた。
長い夜が明けて16歳になった日、オレは、父で兄で親友であった人を亡くして契約僧になった」
その後、オーリは、大麟館の食堂のテーブルの上にある大きな鍋に気付きます。
「田神景世 謹製♥
超スペシャルシチュー
祝 誕生日バージョン」
それは景世からのプレゼントでした。
鍋を抱えて泣き崩れるオーリの姿がまた印象的。
ということで今回はここまで。
次回は景世の告別式。
回想シーンが中心になるのでしょうか?
とりあえず小休止的なエピソードになりそう。
そしてその後は「玄」です。
貞比呂も戻ってきて屍姫が勢揃い。
残る6人の七星との戦いもすごいことになりそうです。
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屍姫 赫 第12話
夜明け
演出
佐伯昭志
脚本
會川昇
キャスト
星村眞姫那 秋山奈々
田神景世 藤原啓治
花神旺里 羽染達也
鹿堂赤紗 宮本充
高峰宗現 中村秀利
狭間 大川透
湖惑 早志勇紀
重無 新野美知
轟旗神佳 堀江由衣
黒猫 堀江由衣
忌逆 土師孝也
壬生貞比呂 諏訪部順一
荒神莉花 千葉紗子
天瀬早季 菊地美香
遠岡アキラ 悠木碧
黒猫さんのオーリに対する言動があまりにひどいので、
逆に大爆笑してしまいます。
>正直ここまで盛り上がるとは思っていなかったです(^^;
全26話のなかで今回がピークだったのかも。
>シキミの猛毒に犯されてもがき苦しむ湖惑。
こんなものを口に含む景世には驚きでした。
しかも「ごちゃごちゃうるせんだよ」でかたづきました。
>赤紗 「師兄、あなたは知りたくないのですか? 真実を」
一番知りたかったところがおもいっきりスルーでした。
禁書目録の当麻さんだったら熱く語り合う場面なんだけど(笑)
>マキナが無理に笑みを浮かべようとする細かい演技も良かったです。
これには素直に感動しました。
視聴を打ち切らなくてよかったと思える瞬間です。
>マキナは空に向かって慟哭。
このシーンもよかった。
どうでもいいけど、永久生命研究教団という名称がツボです。
>全26話のなかで今回がピークだったのかも。
そうならないようオーリに頑張ってもらうしかないですね。彼が本格的にストーリーに絡んでくることでさらに面白くなっていくことを期待したいです。
>一番知りたかったところがおもいっきりスルーでした。
「真実」については屍の存在(誕生?)に関わる、かなり核心に触れることのように思えるので、しばらくは思わせぶりな語り方になるのかも。
>禁書目録の当麻さんだったら熱く語り合う場面なんだけど(笑)
確かに。でもそれだけは勘弁してもらいたいです(^^;
>黒猫さんのオーリに対する言動があまりにひどいので
オーリ自身だというわりに、かなり突き放した物言いですよね。
「真実」よりもこっちのほうが気になってます(^^;