2009年01月12日

今週の一本(2009/1/11~1/17)―『屍姫 玄』第2話

前回ラストで、景世を守れなかったことを涙を流しながらオーリに謝ったマキナ。
そのまま契約僧と屍姫として前進するのかと思ったら、なんとマキナはオーリに往復ビンタ(^^;
契約譲渡したのはあくまでそれしか手段が残されていなかったから。
景世の本来の望みはオーリを危険から遠ざけることだったので、深く関わってくるオーリのことをマキナは怒っています。
そしてマキナはまだ、自分の契約僧は景世だけだと言い張ります。
これが本心なのか、それとも単に彼女もオーリを巻き込みたくないだけなのかは定かではありませんが。

二人が揉めているところに前回とは別の僧兵がやってきます。
彼らはマキナに倒された躯雷を発見。
このとき躯雷は人間の姿に戻っていました。
オーリとマキナが躯雷を殺したと思った僧兵たちは、二人を拘束します。
そこに本多監査官がやってきて、もうマキナを浄化することはできないと言い、マキナを始末しようとします。
躯雷が屍になっていたことをオーリが説明しても聞き入れてくれません。
というよりも、光言宗の僧侶が屍になってしまったという事実をもみ消そうとしているようです。
そこに嵩柾と異月が到着し、異月が本多に銃を突きつけます。
屍姫が人間を殺すことはできないので脅しにはなっていないはずですが、本多はとりあえず話だけは聞いてくれます。

その頃、赤紗が開いた座壇により、屍の群れと七星が本山への侵入に成功。
貞比呂とアキラが阻止しようとしましたが間に合いませんでした。
アキラは七星に向けてライフルを発射します。
おそらくこの銃弾には貞比呂の座壇が乗っているので、相手が七星でも1発で倒せるはず。
ところがここで忌逆(いさか)が陣地を張り、七星&赤紗はその中に逃げ込んでしまいます。

再びマキナたち。
異月がマキナにマシンガンを渡したところで、どこからともなく北斗の声が聞こえてきます。
「見つけた」
そして、マキナを取り囲むように陣地が張られ、周囲にいたオーリと僧兵たちとともに七星の元へ。
嵩柾と異月はその場に取り残されてしまいます。
嵩柾 「これは陣地だ。屍によって造られた空間。陣地を構築できるほどの呪いを持つ屍が侵入したというのか」

このあたりから、これまでとははっきり違う映像表現が取り入れられています。
これまではシーンによって色を使い分けることでその場の雰囲気を演出していましたが、今回はさらに画面をぼかすような感じで陣地内の異空間(あるいは清められた空間)の空気感を表現しているようです。
七星が本山に現れたときに頭屋(とーや)がピリピリすると言っていましたが、この空気の違いを視覚的に表現して見せてくれているようです。
陣地の中は特にこのボケ具合が顕著で、清められた空間の中で七星の力が抑制されているというのを思い出させてくれます。

陣地内部。
呼び込まれたマキナたちの前に赤紗が現れます。
「まずはご紹介させていただきましょう。こちらの方々こそ、すべての聖者の敵、七星の皆さんです」
マキナがついに七星と対面しました。

狭間(はざま) 「ようやく会えたな。星村の娘」
重無(えな) 「覚えているかい」
頭屋 「手足がちぎれ、それでも死にきれずに血の海の中で必死に許しを請うたあの日を」
狭間 「ふっ、恐怖で忘れてしまっているさ」
あまり想像したくない、ものすごく悲惨というか凄惨な殺され方をしたんですね。
七星を倒すために呪い憑きになるほど強い未練を抱くのも当然です。

マキナは有無を言わさず狭間に突進しマシンガンを乱射します。
でも狭間は難なくその銃弾の嵐を避け、巨大なムカデでマキナを取り押さえてしまいます。

狭間 「どうした、星村の娘。オレたちを倒すんじゃなかったのか」
マキナ 「私は・・・。お前達に殺された――家族も――みんな――みんな。私はお前達を滅ぼす。そのために・・・そのために」
狭間 「七星を滅ぼす。それがお前の未練か。ふっ、小さいな。未練ごときでオレたちを滅ぼせるものか」

ここでオーリが、ただの屍を滅ぼせないわけがないと反論しますが、狭間は
「違うな、少年。未練などでは動かない。オレたち七星を動かすものは――それは性(さが)だ」

狭間 「性とは、逃れたい心の叫び。つまり人の本性だ」
忌逆 「未練などは所詮死ぬ間際のかすかな執着に過ぎない」
重無 「性は、その人間が生まれてからずっと心の中で膨れ上がってきた想い。自分ではどうにもならない、その人間の根源」
歪質(ひずち) 「人は誰しも、その性を抑え込み、否定して生きている」
頭屋 「でも私たち七星は、その性を解放させた。性のままに生きる。それはすなわち、私たちこそ本当の人間だということ」

狭間 「性も持たず、未練のみで戦うとは――見込み違いだったか」

狭間はマキナをさらに締め付けて始末しようとします。
それをやめさせようと、オーリが狭間の前に飛び出します。
オーリの反応を見た狭間は、オーリの性が屍を無条件に愛することであると気付きます。
狭間 「面白いな少年。その性を持ったまま屍になってみるか」
狭間はオーリの腹部を打って気絶させます。
倒れるオーリ。

薄れ行く意識の中でその光景を見ていたマキナの脳裏に景世との想い出が蘇ります。
そしてマキナは、自分が本当に求めていたことに気付きます。
景世にもっと長く生きていてほしかったと。
そもそも自分が屍姫になどなってしまったことが間違いだったのだと。
そして、すべての元凶である七星に対する怒りを新たにします。
景世への未練も加わったマキナは、さらに強い呪い憑きとなり覚醒。
再び狭間に立ち向かいます。

これまでにない動きで狭間の攻撃を見切り、狭間の懐に飛び込んだマキナは、狭間にマシンガンを撃ちこみます。
ところが、マキナが狭間を倒す前に北斗がマキナを弾き飛ばします。
北斗 「鏡・・・割れた鏡」
北斗の目にはマキナが鏡台に見えていました。
鏡台の鏡は割れています。
映っているのは、北斗とマキナ(?)。

呪いを開放したマキナを一撃で弾き飛ばした北斗に赤紗は驚きます。
ここで再び七星の解説(^^;
歪質 「あの方は戦ってるわけじゃない。ただ相手を知りたいだけだ」
忌逆 「そう、あの方には未練も性もない」
頭屋 「何の理由もなく命を奪われ、屍になったあの方にとって、他人を知ること、他人と関わること、それが生きる意味を知ることなのだ」
重無 「関わるっていうのは、殺すことだけどね」
歪質 「あの方は死そのもの。だからこそ七星の象徴」


その頃、光言宗本山内部では、紫央が宗現に七星が現れたことを伝えていました。
宗現はマキナや僧兵たちを助けるために現場に向かおうとしますが、紫央はこの場に残って大僧正を守るのが自分たちの務めだと言ってそれを止めます。

そのとき現れる謎の影。
それは高速で神佳に近づき、神佳のスカートをめくります。
こんなことをするのはもちろんフレッシュです。
そして、この決定的瞬間を激写する梅原。
紫央と宗現はあっけにとられて言葉をなくします(^^;
このときの二人の表情はもう二度と見れないかも。
宗現はスカートの中が見えたのか、少し赤くなっていたような。。。

フレッシュは梅原の命令で仕方なくスカートをめくったようです。
責められた梅原は
「しゃーないだろー。これが男の性(さが)ってもんなんだからよー」
梅原の性は七星とはまったく異なるようです(^^;

ここで梅原は、自分が七星に対処しに行くのはどうかと提案。
そのために不動明王剣を貸してほしいと言い出します。
これを使いこなせるのは梅原だけのようです。
紫央は、大僧正が封印したものだと言って猛反対。
結局は貸すことになったようですが。

そして再び陣地内。
北斗がマキナとの「関わり」を深め、マキナが抵抗できずに成すがままにされています。
そのとき、陣地の一部が破れます。
梅原が不動明王剣で陣地を破りました。
異月と嵩柾、それに早季と莉花が飛び込んできます。

さらに、赤紗を追ってきた貞比呂とアキラも陣地を破って姿を見せます。
異月と嵩柾は貞比呂のことがわからないようですが、莉花と梅原はわかったようです。

さすがにこれだけの契約僧と屍姫を相手にすることはできないと考えた赤紗と七星は撤退を決断。
赤紗 「残念ながら、この場は光言宗の清めによって七星の力が制限されている。そして、若くして弦拍(げんぱく)の名を受けた武闘派筆頭、偉家十聖(いかじっせい)のうちの荒神家の当主、調伏(ちょうふく)の神剣・不動明王剣を唯一操れる僧正。おそらく最強の座壇術法を持つ男。この4人とその屍姫たちと戦う以上、七星にも相当の犠牲を覚悟する必要があります」
狭間 「星村眞姫那。認めてやろう。お前は我ら七星の敵。憎くて愛しい敵となった。だが忘れるな。それもまた我らが望んだこと。お前の存在も、我らが行おうとする行動の一つなのだから。次に会うときには、それを思い知ることになるだろう」

マキナ 「私はお前達を滅ぼし尽くす。お前達がしたように、お前達のすべてを奪う。この星村眞姫那が――屍姫が」

ということで、今回はここまで。
今回は、頭屋に抱きかかえられた北斗が赤ん坊のような動きをしていたことが気になりました。
それと、北斗の目に映るマキナの姿が鏡台だったことも。
鏡台の割れた鏡になぜ北斗が映っていたのでしょうか?
鏡に映っていたもう一人の女性は本当にマキナなのでしょうか?
マキナを特別な屍にして七星が行なおうとしていることとは何なのでしょうか?
オーリの本性が屍を無条件に愛することというのも、普通の人間ならありえないことのように思えます。
原作ではっきりと答えが示されているのかどうか知りませんが、こういう謎も含めて七星との決着を綺麗に付けてくれたら、かなり見ごたえのある作品になるかもしれません。

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公式サイト
http://www.starchild.co.jp/special/shikabanehime/

屍姫 玄 第2話(屍姫 第15話)
我が敵

演出
津田尚克

脚本
會川昇

キャスト
星村眞姫那        秋山奈々
花神旺里         羽染達也
狭間           大川透
鹿堂赤紗         宮本充
梅原鉦近         てらそままさき
高峰宗現         中村秀利
紫央時花         堀内賢雄
本多           神奈延年
北斗           藤村知可
忌逆           土師孝也
重無           新野美知
歪質           鈴木達央
頭屋           諸星すみれ
送儀嵩柾         川島得愛
山神異月         中村知世
壬生貞比呂        諏訪部順一
遠岡アキラ        悠木碧
轟旗神佳         堀江由衣
荒神莉花         千葉紗子
フレッシュ=バックボーン 遠藤綾
僧兵           星野健一
posted by animisc at 18:51| Comment(2) | TrackBack(1) | 屍姫 玄 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
光言宗では、人は天国に行ったらすべて忘れるらしいです。
景世がどこかでマキナに言っていた気がします。

七星は性を忘れられないから天国からは最も遠い存在。
それが光言宗からすると穢れているという状態です。

マキナも景世を忘れないから強いです。
マキナの七星に特化した憎悪は狭間にも通用しました。
でも北斗の無垢な力は桁違いで怖いです。
たぶんオーリががんばらないと、どうにもなりません。

神佳は最強の屍姫と呼ばれていますが、
本当にその名にふさわしいのか、力を見せて欲しいです。
陣地を張っている七星は雑魚っぽいので一撃で葬り去れると思います。

赤紗の登場シーンと退場シーンの説明ゼリフは、
毎週観ている者からすると間が抜けているように感じました。
なにかパンを買いに行かされるようなポジションのキャラ
みたいになってきているのが残念です。
Posted by ☆☆☆☆☆ at 2009年01月17日 10:57
☆☆☆☆☆さん
>景世がどこかでマキナに言っていた気がします。
第1話のマキナの回想シーンで景世が話していましたね。
>たぶんオーリががんばらないと、どうにもなりません。
前回、歪質が、北斗にとって自分に触れる者はみな刃と同じだというようなことを言っていたのがすごく意味のあることのように思いました。きっとオーリが北斗に触れる最初の人になるのではないでしょうか。
>神佳は最強の屍姫と呼ばれていますが、
今後、七星との全面対決で屍姫たちが共闘することになると思うのですが、そうなれば神佳の活躍が見られるかもしれないですね。
>毎週観ている者からすると間が抜けているように感じました。
確かに(^^;
赤紗は最初の頃は手ごわい敵のように描かれていましたが、今では思いっきり下っ端的なキャラになっていますね。自分の目的を果たすためにしかたなく今のような行動をしていると思うのですが。。。
Posted by アニミスク at 2009年01月17日 17:54
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屍姫 玄 第2話(第15話)「我が敵」(感想)
Excerpt: こちらは感想です(内容)景世を守れなかった事を謝るマキナ。頬を伝う涙…前回にもあった感動(後半)な場面でした。マキナの涙に慌てて焦ってハンカチを出すオーリ。その手を取り…捻り上げた!?景世が守ろうとし..
Weblog: からまつそう
Tracked: 2009-01-14 00:59