2009年02月22日

今週の一本 その2(2009/2/15~2/21)―『鉄腕バーディー DECODE:02』第7話

バーディーの過去に起こった凄惨な光景。
それは、クリステラ・レビが再度起こしたテロによる破壊と、ヴァイオリンとの別れにまつわる出来事でした。
この記憶を追体験したつとむは、バーディーとの人格融合を食い止めることに成功します。
バーディーとの絆もさらに強いものになったようです。

本編。
バーディーの記憶の中で、バーディーとヴァイオリンのやり取りを見ていたつとむは呟きます。
「バーディーとヴァイオリンって、本当の親子みたいだったんですね」

これを聞いたドーレの疑念が確信に変わりました。
「やはりおかしい」
ドーレはデータを修正します。
すると、つとむの前に、人間味が欠如したヴァイオリンが現れました。
ドーレ 「バーディーの記憶は彼女の願望で変質していたようだ。特にヴァイオリンに関わることがな」
メギウス 「ヴァイオリンは精巧なマリオネットではあるが、すべてイクシオラを教育するため、プログラムどおりに動いているに過ぎないのだ。ただ、幼いバーディーはその事実を受け入れられなかった」
ドーレ 「彼女を人間と同じであると思い込もうとしていたんだな」

人間種の不合理な精神構造は理解できないと言うドーレ。
それに対してメギウスが「同じ種である彼には――」と言ったとき、映像が切り替わり、ナタルの記憶が映し出されます。
ナタルの記憶データがデータベース(?)に登録されているということです。
そういう社会システムなのか、何らかの理由で強制的に採取されたのか・・・。
ナタルがイクシオラでもないのに変身(?)できる理由はここらへんに隠されているのかもしれません。

本編のほうは、このあたりからバーディーの記憶+ドーレの修正+史実に基づくデータなどが混合されていくことになります。
つとむはその「記憶」を辿っていくことになります。
バーディーの記憶を追体験するという本来の目的とはズレてしまいますが、バーディーの記憶を知識として対象化するぶんには、このほうが合理的だからでしょうか。
視聴者的にもそのほうがわかりやすいですが(^^;


アクラバルテロの追悼式典当日。
バーディーはスケルツォに呼び出されます。
建前上は、定期検査のためセントラルタワーにあるマリオネット専門医院に行っているヴァイオリンの迎え。
実際は、それを口実にした式典の見学。
バーディーの後学のため、警備状況などを見て回ります。


やがて、「そのとき」がやってきます。
追悼演説を行なうために奥の院の第七席審神者(さにわ)レー・シグナ猊下が転送されてきたのと時を同じくして、セントラルタワー南南西方向に時空の揺らぎが発生。
その直後、ワープホールが出現し、セントラルタワー内部に侵入者が検知されます。
そして流れるクリステラ・レビの犯行声明。
レビの要求は次の2点。
・アルタ人への差別政策を停止すること
・アルタ本星を連邦から分離独立させること
今回のテロには、イズダルタも協力しています。

スケルツォは、セントラルタワーからなるべく離れるようバーディーに指示。
その直後に爆発が起こります。
煙の向こうには帝国時代の兵器・バーサーカーユニットの群れが。
応戦するも、あまりに数が多くて埒があきません。
スケルツォはメギウスと合流します。
そこに病院から出てきたヴァイオリンが現れます。
ヴァイオリンのセンサーによれば、バーサーカーユニットが向かっているのはセントラルタワーの地下動力炉。
レビはセントラルタワーを吹き飛ばすつもりのようです。

ヴァイオリンはさらに、バーディーがまだタワー内にいることも検知します。
ヴァイオリンはバーディーを救出に向かいます。

このテロでレー・シグナ猊下も死亡。
これもレビの計画に含まれていたのでしょうか?

その頃、バーディーはテュートとともにセントラルタワーからの出口を探していましたが、バーサーカーユニットと遭遇してしまいます。
そして、戦闘の際の爆発で開いた穴から最下層に落下。

上層部に昇る道を探して歩き出したとき、バーサーカーユニットの大群を目撃します。
何かを警護しているような動き方。
テュートの推測によれば、この奥にこの大群を制御するユニットがあるようです。

そのとき、ヴァイオリンがやって来ます。
バーサーカーユニットを倒しながら、早くこの場を脱出するよう、バーディーに指示。
ヴァイオリンの性能はバーサーカーユニットを圧倒しています。
ところがここで、バーサーカーの親玉が現れます。
ヴァイオリンはバーディーを逃がすために闘いますが、この親玉にはまったく歯が立ちません。
徐々に壊れていくヴァイオリン。
半壊して動くのが困難になっても、バーディーを守ろうとします。

それを見たバーディーは我を忘れて飛び出していきます。
ほとんど半狂乱の状態で、バーサーカーの親玉を破壊していきます。
動作が停止してもなお攻撃し続けます。
「違う――違う――。
あんなのヴァイオリンじゃない。
違う」

優しい母親のはずだったヴァイオリンが激しい戦闘を繰り広げたことに対して激しく動揺しているようです。
あるいは、自分の記憶の中で自我を取り戻しつつあるバーディーが、これまでのイメージとは違う記憶に抵抗しているのかもしれません。

対象を完全に破壊したバーディーは、気を失って倒れてしまいます。
そこに謎の人物が現れ、バーディーを抱きかかえて救出。
一瞬だけ目を覚ましたバーディーは、この人物の顔を見ようとします。
でも、暗過ぎて細かな人相を確認できませんでした。

次にバーディーが目を覚ましたのはベッドの上。
ヴァイオリンに呼ばれたような気がして起き上がろうとした彼女のそばにいたのはつとむでした。
「つとむ?」
「さ、帰ろう」

バーディーは意識を回復し、精神融合の危険は回避されました。

その後。
廃墟の東京。
「ねぇ、つとむ。ヴァイオリンはマリオネットだけど、自分の命をかけてあたしを守ってくれたよね?」
「そうだね」
「それが、マシーンのプログラムに従ってのことだったとしても。あたしは今でもヴァイオリンが好き」
「バーディー、聞いてもいい?」
「何?」
「いつかバーディーが言ってた、もう一度会いたい人って、あのとき助けてくれた・・・」
「そう、もう一度会ってありがとうって言いたいの。でもその前に――ありがとうつとむ。助けてくれて」


最後に。
ストーリーとはまったく関係ありませんが、今回は視聴者にとっても別の意味で凄惨な光景が展開されました(^^;
特にBパートのセントラルタワー内での一連のシーンはかなり物議をかもしそうです。
好意的に解釈すれば、バーディーの記憶が歪んでいたとか、ドーレ医師がプログラムを修正したことでクリーチャータイプの宇宙人が認識する光景が反映されてしまったとか、いろいろと理由付けはできるのでしょう。
でも実際のところは、(演出とは別の)制作上の都合なんでしょうね。
制作期間が逼迫していたとか、意図的にあのような画にしたとか。
ただ、理由がどうあれ画的には疑問符が付くエピソードだったのは間違いありません。
シーン展開やBGMなど、本来の演出面のできは良かったので、ちょっと残念に思いました。

スケルツォ 「物は見かけじゃない。その中身が重要だ」
確かにそのとおりなんですけどね(^^;

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公式サイト
http://www.birdy-tv.com/

鉄腕バーディー DECODE:02 第7話
We Will Meet Again

演出
堤雄一郎
田中孝行(DVDで追加)

脚本
水上清資

キャスト
バーディー    千葉紗子
千川つとむ    入野自由
メギウス     青山穣
スケルツォ    若本規夫
テュート     川田紳司
ヴァイオリン   能登麻美子
幼いナタル    大原さやか
ダスク      菅生隆之
ヴァリック    浅沼晋太郎
ドーレ      塚田正昭
ライラ・ロゥ   興津和幸
クリステラ・レビ 兵藤まこ
現場監督     金光宣明
技師       伝坂勉
オペレーター   高橋研二
posted by animisc at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄腕バーディー DECODE:02 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヴァイオリンの目から涙のような液体が出ていましたよね。
究極の自己犠牲って感じで人間が死ぬ以上に悲しかったです。
しかもその結果がバーディーから否定されることになるなんて。
マリオネットと聞かされても声は能登さんだしなあ…
結局イクシオラもアルタ人だから差別されてマリオネットのように
社会のために利用されてるだけなんじゃないのかな。

次回予告がないのはやっぱりさびしいです。
画はなくても有田しおんが適当に言い訳してくれたらよかったのに。
Posted by ☆☆☆☆☆ at 2009年02月24日 00:29
☆☆☆☆☆さん、いつもコメントありがとうございます。
>ヴァイオリンの目から涙のような液体が
実際には単に冷却液や潤滑液の類が漏れ出していただけなんでしょうけど、もしかするとあの涙もバーディーの願望で補正されたイメージなのかもしれませんね。
>社会のために利用されてるだけなんじゃないのかな。
遺伝子レベルで改造されて、危険な現場でほぼ強制的に働かされているっていうのは、アルタ人に対する差別・偏見のあらわれなのかもしれません。メギウスやスケルツォはそんな振る舞いを見せていませんが、イクシオラの存在に疑問を抱いているようには見えないので、本能的に無意識レベルでの差別意識は多かれ少なかれあるのかもしれないですね。
>次回予告がないのはやっぱりさびしいです。
あれだけショッキングな出来事があった後なので、タイトルだけの予告は逆にグッときました。CMを抜いたトータルの時間はこれまでのエピソードと同じだったので、予告を入れられなかったというのが本当のところなのかもしれませんけど(^^;
Posted by アニミスク at 2009年02月24日 21:38
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