屍姫の「解放」を目指す赤紗もやっと本気(?)を出してくれたようです(^^;
自衛隊機に続き複数の民間機が墜落した依海市。
依海駅付近では原因不明の地盤沈下が起こり、場所によっては天然ガスも発生。
依海市への立ち入りは制限されます。
一時は七星を追い詰めたかに見えた光言宗でしたが、依海市で大惨事が発生したことを知った梅原の指示で、七星のアジトから一時撤退します。
本山に戻った一同は、明らかになった七星の本当の目的と今後起こることについて口々に述べていきます。
これまでの七星の行動は光言宗への挑戦ではなく、依海市に穢れを蔓延させるためのものだったこと。
この穢れが、今回の大惨事で未練を持ったまま死んだ人たちの屍化を促進し、千~万の単位で屍が大量発生する可能性があること。
ここで緊張感をそぐ声が。
「これじゃあ、死して屍ならぬ者なしですねぇ」
フレッシュが雰囲気を無視して場違いな冗談を飛ばします。
(『大江戸捜査網』という時代劇のナレーション「死して屍拾う者なし」をもじった冗談のようです)
その場にいる人&屍姫の中に、この冗談に付き合う余裕のある人はいません。
ノリの悪い一同に対してフレッシュはさらに続けます。
「Why? 私たちは108体の屍を殺すためにここにいまーす。屍がうようよしてるなら、今日が私たちのGo to heaven dayでーす」
屍姫たちは、108体の屍を倒せば天国に行けるという言葉を信じて光言宗の尖兵として戦っているので、もっともな言葉なのですが、やはり場違い(^^;
一人、神佳だけが「死ぬには手ごろな日・・・か」
その頃、本山の別の場所では、紫央を筆頭に宗現や梅原が集まって今後の対応について話し合っていました。
梅原 「このまま依海市を放っておくわけにはいかんでしょ」
紫央 「一人当たり108人では済まないかもしれませんよ」
宗現 「屍姫の入定(にゅうじょう)を心配してくれるのか? むしろ、それが彼女達の願いだ」
紫央は何か思うところがあるように本多と顔を見合わせます。
この「108人」というのは、「屍姫 赫」で最初に出てきたときからどうにも胡散臭かったのですが、裏があるのは間違いなさそうです。
そして、この場でそのことを知っているのは、紫央と本多の二人だけの様子。
ここで神生真世の声が響き渡ります。
「依海市の屍を掃討せよ」
紫央は本山の守りが薄くなってしまうと反対しますが、大僧正の言葉は絶対です。
「我ら光言宗、屍を法の理のうちに戻すためにあり」
という神生真世の一言で、光言宗の方針は決定されます。
宗現と梅原は、動ける屍姫と契約僧を総動員して依海市に向かいます。
一方、紫央と本多は密談。
紫央を残して自分ひとりだけで行くと言う本多に対し、紫央は言います。
「今度ばかりはそうもいくまい。
赤紗の狙いは本山などではない。
だが、そのことを大僧正猊下はじめ、皆の前で口にすることは決して許されん」
後のシーンで分かりますが、彼らは浄房に向かおうとしているようです。
そこは以前、マキナが監禁されていた場所。
赤紗の狙いもそこにある様子。
二人が密談しているところへ、貞比呂とアキラがやってきます。
紫央は彼らに、浄房へ急ぐよう促します。
赤紗を倒すだけではなく、誰も浄房に近づけないよう指示します。
たとえそれが契約僧や屍姫であっても。
すべての根源は浄房に隠されているようです。
そしてこのことは、大僧正にすら知らされていません。
その頃、マキナとオーリは大麟館で屍の群れを退治していました。
理子と子供たちを避難させた後、彼らは北斗の気配を追って浄房へ向かいます。
浄房の中。
紫央と本多。
「浄房とは屍姫の穢れを払う場。ゆえに光言宗の地の中で、最も穢れた場所でもある。そしてここには、もう一つ・・・」
紫央がそう言ったとき、一面に満たされていた墨が引き、地下室への入り口が現れます。
浄房の外。
赤紗、北斗、狭間が到着。
それを迎え撃つ貞比呂とアキラ。
アキラは武器をライフルからグレネードランチャーに持ち替えて撃ちまくります。
発射されるグレネードには貞比呂の座檀が乗っています。
グレネードの連射に赤紗の奇想蓮華が破られ、狭間が負傷。
力ずくでは消耗が大きすぎると判断したのか、赤紗は貞比呂に語りかけます。
「壬生師兄――いえ、貞比呂さん。私の敵はあなたではない。光言宗なのです。あなたも見たはずだ。あの日、私の屍姫が、詩条響がどうなったのかを」
「あの日」とは、5年前に討伐隊が壊滅させられた日のこと。
狭間の罠にはまっておびき出された討伐隊は、狭間の虫に喰われながらも戦ったようです。
詩条響は108体以上の屍を倒しました。
その結果は―――。
赤紗 「あなたも知っている。あなたの屍姫も」
貞比呂 「だから、俺たちは屍だけでなく、人も殺せる。一度闇を見てしまった以上、この道を選ぶしかなかった」
貞比呂も5年前に赤紗と同じ「真実」を知ってしまったようです。
その結果彼が選んだ道は、表舞台から消えて遊撃として隠密活動をすること。
アキラが人を殺せる唯一の屍姫である理由は、108体の屍を殺すことでどうなるのかを知ってしまったためのようです。
「108体で天国」という幻想に縛られる必要がなくなったということでしょう。
貞比呂は赤紗の言葉に耳を貸さず、さらに攻撃を続けます。
赤紗は、北斗に、「光言宗の源」に向かうよう促します。
北斗は敵を求めて浄房の中へ。
そのとき、オーリとマキナが現れます。
貞比呂が気を取られた隙に、赤紗と狭間も浄房内に侵入。
貞比呂は、赤紗たちは後回しにして、オーリとマキナの前に立ちはだかります。
マキナ 「この先は浄房でしょう。そこに何があるというの」
アキラ 「頭が悪いの? それが言えれば、こんな苦労しないわ」
マキナとアキラは激しい戦いを繰り広げますが、最後にはマキナの眼前にアキラのライフルが突きつけられます。
それでもオーリは、この先に何があるのかを貞比呂に尋ねます。
貞比呂はオーリに分かってもらうために話し始めます。
「よく聞けよオーリ。俺たちは、屍だけじゃない、屍の存在を知ってしまいそれを公表しようとする者や、屍を隠匿する者、そんな人間も始末してきた。それも一人や二人じゃない。何十って数の人間をだ。最初からそうだったわけじゃない。だが、あるときから俺たちはその道を選んだ。そうしなきゃ、頭がおかしくなっちまいそうだったからな」
マキナ 「そうなったほどの秘密が、この先にあるってわけね」
アキラ 「あなたたちは何も知らなくていいのよ」
マキナ 「偉そうな口を叩かないで!」
マキナの気迫に貞比呂とアキラはたじろぎます。
さらに続けるマキナ。
「地獄を見たのは自分たちだけって顔しないで。地獄なら、もうずっと見てきた。それでも、私はまだ絶望はしていない。邪魔よ!」
マキナは、一瞬ひるんだ貞比呂とアキラを尻目に浄房内へ向かいます。
アキラはマキナを狙ってライフルを撃ちますが、その銃弾をオーリが座檀で落とします。
オーリの力に驚く貞比呂。
オーリ 「オレは、マキナを守ります」
アキラ 「ねぇ、屍姫は契約僧を守るためにいる盾なのよ。それをあなたが守ってどうするの」
オーリ 「オレは、兄貴に命を救ってもらったんです。なのに、オレは兄貴を死なせてしまった。何一つ恩返しできなかった。だから――だから、兄貴が命を賭けて守り続けたマキナを、今度はオレが守る」
そう言って、オーリは再び座檀を放ちます。
それを受けて倒れる貞比呂。
オーリ 「通ります。ごめんなさい」
アキラ 「あれぐらい避けられたでしょ」
貞比呂 「ははは―――景世、あいつを拾ってよかったな」
貞比呂はわざと避けなかったようです。
アキラもその行動に納得している様子。
浄房の地下。
地下室には多数の棺が整然と並べられていました。
紫央と本多はその前に立っています。
そこに現れる赤紗、北斗、狭間。
紫央 「来たか」
赤紗 「今日で光言宗は終わります。すべての死者は、自由を取り戻すのです」
紫央は座檀を開いて巨大な光の柱を出現させます。
他者のいかなる座檀術法も無力化し、屍も消滅させる、空間を清めてすべての穢れを排除する術法。
紫央を敵と認識した北斗は、この光の中に飛び込みます。
屍は塵と化して消滅するはず。
が、北斗はこの座檀を通過し、素手で紫央の胸を打ち抜きます。
本多は目の前で起こった信じられない光景に驚きますが、すぐに北斗の全身に巻かれている経典に気付きます。
この経典は、光言宗の経典の中でも最も重要で神聖な「屍法姫(しほうき)経典」の下巻。
かつて星村家から奪われたものです。
赤紗 「北斗。その目の前の棺を壊しなさい」
北斗は棺の蓋を打ち砕き、さらにその勢いで中に横たわっていた何かも打ち抜きます。
人型のそれは経典のようなもので覆われていました。
北斗に打ち抜かれたそれは、突然目覚めて叫びだします。
これと時を同じくして、マキナが苦しみだします。
景世が死んだときと同じ感覚に襲われるマキナ。
さらに、依海市に出ていた屍姫たちも続々と倒れていきます。
意識を失いかけながらオーリに向かって手を伸ばすマキナは最後に一言呟きます。
「私とオーリを結んでいた縁が――消えた・・・」
いよいよ大詰めといったところですが、浄房の地下にあった部屋は何なのでしょうか?
大量の棺の中に収まっている人型の何かは、もしかすると屍姫の成れの果てなのかもしれません。
108体の屍を倒した屍姫は、天国に行ったことにされてこの場所で眠りに付かされることになるのかも。
次回予告に出てきた白い着物を着た女性は、おそらく今回棺の中から目覚めた死体ではないかと思いますが、外見が詩条響に似ていたような気がします。
「屍姫 玄」第1話でマキナから漏れ出すルンを喰らっていた死霊の中にも彼女に似た顔立ちの霊がいたような・・・。
あの大量の死霊は、浄房に安置されている屍姫たちの怨霊だったのかもしれません。
そういえば、梅原のもう一人の屍姫・冬麻は休暇中ということで登場していませんが、彼女も棺の中で眠っているのでしょうか?
次回は『一〇八の嘘』。
108体の屍を倒せば天国へ行ける。
その約定を信じて少女達は戦ってきた。
けれど―――。
今暴かれる『一〇八の嘘』
最高に盛り上がってきました(^^
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公式サイト
http://www.starchild.co.jp/special/shikabanehime/
屍姫 玄 第10話(屍姫 第23話)
地獄の先へ
演出
むらた雅彦
脚本
會川昇
キャスト
星村眞姫那 秋山奈々
花神旺里 羽染達也
鹿堂赤紗 宮本充
壬生貞比呂 諏訪部順一
紫央時花 堀内賢雄
高峰宗現 中村秀利
狭間 大川透
忌逆 土師孝也
本多 神奈延年
北斗 藤村知可
遠岡アキラ 悠木碧
送儀嵩柾 川島得愛
山神異月 中村知世
梅原鉦近 てらそままさき
神生真世 斎賀みつき
天瀬早季 菊地美香
荒神莉花 千葉紗子
轟旗神佳 堀江由衣
理子 堀江由衣
フレッシュ=バックボーン 遠藤綾
白江鈴千 古島清孝
祥太 小平有希
雛子 倖月美和





貞比呂の座壇術法で邪魔な狭間が吹っ飛ばされていた後ろで
赤紗が北斗のことを抱きしめて守っていましたよ。
いままでは触れようとしただけで殺されかけていたのに。
契約なんかで縛らなくても人と屍は分かり合えるじゃないですか。
浄房地下のシーンでは、赤紗の北斗に対する呼び方が
「北斗さま」から「北斗」に変わっていました。
いつもはおしゃべりな狭間もすでに虫の息状態だったので、
この機会に赤紗は狭間を自分の座壇に取り込んじゃえばいいのに。
屍姫の秘密について神生真世がなにも知らないのは予想外というか、
神生真世は実は屍でこの世の穢れの元凶なのではないかと、
逆に私は疑っていたぐらいなんですけど。
マキナと北斗はお互いが仇どおし、
赤紗とオーリは屍姫を愛した者どおし、
譲れないものを背負って決着をつけることになるのでしょうか。
屍姫との縁が消えるとどうなるのかわかりませんが、
屍姫を愛するというのなら、
以前水薙生や異月がグロイ状態になったことがありましたが、
あれを受け入れたうえで愛するべきだと思うんですよね。
こころは女の子なんだから異形なんて呼んではダメです。
>赤紗が北斗のことを抱きしめて守っていましたよ。
北斗は、前回「敵」を認識してからだいぶ変わったようですね。
このとき赤紗が倒れる狭間のことをまったく気にしていないのがなんだか可笑しかったです(^^;
>「北斗さま」から「北斗」に変わっていました。
ここはちょっと気になっていました。
ついに目的の場所に辿り着いて些細なこと(?)は気にしなくなった赤紗の決意の表れなのかもしれないですね。
>この機会に赤紗は狭間を自分の座壇に取り込んじゃえばいいのに。
その考えはありませんでした(^^;
確かにそうですね。大きな目的を目の前にして余裕がなかったのかも。
>屍姫の秘密について神生真世がなにも知らないのは予想外というか
神生真世は、よくありがちな「お飾りのトップ」なんでしょうか? そういうふうには見えないですけど。
>こころは女の子なんだから異形なんて呼んではダメです。
そうですね。でもそうなってしまうと屍姫の女心が深い関係になることを拒むようになるかも?