2010年04月25日

今週の一本 その2(2010/4/18~4/24)―『薄桜鬼』第4話

今回は、前回の流れを引き継いで禁門の変が勃発。
いまのところ大まかな流れは史実に沿っているようです。

史実からはずれる要素ももちろんありました。
その一つが、アバンで登場した「姫」と呼ばれる新キャラ。
姫というわりにずいぶん質素な小屋にいたのが気になりましたが、それよりもさらに気になったのが彼女のセリフ。
お付きのくノ一(?)に「300年ぶりの嵐が吹きそう」だと言っていました。
劇中では禁門の変が起こっているので、元治元年(1864年)が舞台です。
300年前の嵐とは、おそらく1573年の室町幕府滅亡のことでしょう(正確に300年前ではありませんが)。
この姫は江戸幕府の滅亡を予見しているようです。
なんだかかなり面白そうな動きを見せてくれそうなキャラです。


本編。

会津藩の要請で出陣し、伏見奉行所にやってきた新選組でしたが、そのような通達は届いていないと一蹴されてしまいます。
ここで問題を起こせば会津藩の面子を潰すことになりかねないので、奉行所を離れて会津藩の設営陣地に行ったものの、そこでも邪魔者扱いされ、最終的に九条河原で待機することに。
九条河原には会津藩の予備兵がいました。
一夜明けたころ、天子様の御所の方から砲声が轟きます。
予備兵たちは、出動命令はまだ出ていないと言って動こうとせず、新選組を引きとめようとしますが、土方はそんな戯言を聞き入れません。
「長州の野郎どもが攻め込んできたら、援軍に行くための待機だろうが! 自分の仕事にひとかけらでも誇りがあるなら、てめえらも待機だうんぬん言わずに動きやがれ!」

新選組が御所に駆けつけたときには、長州兵はすでに退却していました。
「天に唾した者がどうなるか、見せてやる」と俄然闘志を燃やす土方。

新選組は次の動きを決めます。
原田は隊を率いて御所に残る長州残党の征伐へ。
斎藤と山崎は蛤御門の状況確認と守備。
沖田と井上は敗走する長州兵を追って京を離れる許可を得るため、守護職のもとへ。
土方は残りの隊士を引き連れて、御所襲撃の首謀者たちを追って天王山へ向かいます。

斎藤と山崎
蛤御門では会津藩と薩摩藩の兵が手柄の取り合いで揉めていました。
薩摩兵は新選組の羽織を纏った斎藤の姿に気付き、浪人の手を借りなければ戦えないのかと会津兵を愚弄します。
薩摩兵と会津兵があやうく斬り合いになるところに天霧九寿(あまぎり きゅうじゅ)が現れ、薩摩兵を止めます。
会津兵のほうも斎藤が止めました。
ここで天霧は、池田屋で藤堂に怪我をさせたことを謝ります。
斎藤はその謝罪を素直に受け入れず、新選組に仇をなした天霧の喉元に居合いで刀を突きつけました。
ところが天霧はまったく動じず、今は戦う理由がないと言うだけです。
斎藤はさらに、薩摩兵たちが会津を愚弄したことにも触れ、侮辱が繰り返されるなら戦わざるを得ないと言って一歩も引きません。
天霧は、薩摩兵たちのあさはかな言動を認めて、再度頭を下げます。
これを受けて刀を納める斎藤。
斎藤はここで一戦交えようとしたわけではなく、天霧の才覚を見極めたかっただけのようです。

原田
長州の残党と会津兵が対峙する現場に到着した原田は、長州兵に格の違いを見せつけます。
長州兵はここが潮時と判断して撤退。
会津兵は長州兵を追討しようとしますが、ここで銃声が鳴り響きます。
なんか変なのが現れました(^^;
不知火匡(しらぬい きょう)という人物のようです。
斎藤や天霧とは違って、こちらの二人は熱い男同士。
銃と槍の戦いが始まりました。
お互い一歩も譲らず、戦いは長引きます。
最終的に、お互いに相手の力を見極めたところで名乗り合い、決着は次回出会ったときに持ち越しとなりました。
不知火は退却します。

土方
天王山を目指す土方たちが川を渡ろうとすると、橋の上に一人の人物が。
風間千景(かざま ちかげ)です。
千鶴は彼が池田屋にいた人物であることに気付きました。
風間はいきなり一人の隊士を斬り、新選組を挑発します。

隊士を斬った理由を聞かれ、風間は答えます。
「貴様らが武士の誇りも知らず、手柄を得ることしか頭にない幕府の犬だからだ。敗北を知り、戦場(いくさば)を去った連中を何のために追い立てようというのだ。腹を切る時と場所を求め、天王山を目指した長州侍の誇りを何故に理解せぬのだ」

「じゃあ、誰かの誇りのためにほかの命を奪ってもいいんですか」と、千鶴はおもわず反論。
千鶴を見た風間は、心の中で「この女・・・」と呟きます。
単に千鶴に不快感を示したのではなくて、どうやら千鶴の気配から何かを感じ取ったようです。
ついでに、千鶴が女だということもしっかり認識しています(^^;

風間 「ならば新選組が手柄を立てるためであれば他人の誇りを犯しても良いと言うのか」
この問いに千鶴は窮してしまい何も答えられません。

ここで土方が割って入ります。
「偉そうに話し出すから何かと思えば、戦を舐めんじゃねえぞ。身勝手な理由で喧嘩を吹っかけておいて、討ち死にする覚悟もなく尻尾を巻いた連中が、武士らしく綺麗に死ねるわけねえだろうが! 罪人は斬首刑で十分だ。自ら腹を切る名誉なんざ、御所に弓引いた逆賊には不要なもんだろ」

風間 「自ら戦を仕掛けるからには、殺される覚悟も済ませておけと言いたいのか」
土方 「死ぬ覚悟もなしに戦を始めたんなら、それこそ武士の風上にも置けねえな。やつらに武士の誇りがあるんなら、俺らも手を抜かねえのが最後のはなむけだろう」

このセリフを合図に、風間を取り囲む隊士たち。
ところが土方はその隊士たちを一喝し、当初の目的を果たすため天王山に向かうように指示します。
そして始まる風間と土方の一騎打ち。
激しい討ちあいの末、土方が風間の手から刀を飛ばしました。
でも、一瞬映る風間の表情からすると、わざと刀を手放したように見えます。
刀は、斬られた隊士の手当てのために残っていた千鶴に向かって飛び、千鶴の右腕をザックリと切り裂きました。
ここで驚きの光景が展開。
千鶴の傷が瞬く間にふさがっていきます。

それを見た風間は予想通りの結果に納得した様子です。

と、ここで天霧登場。
薩摩藩に与する自分たちには新選組と戦う理由がないことを風間に言い聞かせ、二人でその場を立ち去ってしまいました。
風間は去り際に千鶴に鋭いまなざしを向けて一言言い残していきます。
「まさかとは思ったが、やはり」

土方はあえて深追いせずに、千鶴のもとへ。
千鶴を心配して傷口に手を伸ばしますが、千鶴は自分で何とかできると土方の好意を拒否します。
単に遠慮しているのではなく、千鶴自身が自分の治癒能力の存在を知っていて、それを土方に知られたくないように見えます。

その後、土方たちは天王山に向かい、先行していた隊士たちと出会って報告を受けます。
御所襲撃の首謀者たちはすでに自決していたようです。

このとき一人の隊士が、京の町が燃えていることに気付きました。
逃げ延びた長州の残党が火を放ったようです。
この火事により、家屋や寺社などが大量に焼失しました。
これ以降、長州藩は朝廷に歯向かう逆賊に指定され、本格的に動乱の時代に突入します。


ということで、今回はここまで。

今のところこの作品を面白く感じている一番の理由は、歴史という重みに裏打ちされた緊張感を感じさせてくれる演出にあると思っていたので、土方たち新選組と風間&天霧の戦いがメインになってきた段階で面白みが半減するだろうと予想していました。
ところが今回、千鶴にまったく予想外の設定が隠されていることがわかって、史実から逸脱した面での展開も楽しみになってしまいました。
面白さはもうしばらく継続しそうです。


今週の山南さん。
「あの薬を使えば、私も再び剣をとることができるかもしれない・・・」
なんだか暗黒面に向かって突き進んでいる感じです。
次回、大きな動きがありそうな予感が。


ところで、風間も天霧も(そして不知火も?)瞳孔が小さくて猫のように縦長に描かれているのは何か意味があるのでしょうか?
風間が日本刀を片手で振り回していることも、池田屋で天霧が藤堂の刀を素手で(?)受け止めていたことも、常人の行動とは思えません。
もしかしたらこれにも「薬」というのが関係しているのでしょうか。
今回のサブタイトル「闇より来る者」は彼らのことを指しているように思えます。
そしてもしかしたら、千鶴もそれに近い存在なのかもしれません。

薄桜鬼 第2巻 [DVD]
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公式サイト
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/hakuoki/

薄桜鬼 第4話
闇より来る者

演出
渡辺正彦

脚本
中村能子

キャスト
雪村千鶴  桑島法子
土方歳三  三木眞一郎
沖田総司  森久保祥太郎
斎藤一   鳥海浩輔
藤堂平助  吉野裕行
原田左之助 遊佐浩二
近藤勇   大川透
山南敬助  飛田展男
永倉新八  坪井智浩
井上源三郎 小林範雄
山崎烝   鈴木貴征
千姫    石川綾乃
君菊    勝田晶子
風間千景  津田健次郎
天霧九寿  山口りゅう
不知火匡  吉田裕秋
会津藩士  河西健吾
会津藩士  菊本平
薩摩藩士  程嶋しづマ
長州藩士  田丸裕臣
役人    高橋圭一
posted by animisc at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 薄桜鬼 | 更新情報をチェックする
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