ストーリーは最初からずっと静かに進行しますが、ラストの緊張感の盛り上げ方は尋常でなかったです。
不審な動きをする山南から始まり、それに気付いて後を追う千鶴。
そして「薬」の真実を聞かされて必死に山南を止めようとした千鶴が迎える絶体絶命の危機。
この一連のシーンのカット割りとカメラワークは(ちょっとカメラを揺らしすぎなようにも思えますが)必見です。
また、全編シリアスというわけではなくて、コミカルなシーンもありました。
藤堂と近藤が江戸に行ってしまった後、残りの主要メンバーだけで迎える夕食シーンです。
斎藤が辛いと言ったのを皮切りに、原田も味付けを酷評。
原田は「これ作ったの総司だろぉ」と沖田を非難します。
でも沖田は、野菜を茹でて醤油に浸すところまでは自分がやったとは言いますが、自分が作ったとは言いません。
そして、別に不味くはないと、平気な顔をして料理を食べ続けます。
すると今度は斎藤が立ち上がり、料理を水洗いしてくると言って部屋から出て行ってしまいます。
塩分の摂り過ぎには気をつけている、何気に健康志向な斎藤。
これに原田、土方が続き、最後はついに平静を装っていた沖田までが出て行ってしまいました。
一人部屋に残された千鶴は、わけがわからなくて呆然。
おそらく最終的な味付けをしたのは千鶴で、京と江戸の味付けの違いが出てしまったのでしょう。
沖田は途中まで千鶴のことを気遣って我慢して食べていたのだと思います。
この時点で、千鶴が京に来てから9ヵ月ほど経っているので、このシチュエーションには無理があるようにも思えますが、こういうエピソードは和みます。
さて本題です。
今回、また新たなキャラが登場します。
腕の立つ剣客であると同時に優れた論客でもある伊東甲子太郎(いとう かしたろう)です。
新選組は最近の働きを認められて警護地が広がったため、新たに伊東を迎え入れることで隊の増強を図ろうとします。
手始めに伊東と同門の藤堂を江戸に送って話を通してもらい、その後、近藤が直々に出向いて勧誘。
伊東は近藤の申し出を快く受け入れました。
でもこれが山南を追い詰めることになってしまいます。
左腕が治る見込みはなく、剣士としては死んだも同然。
土方たちは山南が必要不可欠な人材だと言ってくれていますが、山南自身は伊東の入隊で自分の役目は終わったと考え始めました。
そして、行き詰った山南はついに「薬」に手を出します。
この薬はもともと西洋から来たもので、「人間に劇的な変化をもたらす秘薬」だそうです。
簡単に言ってしまうと、筋肉と自己治癒力の増強をはかる薬。
でもこの薬には、投与された人間が理性を失って血に飢えた化け物と化してしまうという致命的な欠陥がありました。
千鶴の父・綱道は幕府の密使を受けて、新選組の隊士を実験体とすることで、この薬の改良をしていたそうです。
でも、綱道は行方不明となり、研究は中断。
山南は、残された資料をもとに自分なりに改良を続けていました。
夜中に一人で研究室にやってきた山南は、偶然その動きに気付いて後を追ってきた千鶴にこの事実を話します。
そして今、2人の目の前にあるのが、改良した薬。
薬の調合が間違っていなければ、腕の傷が完治するかもしれません。
千鶴は必死に止めようとしますが、山南は「剣客として死に、ただ生きた屍になれというのであれば、人としても死なせてください」と言って、薬を飲み干してしまいます。
そして理性を失う山南。
千鶴は山南の手にかかって絶体絶命の状況に陥ります。
ということで、今回もまたいいところで終了。
千鶴が助かるのは間違いないとして、山南は今後どうなってしまうのでしょうか。
また、「薬」の効力として「自己治癒力の増強」という言葉が出てきましたが、
これは、前回千鶴が見せた能力に直結しそうな効力です。
千鶴と薬の間に何かつながりがあるのでしょうか。
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薄桜鬼 第5話
相克せし刃
演出
高村雄太
脚本
笹野恵
キャスト
雪村千鶴 桑島法子
土方歳三 三木眞一郎
沖田総司 森久保祥太郎
斎藤一 鳥海浩輔
藤堂平助 吉野裕行
原田左之助 遊佐浩二
近藤勇 大川透
山南敬助 飛田展男
永倉新八 坪井智浩
井上源三郎 小林範雄
伊東甲子太郎 千々和竜策




