2010年11月27日

今週の一本(2010/11/21~11/27)―『アマガミSS』第21話

今回は全体的に作画がいまいちでした(いつものこと?)。
ラストで絢辻詞(あやつじ つかさ)が純一に迫るシーンで、詞の足首の描写がおざなりだったのにはがっかり(^^;
でもストーリー展開は秀逸。
決して派手な内容ではないのに引き込まれて、気付いたら終わっていました。

まずは1年前の創設祭。
純一が過去の失恋の想い出を抱えたまま前に踏み出せない様子を描き、その後、詞が何かを思いつめたように「来年はきっと。。。」の一言。
なにやら興味深い展開を期待させてオープニングです。

本編はアバンから約1年後。

前年に続き今年も創設祭実行委員に詞が立候補しました。
ここは第1話の冒頭を髣髴させるような流れですが、今回は少し違います。
詞をサポートするため、純一も実行委員に立候補します。
創設祭に参加してこれまでの自分を変えるためです。

実行委員になった二人は、おもに詞の経験と実行力があって、そつなく仕事をこなしていきます。

純一は、なんでも一人でやってしまう詞の仕事ぶりに感心します。
詞は謙遜しますが、ふと思いついて、とある仕事を純一に手伝ってもらうことに。
資材倉庫での備品調査です。

二人はさっそく備品調査を開始。
でも、資材倉庫のドアの不具合がなぜか放置されていたため、二人は資材倉庫に閉じ込められてしまいました。
ところが、詞はまったく動じません。
そのうち助けが来るはずだと言って純一を安心させます。
純一も詞の言葉に納得し、備品調査を進めます。

やがて純一は、詞がどんな音楽が好きなのか質問。
なんとなく聞いてみたくなったからです。
それを聞いた詞は「そう。なんとなく。。。」
何か期待していたのでしょうか?
冒頭の「来年はきっと。。。」もそうですが、自分に振り向いてくれる男子が現れるのを待っているのかもしれません。
美人のように見えるし性格もよさそうなので、なぜ彼氏がいないのかは不明ですが。。。

結局、詞が想定していた“助け”は現れませんでしたが、代わりに美也が来てくれたので、二人は無事に資材倉庫から出られました。
美也が去り際にドアを閉めてしまうちょっとしたコメディ描写は、間の取り方がうまくて、あっけにとられてしまうと同時にクスリと笑ってしまいました。

その後、一緒に下校した詞と純一は、詞の姉、縁(ゆかり)と遭遇することに。
ここで詞の表情が一変して固くなります。
姉との間にわだかまりがあるようです。

縁は純一に言います。
「いつも詞ちゃんがお世話になって。。。る?」
あくまで社交辞令で発した言葉ですが、詞が他人を頼ることなどありえないと考えているのは明白です。

詞は、姉と純一がこれ以上話をすることを避けるように、姉とともにそそくさと帰ってしまいました。


そして別の日。
この日は純一が一人で実行委員の仕事をしています。
押し寄せる苦情や質問に対応できなくなった純一は、詞を探してプールへ。
詞は水泳の補習で教師の代理をしていました。
詞は、教師からも絶大な信頼を得ているようです。

純一から事情を聞いた詞は、あとで行くと言って、とりあえず補習を続けます。

純一は詞が来るまで教室で一人で書類整理をしていましたが、落とした書類を拾おうとしたときに、床に手帳が落ちていることに気付きます。
ここの描写は明らかに演出ミスで、純一が「なんだこれ?」と言うカットで床に手帳が落ちている描写がなかったので、かなりの違和感がありました。
が、それはひとまず置いておくとして、純一は、持ち主の名前が書かれていないかどうか確かめるために手帳を開きます。
そこにはきれいな文字でスケジュールがびっしりと書き込まれていました。

とここで、手帳を落としたことに気付いた詞が、更衣室から水着のまま教室に駆けこんできました。
普段は冷静な詞がそこまで慌てなければならないほど重要なことが書かれているようです。
純一が手帳を手にしているのを見た詞は「もしかして、中を見ちゃったりした?」
純一は持ち主の名前を調べるために少しだけ見たと答えます。

それを聞いた詞の声音が変わります。
「そう。。。」
そして突然、純一のネクタイをつかんで引き寄せ「見ちゃったんだ」

その声音と行動に驚いた純一は「えっ?」と口にすることしかできません。
視聴者的にも、あまりの急展開に「えっ?」です(^^;

どうやら詞はただの優等生ではなく、二面性があるようです。
シリーズ最後のヒロインだけあって、かなり興味深い引きになりました。
エンディングの絵からすると、過去に付き合っていた男性に二股をかけられていたために“歪んで”しまったようにも思えますが。。。

次回、詞の「ウラガワ」を知ってしまった純一がどういう対応をするのか気になります。

アマガミSS 11 絢辻 詞 上巻 (Blu-ray 初回限定生産)
アマガミSS 11 絢辻 詞 上巻 (Blu-ray 初回限定生産)
アマガミSS 11 絢辻 詞 上巻 [DVD]

公式サイト
http://www.tbs.co.jp/anime/amagami/
http://www.amagami-ouen.com/

アマガミSS 第21話
絢辻詞編 第一章 ハッケン

演出
高島大輔

脚本
木村暢

キャスト
橘純一   前野智昭
絢辻詞   名塚佳織
桜井梨穂子 新谷良子
棚町薫   佐藤利奈
中多紗江  今野宏美
森島はるか 伊藤静
橘美也   阿澄佳奈
梅原正吉  寺島拓篤
田中恵子  門脇舞以
塚原響   浅川悠
夕月琉璃子 佐藤泉美
高橋麻耶  早水リサ
絢辻縁   五十嵐愛子
男子生徒  大下孝太
女子生徒  斉藤佑圭
posted by animisc at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アマガミSS | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック