2010年11月28日

今週の一本 その2(2010/11/21~11/27)―『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』第8話

今回は、桐葉が“眷属(けんぞく)”という人ならざる者であることが明かされました。
さらに、陽菜の欠落した記憶に関する真実も明らかに。
Cパートでは征一郎が怪しい動きをするなど、いよいよ吸血鬼がらみの話にシフトしていきそうです。


前回ラストで吸血衝動に襲われた瑛里華は、孝平の血を吸う幻覚を見てしまいました。
それと時を合わせるように、礼拝堂の前で一般生徒が吸血鬼を目撃。

最近、吸血鬼が出るという噂が生徒の間に広まっていることを知った生徒会の面々は対策を講じることにします。
このまま放っておけば、伊織と瑛里華がここにいられなくなってしまうかもしれないからです。
この話し合いの最中、伊織が冗談で、瑛里華が犯人なんじゃないのかと言ったのに対して、瑛里華は異常なほど激しく否定しました。
どうやら、幻覚を見ているときに無意識で一般生徒を襲っているのではないかという不安があるようです。

一同は、とりあえず夜間に見回りを始めることにします。
そして最初の夜。
一通り見回りを終えましたが、この夜は不審人物を見つけることができず、解散することに。
でもそのとき、一同は不審な気配を感じ取ります。
孝平が上空にライトを向けると、飛び去る人影がありました。
その人影は礼拝堂の屋根の上に降ります。

自分が無意識のうちに徘徊していたわけではないことがわかった瑛里華は一安心。
「私じゃなかった。。。」

瑛里華は、謎の人影を追って屋根の上に飛び移ります。
そこで瑛里華が目にしたのは、月明かりに浮かび上がる桐葉の姿でした。

瑛里華は桐葉にどういうことなのか説明を求めます。
桐葉はそれには答えず一言。
「騒ぎを起こせば出てきてくれるかと思ったけど……残念。あなた、私の主じゃないみたい」
そして今度は地上に飛んで、伊織たちを確認します。
「こっちもハズレみたいね」

この言葉で伊織は桐葉が眷属だとわかりました。
どうやら桐葉は吸血鬼に仕える種族(?)のようです。

この場にいる必要がなくなった桐葉は飛び去り、瑛里華がそれを追います。
ということで、吸血鬼と眷属の派手な追跡劇が開始。
運動不足の瑛里華は今一歩及びません。
結局、桐葉を逃がしてしまいます。

瑛里華は追跡を諦めて地上に降りました。
ところが、その場所に運悪く陽菜がいました。
寮の部屋の窓から人影を見て、かなでが吸血鬼退治をするために外に出てしまったと思い、心配になって確認しにきたようです。

瑛里華の赤く輝く瞳を見た陽菜は、過去の記憶をよみがえらせ始めますが、ショックが大きかったため気絶してしまいました。

伊織は、吸血鬼の存在が一般生徒である陽菜にばれて、自分たちの存在が脅かされることになる事態を避けるため、陽菜の記憶消去を瑛里華に任せます。
「同じことを繰り返すだけだよ」

ということで、陽菜が記憶を失った本当の理由が明らかになります。
陽菜は、かつて孝平が島から出た後で、瑛里華と友達になったようです。
そして、例の事故にあう寸前に瑛里華が陽菜を救っていました。
そのとき瑛里華は、陽菜が自分の赤い瞳を見て驚きの表情を浮かべる様子を見て、自分が吸血鬼だとばれてしまうことを恐れ、陽菜と友達になってからの1年間の記憶を消してしまいました。

でもこの判断をもう少し遅らせていれば、陽菜が驚きの表情を見せた本当の意味がわかったはずです。
陽菜は、瑛里華の常人離れした動きに驚いたものの、すぐに笑顔を作って瑛里華に感謝しようとしました。
瑛里華は自分の正体がばれてしまうかもしれないという恐れと、友達である陽菜の記憶を消さなければならないという苦渋の決断を前にして、目にした光景をゆがめて解釈しました。
自分の行動を正当化するために脳内で情報が改変され、陽菜が笑顔を作った事実を封じ込めてしまいました。


そして今再び、瑛里華は陽菜の記憶を消そうとしています。
孝平はこれに強く反対。
陽菜ならすべて受け入れてくれると言って、瑛里華の考えを変えさせようとします。
瑛里華は再び苦渋の決断を迫られます。
でも、自分の正体がばれてここにいられなくなるのは嫌だという想いが勝り、陽菜の額に手を伸ばしました。
とそのとき、陽菜が意識を取り戻します。
「ありがとう。私のこと助けてくれたんだね」
この言葉を聞いた瑛里華は、かつて封じ込めた真実の光景を思い出します。
陽菜が笑顔で感謝しようとしていたことを。

瑛里華は力を使います。
「ごめんね」
陽菜は衝撃を受けて再び気を失ってしまいました。

孝平は瑛里華が再び陽菜の記憶を消してしまったと思い言葉をなくしてしまいます。
でも違いました。
瑛里華の台詞「ごめんね」には「あのときは記憶を消して」が省略されていたようです。
陽菜はすぐに目を覚ましました。
「孝ちゃん?でもどうして?」
かつての記憶が一気に戻ったため少しだけ混乱しているようですが、すぐに状況を把握。
孝平と一緒だったころの記憶が完全に戻ったことを理解し喜びます。

瑛里華 「これが、私の望んだ答えよ。もうこれ以上友達を騙すのは嫌だもの」
ということで、最後は友達との“再会”を喜んで抱き合う瑛里華と陽菜で締め。

次回は桐葉について掘り下げてくれそうです。

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公式サイト
http://newtype.kadocomic.jp/fortune/
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fortune/

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第8話
記憶

演出
工藤寛顕

脚本
長谷川勝己
大知慶一郎

キャスト
支倉孝平   小野大輔
千堂瑛里華  神田理江
東儀白    峰岸由香里
紅瀬桐葉   鳴海エリカ
悠木かなで  生天目仁美
悠木陽菜   田口宏子
千堂伊織   諏訪部順一
東儀征一郎  坪井智浩
八幡平司   伊藤健太郎
シスター天池 星野千寿子
男子生徒   高梨謙吾
男子生徒   吉本泰洋
女子生徒   嶋村侑
女子生徒   五十嵐裕美
女子生徒   高森奈津美
女子生徒   田村知佳
posted by animisc at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 | 更新情報をチェックする
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