2011年01月25日

『アイリス・ゼロ』第3巻

主人公・水島透とその友人たちが織りなす、ちょっとほんわか、ちょっとラブコメ、ちょっと感動、そしてほんのちょっとだけミステリ風味が加味されたコミックス。
その第3巻が発売されました。
決して秀作ではありませんが、個人的にはけっこう気に入っている作品です。


第1巻と第2巻についてはTwitterでつぶやいただけなので、まずは、この作品の世界観の概要から書いておきます。

“瞳(アイリス)”と呼ばれる特異能力を持った子供たちが生まれるようになって27年。
当初は生まれてくる子供の1%程度にしか能力者がいなかったのに、今ではその割合が99%以上になっています。

アイリスは人によって千差万別。
たとえば、嘘をついている人に尻尾が生えているように視えたり、特定の仕事や役割を任せるのに適格な人物の頭の上に丸印が視えたり。

主人公の水島透は欠落者(アイリス・ゼロ)と呼ばれる、アイリスを持たない少年です。
アイリス・ゼロはいじめの対象となるので、透はできるだけ目立たないように、“低視聴率”をモットーに毎日を過ごしていました。
そのため他人の視線に敏感で、自分が人からどう見られているのかを常に考えながら生きてきたため、並外れた想像力を身に着けています。
そんな彼が、ひょんなことから校内の人気者・佐々森小雪と親しくなったことから、生活が一変してしまうことになります。


第1巻と第2巻では、ちょっとした事件の数々を通じて、透が、小雪をはじめ、唯一の友人である篠塚聖や、とある事情から距離を置いていた結城あさひたちと親交を深めていく様子が描かれました。


そしてこの第3巻では、これまでに描かれた修学旅行や文化祭で透の洞察力の鋭さを知ってしまった久賀七瀬に焦点が当てられます。
これまでの七瀬はちょっと影のある物静かな存在でしたが、好きだった人に騙されていたことを知ったことがきっかけとなり、本来の姿(能力)を表面化させ、とある事件を巻き起こしてしまいます。
その事実が透の洞察力によって公になることを恐れた七瀬は、透の排除に動き出すことに。
さらに、その裏では七瀬の幼馴染である時田晴海もおかしな動きを見せていて・・・。

といった具合に、今巻はこれまでよりもシリアス色が強くなっていました。
続きは次巻に持越されたので、結末は半年くらい待たないといけないのかな?

七瀬と晴海はおそらくゲストキャラではなくて、この件が解決した後に透たちと打ち解けてレギュラー化するキャラだと思います。
今回の件の結末も気になりますが、それ以降の展開にも興味がもてる内容になっていました。

最後にもう一つ。
このコミックスには、毎巻、巻末に描き下ろしのおまけ漫画と次巻予告がついています。
おまけ漫画はコミカルで楽しい内容で、次巻予告はまったく予告になっていない(どころかキャラの性格も無視した)ぶっ飛んだ内容。
本編とのギャップがいいアクセントになって、ちょっと得した気分に(?)なれます。

初めに書いたとおり、決して秀作ではないし、本格的な推理物というわけでもないので、事件が解決したときに拍子抜けすることもあります。
でも、キャラクター同士のやりとりや、全体に漂うやさしい雰囲気は悪くないので、興味がある方は機会があれば試しに読んでみてもいいのではないでしょうか。


- アイリス・ゼロ - 特設サイト(第1話を試し読みできます)

アイリス・ゼロ ③ (MFコミックス アライブシリーズ)
アイリス・ゼロ ③ (MFコミックス アライブシリーズ)

posted by animisc at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | 更新情報をチェックする
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