今後のまどかの動きに説得力を出すためには絶対に必要なエピソードです。
これだけだと重苦しいだけですが、さやかが魔法少女になったり、別の新たな魔法少女が登場したりと、退屈させない話運びになっていました。
ところで、オープニングの最後のカットがこれまでと同じなのがなにげに不思議です。
まどか、さやか、マミの3人が魔法少女の姿で笑いあっています。
普段のシャフトなら、マミはいなくなっているはずだと思うのですが?
それはさておき、今回も妄想全開で内容を追っていきます。
まずはまどか。
美味しい朝食を普段どおりに味わえること――ただそれだけのことに生きていることの喜びを感じて泣き出してしまいます。
これまでどおりの日常が、まったく別の世界の出来事のように思えるほど、マミの死は衝撃的な出来事でした。
さらに、まだ魔法少女になるつもりはあるかとさやかに尋ねられ、ここでも泣き出してしまいます。
魔法少女になるという考えはもう完全になくなってしまいました。
さやかの思いもまどかと同じようです。
それを知ったキュゥべえは、ほかの魔法少女候補を探すために2人から離れていきました。
その後、まどかはマミのマンションを訪れます。
そこにあったのも普段の日常。
ただマミの姿だけがありません。
まどかがマミのマンションから出てくると、そこにはほむらがいました。
ほむらは、まどかが魔法少女になる選択をしなかったことを感謝し喜びます。
まどかは、マミの部屋は今後どうなってしまうのかと疑問を口にします。
それに対するほむらの答えは、マミは失踪者扱いになるというものでした。
魔女の結界の中で死んだマミの体はこちらの世界では見つけられないからです。
これまでにも数えきれないほどの魔法少女の死を目撃してきたほむらは、その事実を淡々と語ります。
でもまどかは、たとえマミの死がこちらの世界の誰にも認識されないとしても、自分だけは決して忘れないと言います。
それを聞いたほむらは、そう言ってもらえるマミのことをうらやましがります。
まどかは、(ほむらもやがて死んでしまうことを前提で)ほむらのことだって忘れないと言いますが、それを聞いたほむらはこぶしを握り締めて一瞬黙り込んでしまいました。
この反応が何気に気になります。
第1話でもほむらがまどかの言動を苦々しく思って歯を食いしばるシーンがありました。
また、ほむらが魔女に敗れて世界が破滅する場面では、キュゥべえに契約を迫られるまどかが描かれています。
もしかしたらそのときにまどかは「すべてをやり直す」という願いと引き換えに魔法少女になったのかもしれません。
そのことをまったく覚えていないまどかの「忘れない」という言葉に、ほむらは歯がゆい思いを抱いているのではないでしょうか。
でもそうすると、まどかは(記憶を失っているだけで)すでに魔法少女になっているということになるので、これまでキュゥべえが契約を迫っていたことと矛盾します。
ということは、第1話でまどかに契約を迫っていた「キュゥべえ」はキュゥべえではなくて、ハチべえとかだったのでしょうか?
ほむらが契約した相手がキュゥべえでないことは確かなので、キュゥべえのほかにもイチべえ、ニべえ、サンべえなどがいるのかもしれません(^^;
その後、まどかはほむらと別れ、考え事をしながら1人で街中を歩きます。
ここで、首筋に魔女の口づけを浮かべてどこかに向かっている仁美を目撃。
ほむらに連絡することもできず、なすすべがないまどか。
それでも仁美のことが心配で、仁美について行きます。
着いた所は人気のない工場でした。
そこには仁美と同じく魔女のターゲットとなった人々が大勢集まっています。
彼らは集団自殺をしようとしていました。
塩素系と酸素系の漂白剤を混ぜて自殺しようとしています。
漂白剤を奪って自殺を阻止しようとしたまどかは、彼らに追い詰められてしまうことに。
とここで結界が出現します。
魔女が現れ、まどか絶体絶命の危機です。
まどかの危機を救ったのは青い魔法少女でした。
さやかが魔法少女になって登場しました。
さやかは恭介のケガを完治させることと引き換えに魔法少女になったようです。
今回のアバンで「思えばそのときの私はまだ何もわかっていなかった。奇跡を望む意味も、その代償も」というさやか自身によるナレーションが入りました。
後悔にも似たこのナレーションが意味するところは明らかですね。
今後さやかは大きな代償を払うことになるのでしょう。
それはおそらく死です。
最後は新たな魔法少女の登場で締め。
マミの死により空席となった見滝原市で魔女狩りをするため、佐倉杏子がやってきました。
でも、せっかくやってきたのに、さやかが契約したので空きはなくなっています。
その事実を知っても見滝原市に居座ろうとする杏子。
「こんな絶好の縄張り、みすみすルーキーのひよっこにくれてやるってのもしゃくだよね」
ということで、さやかを“ぶっ潰す”つもりです。
とりあえず、まどかが魔法少女になる展開はもう少し先になりそうな予感。
もしかしたら最後まで魔法少女にならないという展開もありでしょうか?
この世界を「やり直す」前にまどかが契約していなければの話ですが。。。

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魔法少女まどか☆マギカ 第4話
奇跡も、魔法も、あるんだよ
演出
小俣真一
脚本
虚淵玄
キャスト
鹿目まどか 悠木碧
暁美ほむら 斎藤千和
美樹さやか 喜多村英梨
佐倉杏子 野中藍
キュゥべえ 加藤英美里
鹿目詢子 後藤邑子
鹿目知久 岩永哲哉
鹿目タツヤ 水橋かおり
上條恭介 吉田聖子(DVDでは「上条恭介」)
志筑仁美 新谷良子
早乙女和子 岩男潤子
看護婦A 中村知子
看護婦B 大久保瑠美
町工場の工場長 荻野晴朗