2011年02月19日

今週の一本(2011/2/13~2/19)―『魔法少女まどか☆マギカ』第7話

今回は小休止。
さやかが現実を受け入れ、魔女との戦いにおいて今の体がどれほど便利なのかに気付くまでが描かれました。
ただし、痛みを完全に遮断して体がボロボロになるのも構わずに戦っているようなので、体の修復に要する魔法力を考えればこの戦い方は非効率的なように思えます。
さやかの将来については嫌な予感が消えません。


突きつけられる現実
さやかは肉体と魂が分離してしまった事実を知って苦悩し、キュゥべえを責めます。
なぜ騙していたのかと。
でもキュゥべえからすれば、それが魔法少女になるということ。
なぜ自分が責められなければならないのか理解できません。
逆に、魔女との戦いに適した状態にしてあげたのだから感謝されてもいいと思っているのかもしれません。


明かされる過去
学校を休んで部屋で落ち込んでいるさやかのもとに杏子が訪ねてきます。
そして、さやかを廃墟となった教会に連れて行きます。
そこはかつて杏子の父親が神父を務めていた教会でした。
杏子の父は正直すぎて優し過ぎる人でした。
人々の不幸を心から嘆き、教義にないことまで信者に説教するようになってしまった結果、信者は教会を離れ、本部から破門されてしまったようです。
周囲からは新興宗教と同一視され、やがて食事にも困るようになりました。
杏子は「みんなが親父の話をまじめに聞いてくれますように」という願いと引き換えにキュゥべえと契約。
父親はその事実を知り、精神を病んでしまいました。
やがて父親は家族を道ずれに無理心中します。
杏子だけは助かりましたが、それと同時に自分の愚かさに気付きました。
他人の都合を知りもせず、勝手な願い事をしたせいで、誰もが不幸になったことを知り後悔します。
杏子はそのとき誓いました。
もう二度と他人のために魔法を使ったりしないと。
魔法はすべて自分のためだけに使うと。

杏子は自分と同じように他人のための願いと引き換えに魔法少女になってしまったさやかにもそのことを知ってもらいたいと考えたようです。
悩むのをやめて、自業自得の人生を好き勝手に過ごしてほしいとさやかに言います。
でもさやかは杏子とは違いました。
さやかは自分の願いが間違っていたとは思っていませんでした。
今後も後悔しないために、自分のやり方で魔女と戦い続けると宣言し、杏子から離れていきます。

このシーンで杏子の左手中指にもマークがあることが確認できました。
杏子のマークは楕円or卵型。
楕円なら知性、卵型なら復活と再生を象徴するようです。
無理やりすぎるかもしれませんが、杏子の願いと関連しているようにも思えます。


恋の相談
翌日、学校に行ったさやかは、松葉づえをつきながら登校する恭介の姿を目にします。
さやかの視線に気付いた仁美は、さやかの気持ちを直感的に理解したようです。
放課後にさやかを呼び出して、自分は以前から恭介のことが好きだったと打ち明けます。
さやかはその告白に驚き、自分の気持ちを隠そうとしますが、仁美にはすでにばれています。
仁美は恋についてさやかとフェアに争いたいと考え、さやかに1日の猶予を与えました。
自分は明日の放課後に恭介に告白するから、それまでにさやかはさやかで答えを出してほしいと。
さやかが恭介の幼なじみで自分よりも多くの時間を恭介と過ごしてきているからです。


現実の享受
その夜。
さやかはパトロールへ出かけます。
マンションから出ると、そこにはまどかがいました。
まどかは再びほむらの忠告を無視して魔法少女にかかわります。

さやかはまどかの優しさに触れ、仁美の告白を聞いたときに一瞬よぎった思いを悔いて涙を流します。
今の自分は普通の人間ではないから、恭介に対して行動を起こせない。
このままでは仁美に恭介を取られてしまうという焦りから、魔女の手にかかろうとしていた仁美を助けたことを後悔しそうになったそうです。
まどかのおかげで気持ちを落ち着かせることができたさやかは、まどかとともにパトロールへ。

その後さやかは魔女と遭遇。
今夜はグリーフシードを手に入れられそうです。

そんなさやかを、杏子が遠くからじっと見つめていました。
そこにほむらが登場。
このときのほむらは、深く息をつくような様子を見せます。
ほむらがどのように魔力を回復しているのか一切描写がありませんが、魔力を使いすぎて瞬間移動の負担に耐えられなくなってきているのかもしれません。
それはともかく、ほむらは疑問を口にします。
杏子がだまって見ているのが意外だと。
杏子はさやかが余分なグリーフシードを持っていないことを知っていて、今回はさやかに譲るつもりなのでしょう。

そんな杏子の想いをよそに、さやかは魔女との戦いにてこずっています。
あげくに魔女に飲み込まれてしまいました。
杏子はこれ以上見ていられず、戦いに介入します。
ところがさやかは、杏子を抑えて一人で戦いを続けます。
この戦いのシーンはシルエット描写になっているのでわかりずらいですが、さやかの体はボロボロになっているようです。
それでもさやかは手をゆるめません。
どうやら痛みを完全に消して戦う方法を知ったようです。
アバンでキュゥべえが、完全に痛みを遮断すると動きが鈍ってしまうと言っていましたが、そんなことはおかまいなしのようです。
さやかは痛みなしで効率よく戦えることを知って恍惚としています。

「慣れてしまえばこれはこれで悪くない」といったところでしょうか。
なんだかウォルフ隊長にかぶります(^^;
となれば、さやかには破滅が待ち構えていることになりますが。。。

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公式サイト
http://www.madoka-magica.com/

魔法少女まどか☆マギカ 第7話
本当の気持ちと向き合えますか?

演出
城所聖明

脚本
虚淵玄

キャスト
鹿目まどか 悠木碧
暁美ほむら 斎藤千和
美樹さやか 喜多村英梨
佐倉杏子  野中藍
キュゥべえ 加藤英美里
志筑仁美  新谷良子
上条恭介  吉田聖子
中沢    松岡禎丞
posted by animisc at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 魔法少女まどか☆マギカ | 更新情報をチェックする
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