ほむらとキュゥべえの対立もいよいよ本格化。
まどかがほむらと出会っていた記憶を失っていることもほぼ確定です。
ほむらがまどかを助けようとする理由は、まどかが記憶を取り戻したときに判明するのかもしれません。
ということで本編。
肉体と魂が分離してしまい、いわば「生ける屍」になってしまったさやかは、無茶な戦い方で魔力を激しく消耗していきます。
さらに、恭介が自分から離れていくんじゃないかという不安がきっかけとなり、呪いを生み出し始めてしまいました。
恭介の本心は不明ですが、この後に仁美が恭介に“告白”するシーンがあります。
ここでは、2人が実際にどのような会話を交わしたのかが聞こえませんでした。
2人の動作を見る限りでは、仁美が恭介に好きだと告白しているというよりも、何か頼みごとをして恭介が快諾し、仁美が「ありがとうございます」と頭を下げているように見えます。
もしかすると、さやかの気持ちに気付いた仁美が、恭介にさやかと仲良くしてくれるように頼んでいただけなのかもしれません。
でも、このシーンを陰から見ていたさやかは完全に誤解したようです。
さやかの不安は絶望に変わってしまいました。
ほむらと杏子。
ほむらが杏子に“ワルプルギスの夜”の出現予測地を示します。
その根拠は統計。
そこにキュゥべえが現れ、さやかに関する情報を伝えます。
ワルプルギスの夜が来るより先にやっかいなことになるかもしれないから注意したほうがいいと。
杏子は、それがどういうことなのか尋ねますがキュゥべえはほむらに聞いてみたらどうかと言い出しました。
ソウルジェムが穢れきってしまうとどうなるのか、ほむらなら知っていると考えています。
さやかのことが心配で忠告に来たのではなく、ほむらの反応を確かめるために来たのかもしれません。
ほむらはこれに無言で答えました。
自分が知っていることを暗に認めます。
ほむらはもうキュゥべえに用はないから立ち去るよう促します。
このシーンのほむらの背景が不気味です。
ギロチンのような振り子の影がほむらの首のあたりを行ったり来たり。
ほむらの運命を暗示しているのでしょうか?
暗示しているといえば、この一連のシーンの前後に映される分かれ道の映像。
さやかが自分の行動に後悔しだした後、ほむらが杏子にワルプルギスの夜の出現予測を示す前に1回。
さやかが危険だという情報をもたらしたキュゥべえが立ち去った後にもう1回。
合計2回、別れ道のカットが挿入されました。
一連の出来事が重要な分岐点となって未来が変わっていることを示しているのかもしれません。
今回のラスト付近で、ほむらが別の時間軸(パラレルワールド)からやってきた存在である可能性が高まりますが、この“分岐点”のカットはその可能性をさらに高めています。
ほむらの左手のマークが星(四芒星)をかたどっているなら、それは希望の象徴。
十字(クロス)なら、永遠の時や2つの世界を結ぶ象徴。
こんな妄想を第5話のときに展開しましたが、ほむらは2つの世界どころかさらに多くの世界に関する情報を持っているのかもしれません。
さやか。
さやかはソウルジェムを浄化せずに戦い続けています。
ほむらが自分が持っていたグリーフシードをさやかに渡しても、さやかはそれを受け取りません。
さやかはほかの魔法少女とは違う魔法少女になると決意していました。
見返りなど求めずに、魔法を他人のためだけに使う。
自分が死ぬときは魔女を倒せなくなったときで、そのときは用済みなのでそれでいいと達観しています。
ほむらはさやかを助けたいと言いますが、さやかはそれが嘘だと見抜きました。
ほむらはそれをあっさり認め、何もかもまどかのためだと打ち明けます。
さやかが破滅していく姿をまどかに見せたくないから助けようとしているんだと。
そして、このままではさやかは確実に死ぬので、助けを受け入れないのであれば、ここで自分が殺すと言ってさやかに襲い掛かります。
幸いにも杏子がかけつけてくれたので、さやかは逃げることができました。
電車。
キャバ嬢のヒモをしているホストたちが好き勝手なことを話しています。
キャバ嬢はホストのことが好きだから一生懸命尽くしているのに、利用するだけで役に立たなければ捨てるという話。
この話が耳に入ったさやかは、これを自分と恭介の関係に重ねてしまいました。
自分は恭介のための願い事をして魔法少女になったのに、恭介は自分のことを見向きもしてくれない。。。
「この世界って守る価値あるの?私何のために戦ってたの?教えてよ?」
さやかは、ホストたちの目の前で、ソウルジェムからあふれ出した穢れに覆われてしまいます。
この後さやかは、ホストたちを惨殺してしまったのかもしれません。
あるいは、穢れの中に閉じ込めてしまった(手下にした)のかも。
夜の公園。
まどかは1日中さやかを探していたようです。
そこにキュゥべえが現れました。
まどかは、自分がすごい魔法少女になれると言っていたのは本当なのかとキュゥべえに尋ねます。
キュゥべえは、理由は不明だけれども、まどかがこの世界で最強の魔法少女になれる可能性があると答えました。
まどかの力を解放すれば、奇跡を起こすどころか宇宙の法則を捻じ曲げることも可能だと言います。
まどかはさらに、魔法少女になればさやかの体を元に戻せるだろうかと尋ねます。
キュゥべえに不可能なことでもできるだろうかと。
「その程度、きっと造作もないだろうね」
これを聞いたまどかは、さやかのために決心し、ついにキュゥべえと契約しようとします。
ここで衝撃の展開。
キュゥべえの体が十数発の弾丸で撃ち抜かれ、破壊されてしまいました。
ほむら登場です。
「あなたは、なんであなたはいつだって、そうやって自分を犠牲にして。役に立たないとか意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないで。あなたを大切に想う人のことも考えて。いいかげんにしてよ!あなたを失えばそれを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気付かないの?あなたを守ろうとしてた人はどうなるの!?」
ほむらが珍しく感情を露わにして泣き崩れてしまいました。
ここでまどかが何かを思い出しかけ、かつてどこかで会ったことがあるだろうかとほむらに尋ねました。
ほむらはこれに答えようとしましたが、結局その言葉を口にできませんでした。
真実を打ち明けてはいけない“ルール”があるのでしょうか?
まどかは、さやかを探さないといけないと言って立ち去ってしまいます。
「無駄なことだって知ってるくせに。懲りないんだな、きみも。代わりはいくらでもあるけど、無意味に潰されるのは困るんだよね。もったいないじゃないか」
第2のキュゥべえ登場です。
そして、破壊された体を食べてしまいました(^^;
「きみに殺されたのはこれで2度目だけれど、おかげで攻撃の特性も見えてきた。時間操作の魔術だろう?さっきのは」
ほむらは驚いた表情を見せます。
キュゥべえにバレるとまずかったのでしょうか?
「やっぱりね。何となく察しはついてたけれど、きみはこの時間軸の人間じゃないね」
「お前の正体もたくらみも、私はすべて知ってるわ」
「なるほどね。だからこんなにしつこく僕の邪魔をするわけだ。そうまでして鹿目まどかの運命を変えたいのかい?」
「ええ。絶対にお前の思いどおりにはさせない。キュゥべえ。いいえ、インキュベーター」
その頃、杏子がさやかを見つけて話しかけていました。
さやかは後悔の念を淡々と語ります。
もうすべてどうでもよくなったと。
何人かの人を救うことはできたけど、そのぶん恨みや妬みがたまって、まどかの心も傷つけてしまったことを悔いています。
「誰かの幸せを祈ったぶん、ほかの誰かを呪わずにはいられない。私たち魔法少女って、そういう仕組みだったんだね」
そう話すさやかの手には、穢れきったソウルジェムが。
そのソウルジェムにさやかの涙が落ちます。
これがきっかけとなり、ソウルジェムがグリーフシードに変化。
魔女の結界が発生し、さやかが魔女化してしまいました。
この結界発生を遠くから見つめていたのがキュゥべえです。
「この国では、成長途中の女性のことを少女って呼ぶんだろう。だったら、やがて魔女になるきみたちのことは魔法少女と呼ぶべきだよね」
ということで今回はここまで。
最後にまた妄想爆発で締めたいと思います(^^;
キュゥべえはこれまで、魔女を退治するために魔法少女を生み出しているように見えました。
でも、魔法少女はやがて魔女になることが今回はっきりしたので、そう単純ではなさそうです。
だからといって、キュゥべえが魔女を増やしたいと考えているのかというと、それも違うように思えます。
魔法少女が魔女になるまでには何体もの魔女が倒される可能性が高いので、差し引きで考えれば魔女の総数が減ってしまうからです。
でも、魔女の総数が減っても、最終的には魔法少女がいなくなって魔女だけが残ります。
そうなれば、魔法少女になれなかった人間たちは魔女の口づけを受けて死んでしまうことになります。
キュゥべえの最終目的は、人類を地上から抹消することなのかもしれません。
まどかと契約することにこだわっているように見えるのは、たまたま見つけた逸材と契約して神をも超える最強の魔女を誕生させ、目的の達成を早めようとしているからでしょうか?
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魔法少女まどか☆マギカ 第8話
あたしって、ほんとバカ
演出
川畑喬
脚本
虚淵玄
キャスト
鹿目まどか 悠木碧
暁美ほむら 斎藤千和
美樹さやか 喜多村英梨
佐倉杏子 野中藍
キュゥべえ 加藤英美里
志筑仁美 新谷良子
上条恭介 吉田聖子
早乙女和子 岩男潤子
ホストA 飛田展男
ホストB 三木眞一郎