森に仲間がいて、人の目に触れないようにひっそり暮らしている種らしい。
ではなくて
新吾の気持ちが明らかになり、恋愛劇が決着しました。
今から思えば第5話の時点で
愛理→新吾←→みう
が見えていたので、しごくまっとうな結果といえるのかもしれません。
でも、それまでに描かれた愛理の描写が豊富過ぎたので、すっかりだまされてしまいました。
いつか愛理の出番が来るに違いないと(^^;
それに加えて、続く第6話の風呂シーンでの愛理の笑みの意味を読み違えてしまったのも大きかったです。
新吾がなぜ自分をぬこ部に誘わないのかに対する答えを聞いた愛理が微妙な笑みを浮かべたシーンです。

新吾の答えを聞いて、こういうところがほかの男子と違うところなんだと納得したものの、もう少し自分を引っ張ってくれてもいいんじゃないかと考えた結果の笑みだと解釈していました。
でも実際は、新吾が誰にでも優しく接することを改めて理解し、自分(愛理)に好意を抱いていると誤解していたことに気付いて、自嘲気味に浮かべた笑みだったようです。
この時点で愛理は、過大な期待を抱いた結果訪れる失望を恐れて、それ以上深入りしないようにしたのでしょう。
変化を嫌う愛理らしい判断だったと言えます。
一方の紗凪は、最後まで自分の心に素直になれず、新吾にきつく当たっていました。
そのため新吾は完全に引いていたので、恋がかなう可能性は初めからゼロでした。
公園のブランコで雨に打たれながら泣くシーンはある意味必然の結果だったとはいえ、かなり痛々しかったです。
ここで愛理が紗凪を慰めましたが、同時に自分のことも慰めていたように見えます。
早い段階であきらめた恋だったけれど、紗凪が号泣する姿を見て改めて悲しくなってしまったようです。
「泣くぐらいなら、男なんて好きになるんじゃないわよ」という台詞が、恋に対する現時点での愛理の姿勢を表していました。
ということで、愛理の立ち位置を完全に誤解していたため、今回は新吾の動きが気になって、後半はどきどきしながら観ていました。
最後に新吾が告白したときは、何とも言えない驚きでいっぱいでした(^^;
制作側が意図した結果か、こちらが誤解していただけかはともかく、ブラフの仕込みが絶妙でした。
さて、これで一大イベントに決着がついてしまいましたが、残り2話で何を描くのでしょうか?
ぱんにゃを自然に返し、学園統合に決着をつけて終了では完全に尻すぼみな気がしますが?
ここからどのような結末に持っていくのか楽しみです。
最後に。
本作の最大のブラフといえばオープニングです。
各ヒロインが画面奥に走り去っていく場面では、いかにもメインヒロインという感じで最後に愛理が待っています。

雪が降り積もる森の中ではしゃぐヒロインたちの中心にいるのも愛理。

その後のヒロインたちがハートを抱くようなポーズで現れるシーンを、背景の草の位置が合うように合成してみると、正面を向いているのは愛理だけで、他のヒロインたちはゆる~い弧に沿って外側を向くように並んでいます。
ここでも愛理がメインです。

登場順に並べてみても、弧に沿って外向きか内向きかの違いはあれど、愛理だけが正面を向いて中央にいるのは変わりません。

これだけ見せられれば、メインヒロインは愛理だと思ってしまいます。
でも更によく見ると、森の中で愛理が去った後にみうがラスボスのように登場しているのがなんとも巧妙です(^^;

これに対して、エンディングでヒロインたちが寝そべっている場面では、愛理の描かれ方が微妙でちょっと不思議に思っていました。
どうしてメインヒロインの愛理があっさり消えて、最後に残るのがみうなのか。。。

今回の話が終わってから観直してみると、疑問の余地がないくらいわかりやすい演出ですね(^^;
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公式サイト
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ましろ色シンフォニー -The color of lovers- 第10話
なみだ色の雨やどり
演出
岡佳広
脚本
砂山蔵澄
キャスト
瓜生新吾 水島大宙
瀬名愛理 小野涼子
瓜生桜乃 後藤麻衣
天羽みう 力丸乃りこ
乾紗凪 吉田真弓
アンジェリーナ・菜夏・シーウェル 壱智村小真
ぱんにゃ 櫻井浩美
瀬名蘭華 櫻井浩美
椋梨隼太 鈴木達央
八塚万智 瑞沢渓
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