本筋と関係ありそうな部分では
・合唱部とバドミントン部が「合唱時々バドミントン部」として同時復活したり
・和奏が謎の外国人に追い掛け回されたり
・和奏の母(まひる)と教頭、校長、コンドルクインズの関係のヒントが少しだけ提示されたり
・西之端商店街のイベント「WORLD MUSIC FESTIVAL」の開催が決定したり
と盛り沢山な内容です。
また、本筋とそれほど関係ない部分でも
・お風呂シーンで意表を突かれたり
・大智の忠告を忘れていたウィーンがトンビにサンドイッチをさらわれたり
・『花咲くいろは』の「屈伸からのうさぎ跳び」がネタとして使われたり
・約束のケーキをしっかり3つ平らげる和奏が描かれたり
・「和奏」「紗羽」と下の名前で呼び合う仲になった2人から取り残されたような気分になってちょっとヘコむ来夏が描かれたり
などなど、まさに「たりたり」づくしな回でした。
今後のストーリーにとって重要そうなことを1つずつ見ていくと…。
①合唱部とバドミントン部の同時復活
合唱部については予想どおり寄せ集めの部員たちがやめてしまい、校長代理(教頭)が校則を厳密に適用して廃部になってしまいました。
そのとばっちり(?)で部員一名のバドミントン部も廃部です。
来夏も大智も今部活をやめるわけにはいかないので、部員集めに知恵を絞ります。
その結果、バドミントンの試合で負けたほうが勝ったほうの部に入部することになりました。
いざ試合という場面で「当たり前」の応酬によりどんどん当たり前ではなくなっていく展開がなんとも可笑しかったです。
さらに和奏の「やるなら勝ちたい」という台詞。
和奏はやると決めたら全力で打ち込むタイプのようです。
いまのところ状況に流されるままに合唱部員扱いされている和奏ですが、音楽から離れることになった原因を取り除いてあげれば音楽の才能を思う存分発揮してくれるのかもしれません。
苦手な英会話のほうも、やる気さえ出せば会話能力は急上昇するのではないでしょうか(とりあえず単語を並べて話す度胸はあるようなので)。
②和奏が謎の外国人に追い掛け回される
通学途中に自転車のチェーンが外れてしまった和奏に救いの手を差し伸べてくれたのが巨漢の謎の外国人です。
和奏はビビりまくって逃げ回っていますが…。
この外国人はEDクレジットによると「コンドルクインズ外国」のようです。
ポルトガル語を話しているので会話内容は不明ですが、和奏のカバンに付いているマスコットで何かを思い出した後、和奏の顔を凝視して何かに気づき感激していたように見えます。
後半で校長が言っているように、和奏には母(まひる)の面影があるようなので、この外国人もそれに気づいたということなのかもしれません。
ということはコンドルクインズとまひるの間にも何らかの関係があったということです。
③和奏の母(まひる)と教頭、校長、コンドルクインズの関係のヒント
校長によれば、白浜坂高校にはかつて合唱部(声楽部ではない)があり、全国合唱コンクールで優勝したことがあるとか。
そして、和奏の母(まひる)は校長の教え子だったことも判明しました。
「あの頃の私という男は、まさにモレンドと…」と話していましたが、モレンドとは音楽用語で「だんだん遅く」といった意味らしいので、当時の校長は音楽への情熱を失いつつあったということなのでしょう。
まひるとの出会いで音楽の持つ意味が変わったというのは、まひるの影響で音楽への情熱を取り戻せたということでしょうか。
想像で大胆に補ってみると、全国優勝した当時の合唱部の顧問は教師だったころの校長で、まひると教頭はその頃の部員だったのではないでしょうか。
まひるの音楽を楽しむ姿と人を惹きこむ輝きが合唱部のみんなに影響し、全国優勝を勝ち取ることができたのかもしれません。
さて、まひるとコンドルクインズとの関係はどうでしょうか?
コンドルクインズ(特に謎の外国人)もまひるの輝きに惹かれてしまったのではないでしょうか。
まひるが口ずさんでいたメロディーと「心の旋律」の楽譜、それにコンドルクインズの曲が似ている理由がこれで分かったような気がします。
おそらくまひるが口ずさんでいたメロディーは「心の旋律」そのものでしょう。
前回は「心の旋律」の作曲者が教頭ではないかと思いましたが、まひるが作曲したと考えたほうがいいのかもしれません。
偶然にもこのメロディーを聴いてしまい、さらにまひるの輝きに惹かれたコンドルクインズがアレンジを加えて発表した曲が、前回アバンでTV放送されていた曲ではないでしょうか。
素人がプロの曲を口ずさむときに自分のアレンジを加えて口ずさむ可能性はそれほど高くないと思うので、素人(まひる)の曲にプロ(コンドルクインズ)がアレンジを加えたと考えたほうがよさそうに思えます。
④西之端商店街のイベント「WORLD MUSIC FESTIVAL」の開催が決定
「夏を盛り上げよう!」ということで商店街で会議が開かれていろいろ議論されたようですが、まるで結論は話し合う前からすでに決まっていたかのように紗羽の母の一言であっさり決定しました。
海の家や商店街の店がそれぞれ一つの国をテーマに舞台を作って専属の歌い手をおき、人気投票で順位を競うWORLD MUSIC FESTIVAL。
一位になったらメインステージでライブを開けるそうです。
これを知った来夏はフェスティバルに参加するため、紗羽がバイトしている海の家でオーディションしてもらうことに。
その場にいた来夏、紗羽、大智の3人で校歌を歌いましたが、いまいち盛り上がりません。
そこになぜか伴奏が流れてきます。
海の家に来ていた2人の人物(おそらくコンドルクインズの残る2人のメンバー)が即興演奏してくれました。
ラテンのノリで軽快に生まれ変わった校歌。
歌う3人もノリノリです。
見ているこちらまでリズムをとってしまうほどでした。
やはり音楽はいいですね。
ということで、オーディションの結果はまだわかりませんが、新生合唱部の新たな舞台が用意されたところで今回は終了。
続きが気になります。
最後に蛇足。
大智のあだ名が「たいくん」と判明!
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公式サイト
http://taritari.jp/
TARI TARI 第3話
振ったり 出会ったり
演出
山本秀世
脚本
橋本昌和
キャスト
坂井和奏 高垣彩陽
宮本来夏 瀬戸麻沙美
沖田紗羽 早見沙織
田中大智 島﨑信長
ウィーン 花江夏樹
教頭 田中敦子
校長 宝亀克寿
沖田志保 能登麻美子
宮本誠 松岡禎丞
田中晴香 川澄綾子
コンドルクインズ外国 ホルヘ・ディアス
コンドルクインズ小柄 清川元夢
井瀬奈央 佐倉綾音
榊美佳 葉山いくみ
花谷秋夫 小形満
長岡 高橋良吉
北池 松本忍
島田 米田基裕
川井 木村亮俊
ガキ大将 田村睦心
ラベル:TARI TARI