今回はその続きから。
愛子はこの言葉を、思わずとっさに口にしてしまったようです。
その後どうしていいのかわからず、固まってしまいました。
結局、眞一郎がドアを開けて、三代吉を店に入れます。
愛子はいたたまれなくなり、眞一郎と三代吉を追い出してしまいます。
店から追い出されて帰宅する途中、眞一郎がまたまた余計な一言。
このあいだの休日に、愛子がセーターを買うのに付き合わされたと三代吉に話します。
本人にまったく悪意がないから始末が悪い(^^;
この一言で、三代吉は愛子の気持ちに気付いてしまいました。
ここで回想シーン。
愛子と三代吉がそれぞれ、二人が付き合うことになった経緯を思い出します。
愛子はもともと眞一郎と仲が良かったようです。
そこに三代吉が現れ、愛子に一目惚れしたのがそもそもの始まり。
愛子は三代吉が現れる前から眞一郎と気軽に話せる間柄だったので、「好きな人(=眞一郎)の側にいるために」三代吉と付き合ったというのはちょっと違うようです。
三代吉と付き合うのを断ったら、その友達の眞一郎の側にいづらくなるから仕方なく承諾したということでしょうか。
好意的に見れば、そうまでしてでも眞一郎の側にいたかったという一途な性格を表していると取れますが。。。
翌日、学校で再会した眞一郎と三代吉。
三代吉は無理をして元気に振舞っているようです。
愛子と何かあったのではないかと心配する眞一郎を軽く受け流して、比呂美との関係はどうなっているのかと逆に質問。
眞一郎は、比呂美には好きな人がいて、自分はその人に比呂美と付き合うよう勧めてしまったと打ち明けます。
なぜそんなことをしたのか尋ねる三代吉に対して、眞一郎の答えは「成り行きで」。
三代吉は「アホか」とつぶやきますが、このとき彼の頭には、眞一郎が自分と愛子に対してこれと同じ過ちを犯したことが浮かんだはず。
眞一郎にまったく悪気がないのはわかっているはずですが、愛子の動き次第では今後この思いが強くなって眞一郎と仲たがいすることになるかも。
ストーリーとはまったく関係ありませんが、このシーンのバックで流れる生徒達の会話が学校の雰囲気をうまく出していました。
何を話していたのかは聞き取れませんでしたが、たくさんの人たちが活動している感じがよく出ていたように思います。
これまでのエピソードでもこういう音の演出があったのでしょうか? 作品の雰囲気がいいと感じるのは、こういう音の演出がうまいことも関係あるのかもしれません。
乃絵。
一人でたたずんでいる眞一郎に弁当を差し出す乃絵。
眞一郎は、純が比呂美に会いに来たことを知り落ち込んでいました。
純が交換条件を実行しそうなので、自分も乃絵と付き合わなければならないのかと考えているようです。
目の前の状況をただ受け入れるしかない、養鶏場のニワトリになったようだとグチる眞一郎を乃絵が励まします。
眞一郎は雷轟丸のように自分の意思を持って空を目指す特別なニワトリなんだと(^^;
眞一郎は自分があいかわらずニワトリ扱いされていることはスルーして、「自分の意思」という部分に着目。
今は乃絵の顔を見ていると混乱するので、しばらくほうっておいてほしいと言って「自分の意志」でその場を立ち去ろうとします。
そんな彼のベルトをつかんで離さない乃絵。
いつまでほうっておけば良いのか確認します。
その問いには答えず、ベルトを残して去っていく眞一郎。
後日、乃絵が眞一郎のベルトを持っていることに気付いた純が変な想像をして、初めて感情を表に出す貴重なシーンがありました。
訳のわからない行動が目立つ純にも普通の感情があったんですね(^^;
比呂美。
バスケの練習中、突然、純が乗り込んできます。
彼は、他のバスケ部員は完全無視で比呂美の前に行き、一方的に放課後会う約束をして立ち去ります。
他校の体育館にズカズカと入ってくる神経は理解できませんが、純はそういう人なんだと受け入れるしかなさそうです。
兄妹そろって我が道を行くってタイプですね(^^;
放課後、純に言われた場所に行く比呂美。
純は、このあいだ眞一郎と会ったことを伝え、比呂美が自分のことを好きなのか確認します。
眞一郎が何か言ったのかと尋ねる比呂美への純の答えは「まぁそんなとこ」
この直後の「なんでそんなこと」「また余計なことを」って感じの比呂美の表情がいいです。
そして純は、日曜日にデートすることを一方的に伝えて帰ろうとします。
比呂美は何か言おうとしますが、その言葉を口にすることができません。
そして日曜日。
比呂美と純は映画を観ます。
男の人と映画を観るのは初めてと言う比呂美に、純は、自分はいつも乃絵とばかりだと話します。
父親と祖母が亡くなって、母親も仕事に出ていたのでいつも二人だったと。
だから乃絵の気持ちは乃絵自身が気付いていないことまですべてわかると意味深な発言。
夕方、比呂美は純に家まで送ってもらいます。
付き合うのを断ろうとする比呂美。
純は、その言葉をさえぎります。
そして、乃絵と眞一郎が付き合うことを比呂美に話します。
ここで比呂美の表情が変わるのを見て、比呂美が眞一郎に特別な感情を抱いていることに気付いたようです。
純は、乃絵が眞一郎のことを好きだと思っているようなので、乃絵のために、比呂美と眞一郎の関係が深まらないように動くのでしょうね。
比呂美は純から離れられなくなりそうです。
この日、もう一組のカップル、愛子と三代吉もデートしていました。
三代吉は、眞一郎が選んだセーターではなく、自分がプレゼントしたセーターを愛子に着てもらいたいようです。
結局、愛子に断られてセーターをプレゼントすることはできませんでしたが、愛子からとどめの一言を聞くことになってしまいます。
愛子のセーターは眞一郎が選んでくれたのではなく、眞一郎が好きなセーターを愛子が勝手に買ったのだと。
三代吉は「なんだよそれ・・・」
想像以上に厳しい現実を突きつけられて、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
そして最後に、比呂美が自分の心に正直になれなかった理由が明かされます。
やはり比呂美は、比呂美の母と眞一郎の父の間に生まれた子供だったようです。
眞一郎の母の嫉妬の原因もそれでした。
比呂美はこの事実を眞一郎に話します。
「おばさんに言われたの。
眞一郎君のお父さんが、あたしの本当のお父さんかもしれないって」
でも、あくまで「かもしれない」なので、これが事実かどうかはとても怪しいです。
というか、ほぼ確実に、これは間違いでしょう。
比呂美は今回「ホントの涙」を流したので、最後に泣いて締めてくれるのは別の人になるのではないでしょうか。
愛子はそこまで重要な位置を占めるキャラとは思えないので、誰なのかは考えるまでもなさそうですが。
![true tears vol.4 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51h8sjrWDAL._SL160_.jpg)
true tears vol.4 [DVD]
公式サイト
http://www.truetears.jp/
true tears 第6話
それ…なんの冗談?
演出
浅井義之
脚本
森田眞由美
キャスト
仲上眞一郎 石井真
石動乃絵 高垣彩陽
湯浅比呂美 名塚佳織
安藤愛子 井口裕香
野伏三代吉 吉野裕行
石動純 増田裕生
黒部朋与 渡辺智美
眞一郎の母 高橋理恵子
高岡ルミ ミルノ純
麦端バスケ部8番 洞内愛
麦端バスケ部10番 渡部恵子
店員 下田麻美
ラベル:True Tears