アリシアさんに一度も叱られたことがないという灯里の話を聞いたアリスが、アリシアさんも人間なんだから叱らないはずがないと、アリシアさんの監視を始めます。
でも、灯里がどんなに失敗を繰り返しても、アリシアさんは決して叱りません。
アリスは思います、
もしかしたらアリシアさんは灯里のことを見放しているのではないかと。
それから1週間、状況に変化なし。
アリシアさんはいつも笑顔。
作戦の変更が必要だと考えたアリスは、とりあえずオープンカフェでパフェを食べて脳に糖分補給。
ここで事態が一変します。
パフェを食べるアリスの前に突如アリシアさんが!
心が汚れきっている自分は、アリスと直接対決するアリシアさんがいつ黒シアさんに変わるのかとドキドキしながら観ていました(^^;
アリシアさんの最初の攻撃。
「ご一緒してもいいかしら?」
綺麗な心で観ていれば、普通の挨拶なんですけどね(^^;
そして、この後もアリシアさんの心理攻撃が続きます。
「で、アリスちゃん。
私に何か聞きたいことある?」
「今なら二人きりだから遠慮なくどうぞ」
追い詰められたアリスは一か八かの大勝負に出ます。
「アリシアさんはどうして叱らないんですか?
――それって冷たいんじゃないですか」
アリシアさんはここでキャンディーを取り出して、少し離れた場所にいる女の子に渡してきてくれるようアリア社長に頼みます。
邪魔者(アリア社長)を追い払ってアリスと二人きりになったところで黒シアさんに豹変するのか!?
アリア社長は寄り道を繰り返しながら何とか女の子にキャンディーを渡すことに成功。
戻ってきたアリア社長を思いっきり褒めてあげるアリシアさん。
そしてもう一度、今度は別の男の子にキャンディーを渡してくるよう頼みます。
アリア社長は、今度は寄り道をせずにまっすぐ男の子の元へ。
再び戻ってきたアリア社長を褒めたあと、アリシアさんはアリスに一言。
「どうかしら」
どうやら一触即発の危機は避けられたようです(^^;
その後、アリシアさんの誘いで二人は散歩。
アリスはまだアリシアさんが伝えたいことを理解できないようで、アリア社長が寄り道したときに何故間違いを教えなかったのかとアリシアさんに尋ねます。
アリシアさんの答えは
「もし、アリア社長と一緒にスイカ割りをするなら
そっちじゃない、そっちじゃないって
声をかけるのではなく
こっち、こっちって
声をかけ続けるわ
そっちじゃないと言い続けたら
アリア社長は間違えるのが怖くなって
最後には身動きができなくなっちゃうと思うの
それが私のやり方」
アリスはさらに、もしいつまでも失敗し続けたらどうするのかと尋ねます。
「そのときは私も一緒に
自分自身の勉強不足を
大いに反省するわ
だって私も
不完全な一人の人間だもの」
教えることと教わることは似ているから、教える相手と一心同体になって挑戦と失敗を繰り返し、最後は一緒に喜びを分かち合いたい。
それがミス・パーフェクト、アリシアさんの答えでした。
「褒めて伸ばす」というのはよく聞くことですが、アリシアさんの場合はそれが徹底しています。
たいていの人は、相手が憶えてくれなければ、叱るか、見捨てるかしてしまうでしょう。
アリシアさんがアリシアさんである所以です。
もちろん人を教えるやり方に正解なんてあるはずもなく、このやり方が合う人と合わない人がいるはずです。
藍華は叱られて伸びるタイプだと思うし、アリスは反面教師を手本にして自ら学んでいくタイプ。
オレンジプラネットのアトラは褒めれば伸びそうだけど、たまには叱ってあげないと自惚れてしまうかもしれません。
結局のところ、灯里とアリシアさんの相性はピッタリだということですね。
今回もいい話でした。
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ARIA The ORIGINATION 第6話
その 素敵な課外授業に…
演出
布施木一喜
脚本
布施木一喜
キャスト
水無灯里 葉月絵理乃
藍華 斎藤千和
アリス 広橋涼
アリア社長 西村ちなみ
アリシア 大原さやか
アテナ 川上とも子
まぁ社長 渡辺明乃
アイ 水橋かおり
市場のおじさん 樋渡宏嗣