2011年06月27日

今週の一本(2011/6/26~7/2)―『花咲くいろは』第13話

今回は、四十万家の女、スイ(女将)、皐月、緒花のそれぞれが抱える想いを描く感動回でした。
中でも、親子三代で一緒にやっていきたいという些細な願いを(寝言で)吐露する女将と、そんな想いをおそらく初めて知った皐月の反応がジンときました。

本編はまず、皐月がやってくることがわかりあわただしさを増す喜翆荘の様子からスタート。
皐月の破天荒な言動を知っている面々は動揺を隠せません。
女将は、自分が応対すると皐月を張り倒してしまうかもしれないので、皐月とのしがらみがなくて手が空いている菜子に接客を任せることにします。

そうこうするうちに皐月が到着。
女将は久しぶりに会った娘をあくまで客の一人として扱います。
皐月は、昔から何も変わっていない女将の態度に渋い顔です。

そしていよいよ接客開始。
喜翆荘の面々の不安をよそに、皐月は旅館のサービスに対して次々と的確な指摘をしていきます。
喜翆荘の面々は皐月への認識を改めざるをえなくなりました。
全員が一堂に会してそのことを話していると、縁が飛び込んできました。
皐月に対抗するために経営コンサルタントの崇子を呼んだようです。
これを聞いた女将が珍しく感情をあらわにして縁に往復ビンタの嵐。
それを見守るしかない一同は、ただただ唖然とするばかりです。
そして女将が言います。
「こんなときにまでよそ様に頼って。これは喜翆荘だけじゃない。うちの、四十万の問題……」
と、ここまで言って気付きました。
皐月に対しての感情が邪魔して仕事にならないと考え、接客に関与しないことにしたのは間違いだったことに。
自分と緒花こそが最高の接待をできる立場にあることに。

その後、女将は非常識を承知で蓮さんに頭を下げ、自分の手で料理を一品用意します。
皐月の好物、竹輪の煮物を。
特別メニューだと言って菜子が運んだその一品が女将の手によるものだと、皐月はすぐに気付きました。
一方の緒花は、菜子に頼んで皐月の布団の用意をすることに。
皐月はこれにも気付きます。

夜が更けた頃。
皐月はもう芸者を呼べない時間であることを承知のうえで芸者を要望。
無理なら代わりに女将と緒花でいいと言って、無理やり2人を部屋に呼びました。
親子三代水入らずの宴会開始です。

やがて、ジュースで酔った緒花が孝一にフラれたことをグチり始めました。
これを聞いた女将が活を入れます。
四十万の女なら一度や二度フラれたくらいであきらめるなと。
でも緒花は、問題はそんなに単純ではないと反論します。
孝一には東京での日常があるからこれ以上振り回したくないと。
これに対して今度は皐月が一言。
「だったら東京、戻ってくる?」
このとき女将の表情が変わりました。
緒花が東京に戻ると答えるのではないかと不安になったのかもしれません。
そんな女将の不安をよそに、緒花は喜翆荘での生活を選びました。
恋より仕事に生きるのが四十万の女の生き方のようです。
酔って本音を吐き出した緒花はここで脱落。

やがて今度は女将が酔いつぶれ、寝言で本音を口にすることに。
「夢を…夢を見たよ。
あんたがここを継いで、緒花もいて…」
皐月は思いがけず母の本音を聞いてしまいました。
その後、眠ってしまった母を縁に運ばせ、その後ろ姿を見つめながら一言。
「あたし、なあーんも聞いてないからさ。いつまでも憎たらしい母さんでいてよ」

翌朝。
皐月は、喜翆荘について感じたことを書き残した手紙を緒花に手渡し、喜翆荘を後にします。
喜翆荘の面々はその内容に興味津々。
緒花はみんなの前で手紙を読み上げます。
その内容は、喜翆荘を絶賛するものでした。
女将は複雑な表情ですが、緒花の視線に気付いたのか、背中を向けてしまいました。

その後、緒花はある決意を固めます。
喜翆荘こそが自分の居場所で、孝一とは決別する決意を。

ということで今回はここまで。
涙は流さなかったものの、ジワジワと押し寄せてくる感動が半端なかったです。
1クール後半に入ってちょっと失速気味な感がありましたが、前回、今回と盛り返してきました。
2クール目にも大いに期待したいところです。


ということで、次回は「これが私の生きる道」
緒花が仲居の仕事を頑張る決意表明(?)をするようです。
ついでに水着回でもあるようで、今回の感動との落差がありすぎです(^^;

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2011年05月14日

今週の一本(2011/5/8~5/14)―『花咲くいろは』第6話

今回は、喜翆荘のために何ができるのかを緒花が考え始めたエピソード。
世間知らずでやる気だけが空回り気味の緒花が、失敗を糧に少しだけ現実を知ることになりました。
今はどっしり構えて貫録のある女将が、若い頃はそれなりに冒険をしていたことも判明。
緒花が無茶をするのは家系のようです。
緒花は今後、母親のように暴走してしまうのか、祖母のように落ち着いていくのか、あるいはそのどちらでもない自分なりの新しい生き方を見つけていくのか、その別れ道の始まりとなるエピソードだったのかもしれません。


ということで本編。

緒花にとって初の給料日。
学校に通いながら一月働いて2万円が支給されました。
いろいろやらかして大きく差し引かれたのでしょうが、不満の一つくらいあってもよさそうなところです。
でも緒花の反応は違いました。
東京の家にいた頃はお小遣いが年齢×500円で8千円。
どれだけ家事を手伝ってもこの額に変わりはなかったので、2万円という大金に大喜びです。

上機嫌で掃き掃除をしているところに今回のお騒がせキャラが登場。
経営コンサルタント・川尻崇子がやって来ました。
女将は彼女のことを気に入っていないようですが、縁は彼女の手腕に期待しています。
だいたい月一で喜翆荘に来ているそうなので、前回来たのは第1話のときでしょう。
そのときは厨房にアドバイスしたようです。
第1話をざっと見返した限りでは特に変わった描写はないようですが。。。
もしかしたら、厨房の献立表(?)に赤字で書いてある“「梅」と「梅下」献立内容同じです!!”がアドバイスの結果でしょうか?
宿泊客が少ないので献立の効率化を図ったのかもしれません。

そして今回、崇子は仲居にアドバイスします。
服装を一新して最新ファッションでイメージアップを図ろうとしています。
ただし、崇子が持ってきた衣装はどれもきわどいものばかり。
「挑戦なければ、勝利もNothing!」

挑戦という言葉に緒花が反応しました。
「こういう挑戦てあり…かも」
菜子と巴は大反対のようですが、緒花がやる気を出してしまいました(^^;
緒花は嬉々として衣装選びを開始します。

その様子をなぜか徹が外からじっと見ています。
どうやら緒花、菜子、巴のうちの誰かに気があるようです。

衣装選びが終わって着替えたところで、さっそく成果の確認。
ちょうどその日にやってくる宿泊客、立花様一行(3名)がターゲットに選ばれました。
立花さんは常連客のようです。
いつもと違うきわどい衣装で出迎えられたので、来る場所を間違えたのかと思い戸惑ってしまいます。
緒花はその様子を見てなぜか、立花さんは喜びで言葉が出ないんだと勘違い(^^;
目のやり場に困った立花さんは、荷物を運ぼうと近寄ってきた緒花にぶつかって倒れてしまいました。
タイミングが悪いことに、遅れてやって来た妻と娘にその様子を目撃されてしまいます。
立花さんは2人に白い目で見られてしまうことに。

結局、崇子のプランは成果を上げられずに失敗。
その夜、崇子は女将から「不要」と言われて帰ってしまいます。
縁はさんざんな結果に落ち込んでしまいました。
女将にも叱られたようです。
多少無茶をしていることはわかっていて、それでもこの旅館のことを考えてやっているのに。
そんな縁を緒花が励まします。
きっといつかうまくいくと。
母親譲りの根拠のない励ましです。

翌朝。
緒花は女将に直談判します。
何か新しいことを始めてみるべきだと。
でも、この時点で深い考えがあるわけではありません。
新しいこととは何かと尋ねられて、苦し紛れに出た答えは「チャイナドレスのスリットをもう少し深くしてみるとか…」でした(^^;
部屋から追い出されてしまいます。

そこに電六が現れ、緒花に手招き。
緒花が案内された先は、洗濯室の上にある、普段は鍵がかかっている部屋でした。
中には古い綺麗な着物がたくさんありました。
かつて女将が取り揃えたもののようです。

緒花はこの中から和風メイドのような衣装を選び、菜子と一緒に着て朝食を配膳します。
その新鮮なイメージにみんな驚いて言葉を失くしてしまいました。
今回はいい意味での驚きです。

立花さんはこの衣装をかなり気に入ってくれたようです。
その様子に気付いた妻の鋭い視線が怖いです。
きっとあとで責められることになるのでしょう(^^;

ほかの宿泊客にも好評で、常連客の一人がかつて女将がこの衣装を着ていたことを教えてくれました。
17年以上前のことです。
何か新しいことをしようとした女将が考案した衣装だそうです。
残念ながらその努力は報われず、当時の旦那に怒られる結果になったとか。

そんな話を縁が陰から聞いていました。
今では厳しいことを言うようになってしまった女将も、かつては自分と同じように喜翆荘のために何かしようとしていたと知って、またやる気を取り戻したようです。

緒花もこの話を聞いて、喜翆荘のために自分なりの答えを見つけようと考えたのでしょうか。
和風メイド衣装はこの朝限りで封印しました。
「今朝のことで明日からお客さんが増えればいいけど、現実はそんなに甘くはないのかもしれない。
でも、何かをすれば、何かは起きる。
この喜翆荘にとって、変わることが正解なのか、変わらないことが正解なのか、答えはわからないけど、何かができればいい。
そんなことを少し考えた」

今回は、始まりは完全にドタバタ劇でしたが、いい感じに感動的な締めとなりました。
今後は緒花の奮闘(?)がいよいよ本格的に始まりそうです。

がその前に、次回はまたまたとんでもない話が展開されそう。
巴メインのコメディ回のようです。

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2011年05月05日

今週の一本 その2(2011/5/1~5/7)―『花咲くいろは』第5話

「あいつなら(今日は)来ないぞ」
蓮さん一言足りない。

「お前も本気で料理人になるつもりなんだろ。だったら(よそに手伝いに行って経験を積むことも大切だと)いずれわかる」
蓮さん、だから言葉が足りないって(^^;

「蓮さん・・・でももし、もし本当に俺が引き抜かれてたら、どうしてました?」
「ふっ・・・」
だから蓮さん、言葉が足りないよ(^^;


本筋の方では、民子が緒花を受け入れてくれて、徹も緒花のことを喜翆荘の一員として認めてくれた・・・そんな第5話でした。

そうそう、今回結名はエセ博多人気分。
徹のバイクに乗った理由は、単に乗せてもらいたかったからでした。
自由人だなぁ(^^;

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2011年04月26日

今週の一本(2011/4/24~4/30)―『花咲くいろは』第4話

今回は舞台が広がり、登場人物も増えて、にぎやかなエピソードでした。
緒花が東京ではいつも孝一に守られていたことを思いだしてメールの返信を躊躇っている意外な一面を見せてくれたのも良かったです。
また、次郎丸が浴場の掃除だけはうまいということが判明。
緒花の想像では「趣味と実益」らしいですが、実益って何?(^^;

ということで、作中ではいよいよ新学期。
登校した緒花は、東京から来たということで大人気です。
女子からは質問攻め。
喜翆荘で民子と同室だと知った男子からは盗撮を頼まれてしまいます。
民子は学校では「民子姫」と呼ばれて男子の憧れの的のようです。
白いワンピースが似合う高原の少女のようなイメージで見られていて、ちょっとキツそうで隙がない印象が人気です。
現実はただ口下手なだけで、いつもジャージなのですが。。。

緒花が困っていると、どこからともなく素っ頓狂な声が。
「やぁーめぇぇ~~い」

声の主は和倉結名(わくら ゆいな)。
おかしな関西弁で話しながら、緒花を教室から連れ出してくれました。
民子とは正反対の性格に見える結名も人気者のようです。
「結名姫」と呼ばれて、民子と並びモテの2大巨頭だとか。

緒花は、結名の話ぶりから彼女も別の地域から越してきたのかと思いますが、そうではありませんでした。
今日はエセ関西気分だったらしく、関西弁もどきで話していただけでした。
結名もやはりどこかズレているようです。

結名は、喜翆荘より歴史もあり有名な福屋旅館の跡取り娘でした。
旅館を継ぐかどうかはわからなくて、楽しければどっちでもいいと考えています。
自由奔放な結名に感心した緒花は、思わず結名がかっこいいと口にします。
それを聞いた結名は、喜翆荘にもかっこいい人がいると返しました。
おそらく徹のことを言っているのでしょう。
でも緒花は「喜翆荘にいるかっこいい人」にまったく心当たりがありません。
それでも一人だけ思い浮かんだのが、なぜか次郎丸でした。
「でも、かなりエッチですよ」
この言葉が変な誤解を生んで、後で緒花に跳ね返ってくるのかもしれません。

昼休み。
緒花と菜子が外で一緒に弁当を食べていると、校舎裏から民子の声が聞こえてきました。
男子から告白されています。
でも民子はこれをあっさり拒絶。
諦めきれない男子は、民子が好きなのはどんな男なのか尋ねます。
民子の理想に近づきたいからです。
民子の答えはかなり具体的なものでした。
「けっこう物言いがきつくて、でも本当は温かくて、誰よりも率先して動いて、仕事に一生懸命で、髪の長さはこれくらいで、目はちょっと吊り上っていて・・・」
あまりに具体的なので民子には付き合っている人がいると思った(?)男子は、完全に意気消沈。
民子の話を陰から聞いていた菜子はすぐにそれが徹のことだと気付きました。
緒花はそんなことに思いもよりません。

放課後。
喜翆荘に戻った緒花と菜子は、学校での民子の人気ぶりや告白の件について巴に話します。
巴は、男っ気のない自分を差し置いて学校でもてまくっている民子に嫉妬。
ちょっと壊れぎみです。

その頃、民子は料理の下ごしらえをしていました。
徹に串の刺し方を指導されています。
「もっとこう、ひねりを加えるんだよ。ズブっとこう一気に」
民子は顔を赤らめてしまいます。
手を触れられているからだけではなくて、いけない妄想をしたのかもしれません(^^;

一方、緒花と菜子は自治会のお知らせを渡すために福屋へ。
道すがら、緒花は道端で普通に羽を休めているアオサギを見て驚きます。
この光景はこちらでは珍しいことではないようで、菜子はまったく意に介していません。
緒花の驚きを完全に無視して、自分の話を続けます。
菜子は意外とマイペースな性格のようです。

福屋からの帰り道。
菜子は緒花を誘って神社まで寄り道します。
そして、自分が喜翆荘でバイトを始めた理由を語ります。
引っ込み思案な自分を変えたかったからだそうです。
バイトだけではなく、この神社の神様にいつもお参りもしているとか。

さらに話は進み、話題は神様のことへ。
この神社の神様は狐を従えた小さな女の子で、神無月の頃には神様が進むべき道を迷わず進めるようにぼんぼり祭りが催されるそうです。
祭りの様子を想像して感動した緒花は、菜子のことをつい「なこち」と呼んでしまいました。
民子が「みんち」なら、菜子は「なこち」かな、と。
菜子はあだ名で呼ばれたことを喜びます。
友達とあだ名で呼び合うのが夢だったようです。
「みんち」というあだ名は、菜子が考えたものでした。
本当は「みんちゃん」でしたが、意を決して民子に呼びかけようとしたときに、振り向いた民子の鋭い視線に固まってしまい「みんち」までしか口に出せなくて、そのまま「みんち」になってしまったというのが可笑しいです。
民子はそんな挽き肉的なあだ名を受け入れてくれました。
緒花は「みんち」にそんないきさつがあったことに感心。
さらに「民子さんのホビロンといい、このあたりの人って考え事は必ずメモにとるんだろうか?思慮深いなぁ」と変なところにも感心。

やがて夕食の時間が近づき、緒花と菜子は配膳をすることに。
作業を始めようとしたとき、菜子が呼び出されて緒花一人になってしまいました。
緒花は一人で作業を始めます。
焼き魚をお膳に載せようとしていると、徹の怒鳴り声が響きました。
置き方が間違っていると言って徹が自分でやりだしてしまいます。
いつものように緒花にきつい言葉を投げかける徹ですが、ここでなぜか学校の様子はどうだったかと尋ねました。
口は悪いけど、緒花のことを心配しているのでしょうか?

その様子を民子がうかがっていました。
音を立ててしまい、隠れていることがばれたので部屋に入ってきます。
そして、緒花はほかに用事があるから自分が代わると言って、緒花を配膳作業から解放。
緒花は民子が自分をかばってくれたと思い込みます。
でも実際は、民子が徹と二人になりたかっただけのような気が。。。

その後、一日の作業が終わり緒花が風呂に入っていると、民子も入ってきました。
気まずい雰囲気になってしまったので、緒花は何か話そうと考えます。
「女子というものは、共通の敵の話をすれば盛り上がる」
そう考えた緒花は、徹の悪口を言い出します。
民子が一瞬動きを止めたので、反応ありと見た緒花がさらに話を続けようとすると、民子が激怒し始めました。
「あんたって、ほんとーにホビロン!徹さんのは文句じゃない。物言いはきついけど、それはこっちのこと、誰よりも考えてくれてるから。誰よりも一生懸命だし。本当は、誰よりも温かい人なんだ!」
緒花はこの言葉にデジャブーを感じます。
そして、どこで聞いたのかを思い出した緒花は思わずそれを口にしてしまいました。
「あーーーーーーっ!!みんちの好きな人って、もしかして!」
自分の好きな人が誰なのか緒花にばれてしまった民子は浴場から飛び出して行ってしまいます。
共通の話題で距離を縮めるどころか、さらに広げてしまったようです。
民子はもう口もきいてくれなくなってしまいました。

翌朝。
民子は緒花を完全に無視して外に出てしまいます。
緒花は、昨夜余計なことを言ってしまったことを謝ろうと必死に後を追いました。
そしてここでまた徹の名前を出してしまいます。
民子の怒りは頂点に達し、緒花に掴み掛って激しく責めます。

このとき、少し離れた場所に一台のバイクがやってきます。
民子はすぐにそれが徹のバイクだと気付きました。
バイクはなぜか福屋の前で止まりました。
そこに飛び出してきたのが結名です。
当然のようにバイクに乗ってしまいます。
徹のお気に入りソング「春の向こう」を奏でながら、二人でどこかへ行ってしまいました。
そのとき流れた歌詞が「Let's party♪」
タイミングがいいんだか悪いんだか。
民子はショックを受けてその場から逃げ出してしまいました。


ということで、今回はここまで。
徹と結名が付き合っているという話にはならないと思いますが、またまた続きが気になる引きとなりました。

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2011年04月19日

今週の一本(2011/4/17~4/23)―『花咲くいろは』第3話

今回はこれまでとは雰囲気が大きく違って、コメディ要素が強い、というかやや暴走気味のエピソードでした。
次回からはもう少し落ち着いた内容に戻ると思いますが、これはこれでかなり面白かったです。
それでもこのエピソードが特別に異色という感じはしなくて、1話、2話で描かれた『花咲くいろは』の世界観の中にしっかり収まっていたように思います。
この世界観の中でならいくらでもエピソードを作れそうだという予想は間違っていなかったようです。
それどころか、各キャラがシリアスからコメディまで破綻なく幅のある内容に対応できることが示されたので、今後がさらに楽しみになりました。


今回のメインは、緒花が自分の生き方をはっきり自覚することと、緒花と民子&菜子の距離が少しだけ縮まる様子を描くことでした。

また、女将のしたたかさもいい感じに描かれたうえ、電六が亀甲縛りされそうになったと聞いて少し表情を緩める様子も印象的です。
女将には普段は見せない隠された一面がありそうです。
もしかしたら、女将には皐月以上に破天荒な一面があるのではないでしょうか。
女将の若いころのエピソードなんかがあっても面白いかもしれません。


ということで、本編。

前回ラストは緒花が大ピンチを迎えて終了となったわけですが、それに続く展開は予想をはるかに超えていました。
てっきりすぐに助けが入ると思っていたのですが・・・。
まさにとんでもないドラマが展開されることに。
それは「波の間」から始まります。

次郎丸は自分がエロ小説を書いていることが旅館側にばれないように緒花を部屋に監禁してしまいました。
緒花に猿ぐつわをして、縄で縛っています。
しかもわざわざ亀甲縛り(^^;
その緊縛感もとい緊迫感を小説のネタとして使うつもりもあったのかもしれません。

この状況でもまったくひるまない緒花がすごいです。
しかも、うまく縛れなくて困っている次郎丸に対して正しい縛り方を冷静にアドバイスするとは(^^;
母親の非常識さが凄まじすぎて、この程度のことでは動じない性格になってしまったようです。

その頃、従業員一同は、まかないの途中で消えてしまった緒花を総出で探していました。
幸か不幸か、今日はお客さんがもう来ないので、時間はたっぷりあります。

そこに女将がやってきます。
菜子に次郎丸の部屋の電灯の調子を調べてくるように頼みました。
菜子は掃除もかねて次郎丸の部屋へ向かいます。
次郎丸は菜子を追い返そうとしますが、菜子は女将さんから頼まれていることもありなかなか退きません。
次郎丸は融通の利かない菜子に怒りだし、喜翆荘の悪口まで言い出しました。
緒花はこのやりとりを黙って聞いていましたが、黙っていられずについ口を挟んでしまいます。
思わぬ場面で緒花が現れたので、菜子は驚きます。
これに困ったのが次郎丸。
彼は菜子も監禁しようとして部屋に引っ張り込んでしまいました。
どんどん泥沼にはまり込んでいきます。
ところが菜子の後ろには電六が控えていました。
電灯の調子が悪ければ修理するつもりだったのでしょうか。
もう完全に後戻りができなくなった次郎丸は、電六も縛って監禁することに。
そこに今度は巴がやってきます。
絵にかいたような負の連鎖です。
次郎丸はもうどうしようもなくなって、その場から逃げ出してしまいます。

これで事の次第が全員の知るところとなりました。
従業員たちはこれまでの次郎丸の態度に対して口々に不満を漏らします。
ところが女将は次郎丸から真実を聞くまで判断はできないと言ってみんなをなだめました。
緒花は、自分の話を信じてもらえないのかと女将に尋ねます。
それに対して女将は、そうではなくてお客様から真実を直接聞くまで疑うわけにはいかないと答えました。

そのとき外に停めてあった喜翆荘の車が動き出します。
従業員は全員ここに揃っているはずなのに。
運転席をよく見ると、そこには次郎丸の姿がありました。


ここから舞台は喜翆荘を飛び出して外へ。
どこか緊張感に欠けるカーチェイスの開始です。
そしてここでも次郎丸のダメさが露呈することに。
追跡劇の最中に、人も車も通っていない道路の赤信号で止まってしまいました(^^;
「こんなときでも常識を破れないからやっぱりだめなんだ・・・殻を破れないから・・・」
ダメっぷりについては自覚があるようです。

そうこうするうちに事態はクライマックスを迎えます。
喜翆荘従業員一同が次郎丸が乗って逃げた車を発見しました。
でも車内は無人です。
周囲を見渡すと、断崖の上に人影が。
温泉旅館に犯罪とくれば、締めは断崖絶壁というのがお約束です(^^;

全員が次郎丸のもとへたどり着いたとき、すべてに絶望して観念した次郎丸が最期の言葉(?)を語り始めました。
これまで虚勢を張ってみんなを騙しているつもりだったが、そんなことはすべて女将には見抜かれていたんだと言って、何も知らずに人の善意に胡坐をかいていたことを恥じます。

みんなが同情の念を抱き始めたそのとき、あいかわらず空気を読まない緒花が身も蓋もない一言。
「善意じゃないです。女将さんは仕事だからそう言ったんですよ。女将さんにそんな優しい気持ちがあるはずがありません」
女将もそれを認めます。
「申し訳ありませんが、そのとおりですお客様。お客様の素性に気付いていても、それを疑ってはいけないのがこの仕事。それに、賞を取ってお代をいただくことができたなら、こっちはトントンなんですよ。先のことなんざ誰にもわかりゃしません。賞を取れば、いや、取る気持ちを捨てない限り、可能性は消えない。お客様はお客様のままです」

これで綺麗にまとまるかと思いきや、次郎丸が海に飛び込んでしまいます。
才能なんかないから賞など取れないと叫んで。
次郎丸は海に没してしまいます・・・ということはもちろんなくて、今度は海面で「死にたくない!」と絶叫。
どこまでも情けない男です(^^;

ここで飛び出したのが、なんと菜子でした。
何のためらいもなく、次郎丸を助けるために海に飛び込んでしまいました。
驚くみんなをしり目に、女将は落ち着き払っています。
「心配はいらないよ。あの子の子供時分のあだ名はカッパッパ。3歳の頃からスイミングスクールに通っているはずだ」
どうやら女将は菜子のことをよく知っているようです。
菜子のような性格の少女が喜翆荘で働けているのはそのためのようです。

ということで、次郎丸は無事に助けられました。
次郎丸は自分の情けなさをまだ悔いています。
そんな次郎丸に緒花が活を入れます。
次郎丸にはちゃんと才能があると言って、次郎丸の小説に書かれていた台詞を口にします。
「私―…輝きたいんですッ」
この台詞は、緒花が自分でも気づいていなかった、緒花の今の本当の気持ちでもありました。
この短期間に自分を“ウォッチしていた”だけでそれを見抜いた次郎丸の観察眼は真の小説家のものだと言って、次郎丸の才能を誉めます。
この言葉を聞いた次郎丸は今度こそ本当に改心します。
これからは喜翆荘で働いて宿代を返しながら執筆を続けることになりました。

とりあえず一件落着です。

その後、緒花は菜子の傍に行き、泳ぎを誉めます。
菜子は今回の件で緒花を見る目が少しだけ変わり始めたようで、仲居の仕事はちゃんと教えてあげられないけれど、泳ぎなら自信があるのでよかったら教えてあげると、自分から言い出しました。

一方、民子のほうは緒花と打ち解けるのにまだ時間がかかりそうです。
それでも緒花がよそってくれたほうれん草山盛りの鍋を食べてくれました。
緒花はそれだけで大喜びです。
そんな緒花に向かって民子が叫びます。
「ホビロン!」
緒花は意味不明で首をかしげるだけです。


その夜。
女将は一人、亡くなった夫の仏壇に向かい、緒花が皐月にそっくりだと、嬉しそうに夫に報告します。
そこに電六がやってきました。
次郎丸の部屋の移動が終わったことを伝えに来たようです。
そして女将に声をかけます。
「わかってたんですね」
女将はとぼけますが、電六はさらに続けます。
「緒花さんがなんとかしてくれる」
女将は答えます。
「バカとハサミは使いようってね」

その頃、緒花は仲居になるための勉強をしていました。
でも、教本の内容が難しいので、さっそく休憩です。
そしてこのとき、民子のベッドにノートを発見。
そこには「ホビロン」の意味が書かれていました。
――――――――――――――――――――
死ね!以外の言葉
・ムカツク → ちょっと普通すぎ・・・
・近寄るな! → ダメージ少なすぎ・・・か?
・やっつけられろ → 意味不明?
・呪われろ! → ・・・暗っ!?
・ホビロン → ほんとに
        びっくりするほど
         論外!


     ホビロン
・アヒルの羽化孵化しかけた卵
・食用
・気持ち悪い
・生理的にうけつけないし無理
     意味もあってるし・・・
         ↓
         決定!
――――――――――――――――――――
「この努力・・・すごい。ここまで一生懸命嫌われると、なぜか清々しいものが・・・」

そのとき一通のメールが送られてきます。
確認してみると、孝一からのメールでした。
緒花が東京を離れるときに見送りに行かなかったことを詫びて、緒花の新生活を応援するメールです。
このメールに元気づけられた緒花は、この場所で輝けるように頑張る決意を改めて固めます。


ということで、4月1日に起こったとんでもないドラマが終了。
作中では新年度が開始です。
次回は緒花がついに高校に通い始めるようです。

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2011年04月13日

今週の一本(2011/4/10~4/16)―『花咲くいろは』第2話

「誰かに期待しても傷つくだけだ―――だったら最初から期待なんてしなければいい」

緒花はこれまでの経験と、容赦なくダメな母親の教えから、たとえ肉親だろうと他人は信用できないと思い込み、自分だけを信じて生きてきました。
そんな緒花が、今回はいい感じで一歩前進することに。
これからは他人を頼り、しっかりコミュニケーションをとっていこうと決意しました。

民子と菜子はこれに巻き込まれたような形になりましたが、二人とも他人とのコミュニケーションに問題があるという点では緒花と同じなので、結果的にはみんなにとって良い方向に事態が進み始めたように思えます。


ということで本編。

仕事ができないことを責められて悔しい思いを抱える緒花は、早朝から草刈りです。
でも鎌で雑草の上の方を切っているだけなので、草刈りになっていません。
偶然通りかかった女将にそのことを指摘されたうえ、適当な仕事は邪魔なだけだと言い放たれてしまいました。
そして女将の部屋に呼ばれます。
そこには菜子も呼ばれていました。

女将は菜子を使って緒花に仲居の仕事を覚えさせることにしたようです。
菜子は極度の人見知りで、他人とまともに目を合わせることもできないので、もしかすると菜子の成長も狙っているのかもしれません。

さっそく緒花は菜子に教わりながら客間の掃除をすることになります。
でも菜子は最低限のことしか教えてくれません(というか、最低限のことすら教えてくれません)。
そうこうするうちに、菜子は巴に呼ばれて行ってしまいました。
「人に頼らず、自分を信じる」がモットーの緒花は一人で掃除を続けることに。
母は反面教師だとわかっているわりには、その母の教えを忠実に守る緒花。
次に掃除するのは「波の間」です。
以前に聞いた巴の話によれば、「波の間」に泊まっているのは有名な小説家だとか。
でも今はどこかに出かけているようで、部屋は無人でした。

やがて、緒花が一人で掃除を終えた頃に菜子が戻ってきます。
菜子は、今日の仕事はこれで終わりだと言い残して逃げるように去っていきました。

残された緒花はごみを捨てに行くことに。
すると厨房から怒鳴り声が聞こえてきました。
民子が宿泊客の朝食に出すはずの魚を焦がしてしまい、徹に叱られていました。
緒花は徹のきつい口調に驚いてしまいます。
そして、朝食を作り直さなければならないので、民子が今朝のまかないをできないことを知ります。
緒花は前回民子に迷惑をかけたので、自分が代わりにまかないをすることにしました。

緒花のまかないは大好評。
幼稚園の頃から料理を作らされていたので腕は確かなようです。
ただし、民子だけは渋い顔です。
あげくに、緒花のほうが民子よりも料理が上手だと徹が言い出したので、民子は出て行ってしまいました。
緒花はそんな民子を追います。
女将は終始無言でしたが、みそ汁を飲んだ後、飛び出していった緒花を目で追いました。
緒花の料理の腕に感心したのかもしれません。
もしかすると、ただ美味しいだけではなくて、松前家の味が緒花に伝わっていたので緒花に興味が出てきたのかも。

民子に追いついた緒花は、さっそくきつい言葉を浴びせられてしまいます。
「でしゃばるなっ!」
緒花は、前回の布団の件で迷惑をかけたこともあり、そのお返しにまかないをしたつもりでした。
でも、民子はありがた迷惑としか思っていません。
そしてまた「死ね!」の言葉を残して立ち去ってしまいました。

なぜこれほどまでに拒絶されるのか理解できない緒花は落ち込みます。
そんな緒花の耳に、どこかで聞いたような言い回しが飛び込んできました。
「女将を呼べ!」

「波の間」の宿泊客、次郎丸太郎の怒鳴り声です。
これまでに書いた原稿が消えてしまったといって取り乱しています。
直木賞を取れるほどの大作だったと言っていますが・・・。

その後、当事者が旅館の事務室に集まります。
緒花は原稿を捨てたことは認めます。
でもそれは、ごみ箱に入っていたもの。
直木賞を取れるほどの大作には心当たりがありませんでした。
仕方がないので女将が警察を呼ぶと言い出すと、次郎丸太郎は慌ててそれを拒否しました。
騒ぎが大げさになれば、作品を正当に評価してもらえなくなるからだそうです。
それならということで、女将は従業員全員で探しだすと言って次郎丸太郎を落ち着かせようとします。
それに対して次郎丸太郎は、見つからなかったら責任を取ってもらうと言い出しました。
今までの宿代はチャラにしてもらうと。
女将はこれを了承します。
次郎丸太郎はそれを聞いてほっとしたような表情を浮かべました。
彼は1か月ほど宿泊していて、どうやら宿代を払えないので騒ぎをでっち上げたようです。

その後、今回の件に関係する主な従業員が女将の部屋に集まります。
女将は、「波の間」はお客様がいないときに掃除をしてはいけないことを菜子に教わらなかったのかと緒花を問い詰めました。
緒花は弁解せずに言葉を濁して、自分の非を詫びます。
そんな緒花に女将が追い打ちをかけます。
「率先して仕事をしようとするのは結構だがね、言っただろ、無駄なやる気は邪魔になるだけだ」
それでも緒花は、不満を飲み込んで口答えしません。
自分は頑張って仕事をうまくやりたいだけなのに、不手際を叱られるだけで、だれも正しいやり方を教えてくれないという不満を抑えて、原稿を探しに行こうとします。
そんな緒花を女将が止めます。
また失敗されてはたまらないという嫌みを付け加えて。
ところが女将は、他の従業員にも原稿を探させようとしません。
どうやら次郎丸太郎の嘘を見抜いているようです。
なぜこんな嘘を受け入れているのでしょうか。

その後、緒花が外で拗ねているところに徹が通りかかります。
徹は、荷物運びの手伝いをさせるために緒花を連れ出しました。
車の中では自分の言いたいことだけを言って緒花の話を聞こうともしません。
さらに、緒花に向かって、空気を読めなさそうで協調性もなく、周りが見えていないと歯に衣着せずに言いたい放題です。
そんな物言いに気分を害した緒花は「周りには期待しないって決めてるんです」と自分のポリシーを主張します。
「それじゃ自分に期待できんのか?自分のことは全部自分でって、それができるだけのたまか、お前?」
言葉はきついけれど、これも正論。
緒花は自分だけでは何もできないことを知っているので、何も言い返せません。
言葉に詰まった緒花は、もっとも他人にダメージを与える言葉を思わず口にしてしまいます。
「死ね!」
これに驚いた徹は車の運転を誤り、危うく大参事になりかけます。
とりあえず事故にはならなかったものの、緒花はこのとき、他人の死を願うことの愚かさを自覚しました。
そしていきなり車から飛び出して喜翆荘(きっすいそう)に向かって歩き出します。

一人で歩きながら、緒花は自分が本当にしたいことはなんなのか改めて考え込みます。
なんだかモヤモヤする。
ただ仕事がしたいだけなのに。
でも、そもそも仕事をしに来たわけじゃない。
ただ悔しいから頑張っている。
自分は本当はなにをしたいんだろう。
ここまで考えたとき、緒花は、子供の頃のことを思い出します。
授業参観に必ず行くと言いながら結局来なかった母のことを。
他人に期待しないと決めたのはその頃でした。
さらに、母の嫌いなブロッコリー山盛りのオムレツを作って食べてもらったらモヤモヤが晴れて少しすっきりしたことも思い出しました。

そして喜翆荘。
旅館に戻った緒花は、さっそく民子の口撃を受けます。
「死ね!」
喜翆荘への帰り道で一つの結論に達した緒花は、今度はひるみませんでした。
民子に向かって「死ね!」はやめようと詰め寄ります。
もっと言葉を選ぶべきだと。
さらに、偶然通りかかった菜子にも詰め寄ります。
逃げるのはやめようと。
自分はこれから空気を読むようにするし、人に期待して頼るようにもするから、何をしちゃいけないのかとか仕事の仕方とかを教えてほしいと二人に頼みます。
それ以外にも二人のことをもっと教えてほしいと頼みます。
そして、とりあえず嫌いな食べ物を教えてほしいと言い出しました。
明日もまかないをして、腹いせに二人の嫌いなものを入れるからと。
とりあえずそれですべてを水に流してすっきりしたいということでしょう。

ここまで聞かされた菜子は、緒花が掃除の件で自分をかばってくれたことを思いだして考え込んでしまいます。
民子は意味不明な言葉に付き合っていられないので、菜子を連れて立ち去ろうとしますが、緒花は諦めずに食い下がります。
あげくに二人を押し倒して、嫌いな食べ物を言えと迫りました。
さすがにこの気迫には逆らえなかった二人は、恐る恐る自分の嫌いなものを伝えました。
「ホウレンソウ?」
「里いも・・・かな」

とりあえず目的を達成した(?)緒花は、意気揚々と立ち去ります。
民子はただあっけにとられるばかりです。
ここで菜子が、緒花が自分をかばってくれたことを民子に打ち明けました。
「私、腹いせされなくっちゃ」

翌朝。
前日の言葉どおり緒花がまかないを作ります。
民子と菜子の二人が料理を食べてくれることを期待して。

料理の後にごみ捨てに出た緒花は巴に会いました。
そして、自分がごみを捨てている場所が不用品置場で、ごみ捨て場は向こうにあることを教わります。
一つ賢くなった緒花は、巴が立ち去った後で昨日捨てたごみを探します。
ごみ袋の中には、丸められた原稿用紙がたくさん入っていました。
どんな傑作が書かれているのか興味津々の緒花がさっそく一枚取り出して読んでみると、書かれていたのはなんと百合系の官能小説でした(^^;
最初は自分と同じ名前の人物が出ていることに喜んでいた緒花でしたが、そのことに気付いて赤面し、言葉をなくしてしまいます。
そこに現れたのが次郎丸太郎です。
ぶつぶつと意味不明な言葉をつぶやきながら、なぜか緒花に迫ります。
緒花、絶体絶命・・・か?

ということで、ものすごい引きになりました(^^;
ここで緒花が襲われることはないと思いますが、インパクトがありすぎます。
しかも、エンディング後の次回予告も強烈。

次回は「ホビロン」
これは続きが気になります。

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posted by animisc at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 花咲くいろは | 更新情報をチェックする