今回の話が放送されたのは、tvkでは6月10日の午前0時。
6月10日はアレキサンダー大王の命日なので、なんともジャストなタイミングでの放送となりました。
これはさんざん既出の情報なのでなにをいまさらという感じですが、tvkでこうなってしまったことが興味深く思えました。
1stシーズンから放送曜日が変更になったのは地上波ではtvkだけで、1stシーズンどおりのスケジュールならtvkでの第23話放送は6月11日の午前1時だったんですよね。
なんだか今回の内容を見越したうえでのスケジュール変更なんじゃないかと思えるくらいです(もちろんそんなことは全然ないのでしょうが)。
閑話休題。
今回はセイバーVSバーサーカーとライダーVSアーチャーの戦い。
セイバーVSバーサーカーの戦いではバーサーカーの正体が明かされました。
バーサーカーがセイバーに対して何らかの因縁を持っていることはこれまで何度もほのめかされてきましたが、その理由が判明しました。
ただ、個人的にはどうもしっくりこなかったです。
そもそもセイバーが女性である時点でアーサー王伝説と正確に比較するのは間違いなのでしょうが、どちらかといえばバーサーカー(ランスロット)よりもセイバー(アーサー王)のほうが因縁を持っていてしかるべきなんじゃないかな?
それはともかく、この事実を知ったセイバーは聖杯問答のときのライダーの言葉を思い出し、自分が考える王の在り方について悩みを深めてしまったようです。
そして今回のメイン。
ライダーVSアーチャーの戦い。
ウェイバーとライダー、それにアーチャーのやりとりが圧巻でした。
令呪を使い果たしてマスターの座を降りたウェイバーのライダーへの想い。
臣下を導く真の王としての威厳を最後まで保ち、ウェイバーにすべてを託したライダー。
ライダーの在り方を認め、その意をくんでウェイバーに一言残して去っていくアーチャー。
なんというか、この戦いの終幕シーンでは恥ずかしながらボロ泣きしてしまいました(^^;
しかもこの一連のシーンは台詞がすばらしい。
もう下手な駄文を書き連ねるのは野暮というものです。
最後に、特に印象的だった台詞をいくつか書き起こして今回の記事を締めたいと思います。
まずは、ライダーが宝具アイオニオン・ヘタイロイをいとも簡単に打ち破られ、死を覚悟したときのウェイバーとのやりとり。
「そういえば、一つ聞いておかなければならないことがあったのだ。ウェイバー・ベルベットよ、臣として余に仕える気はあるか?」
「……あなたこそ…あなたこそ、僕の王だ。あなたに仕える。あなたに尽くす。どうか僕を導いてほしい。同じ夢を見させてほしい」
「うむ。よかろう。
(ブケファラスからウェイバーを降ろす)
夢を示すのが王たる余の務め。そして王の示した夢を見極め、後世に語り継ぐのが、臣たる貴様の務めである。
(ウェイバーに満面の笑みを見せる)
生きろウェイバー。すべてを見届け、そして生きながらえて語るのだ。貴様の王の在り方を。このイスカンダルの疾走を」
次に、ライダーのマスターを仕留めようとアーチャーがウェイバーに徐々に近づく場面からのやりとり。
「小僧。お前がライダーのマスターか?」
「違う。僕は、あの人の臣下だ」
(ウェイバーの手に令呪がないことを確認)
「そうか。だが小僧、お前が真に忠臣であるならば、亡き王の仇を打つ義務があるはずだが?」
「お前に挑めば僕は死ぬ」
「当然だな」
「それはできない。僕は生きろと命じられた」
「………」
(アーチャーをまっすぐ見返すウェイバー)
「………」
「………。忠道、大儀である。努(ゆめ)、その在り方を損なうな」
(ウェイバーに背を向け、実体化を解いて消えるアーチャー)
さて、残るはセイバーとバーサーカーの決着。
そして切嗣と綺礼の対決です。
今回があまりに良すぎたので、これ以上の盛り上がりを期待していいのかどうかちょっと不安も出てきましたが、とにかく次の展開に期待です。
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