これぞまさに三感子(さんかんつ)(^^;
今回は先鋒戦が決着しました。
これまで同様、いやそれ以上にサブキャラの魅力が半端なかったです。
玄もメインキャラの面目躍如で最高の幕引きでした。
ということで早速、今回の対局と各キャラの様子を。
南四局 二本場
園城寺怜が禁断のトリプルに挑む場面からの続きです。
この回のドラは

宮永照は6巡目に以下の手牌で














この時点で河に出ている筒子は



さらに








ですが、



ドラは玄が抱え込んで手放さないと決めつけている宮永照は、


結果、手牌は次のようになりました。













ここまでの捨て牌は






です。
その後、園城寺怜の捨てた牌を花田煌がポン。
心の中では「リーチ、かけましたね」と、してやったりな様子です。
宮永照はドラが来ないことで無理な打ち方をせざるを得ないという話が以前ありましたが、ドラで役を増やせないのでリーチで役をかせがなければならないことが「無理」の1つだったようです。
リーチをかけるとそれ以降は手を変えられないので、場合によってはいろいろと不都合があるのでしょう。
一方、園城寺怜も別の意味で無理をします。
再びトリプルを使って3巡先まで見ました。
そして、玄がついに動くことを知ります。
いま必要なことは自分があがることではなく、宮永照の点数をどれだけ削るかであることをしっかり自覚している園城寺怜は、ここからは安全牌を増やして玄のサポートに徹することにしました。
そんな影の努力に気づく素振りすら見せない玄は













の状態で




でもそのドラを捨てられない。
残る赤ドラの



これを花田煌がすかさずポン。
園城寺怜が再び振り込んでくれるのを待っているのか、あるいは園城寺怜の考えを読んで玄が動くまでの時間稼ぎをしているのかは不明ですが、「その時」が来るのを信じて、できるだけ宮永照に回さないようにしています。
続く園城寺怜は

前の巡では

玄は園城寺怜が安牌を増やしてくれているのではないかと考えます。
でも増えた安牌は、玄の手牌では

そんなことを考えながら引いた牌は

この時点の手牌は













ここで玄はついに気づきました。
自分にはドラを手放す(ドラと別れる)という選択肢が残されていることに。
これまでに母との死別や、赤土晴絵や新子憧との一時的な別れなどを経験したけれど、それらの別れは自分の意志で選択したものではなかった。
自分の意志とは関係なく避けられない別れもあったけれど、別れた後に戻ってきてくれた人たちもいる。
なかには再会後に以前よりもずっと距離が縮まった人も。
和とは今後どうなるかわからないけど、今は同じ大会に参加している。
別れた後に再会できるかどうかわかりはしない。
けれど、別れは必然なのだから、自分でそれを選択することがあってもいいのではないか。
「今まで自分から別れを決めたことはなかったけど、前に向かうために―――いったんお別れ」
玄はついにドラの

「帰ってこなくても、私は待ってる!」
この予想外の展開に宮永照が一瞬表情を変えます。
6巡目に

玄の特性を考慮していなくても、あの時点では正しい判断でした。
それでも、ありえないことが起こったことに茫然としています。
腕の振動も止まってしまいました。
花田煌「初めて河にドラが出ましたね。すばらです」
園城寺怜は無言ながら満足げ。
宮永照はすぐに冷静さを取り戻します。
そして

これを園城寺怜がポンします。
「がいえん(外援?)完了」
その様子を見てすべてを悟った花田煌は「お疲れ様です」と心の中で園城寺怜をねぎらいます。
そして訪れる奇跡の瞬間。
宮永照は自巡で

牌に触れた瞬間にそれが松実玄の当たり牌だと気づいたようですが、もうどうすることもできません。
園城寺怜がポンしたことで掴まされた牌です。
玄「ロン!メンタンピン一盃口ドラ6。16000の2本場は――16600です!」
Aブロック準決勝先鋒戦が決着。
実況アナは大興奮です。
この展開は解説プロにとっても予想外だったようで、思わず自分の過去を告白。
「私も高校生の頃、跳満以上のダメージを一度だけ受けたことがあります。それも想定を超える打ち筋からの一撃でした。今でもそのことは強く心に残っています」
もちろんこれは赤土晴絵からの一撃です。
控室でこれを聞いた赤土晴絵は、自分を麻雀から遠ざけた相手の心に自分との対局が刻まれていたことに思うところがあったかもしれません。
でも今はそれよりも玄と園城寺怜と花田煌が共闘して宮永照からあがったことのほうが強烈に印象に残ったようです。
先鋒戦終了後の各校の得点は
阿知賀女子:74700
千里山女子:80900
白糸台:196200
新道寺女子:48200
となりました。
と、ここでついに園城寺怜が体力切れ。
病院へ救急搬送されるほどに消耗し尽くしてしまいました。
園城寺怜の様子に最初に気づくのが宮永照というのが何気に興味深いです。
宮永照の現在の姿と咲の回想に出てくる姿にはギャップがあり過ぎて、宮永照の本当の姿は謎に包まれていますが、無表情で冷徹に見えて実際はやさしい心の持ち主なのかもしれません。
そんな宮永照をここまで冷徹にする原因を咲は作ってしまったのでしょうか?
いったい何をしたんだという感じですが。
もしかして阿知賀編のオープニングに出てくる「黒い咲」が咲本来の姿だったりして(^^;
この後、阿知賀の面々が和と一瞬の再会を果たす場面が描かれましたが、和が意外と冷静なことに驚きました。
決勝で会うことを誓い合ってあっさり別れてしまいました。
引っ越しが多かったので、穏乃たちへの思い入れはそれほど強くないのでしょうか?
ということで、次は次鋒戦です。
決勝で和に会うために勝つしか道はない阿知賀女子。
園城寺怜の弔い合戦(死んでないけど)に燃える千里山女子。
しっかりと役割を果たした花田煌に続けとばかりに気合が入っている新道寺女子。
「強豪校」というだけで謎に包まれた白糸台。
続きが待ち遠しいです。
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