2012年07月03日

今週の一本(2012/7/1~7/7)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第12話

感嘆・感激・感動。
これぞまさに三感子(さんかんつ)(^^;
今回は先鋒戦が決着しました。
これまで同様、いやそれ以上にサブキャラの魅力が半端なかったです。
玄もメインキャラの面目躍如で最高の幕引きでした。


ということで早速、今回の対局と各キャラの様子を。

南四局 二本場
園城寺怜が禁断のトリプルに挑む場面からの続きです。

この回のドラは 三筒(サンピン)

宮永照は6巡目に以下の手牌で 伍筒(ウーピン) をツモりました。

四筒(スーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)北(ペー)北(ペー)中(チュン)中(チュン)中(チュン)

この時点で河に出ている筒子は 一筒(イーピン) ×1枚、六筒(ローピン) ×1枚、九筒(キューピン) ×2枚です。
さらに 北(ペー) も2枚出ています。


四筒(スーピン) を切ってリーチをかけた場合の待ちは、伍筒(ウーピン)八筒(パーピン) の2種類。

八筒(パーピン) を切ってリーチをかけた場合の待ちは 三筒(サンピン)六筒(ローピン)北(ペー) の3種類です。
ですが、六筒(ローピン)北(ペー) はすべて出てしまっているので、有効なのは 三筒(サンピン) のみ。
ドラは玄が抱え込んで手放さないと決めつけている宮永照は、八筒(パーピン) ではなく 四筒(スーピン) を切ってリーチをかけました。

結果、手牌は次のようになりました。

伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)北(ペー)北(ペー)中(チュン)中(チュン)中(チュン)

ここまでの捨て牌は

一萬(イーワン)一索(イーソー)三索(サンソー)西(シャー)四萬(スーワン)四筒(スーピン)・横

です。

その後、園城寺怜の捨てた牌を花田煌がポン。
心の中では「リーチ、かけましたね」と、してやったりな様子です。
宮永照はドラが来ないことで無理な打ち方をせざるを得ないという話が以前ありましたが、ドラで役を増やせないのでリーチで役をかせがなければならないことが「無理」の1つだったようです。
リーチをかけるとそれ以降は手を変えられないので、場合によってはいろいろと不都合があるのでしょう。

一方、園城寺怜も別の意味で無理をします。
再びトリプルを使って3巡先まで見ました。
そして、玄がついに動くことを知ります。
いま必要なことは自分があがることではなく、宮永照の点数をどれだけ削るかであることをしっかり自覚している園城寺怜は、ここからは安全牌を増やして玄のサポートに徹することにしました。

そんな影の努力に気づく素振りすら見せない玄は

二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)赤伍筒(アカウーピン)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)

の状態で 四筒(スーピン) をツモります。

三筒(サンピン) を捨てればタンヤオ、ピンフ、一盃口、ドラ5で聴牌です(待ちは 四萬(スーワン)七萬(チーワン))。

でもそのドラを捨てられない。
残る赤ドラの 赤伍索(アカウーソー) が来ると信じているので、すでに河に出ている 四筒(スーピン) ではなく 二索(リャンソー) を捨てました。

これを花田煌がすかさずポン。
園城寺怜が再び振り込んでくれるのを待っているのか、あるいは園城寺怜の考えを読んで玄が動くまでの時間稼ぎをしているのかは不明ですが、「その時」が来るのを信じて、できるだけ宮永照に回さないようにしています。

続く園城寺怜は 伍萬(ウーワン) を切ります。
前の巡では 伍索(ウーソー) を切っていました。

玄は園城寺怜が安牌を増やしてくれているのではないかと考えます。
でも増えた安牌は、玄の手牌では 赤伍萬(アカウーワン) だけ。
そんなことを考えながら引いた牌は 赤伍索(アカウーソー) です。

この時点の手牌は
二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)赤伍筒(アカウーピン)三索(サンソー)四索(スーソー)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)

ここで玄はついに気づきました。
自分にはドラを手放す(ドラと別れる)という選択肢が残されていることに。

これまでに母との死別や、赤土晴絵や新子憧との一時的な別れなどを経験したけれど、それらの別れは自分の意志で選択したものではなかった。
自分の意志とは関係なく避けられない別れもあったけれど、別れた後に戻ってきてくれた人たちもいる。
なかには再会後に以前よりもずっと距離が縮まった人も。
和とは今後どうなるかわからないけど、今は同じ大会に参加している。
別れた後に再会できるかどうかわかりはしない。
けれど、別れは必然なのだから、自分でそれを選択することがあってもいいのではないか。

「今まで自分から別れを決めたことはなかったけど、前に向かうために―――いったんお別れ」

玄はついにドラの 三筒(サンピン) を切ってリーチをかけました。

「帰ってこなくても、私は待ってる!」

この予想外の展開に宮永照が一瞬表情を変えます。
6巡目に 八筒(パーピン) を切ってリーチをかけていればあがりでしたが、それはあくまで結果論。
玄の特性を考慮していなくても、あの時点では正しい判断でした。
それでも、ありえないことが起こったことに茫然としています。
腕の振動も止まってしまいました。

花田煌「初めて河にドラが出ましたね。すばらです」
園城寺怜は無言ながら満足げ。

宮永照はすぐに冷静さを取り戻します。
そして 八萬(パーワン) をツモ切り。

これを園城寺怜がポンします。
「がいえん(外援?)完了」

その様子を見てすべてを悟った花田煌は「お疲れ様です」と心の中で園城寺怜をねぎらいます。


そして訪れる奇跡の瞬間。
宮永照は自巡で 七萬(チーワン) をツモってしまいます。
牌に触れた瞬間にそれが松実玄の当たり牌だと気づいたようですが、もうどうすることもできません。
園城寺怜がポンしたことで掴まされた牌です。

玄「ロン!メンタンピン一盃口ドラ6。16000の2本場は――16600です!」

Aブロック準決勝先鋒戦が決着。
実況アナは大興奮です。
この展開は解説プロにとっても予想外だったようで、思わず自分の過去を告白。
「私も高校生の頃、跳満以上のダメージを一度だけ受けたことがあります。それも想定を超える打ち筋からの一撃でした。今でもそのことは強く心に残っています」
もちろんこれは赤土晴絵からの一撃です。
控室でこれを聞いた赤土晴絵は、自分を麻雀から遠ざけた相手の心に自分との対局が刻まれていたことに思うところがあったかもしれません。
でも今はそれよりも玄と園城寺怜と花田煌が共闘して宮永照からあがったことのほうが強烈に印象に残ったようです。

先鋒戦終了後の各校の得点は
阿知賀女子:74700
千里山女子:80900
白糸台:196200
新道寺女子:48200
となりました。


と、ここでついに園城寺怜が体力切れ。
病院へ救急搬送されるほどに消耗し尽くしてしまいました。
園城寺怜の様子に最初に気づくのが宮永照というのが何気に興味深いです。
宮永照の現在の姿と咲の回想に出てくる姿にはギャップがあり過ぎて、宮永照の本当の姿は謎に包まれていますが、無表情で冷徹に見えて実際はやさしい心の持ち主なのかもしれません。
そんな宮永照をここまで冷徹にする原因を咲は作ってしまったのでしょうか?
いったい何をしたんだという感じですが。
もしかして阿知賀編のオープニングに出てくる「黒い咲」が咲本来の姿だったりして(^^;


この後、阿知賀の面々が和と一瞬の再会を果たす場面が描かれましたが、和が意外と冷静なことに驚きました。
決勝で会うことを誓い合ってあっさり別れてしまいました。
引っ越しが多かったので、穏乃たちへの思い入れはそれほど強くないのでしょうか?


ということで、次は次鋒戦です。
決勝で和に会うために勝つしか道はない阿知賀女子。
園城寺怜の弔い合戦(死んでないけど)に燃える千里山女子。
しっかりと役割を果たした花田煌に続けとばかりに気合が入っている新道寺女子。
「強豪校」というだけで謎に包まれた白糸台。
続きが待ち遠しいです。

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2012年06月25日

今週の一本(2012/6/24~6/30)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第11話

今回は対局の駆け引きの面白さよりも、サブキャラの魅力が爆発した回でした。
捨て駒扱いされていることを知りながらも自分の役割を全うするために前向きに挑む花田煌や、宮永照をなんとしても止めるために体力の限界を超えて挑む園城寺怜。
そして、とどまるところを知らずヒートアップする実況アナ。
サブキャラたちがとにかく魅力的でした。
要所要所で挿入される補間ドラマの出来も素晴らしかったです。


ということで、今回の対局と各キャラの様子を。

東四局 三本場
園城寺怜がダブルを駆使して花田煌と連携。
花田煌にポンしてもらって宮永照に回さないようにしながら、最終的に園城寺怜がツモあがり(2300、4200)しました。


南一局
玄が 四筒(スーピン) を振り込んで宮永照がロン(1300)です。


南二局
飛ばされる可能性が濃厚になってきたことに焦りを見せる花田煌ですが、自分が今ここにいる理由を思い出し、気合を入れなおします。
でも残念ながら宮永照に 四筒(スーピン) を振り込んで(2600)しまう結果に。


南三局
宮永照がツモ(1300、2600)あがりです。

一萬(イーワン)一萬(イーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)一筒(イーピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)  八筒(パーピン)

園城寺怜の体力はもう限界。
ついに1巡先も見えなくなってしまいました。


そして南四局。宮永照の親番です。
牌を持つのも難しくなってきた園城寺怜が宮永照にあっさり 二筒(リャンピン) を振り込んで(7700)しまいました。

一筒(イーピン)一筒(イーピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)七索(チーソー)

園城寺怜はもう意識が朦朧として目が死んでいます。
彼女がリーチをかけずに振り込んだのは公式試合で初めてだそうで、実況アナが無駄に興奮。
「まさに初体験!」


南四局 一本場
ここで園城寺怜は意識を失いフラッシュスリープしてしまいました。
でも幸か不幸かチームのみんなと合宿したときのことを思い出し、この思い出を支えに気力で対局を続けることが可能に。
宮永照はそんな園城寺怜のことはお構いなしに淡々と試合を進めます。
6巡目にツモあがりで4100オールです。

九萬(キューワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)二索(リャンソー)二索(リャンソー)二索(リャンソー)六索(ローソー)八索(パーソー)七筒(チーピン)七筒(チーピン)發(ハツ)發(ハツ)發(ハツ)  七索(チーソー)


そして続く南四局 二本場
独走が止まらない宮永照の様子に実況アナがさらにヒートアップ。
「獲物は死ぬまで離さない。続ける。誰かの息の根を止めるまでー!―――そんな表情をしています」と、モニターを見ずに自分の世界に入り込んでいます。
きっと針生りえが控室でまた嘆いていることでしょう(^^;

花田煌は「誰も飛ばさせない」と気合を入れ直し。

玄はまだ一度もあがれていないことを嘆きます。
でも玄がドラを抱え込んでいることが園城寺怜と花田煌をサポートすることにつながっている皮肉な現実。
さらに宮永照はドラが来ないことで無理な打ち方をせざるを得ないとか。

一方、園城寺怜はここにきて少し体力が回復したらしく、最後の賭けに出ます。
「ここから先は、みんながくれた1巡先や。みんなゴメン。もう一回だけ無茶するわ」
「トリプル。3巡先や!」
なんと第三の目を開眼して3巡先を見る暴挙に出ました。
もはや体力消耗で倒れるかどうかの問題ではなく、生きるか死ぬかの領域に入っているような(^^;


ということで今回はここまで。
次回、先鋒戦が決着します。

現時点での各校の得点は
阿知賀女子:57100
千里山女子:80900
白糸台:213800
新道寺女子:48200
で、もし宮永照がこのまま勝ち続けるなら、あと5回ツモあがりを続ければ新道寺女子が飛ばされてしまいます。
それ以前に誰かが3回振り込んでしまってもその人が飛ばされて試合終了。
この状況を打破するのは玄なのでしょうか?
最後にメインキャラの意地を見せてもらいたいところです。

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2012年06月19日

今週の一本(2012/6/17~6/23)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第10話

今回は宮永照が圧倒的な力で独走する様子が描かれました。
その中で彼女の弱点(?)も浮き彫りに。
いちおうどういう弱点なのか想像はつきましたが、これをどのように攻略するのかまではわかりませんでした。
残り2話で先鋒戦が決着するらしいので、今後の熱い展開に期待です。


それではさっそく今回の対局の様子を。

南三局(親:玄、ドラ:伍萬(ウーワン)
この時点での得点は
阿知賀女子:85700
千里山女子:91500
白糸台:144500
新道寺女子:78300
です。

宮永照が7巡目に
一萬(イーワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)
の状態で 六萬(ローワン) をツモってあがりました。
1300、2600で計5200点(40符3飜)。
※これ以降すべての符数と飜数は、宮永照の弱点を推測するために頑張って調べた結果なので、もしかしたら間違っているかもしれません。
玄が切った 九萬(キューワン) をスルーしてのあがりです。
これに玄が疑問を抱きます。
自分が捨てた牌でもあがれたはずなのになぜそうしなかったのかと。

控室で見ていた憧は、これが宮永照の弱点かもしれないと気づきました。
宮永照にも能力を使ううえで制限があるのではないかと考え始めました。
その制限とは打点制限のようです。

ということで前回までの前半戦を振り返ってみると…。
東二局は宮永照が子でロン1000点(30符1飜)
東三局は宮永照が子でロン1300点(20符2飜)
東四局は宮永照が子でツモ1000、2000の計4000点(30符3飜)
南一局は宮永照が親でロン7700点(手牌は見えませんがおそらく40符3飜)
南一局 一本場は宮永照が親で親満ツモ4100オール(点数早見表で4、5飜の欄)
南一局 二本場は宮永照が親で親満ツモ6200オール(点数早見表で6、7飜の欄)
ここから類推すると、宮永照は点数早見表で飜数を一段階ずつ上がっていっているようです(ただし親と子の切り替わり時には飜数はそのまま)。
このため玄が捨てた牌ではあがらなかった(あがれなかった)のかもしれません。

このように考えると、前回の南二局で宮永照がロンして2600点(40符2飜)になったことが興味深く思えます。
この局は、園城寺怜が1巡先を読んだ時点では、園城寺怜が1300点(40符1飜)を宮永照に振り込むはずでした。
でも園城寺怜が打ち方を変えてしまったことで、宮永照の中ではこの1飜をクリアしたことになって2飜に進めたのかもしれません。

宮永照の腕が振動しているように描かれるのは、加速が止まらない(もう後戻りできない)ことを表しているのでしょうか(^^;


南四局(親:園城寺怜、ドラ:八萬(パーワン)
宮永照が1巡目にいきなり 西(シャー) でリーチをかけてきました。
次の花田煌は 九筒(キューピン) を切ってあっさり8000点(点数早見表で4、5飜の欄)振り込んでしまいます。

このときの宮永照の手牌は
一索(イーソー)二索(リャンソー)三索(サンソー)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)發(ハツ)發(ハツ)發(ハツ)
でした。
裏ドラは 三筒(サンピン) です。


これで前半戦が終了しました。
園城寺怜はもうフラフラですが、体力は持つのでしょうか?


しばしの休憩の後、準決勝第一試合先鋒後半戦が開始です。


東一局(ドラ不明)
起家(ちーちゃ)は花田煌で、席順は以下のとおりです。
   宮永照
   ┏━┓
花田煌┃ ┃松実玄
   ┗━┛
   園城寺怜

この席順だと照がラス親になってしまいます。
子の連荘で打点が上がってから親で高得点を連発する最悪のパターンです。
西東京予選ではこの布陣で相手チームを飛ばしているとか。
そういえばそんな描写がチラリとあったような気も。

この局の結果はまたしても宮永照がツモあがりでした。
300、500で計1100点(30符1飜)です。
前半戦で一区切りということなのか、点数は振り出しに戻っています。


続く東二局(親:園城寺怜、ドラ不明)も宮永照がツモあがり。
500、1000で計2000点(手牌は見えませんがおそらく30符2飜)となりました。
この時点での得点は
阿知賀女子:82300
千里山女子:88900
白糸台:160800
新道寺女子:68000
です。


東三局(親:玄、ドラ不明)
この局もあがったのは宮永照です。
六索(ローソー)七索(チーソー)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)北(ペー)北(ペー)
一索(イーソー)一索(イーソー)一索(イーソー)・横
白(ハク)白(ハク)白(ハク)・横

の状態で 伍索(ウーソー) のツモあがりです。
点数は1000、2000で計4000点(30符3飜)。

この時点でのチーム得点は
阿知賀女子:80300
千里山女子:87900
白糸台:164800
新道寺女子:67000
です。


東四局(親:宮永照、ドラ:七萬(チーワン)
ついに宮永照が親です。
花田煌と園城寺怜が連携して宮永照の親を流そうとするも、花田煌が 六筒(ローピン) で振り込んでしまいました。
点数は5800点(30符3飜)です。

宮永照の手牌は以下のようになっていました。
三萬(サンワン)四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)二索(リャンソー)二索(リャンソー)一筒(イーピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)

この時点での得点は
阿知賀女子:80300
千里山女子:87900
白糸台:170600
新道寺女子:61200
です。


東四局 一本場(親:宮永照、ドラ不明)
宮永照の勢いは止まらず、六索(ローソー) でツモあがりです。
この時点の手牌は以下のとおりで
一萬(イーワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)四筒(スーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)
一本場なので点数は2700オール(20符4飜)。

この時点での得点は
阿知賀女子:77600
千里山女子:85200
白糸台:178700
新道寺女子:58500
です。


東四局 二本場(親:宮永照、ドラ:三索(サンソー)
園城寺怜は、これまでのパターンからして最低でも二本場ツモ3100オールの9300点(90符2飜)であがられてしまうと考えます。
点数早見表では一本場ツモ2700オールの次に高い点数は園城寺怜の考えるとおり90符2飜なので、考え方としては悪くないですが、上で予想したとおり飜数が一段階上がるのだとすれば、宮永照の次のあがりは二本場の親満(5飜)ツモで4200オール(12600点)か、ロンで12600点のあがりとなるはずです。
園城寺怜の考えを上回る痛手となりそうです。

6巡目。
宮永照はツモった 二萬(リャンワン) をカンして 伍索(ウーソー) でリーチをかけます。
カンドラは 九萬(キューワン) です。


ドラ以外に捨てることができない玄は迷った末に 七筒(チーピン) を捨てて、なんとかこの場をしのぎました。
ところが7巡目。
よりにもよって 赤伍索(アカウーソー) を引いてしまいます。
このときの玄の手牌は
赤伍萬(アカウーワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)赤伍筒(アカウーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)
なので、ドラ以外の牌は 三筒(サンピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)
玄が選んだ捨て牌は 九筒(キューピン) でした。
でもこれが大当たり。


宮永照の手牌は
一筒(イーピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)
二萬(リャンワン)裏裏二萬(リャンワン)
だったので、これに振り込んでしまいました。
宮永照はまたもや6連続和了を達成しました。
前半戦南二局からの連荘を含めれば9連続和了です。

ここで宮永照は「10200」と言っていて、画面に表示されるチーム得点も
阿知賀女子:67400
千里山女子:85200
白糸台:188900
新道寺女子:58500
で計算もあっていますが。。。
点数早見表に該当する点数はありません。
もしかしたら12200点の間違いかも?


ということで次は東四局 三本場
宮永照の独壇場といった感じで試合が進む中、園城寺怜は最終手段として「ダブル。2つ先」という暴挙(?)に出てきました。
その結果は次回に持ち越しですが、体力は大丈夫なのでしょうか?
ここで倒れて先鋒戦終了とならないことを祈ります。

さて、今回の描写からの推測で宮永照の弱点(点数早見表で飜数を一段階ずつ上がっていく打ち方しかできない)はわかりましたが、もう一つ気になったことがあります。
それは、宮永照のあがりにドラがからんでこないことです。
ドラが不明な局もありましたが、ドラが分かっている局では必ずドラなしであがっていました。
もしかするとこれも宮永照の弱点なのかもしれません。
もしそうなら、玄がドラを捨てることができれば勝機が見えてくる……のかも?

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2012年06月11日

今週の一本(2012/6/10~6/16)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第9話

準決勝第一試合の先鋒戦がいよいよ開始です。
今回は本編開始早々緊張感たっぷりのBGMが流れ出し、いきなりクライマックスという感じでのっけから引き込まれてしまいました。
BGMのタイトルが「圧倒的な力を目前として」というのも今回の内容にぴったりです。
また、宮永照のコークスクリュー(?)や園城寺怜の1巡先脳内シミュレートなど、特殊能力を表す映像表現も面白かったです。
さらに、花田煌のわけのわからない存在感と、園城寺怜との連携プレイも見ごたえがありました。
その一方で「阿知賀編」の名が泣くくらいに松実玄に存在感がなかったのもある意味すごかったです(^^;
6連続和了を決める宮永照と、1巡先を見る能力で果敢に挑む園城寺怜、そして9連続すばらっを決める花田煌と、かなり楽しめた回でした。


ということで、さっそく本編。

先鋒戦を戦うのは
阿知賀女子の松実玄
千里山女子の園城寺怜
白糸台の宮永照
新道寺女子の花田煌(はなだ きらめ)
の4名です。

花田煌は前回「皆さんお揃いですね。すばらです」と言って登場したので名前は「すばら」と読むのかと思っていたのですが、単なる口癖だったようです。
本編内で「すばらっ」を連発していましたが、「素晴らしい」という意味のお気に入りの言葉なのでしょうか?
なんだかよくわかりません(^^;

そんなことを不思議に思っている間もなく、さっそく東一局が始まりました。
起家(ちーちゃ)は宮永照で、席順は以下のとおりです(レイアウトが崩れているかも)。

   宮永照
   ┏━┓
花田煌┃ ┃園城寺怜
   ┗━┛
   松実玄

宮永照がどう出てくるのか気になりましたが、東一局では特別な動きはありません。
園城寺怜が4巡目にリーチをかけます。
「すばらっ」
そしてあっさりツモあがりしてしまいました。
「すばらっ」

ここで宮永照がなんだか怪しげなオーラを発し始めました。
本領が発揮されるのはここからのようです。
小鍛治健夜の解説によれば、宮永照は東一局では対局相手を観察するだけのようです。
ただしこれは、相手のクセとか打ち筋を見るというレベルの話ではなく、相手の本質を見抜いているらしいです。
まるで照魔鏡で相手を見透かすように。


東二局
宮永照が玄の捨てた牌でロンです。
いよいよ宮永照の力が発揮されます。
過去のデータからすると、これ以降、宮永照は和了(ほうら)を連発して一気に試合を決めてしまうそうです。
しかもあがるたびに点数が高くなっていく謎の能力。
この先鋒戦も過去のデータどおりに進み始めたようです。


東三局
園城寺怜が宮永照の連続和了を阻止すべく6巡目に動きます。

二萬(リャンワン)二萬(リャンワン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)四索(スーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)北(ペー)北(ペー)北(ペー)

の状態でツモった 南(ナン) を捨ててリーチをかけました。

三索(サンソー)六索(ローソー)九索(キューソー) の三面張(さんめんちゃん)です。

これはもちろん「1巡先を見る」能力を使っての動き。
園城寺怜は自分が次に 九索(キューソー) をツモるのを「見た」ようです。

次の宮永照は 三筒(サンピン) を切りました。
安牌がなくて困っていた花田煌はこれを助け舟と思って(「すばらっ」)同じく 三筒(サンピン) を切りました。
ところが宮永照はこの 三筒(サンピン) をポンするという謎な行動に出ました。
結果的に園城寺怜の一発ツモがつぶされることに。
前作で咲が王牌(わんぱい)を利用して天江衣を翻弄したように、宮永照は園城寺怜の上を行く能力を持っているということでしょうか。

次の玄がツモったのは 九索(キューソー)
宮永照のポンがなければ園城寺怜がツモるはずだった牌です。
園城寺怜の能力を知っている玄は、悩んだ末に 八萬(パーワン) 切ることに。

続く園城寺怜は 七萬(チーワン) をツモりました。
当然ながらこれを切ります(というかこれを切ることしかできません)。
そしてこれまた当然のように宮永照がロンを宣言。
すべて宮永照の思惑どおりに進んでいるかのようです。


続く東四局は宮永照のツモあがりです。
宮永照の連続和了は止まりません。


南一局
再び宮永照が親になりました。
親で連続和了されてはたまらないと、花田煌が速攻勝負に出たものの、あっけなく宮永照に振り込んでしまいます。
「すばらっ」
ここで宮永照の右腕に異常な動きが。
なんだか小刻みに振動しています。
これはどういう現象なのでしょうか?


南一局 一本場
ここで園城寺怜が能力を使って1巡先を見る様子が初めて映像で描かれました。
園城寺怜は、宮永照から始まる7巡目で、各対局相手が捨てる牌と、8巡目で宮永照がツモあがりすることを見ました。
(あれ? 2巡先まで見えちゃってるような?)
この未来視での宮永照の手牌は

三萬(サンワン)三萬(サンワン)三萬(サンワン)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)九索(キューソー)九索(キューソー)中(チュン)中(チュン)中(チュン)

となっていて、六索(ローソー) でツモあがりしていました。

園城寺怜の能力には1つ制限があって、見たことに反応して自分の行動を変えると、それから2巡くらいは能力が使えなくなるそうです。
でもそれでも宮永照のツモあがりを阻止するため、園城寺怜は先ほど見た打ち方をやめて花田煌が捨てた牌をポンします。
これで宮永照がツモる牌は変わってツモあがりは阻止できたはずです。
ところが宮永照はこれでもあがってしまいます。
しかも先ほど園城寺怜が見たとおり、六索(ローソー) でツモあがりです。
宮永照がツモる牌は途中経過に関係なく絶対的に決まってしまっているのでしょうか?


南一局 二本場
2巡目。
園城寺怜は再び能力を使います。
見えたのは、1巡後に宮永照がツモあがりする様子でした。
でも園城寺怜は流れ的にポンもチーもできず、見たとおりの結果で宮永照があがってしまいます。
「すーばーらーっ」
これで6連続和了です。
このとき宮永照の右腕の異常な動きはとんでもないことになっていました。
牌をツモるときに左手で卓をつかんでいるのも気になります。
もしかして右手の振動を自分の意志で抑えられなくなってきているのでしょうか?
このまま振動が激しくなり続けると、OPのように牌をぶちまけてしまい失格になりかねないような(^^;


とにもかくにも宮永照の独走は止まらず、南一局 三本場に突入です。
ここにきて園城寺怜は、自分では太刀打ちできないとあきらめムードになってしまいました。
そんなとき「すばらっ」こと花田煌が面白い動きに出ます。
勝ちをあきらめる様子をまったく見せず、チーとポンを連続して果敢に攻めてきました。
「すばらっ」
これに触発された園城寺怜は、たとえ勝てなくても牌を触るだけでうれしかったかつての自分を思い出し、再びやる気を取り戻します。

そしてここで花田煌がまたまたポン。
まるで自分の手をさらけ出しているかのような打ち方です。
園城寺怜はこのやり方に一瞬疑問を抱いたものの、花田煌が何をしようとしているのかすぐに気づきました。
宮永照の連続和了をストップするため、誰かが差し込んでくれるのを待っていることに。

花田煌が鳴いた牌は

六索(ローソー)六索(ローソー)・横六索(ローソー)
二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)・横
八萬(パーワン)・横六萬(ローワン)七萬(チーワン)

です。

園城寺怜はこれを見て花田煌の待ち牌を予測し、自分が 六萬(ローワン) を切った場合の1巡先を見てみました。
結果、これでは花田煌があがれないことがわかります。
(ここで映像が巻き戻る演出が何気に良かったです)
ここから先は自分の行動を変えることになってしまうのでもう能力は使えません。
そこで捨て牌に 三索(サンソー) を選び、ダメもとで勝負に出ます。
これが見事に花田煌のあがり牌で差し込み成功。

花田煌の手牌は 八筒(パーピン)八筒(パーピン)二索(リャンソー)四索(スーソー) でした。

宮永照の連荘がストップです。
この展開に会場から大歓声が沸き起こります。
宮永照の勢いを止めることはそれほどまでにすごいことだったようです。
「ようやくお気づきになられたみたいで。すばらです」


南二局
この時点での得点は
阿知賀女子:85700
千里山女子:91500
白糸台:141900
新道寺女子:80900

花田煌は、親番が回ってきたこの機会に宮永照に一矢報いようと張り切ります。
「すばらです」

一方の園城寺怜は再び能力を使って宮永照の出方を見ます。
その結果、自分が 二索(リャンソー) を捨てると宮永照に振り込んでしまうことがわかりました。
ただし点数は1300点。
宮永照の連続和了はいったんストップすると低い点数からリスタートするというデータが正しいことも確認できました。
園城寺怜は宮永照にあがられない牌を選んで捨てます。
ところが花田煌がこれをポンし、捨てた牌で宮永照に振り込んでしまいます。
「おー。すばらっ!」
今度もまた宮永照が園城寺怜の能力をものともせずにあがってしまいました。
まさに化け物。
ここまで一切感情を表す動きを見せていないのも不気味さを増しています。


南三局
本作のメインキャラの一人でありながら、ここまでまったく活躍する機会がない松実玄が親です。
花田煌の差し込み要求にもまったく気づいていなかったようですし、ここからの活躍を期待していいのでしょうか。
なにはともあれ次回に期待です。

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2012年05月21日

今週の一本(2012/5/20~5/26)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第7話

今回は誰かの特殊能力が炸裂するわけでもなく(灼が何かしたようですが)、あっさりと2回戦が終了してしまったため、これまでに比べてダイジェスト感が強く感じられました。
トーナメント戦の展開も以前予想したとおりに進んでいるようなので、その点からも物足りなさが感じられてしまったのかもしれません。

内容的には
①灼の特殊能力に関するヒントの提示
②穏乃の諦めの悪さ
③この2人に興味を示す(けど負けるなどとはサラサラ思っていない)千里山女子の船久保浩子と清水谷竜華
が今後の見せ場への布石といったところでしょうか。

最後にステルス桃と「わはは」の蒲原が登場したのが何気に嬉しかったです。
ここから次回の修行回へとつながるわけですね。
やはり「咲-Saki-」で特訓は外せないということでしょうか。
懐かしキャラが多数登場して次回は楽しくなりそうです。


今回の対局で興味深かったのは、灼の勝ち方です。
副将戦オーラスの灼の手牌は次のようになっていました。

二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)四萬(スーワン)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)

ここで 一筒(イーピン) をツモってあがりです。

そして捨て牌は
西(シャー)北(ペー)九索(キューソー)九萬(キューワン)七萬(チーワン)九筒(キューピン)
八筒(パーピン)二萬(リャンワン)發(ハツ)伍筒(ウーピン)・横七索(チーソー)一索(イーソー)
三筒(サンピン)中(チュン)六筒(ローピン)

ここで前回の予告を思い出してみると…なにやら唐突に「ワッシャー」の話題が持ち上がっていました。
どうやらこれは灼の実家がボウリング場を経営していることと関係があったようです。
ボウリングで「ワッシャー」とは、1投目でヘッドピン(1番ピン)に当たらずに3番ピン(右投げの場合)を倒して、1・2・4・7番ピンが残ってしまうことだとか。

これをヒントに灼の手を読み取ってみると…。
①対局開始時に 一筒(イーピン) は持っていなかった。
②配牌に初めからあったのかツモったのかは不明だが、三筒(サンピン) が手牌に入った。
③このため 一筒(イーピン)二筒(リャンピン)四筒(スーピン)七筒(チーピン) のどれかであがれるように手を進めた、ということでしょうか。
灼の能力は、麻雀の筒子(ぴんず)をボウリングのピンに見立てた打ち方のようです。
一応、捨て牌に 八筒(パーピン)九筒(キューピン) があるので、あたり牌の 七筒(チーピン) も含めればスペアが成立していると考えていいのでしょう(10ピンはないけど)。

ボウリングではリリー(別名「大三元」)という難しいスペアもあるようなので、準決勝で灼はリリーのような打ち方で船久保浩子を倒すのかも(^^

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2012年05月14日

今週の一本(2012/5/13~5/19)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第6話

まずは実況アナウンサーの針生えりさんと中の人の藤田由美子さん、おめでとうございます――と書くべきでしょうか?
第4話の初登場時からEDクレジットの表記が混乱していましたが、今回ついに役名、役者名ともに正しい表記になりました(^^;


さて、今回の内容ですが。。。
宥が参加する次鋒戦をメインに、憧の中堅戦と灼が副将戦に向かうまでが描かれました。
かなり飛ばしています。
本作のメインはこの後の準決勝ということなのかもしれません。
1クール使って決勝戦の開始直前までを描いて終了となると思うので、尺の問題もあるのでしょうが、それにしてもちょっと物足りない内容でした。


では早速本編を。

次鋒戦を戦うのは千里山女子の二条泉、越谷女子の浅見花子、劔谷高校の依藤澄子、そして阿知賀女子の松実宥です。

東一局
宥が浅見花子の捨てた 八筒(パーピン) でロンします。

このときの手牌は次のようになっていました。

中(チュン)中(チュン)中(チュン)一萬(イーワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)七索(チーソー)七索(チーソー)六筒(ローピン)七筒(チーピン)

これを見た二条泉はちょっと戸惑いを見せます。
データ収集&解析を得意とする船久保浩子から事前に受けていたアドバイスと微妙に違うような印象があったためなのかもしれません。

船久保浩子がまとめた宥の半荘分のデータは次のようなものです。

松実宥のツモ(テロップなし)

船久保浩子はこのグラフから、宥には萬子(まんず)と中(ちゅん)が集まりやすいと読み取り、そのようにアドバイスしたようです。
でもそれ以外の牌にも偏りがあるように見えます。
船久保浩子はこれをサンプル数が少ないための誤差と考えたのでしょうか?
この「誤差」の本当の意味は後で判明することになります。


東二局
二条泉からすれば船久保浩子の言葉を疑う理由は今のところないので、アドバイスに従って宥に狙いを定めてきました。
宥が捨てる可能性が高い筒子(ぴんず)と索子(そうず)を使って手を作る作戦です。
結果は二条泉の思惑どおり。
宥が 四索(スーソー) を捨て、あっさり振り込んでしまいました。

宥は二条泉のあがり方を見て、自分の打ち方がバレているのではないかと思い始めます。


東三局
今度は二条泉がツモあがりです。
彼女は再び筒子と索子で手を作ってきました。
これで宥の疑念は確信に変わりました。
そして考え始めます。
自分のことをよく知っている麻雀部のみんなからあがるときはどうしていたのかを。


東四局
宥はすぐに答えを出し、新たな打ち方を始めました。
二条泉は宥が8巡目と9巡目に連続で 中(チュン) を切ったことから、宥が萬子の混一色(ほんいつ)から清一色(ちんいつ)に移行したと考えます。

そして11巡目。
二条泉は安全牌(のはず)の 六索(ローソー) を捨てます。
とっさに直感が働いて危険を察知したようですが、時すでに遅し。
宥がロンです。

二萬(リャンワン)二萬(リャンワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)三萬(サンワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)伍索(ウーソー)七索(チーソー)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)

二条泉はこれに愕然とします。
想定していた宥の打ち方とはまったく異なるからです。
当然ながら、控室で観戦していた千里山女子の全員も驚きました。

ここで船久保浩子はグラフをもう一度見直します。

松実宥のツモ(テロップ付き)

萬子
一萬(イーワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)
はすべて平均値よりも高くなっています。

筒子
一筒(イーピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)
は平均値を下回っている牌が多いものの 六筒(ローピン)七筒(チーピン)九筒(キューピン) は明らかに平均値以上です。

索子
一索(イーソー)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)
も平均値以下の牌がほとんどですが、九索(キューソー) だけは例外的に多く来ています。

そして字牌は 東(トン)南(ナン)西(シャー)北(ペー)白(ハク)發(ハツ) は平均値以下で、中(チュン) がダントツで異常な値になっています。

そして正解を導き出す船久保浩子。
宥には「萬子と中が集まりやすい」のではなく、「赤い牌が集まりやすい」のでした。
赤い牌は「暖かい牌」、それ以外は「寒い牌」。
宥の寒がりに隠された謎(?)が今明らかに(^^;

宥は自分の打ち方がバレていなければ赤い部分の面積が多い萬子と中で“暖を取っていた”ようです。
これがバレてしまったので、暖房効率の落ちる赤の面積が少ない牌も使って手を作るようにしました。
こうなると宥の手を読むことは難しくなるので、これ以降、宥が狙い撃ちされることはなくなりました。

次鋒戦参加者は全員が普通の打ち手で魔物レベルの能力者はいなかったため、ここからは特殊能力が絡まない普通の麻雀が行われることに。
結果、次鋒戦終了時の得点は
千里山女子 149,300
越谷女子 96,500
劔谷高校 82,900
阿知賀女子 71,300
となりました。
先鋒戦から順位は変わらないうえ千里山女子の独走が加速しましたが、阿知賀女子も少しだけ追い上げを見せています。


続く中堅戦は憧の出番です。
対するは千里山女子の江口セーラ(乙女モード)、越谷女子の水村史織、劔谷高校の古塚梢の3名。
今度はどんな熱い戦いが……と期待していたら比較的あっさりと終わってしまいました(^^;
この試合にも特殊能力使いはいなかったようで、小さな勝ちで着実に得点を稼ぐ憧と、大きな勝ちで得点を稼ぐ江口セーラの2人の争いになったようです。
結果は、千里山女子が2位以下をさらに引き離すことになりました。
でもここで阿知賀女子が2位に浮上です。
千里山女子 169,200
阿知賀女子 87,400
劔谷高校 72,200
越谷女子 71,200


そして次は副将戦。
灼の出番です。
解説プロの話によれば灼にも何か特殊な能力があるようですが?
それについては次回のお楽しみ、ということで今回はここまででした。
次回はちょっと面白いことになるかもしれません。
ちょっとだけ期待です。

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2012年05月07日

今週の一本(2012/5/6~5/12)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第5話

二回戦第2試合が始まりました。
今回は先鋒戦から次鋒戦の始まりまでです。
これまでは玄の試合ばかりでしたが、ここからは他のメンバーの試合も見せてくれるようです。
先鋒戦の試合内容は園城寺怜の独り舞台のようで特に大きく盛り上がることはなかったものの、試合の流れはそこそこ楽しめました。
あと、三尋木咏プロの解説(というかキャラクター)が相変わらず可笑しかったです。


ということで本編。

先鋒戦に挑むのは次の4名です。
埼玉県代表・越谷女子の新井ソフィア
兵庫県代表・劔谷高校の椿野美幸
奈良県代表・阿知賀女子学院の松実玄
北大阪代表・千里山女子の園城寺怜
席順は松実玄から反時計回りに、新井ソフィア、園城寺怜、椿野美幸となっています。

東一局
ドラは 九索(キューソー)
玄が親でスタートです。
玄は「がんばるよー」と意気込みますが、一回戦のときも同じように意気込んで振り込んでいます。
なんだか嫌な予感が。

7巡目
園城寺怜は

四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)八萬(パーワン)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)六索(ローソー)八索(パーソー)

の状態で 七索(チーソー) をツモって 六萬(ローワン) を切りました。
三面張を捨て、あがれる確率の低い 七萬(チーワン) の嵌張待ち(かんちゃんまち)を選んだようです。

手牌は次のようになりました。

四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)八萬(パーワン)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)

千里山女子の玄対策は万全で、玄にはドラが集まるだけでなく、ドラを捨てることもできないと読んでいたのでこのような打ち方になったのかとも思いましたが(実際、玄はドラを切るとそのあとの数ゲームはドラがまったくこなくなるようで、ドラを捨てられないようです。このため終盤に危険牌を捨てやすくなる弱点があることが判明しました)、実際は園城寺怜の特殊能力による判断のようです。

――――――――――
というのが実況アナウンサーの話と画面から読み取った結果ですが。。。
園城寺怜が 六萬(ローワン) を切らなかった場合にどうすれば三面張(さんめんちゃん)にできるのかわかりませんでした(^^;
素人考えではここで 八萬(パーワン) を捨てて 三萬(サンワン)六萬(ローワン) を待つ両面待ち(りゃんめんまち)にするのが手っ取り早いように思えます。
六萬(ローワン) が来る確率は低そうなので、限りなく 三萬(サンワン) の単騎待ちに近いですが。
――――――――――


玄は続く8巡目に

二萬(リャンワン)三萬(サンワン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)七萬(チーワン)赤伍筒(アカウーピン)七筒(チーピン)九筒(キューピン)三索(サンソー)四索(スーソー)赤伍索(アカウーソー)九索(キューソー)九索(キューソー)

の状態で 八筒(パーピン) をツモります。
ここで赤ドラの 赤伍筒(アカウーピン) を切れば聴牌なのに(ドラを捨てられない性質なので)、七萬(チーワン) を切りました。

園城寺怜は当然のようにこれをロンします。


試合は進み、東二局 7巡目。
園城寺怜は

六筒(ローピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)二索(リャンソー)二索(リャンソー)二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)八索(パーソー)

の状態で 七筒(チーピン) をツモります。
八索(パーソー) を切れば 一索(イーソー)三索(サンソー)四索(スーソー)六索(ローソー)七索(チーソー) の五面張にもかかわらず、三索(サンソー) を切って 八索(パーソー) の単騎待ちです。

これに対して玄は、園城寺怜が“見た”とおり、八索(パーソー) を切って振り込んでしまいました。

さらに、この時点で他の対局者の手牌は次のようになっていました。

椿野美幸の手牌
二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)四索(スーソー)三萬(サンワン)四萬(スーワン)七萬(チーワン)七萬(チーワン)

新井ソフィアの手牌
伍萬(ウーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)六索(ローソー)六索(ローソー)一筒(イーピン)三筒(サンピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)

園城寺怜のあがり牌はほとんど抑えられているので、五面張で待っていてもあがれる確率はそれほど高くなかったようです。

ここで解説プロによって園城寺怜の能力が明かされます。
園城寺怜の能力は1巡先を見る能力でした。
そんな園城寺怜の恐ろしさがはっきりするのは、彼女がリーチをかけたときです。
園城寺怜がリーチをかけるとき。
それは次に確実にあがれると“見た”ことを意味します。

「園城寺怜・1巡先を見る者」

過去の牌譜(ぱいふ)からそのことを知っている対戦者たちが恐怖する瞬間がまもなく訪れました。
園城寺怜がリーチ一発ツモであがり、ここからリーチを連発しだします。

結果的に、園城寺怜に流れが向いたまま試合が進み、先鋒前半戦終了時の順位は千里山女子がトップで阿知賀女子が最下位という結果に。

千里山女子 136,000
越谷女子 108,400
劔谷高校 91,600
阿知賀女子 64,000

そして先鋒後半戦。
園城寺怜の体に異常が現れます。
やはり園城寺怜は体力に問題があったようです(^^;
園城寺怜の弱点が露わになりました。
体力切れで息切れするようになり、牌を持つのも困難になってきたようです。
それに気づかない対局者たちは、園城寺怜が手牌を揃えてリーチをかける前にあがろうと、鳴きまくって速攻勝負に出てきました。
でもおそらくこれは間違いで、ここからは対局時間を引き延ばしたほうが園城寺怜をつぶせそうです。
結局、園城寺怜は幸運にもなんとか持ちこたえてトップを維持。
阿知賀女子は大きくマイナスで4位です。

千里山女子 143,900
越谷女子 106,400
劔谷高校 89,600
阿知賀女子 60,100


続く次鋒戦は宥の出番です。
妹の玄の仇をとるとばかりに勝つ気満々です。
でも千里山女子は宥の打ち筋も研究し尽くしていました。
宥は来る牌がわかっているような打ち方をするのだとか。

宥が千里山女子の裏をかいて巻き返すのか、はたまた千里山女子の手のひらの上で踊らされる結果になるのか。
次回の展開が楽しみです。

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2012年04月30日

今週の一本(2012/4/29~5/5)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第4話

第71回全国高等学校麻雀選手権大会がついに開幕。
全国大会は1回戦、2回戦、準決勝、決勝と進むようです。
トーナメント表によれば、清澄は阿知賀女子と反対側のブロックにいるので、決勝まで進まないと対戦できないことがわかりました。
このトーナメント表を見ただけで決勝戦までの展開が見えてしまったような気もしますが、魔物が集った全国大会で阿知賀女子がどのような戦いを繰り広げてくれるのかに期待です(展開の予想(妄想)はこの記事の一番下に書きました)。

今回も作中時間の流れは速く、阿知賀女子の試合をチョイ見せしながら2回戦スタート直前までいっきに話が進みました。
試合場面も玄が戦ったAブロック1回戦第6試合のみです。
今後の展開の予想があっていれば、おそらく次回もあっさり決着がついて、その後の準決勝からが本番となりそうです。


ということで本編。

大会二日目。
1回戦第6試合の先鋒戦です。
参加選手は
岡山県代表・讃甘(さのも)高校の新免那岐(しんめん なぎ)
福島県代表・裏磐梯高校の森合愛美(もりあい まなみ)
奈良県代表・阿知賀女子学院の松実玄
富山県代表・射水(いみず)総合高校の寺崎遊月(てらさき ゆづき)
の4名。
寺崎遊月が起家(ちーちゃ)で試合開始です。
席順は寺崎遊月から反時計回りに、松実玄、森合愛美、新免那岐となっています。

東一局
ドラは 八萬(パーワン)
これまでの経緯と全国大会までこれた嬉しさもあり「がんばるよー」と意気込んだ玄でしたが。。。
7巡目に親の寺崎遊月にあっさり振り込んでしまいました。
いきなり-11600点です。
ただし、この時点の手牌は
三萬(サンワン)赤伍萬(アカウーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)八萬(パーワン)八萬(パーワン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)赤伍索(アカウーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)
で、ドラと赤ドラを合わせてドラ5になっていました。
あいかわらず謎の力は健在です。

そして東一局一本場
ドラは 一索(イーソー)

6巡目に玄の手牌は
一索(イーソー)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)八萬(パーワン)八萬(パーワン)
になっていました。
ここでツモったのは 四索(スーソー)
高め三色のタンピンドラ3を三面張(さんめんちゃん)で聴牌(てんぱい)です。
実況アナウンサーは「ドラ一索(イーソー)( 一索(イーソー) )切りでリーチをかけるか否か?」と煽りますが、玄は案の定ドラを切らずに 八萬(パーワン) 切り。

一索(イーソー)四索(スーソー)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)八萬(パーワン)

いきなりセオリーをはずしてきた玄に困惑した実況アナは解説プロに解説を求めますが。。。
「わかんねー。すべてがわかんねー」
返ってきた答えはなんとも気の抜けたものでした。

そして7巡目。
玄のツモは 一索(イーソー) です。

解説プロ「うわー、またドラ5とかマジっすかー」
実況アナ「また?」
解説プロ「前局もあの娘はドラ5あったよ。あがれなかったから意味ないけどねー。はっはっはっはっは」
能天気な言動の割にしっかり見ています。
実況アナにはこの能天気さがいちいち癪に障るようですが(^^;

そして玄は今度も 八萬(パーワン) を切って、手牌は
一索(イーソー)一索(イーソー)四索(スーソー)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)
となります。

玄はさらに8巡目でも 一索(イーソー) をツモって 八索(パーソー) を切りました。
謎の力を発揮して着実にドラを増やしていきます。

一索(イーソー)一索(イーソー)一索(イーソー)四索(スーソー)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)

玄の待ちは 四索(スーソー)七索(チーソー) ですが、四索(スーソー) では役がなくてあがれません。

この成り行きに実況アナは驚きを隠せません。
「なんでしょうかこれは? 三面張と平和(ぴんふ)を捨てて、片和がりの延べ単に?」
リーチをかけたほうがまだましだと嘆きにも似た言葉。
ところが解説プロは「かけられないんじゃないのお? リーチかけたら2つ目の赤伍筒(アカウーピン)( 赤伍筒(アカウーピン) )がきたときに困るんじゃないかなあ―――知らんけど」
実際にそうなったとしてもさして困らないようですが、解説プロはこの時点で玄の能力を完全に見切ったようです。

その後、新免那岐と寺崎遊月が立て続けに 六索(ローソー) を捨てます。
(が、これは作画ミスで、寺崎遊月はここで 四索(スーソー) を切っていることがこの後の展開でわかります。)
いずれにしても、玄が素直に 一索(イーソー) をツモ切りしてリーチをかけていれば手牌は
一索(イーソー)一索(イーソー)四索(スーソー)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)
だったので、あがれていたはずでした。

そして9巡目
玄は 北(ペー) をツモ切り。

次の森合愛美は
二筒(リャンピン)三筒(サンピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)伍索(ウーソー)伍索(ウーソー)七索(チーソー)三萬(サンワン)四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)
の状態で 伍索(ウーソー) をツモりました。
ここで 七索(チーソー) を捨てれば聴牌です。
森合愛美は、玄がツモ切りしたことから玄はすでに聴牌していると読みます。
さらに新免那岐と寺崎遊月が 六索(ローソー)四索(スーソー) を捨てたのに玄があがらなかったことから、七索(チーソー) は安全牌と判断し、迷わずこれを捨ててリーチをかけました。

ところがこれは玄のあがり牌です。
玄は即座にロンです。
三色、ドラ6の一本場で16300点です。
一局目で振り込んだ以上の点を取り返してしまいました。

玄はその後もドラを引き寄せ得点を稼ぎまくります。
解説プロからは「阿知賀のドラゴンロード(dragon lord?)」の二つ名をいただくことに。

ということで今回の対局描写はここまででした。
試合の結果は、玄が圧勝し、後続の選手がその得点を守り切ったようです。
阿知賀女子が一回戦突破です。


時間は進み、その夜。
シード校の千里山女子の面々が2回戦で対戦する相手の試合をチェックするシーンへと場面は変わります。
とりあえずトーナメント表で一番近い位置にある第6試合をチェックすることになりました。
阿知賀女子の試合です。
その結果、玄と宥の松実姉妹が手ごわそうだと判断しました。
(宥にも特殊能力があるということでしょうか?)
それと同時に、玄には大きな穴があると見抜きます。
ドラを引き寄せることがわかってしまえば対策は簡単なようです
阿知賀女子は敵にならないと余裕を見せる千里山女子。


そしてさらに時間は進み、大会五日目。
二回戦スタートです。
この日は、トーナメント表の左側にある2試合が行われます。
1回戦を勝ち進んだ6校とシード校の2校がこの日の第1試合と第2試合に別れて対戦です。
それぞれの試合の1位と2位、合計4校が準決勝に進めるようです。
阿知賀女子は第2試合。
対戦校は、埼玉県代表・越谷女子、兵庫県代表・劔谷(けんたに)高校、北大阪代表・千里山女子です。

先鋒戦会場に入った玄を待ち受けていたのは、千里山女子の園城寺怜(おんじょうじ とき)でした。
園城寺怜「その節はお世話になりました」
前回、高速のサービスエリアで倒れていた少女です。
麻雀では体力は持つのでしょうか?(^^;

ということで、いい感じに盛り上がったところで続きは次回となりました。

今後の流れの予想としては、阿知賀女子は二回戦で千里山女子に負けるのではないでしょうか。
でも点数的に他のチームには勝って2位で準決勝に進み、準決勝は阿知賀女子と千里山女子、それと第1試合で勝ち残った白糸台とあと1校の戦いになるのだと思います。
阿知賀女子はここで千里山女子への雪辱を果たすも、白糸台には及ばず準決勝も2位となるのでしょう。
トーナメント表を見ると、決勝戦に進めるのは準決勝1位と2位のチームなので、最後に白糸台と阿知賀女子、それとトーナメント表の右側で準決勝を勝ち残った2校(清澄とあと1校)による激戦となりそうです。
そうなれば咲や穏乃の願いは叶います。
この予想(妄想)が当たるかどうかはともかく、今後の試合でどのように盛り上げてくれるのか楽しみです。

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2012年04月23日

今週の一本(2012/4/22~4/28)―『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』第3話

今回は県予選突破、遠征、合宿と怒涛のように時間が進みました。
県予選でしばらく引っ張るのかと思っていたのでこれには驚かされました。
どうやら次回の全国大会からが本番ということのようです。
龍門渕の懐かしい面々の登場や咲の顔見世があったりと、サプライズ的なシーンがあったので、前作を見ていた人にとっては本番前の最後の息抜き回といったところかもしれません。
逆に前作を見ていない人にはちょっと物足りない回だったのではないでしょうか。


ということで、今回の数少ない対局シーンから一局。
県予選一回戦の先鋒戦です。
阿知賀女子、晩成、荒薪、春日野の4校の対戦で、阿知賀女子の先鋒は玄(くろ)、晩成の先鋒は前回ラストに威勢のいい姿を見せてくれた小走やえです。

一局目。
やえが9巡目に 伍索(ウーソー) を捨てて、ドラ筋の三面張でリーチをかけます。

四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)四索(スーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)

あがり牌は 三筒(サンピン)六筒(ローピン)九筒(キューピン) で、ドラは 九筒(キューピン) です。

ところがこの後、玄が 六索(ローソー) をツモってあがってしまいました。

伍萬(ウーワン)赤伍萬(アカウーワン)赤伍索(アカウーソー)七索(チーソー)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)九筒(キューピン)九筒(キューピン)九筒(キューピン)

やえが待っていたドラの 九筒(キューピン) を3枚持っていただけでなく、赤ドラ4枚も引き寄せる謎の力を発揮して、ドラ7です。

玄はこれ以降も順調に勝ちを重ねて先鋒戦はトップでした。
そして次鋒の宥(ゆう)、中堅の憧(あこ)、副将の灼(あらた)、大将の穏乃(しずの)も全員勝利し、大量リードで晩成の10連覇を阻止。
準決勝、決勝も勝ち進んであっさりと全国大会出場を決めてしまいました。


舞台も人も出揃って、次回からいよいよ本番です。
それにしても穏乃の元気さは本当に爽快で、遠征時に衣との対局でみせるメンタル面の強さも気持ちのいいものがありました。
かなりの実力も付いたようだし、ここまでメンタル面の強さがあれば合宿回は不要ですね。
宥だけは寒がりという弱点がありますが、大会会場は空調が効いてるので問題にならないのでしょう(^^;

気になったのは最後のほうでちらりと登場した咲です。
なんだか完全に悪役のような印象でしたが、あれは会場でまた迷子になって仲間の元に戻ろうと必死だったというオチでしょうか?
それとも会場内で照と出会って周りが見えなくなっていたとか?
いずれにしても穏乃たちが和と再会するにはどこかで清澄との対戦が描かれるはずなので、そのときが楽しみです。

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