2007年12月01日

今週後半の一本(2007/11/29~12/1)―『CLANNAD -クラナド-』第9話

前回の話で、風子の存在は渚の両親の記憶からも消えてしまい、渚の家に居続けることができなくなってしまいました。

そして今回は、そんな彼女が朋也&渚とともに学校にやって来たところからスタート。

教室に入った三人は他愛の無い会話を続けます。
やがて風子は、途中で買ってもらった「おたんじょう会セット」を結婚式当日まで待ちきれずに開封。
朋也に子供扱いされて、自分は大人だと言い張ります。
そして例の調子で話が飛躍して、朋也と渚は仲がいいのに苗字で呼び合うのはおかしいという話になってしまいます。
大人ならお互いに下の名前で呼び合うべきだと。

朋也と渚は恥ずかしくてそんなふうに呼び合えません。
風子はそんな二人を子供認定(^^

そんなことは断じて認められない朋也は、なんとか渚の名前を呼ぶことに成功。
でも渚のほうはもう少し時間が必要なようです。

その後三人は、結婚式の前祝をすることに。

楽しいシーンのはずなのになぜか漂う寂しさ。
このへんの雰囲気の出し方は本当にうまいですね。

そうこうするうち、三人は揃って窓辺で眠ってしまいます。
夜が明けたとき、そこにいるのは朋也と渚の二人だけ。
風子はいません。
ついに朋也と渚の記憶からも風子が消えてしまいました。

でも二人は、翌日何か大切なことがあるような気がして、それが何なのか必死に思い出そうとします。
そんなとき、幸村先生が何かしているのに気付き、そばに行ってみる二人。
幸村先生は「ご成婚おめでとう」の文字が書かれた垂れ幕を作っていました。

先生の言葉のおかげで、もともと自分たちが結婚式を祝うと言い出したことを思い出したものの、今度はなぜそう言い出したのかがわかりません。
自分たちと伊吹先生のあいだを取り持ってくれた人物が誰かいるはず。

悩む二人に、幸村先生は「それは、伊吹先生の妹さんではないかね?」という言葉を残してその場を去ります。

幸村先生はもともと幽霊(というよりも生霊と言うべきかな)になった風子に会っていません。
でも風子が交通事故にあって入院していることは知っています。
もしかしたら学校に幽霊が出るという噂と今回の件を結びつけて考えているのかもしれないですね。
朋也と渚が伊吹先生の結婚式を祝うと言い出したのも幽霊=風子が関係しているのかもしれないと。

幸村先生のおかげで朋也と渚はついにこれまでのことをすべて思い出します。
それと同時に二人の前に再び風子の姿が。

そして翌日。
学校に結婚式の参列者が集まってきますが、生徒は一人も来ません。
残念がる渚に風子は「でも岡崎さんと渚さんはここにいます」
たとえ朋也と渚の二人だけでも、生徒が来てくれたことが嬉しいのでしょうか。

式は順調に進み、無事終了。

朋也と渚と風子は、校門で伊吹先生を出迎えようと校舎の外に向かいます。
そのとき窓の外が騒々しいことに気付きます。
なんと他の生徒達が集まりだしている。
朝起きた時にヒトデの彫刻を見て結婚式のことを思い出したようです。
風子の存在は消えてしまっても、風子の想いは彫刻に深く刻まれて残っていました。

風子はそんな様子を見ながらこれまでのことがとても楽しかったと朋也と渚に感謝し、再び二人の前から姿を消します。

朋也はおぼろげな記憶を頼りに、今日の日を迎えることを待ち焦がれて頑張っていたヤツがいたと伊吹先生に伝えます。
そんなヤツの分まで幸せになって欲しいと。

少し戸惑いを見せた後に「はい」と答える伊吹先生。
そのとき朋也と渚の手にヒトデの彫刻が。
風子の感謝の気持ち。

そして伊吹先生の手にも。
このとき伊吹先生の目には風子の姿が確かに見えていました。
そして彼女の声も。
「おめでとうお姉ちゃん。
いつまでも・・・いつまでも幸せに」

後日、学校では2年前に交通事故にあって意識不明になってしまった女の子の噂が飛び交います。
風子の想いは、彼女に関わった人たちの心に残り続けているようです。

ラスト。
朋也の望む光景なのか、あるいは近い将来の一場面を垣間見せてくれているのか、風子が朋也にヒトデの彫刻を手渡しながら「もしよろしければ、風子のお友達になってください」の言葉でエンド。


第1話で想像していたのとはだいぶ違うストーリー展開になっていますが、一貫してクオリティが高いです。
悲しい場面と笑いの場面のメリハリの付け方がうまいので、まったく飽きさせませんね。
そういえば1話から3話まで声だけ出ていた「僕」ってなんだったんでしょう。
今後また復活するのでしょうか?

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2007年10月06日

今週の一本(2007/9/30~10/6)―『CLANNAD -クラナド-』第1話

いきなりエンディングの話でなんですが、エンディングがあまりに意味ありげだったので、「だんご」の意味を調べてみました。

だんご: 離れているべきものがくっついて一団となっている形容。
(Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997)

なるほど。。。?


さて、本編。
メインヒロインと思われる古河渚の第一声は「アンパン」です。
この後、彼女は昼食にアンパンを食べていたので、これはおそらく「僕」の質問に対する回答でしょう。
「好きな食べ物は何?」というような感じの質問への。

「僕」がどういう存在なのかはまだわかりませんが、少なくともこの世のものではない様子です。
本来「離れているべきものが」何らかの理由があって古河渚に「くっついて」いるということでしょうか?

主人公の岡崎朋也はちょっと複雑な家庭環境にいます。
母親が交通事故で亡くなってしまい、父親はそれ以来酒と賭け事におぼれている。
性格的に悪い父親というわけではなさそうですが、まともに働こうとしない父親を朋也は嫌悪しているようです。
そんな彼が
「もしよろしければ、あなたをお連れしましょうか?
この街の、願いが叶う場所に・・・」
と言う古河渚の言葉に
「ああ」
と応えるところで今回は終了。

コメディタッチな部分はとことんブッ飛んでいて、シリアスな部分はとことん盛り下がるような作りになっています。
この落差がけっこう面白いです。

シリアス部分が今後どういう方向に進むのか、かなり期待大です。

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