2008年08月02日

破天荒遊戯 2期決定なんですか?

破天荒遊戯のDVD第5巻の映像特典に小林沙苗さんと三木眞一郎さんのキャスト対談が収録されています。
そのラスト間際の会話。

小林「それではまた次が――またどこかでお会いできたら、いいなっていう」
三木「なんかね、聞いたらね、その可能性はあるらしいよ」
小林「ホントですか?」
三木「じゃ、またの機会があると思いますんで、ぜひぜひ、またの機会に皆さん、お会いしましょう」

これが本当ならすごく嬉しいですね。

「おお振り」のときも似たようなタイトルの記事を書いて、あのときはすぐに間違いに気付きましたが、今回はどうかな(^^;

ただのリップサービスなのかもしれませんが、期待半分で待ってみます。

破天荒遊戯 第5巻 [DVD]
破天荒遊戯 第5巻 [DVD]
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2008年03月09日

今週後半の一本(2008/3/6~3/8)―『破天荒遊戯』第10話

なぜか10話という中途半端な話数で最終回となってしまいましたが、期待にたがわず最後まで楽しませてくれました。
最終回はこれまで以上にハジケてます(^^;


冒頭いきなり怪しげな男が登場。
誰かにプレゼントを買います。

この男は誰なのか?
プレゼントは誰に贈るのか?
いい感じで謎を提示。

場面変わってラゼル一行+セラティード。
こちらは楽しげにラゼルの誕生パーティ。
今日はラゼルの15歳の誕生日。
でも、一人だけこの状況についていけない人物が。
誕生パーティとかプレゼントというのが何なのかわからないようです。

「オレだってそのくらいの試練乗り越えてみせる。
用意してみせるぞ。
プレゼントとやらを」

アルゼイドにとってはこんなことが「試練」になるようです。

そしてここで衝撃の事実が判明。
バロックヒートがセラティードの弟だったことが明らかに。
彼はラゼルの叔父さんだったんですね。

「俺たち、叔父さまと姪っ子ってことになるんだよね。
いいなぁ。この禁断な雰囲気」

「アハハハハ。ヒーたん。僕の娘にいやらしい事をしたら、音を立てて引きちぎるよ」

「アハハハハ。兄さん、冗談ばっかり」

「アハハハハ。兄は真剣だよ」

「アハハハハハハハハ」

ここで、和やかムードで楽しそう(?)な兄弟にアルゼイドがキレます。
まずは自己紹介くらいしろと。
前回の雨の中の出会いからここまで、自己紹介すらしていなかったんですね。

めずらしく常識的な要求をするアルゼイドに対してラゼルは
「出会った頃からは考えられないよね。
人間てちゃんと進化するんだ。
いいよアルゼイド。
その成長が誕生日のプレゼントで♥」

セラティードは、もう二度と会うことはないから自己紹介の必要はないと、アルゼイドの要求を拒否。
彼はラゼルの旅を終わらせて連れ帰るために現れたようです。
ラゼルを突然旅に出し、そしてまた突然連れ帰る理由は話せないと言うセラティード。
でも、この旅を仕組んだ黒幕が誰なのかは、この後のシーンでなんとなくわかります。
それは、冒頭に出てきた謎の男。
さらに彼は、ラゼルが本当の父親に捨てられたときにラゼルを拾い、そのままセラティードに預けたようです。
その理由は不明ですが・・・最終回にしてこれまで謎だった部分を明かしたかと思えば、またまた新たな謎を提示。
しかも新キャラまで登場させてとは、なかなかやってくれますね(^^;

ラゼルはもちろん、セラティードの不当な要求に反論しますが、セラティードの言葉には逆らえないようです。
結局、旅を終わりにすることに同意。
アルゼイド&バロックヒートと最後のひと時を過ごすため、三人で出かけます。
向かったところはラゼルが幼い頃よく遊んだ森。
そしてそこは、ラゼルが本当の父親に捨てられ、ラゼンシア・ローズがラゼルに生まれ変わった場所でもありました。

ラゼルは、アルゼイドに道を示します。
この先に黒髪碧眼の子が多く生まれるベルニーニヴェルニーニという村があり、そこがアルゼイドが行こうとしていた場所だと。
ラゼルが生まれ育ったのもそこだったようです。

ラゼルは二人に自分の過去を打ち明け、最後に、今日の誕生日を祝ってくれたことを感謝します。
これで話は終わり。
旅の終了を告げてセラティードの待つホテルへ帰ります。


翌朝。
アルゼイドは一人街に出て、ラゼルへのプレゼントを探します。

プレゼントなんていう概念が欠如している彼は、店の主人に「なんかこう、ものすごい物」をくれと言いますが、抽象的過ぎて品物が選べません。
そこに別の客が入ってきます。
その客はファビエン。
ラゼルの本当の父親です。
彼もプレゼントを買いに来たようです。
アルゼイドは彼に詰め寄ります。
「プレゼントだと? 誕生日? 相手は誰だ? 歳は? 性別は?」
いきなりの尋問に驚いたファビエンは15歳になるはずの娘への誕生日プレゼントだと答えかけますが、質問した当人のアルゼイドの関心はすでに店内の商品に移っています。
「あ~、続き聞いてくれないんだ・・・」

代わりに店主が話を聞いてくれますが、そこに脈絡なく現れるヒツジ。
隣の店の看板ヒツジ・セラティーコちゃん。
その名前を聞いたアルゼイドは「むかつく名前だ。行け!」
もうわけわかりません(^^;

話の腰を折られたファビエンは「何だろ、この寸止め感・・・」


一方のラゼルは鉄道駅。
まだアルゼイドとやらなければならないことがあると言うバロックヒートと別れ、セラティードとともに汽車で出発します。

ここで流れる挿入歌「Take you as you are」。
なんでしょう、このいい感じの盛り上げ。
この歌をバックにアルゼイドが走ります。
そして驚異の速度で汽車に追いついてしまいます。
いったい時速何キロで走っているんだ? というのは野暮な疑問ですね(^^;
「このまま離れていくのなら、お前なんか仲間じゃない!」とラゼルに叫びます。
それを聞いて汽車から飛び降りるラゼル。
「ふざけんなー!」

離れ離れになっても、辛いときに支えあえなくても、仲間と言えるのかと問いただすアルゼイド。
ラゼルはそれでも仲間だと答えますが、アルゼイドはそんな相手など必要ないと切り捨てます。
ラゼルは父親を無視して旅を続けることはできないと泣きながら反論しますが、その涙がすべてを物語っていました。
アルゼイドはラゼルの本心を見抜きます。
「お前だって(父親と一緒に)行きたくないくせに――
一日遅れの誕生日プレゼントだ。
チャンスをやる。
そこのクソ暴君に立ち向かえ」

ここまで言われてラゼルが引っ込むはずがありません。
「偉そうに言ってくれるじゃない」と胸を張り、決意を固めたようです。
それを見て、セラティードはラゼルを連れ帰るのを諦めた様子。

「その挑発乗った。
あんたのそのクソつまんない人生、あたしが面白おかしく演出してやるわ」
ということで旅はまだまだ続きます。

めでたしめでたし・・・と、ここで終わらないのが破天荒遊戯。
謎の男・キアラが再び登場です。
自宅に戻ったファビエンを追い詰め、彼を殺害します。
「みんな死んだと思ってたのに、村が滅んだ原因だけがのうのうと生き延びてるなんて――おやすみなさい、ファビエン・ローズ」

「さあラゼル。ゲームを始めようか」

ということで、最高の引きで終了となってしまいました。
ラゼルの母親が「壊れた」のは夜中の12時を回った直後とかいう何かの陰謀を思わせるような話もあったし、これから新たな展開が期待できるすごくいい終わり方です。
こういう終わり方はアメリカのドラマシリーズなんかによくありますね。
次期シーズンへの期待を最大限に盛り上げて終わるやり方。

でも残念ながら「破天荒遊戯」はあまり人気がなかったようなので、続きは見られそうにありません。。。
個人的にはぜひとも続きを見たいところですが。
けっこう面白かったのにとても残念です。

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2008年03月02日

今週の一本(2008/2/24~3/1)―『破天荒遊戯』第9話

今回は前回の続き。
まずは、ヴィンセントの正体が明かされました。
彼はオブプレーの国王が使用人に産ませた子供でした。
世継ぎの王子が流行り病で死んでしまったので、その代わりに王子になるためオブプレーに向かっているようです。

でも、護衛のソレスタには別の目的がありました。
ヴィンセントを利用してクーデターを起こし、平和な世の中に再び争いを生み出すという目的が。
ソレスタは戦いの中でしか生きられない、戦いにしか幸せを感じられない人だったようです。
昔のようにアルゼイドとバロックヒートと3人で戦いの中で生きていくことを望んでいます。
どうしてもアルゼイドを仲間にしたい彼は、ヴィンセントを狙う別の連中を利用して罠を仕掛けます。

ラゼルたちは彼らの襲撃を受けます。
魔法を使わないことに拘るラゼルは窮地に。
そこにバロックヒートとソレスタが駆けつけ一安心・・・と思いきや、ソレスタはヴィンセントを拘束し、バロックヒートはラゼルを気絶させ、二人を誘拐してしまいます。
アルゼイドが駆けつけたときには部屋には誰も残っていませんでした。
残された「糸」を見て、この襲撃はソレスタの罠だと気付くアルゼイド。

囚われたラゼルは手錠をはめられて身動きできない状態。
勝ち誇ったソレスタは
「アルゼイドもこんな無力な子供のどこが気に入ったんだか。
女としての色気があるとも思えないし」

「仲間でいることにどうして色気が必要なの?
やらしいこと想像しないでよ。
男女間に恋愛関係しか想像できないなんて、欲求不満なんじゃないの」

ソレスタは思わずラゼルを平手打ち。

ラゼルちゃん性格悪いと言うバロックヒートにラゼルは
「勝ったと思ってしまったわ今。
ちょっといい気分」

アルゼイドはバロックヒートやソレスタのことを大事に思っているはずなのに、ソレスタが自分に嫉妬するのはおかしいと言うラゼル。
それを聞いたバロックヒートは、そんなお人よしのラゼルのことが大好きだと言います。
でも「それでも今回オレはあっち側なの」とけっこう辛そう。
アルゼイドが助けに来るまで我慢してほしいと言って部屋を出て行きます。

バロックヒートが去った後、親指の関節をはずして手錠を抜けるラゼル。
左手がしばらく使えなくなっても、あくまで魔法は使いません。
そしてヴィンセントを探します。

ヴィンセントが捉えられていた部屋を見つけたものの、部屋は空っぽ。
そのとき窓の外からヴィンセントの声が。
ヴィンセントはラゼルを救うため部屋から抜け出したようです。
でも、残念ながらソレスタの仲間とバロックヒートに囲まれて身動きできません。
そこに文字通り飛び込むラゼル。
2階の窓から飛び降ります。
そんなラゼルを思わず受け止めてしまうバロックヒート。
ラゼルはすかさずナイフを突きつけます。
バロックヒートは「あ~ら、うっかり。今って敵同士だったよね」

駆け寄るヴィンセントにラゼルが一言。
「一番の障害はここから。
残念だけど魔法やどんな卑怯な手を使っても、この人には勝てる気がしない」

バロックヒートはそんなラゼルにナイフを引かせ、関節をはずしてまで抜け出さなくても、アルゼイドが来るのを待っていればよかったのにと言います。
ラゼルは、人任せは性に合わないと応えて、格言を披露します。
「人という字は――
明らかに左のヤツが楽をしている!」

「互いに支えあっている」が正解じゃないかと言うバロックヒートに、ラゼルは自説を披露。

「左と右で長さが違うのに対等なわけないじゃない。
同じ高さにいなきゃ支えあえないなら、とことん昇って昇って昇りつめてやる。
いくらでも無茶するし、意地だって張ってやるわ。
並みの男たち相手にしてるんじゃないんだから」

と、明らかにアルゼイドとバロックヒートを意識して、自分も彼らと対等な位置に立ちたいと宣言。

これを聞いたバロックヒートは、やはりラゼルと一緒にいるほうが楽しいと、ラゼル側に寝返ります。
魔法で右手を剣に変化させて、圧倒的な強さでソレスタの仲間を打倒。


一方、アルゼイドはソレスタと決闘中。
再び争いに満ちた世の中でアルゼイドと一緒に戦いを楽しみたいと言うソレスタに、アルゼイドが一言。
「お前、それは変態だろ」
痛いところを突かれたソレスタは戦意喪失。
アルゼイドがとどめを刺そうとしたところにラゼルが割り込み、ソレスタを救います。

途方にくれるソレスタを残してその場を去るラゼル一行。
まだ諦めきれないソレスタはラゼルに襲い掛かります。
でも、アルゼイドが間一髪のところで魔法で一撃。
ソレスタの体を完全消滅。

って、アルゼイドも魔法を使えたんですね。
結局、ラゼル一行は三人とも魔法使いだったわけで、この世界には魔法使いが相当数いるのかもしれません。

その夜、雨の中で一人涙を流すアルゼイド。
冷淡に振舞ってはいても、彼の中でソレスタの存在はそれなりに大きかったようです。
そこにラゼルが傘を持って現れます。
そして、悲しむアルゼイドに何の言葉もかけられない自分の無力さを自覚し、これまで少し思い上がっていたことに気付きます。
魔法だけでは解決できないこともあると気付いたということでしょう。
この短い旅での収穫です。

そこに現れる「謎の男」ことセラティード。

ラゼル「父さん――」

ということで今回はここまで。

なんと次回が最終回のようです。
全10話だったんですね。
けっこう気に入っていた作品なので残念です。

最終回ではセラティードがラゼルを旅に出した理由とかも明かされるのでしょうか?
バロックヒートが彼に対して「あのお人」とか言っているのも引っかかるし、セラティードの正体も気になるところです。

破天荒遊戯 第5巻 [DVD]
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2008年02月24日

今週の一本(2008/2/17~2/23)―『破天荒遊戯』第8話

今回もまた、先行しているバロックヒートをラゼルとアルゼイドが探すという流れでスタート。
そして例のごとく事件に巻き込まれることになるわけですが、今回はちょっと様子が違います。

チンピラにからまれている少年を見つけたラゼル。
有無を言わさずどころか忠告すらせずに、いきなりチンピラの顔面にとび蹴り。
怒ったチンピラはナイフを取り出して「ひん剥いてご奉仕させてやる」。
なんて過激な。
そっちの展開も見てみたかったかも(^^;
でも残念ながらそういう展開にはならず、喧嘩にナイフを持ち出したルール違反な連中は、ラゼルに魔法で強制退場させられてしまいます。

ラゼルが助けた少年の名はヴィンセント。
知り合いのお兄さんたちとボブプレー(?)オブプレーまでの旅の途中だそうです。
ここでラゼルは、ヴィンセントが持っている金色の指輪のネックレスに気付きます。
これがないと自分が自分であることを証明できないと言うヴィンセント。

そこに「お兄さんたち」の一人・ソレスタが現れ、ヴィンセントを無理やり連れて行こうとします。
ラゼルがそれを止めようとすると、ソレスタは、「部外者に口出しされたくないね」。
これを聞いたラゼルは「じゃあ口は出さずに足を出すわ」と、ソレスタの腹に一撃。
「子供が迷子になるのは、保護者がマヌケなせいでしょ」ともっともらしい説教をしますが、だからといって蹴りを入れるのは間違っているような(^^;

これに怒ったソレスタは、不思議な力でラゼルを空中に持ち上げて固定し、剣で切り刻もうとします。
当然ラゼルも魔法で反撃しようとしますが、双方が攻撃に入った瞬間、謎のアフロ男が間に入って二人を制止。

当人はうまく変装したつもりのようですが、どう見てもこれはバロックヒート。
ラゼルに指摘されてしどろもどろ。

ソレスタは、バロックヒートが口にした「ラゼル」という名前を聞いて何か思い当たることがあった様子。
「それじゃあ、彼も一緒にいるんだね」と、嬉しそうに尋ねます。
ソレスタはアルゼイドに特別な感情を抱いているようで、アルゼイドがラゼルという名前の少女と旅をしていることを知っていたようです。

彼はアルゼイドのところへ案内してもらい、その後全員でレストランへ。
アルゼイドとバロックヒート、ソレスタの三人は、以前、軍隊の同じ部隊にいたとのこと。
思い出話に花を咲かせる三人。
ここでラゼルは、バロックヒートがつけているアフロのカツラに気付きます。
ていうか、この少し前までつけていなかったのに、何故今さらつけるの?(^^;

なぜアフロのカツラを持っているのか尋ねるラゼルに、バロックヒートは、できればラゼルとは顔をあわせたくなかったからだと答えます。
どうやら彼は、冗談じゃなく本気で、この変装でごまかせると思っていたようです(^^;

さらに、なぜ顔をあわせたくなかったのかという質問には「サヨナラは言いたくなかったから」だと答えるバロックヒート。
そして突然ラゼルにキスをします。
それを見て顔色を変えるアルゼイド。

ラゼルはいつものように激しいツッコミを返しますが、今回のバロックヒートはいつもと違い乗ってきません。
真剣な表情で「ごめんね」。

そして、とりあえずその場はお開き。

翌朝、バロックヒートの行動について部屋で一人で悩んでいるラゼル。
そこへアルゼイドがノックもせずに入ってきます。
そしていきなり、「お前、しばらく魔法使うな」。
昨日ソレスタとの戦いをあのまま続けていれば、負けていたのはラゼルだと言って、魔法に頼って自分の実力を過信しているラゼルに自分自身を見つめ直させようとします。
そんなアルゼイドの思いも知らず、今度は大丈夫だと言うラゼル。
するとアルゼイドは、いきなりラゼルを押し倒して、「こんなに隙だらけでか?」。
ベッドの上でしばらく向き合う二人。
この場面のアルゼイドには、ラゼルに注意を促す以外にも、何か別の感情が入っているように見えたのは気のせいでしょうか?
前日の「キス」が引き金になっているのかも。
そして、またまた突然、アルゼイドはラゼルに言い渡します。
これから3日間、魔法は禁止だと。
約束を破ればコンビ解消。
一方的過ぎると抗議するラゼルにアルゼイドは「魔法がないと何もできんか」と挑発。

この挑発に見事に乗ってくるラゼル。
「3日?
なまっちょれーことほざいてんじゃないわよ
一週間にしようじゃない
どーってことないわ
完璧にやり遂げてやろーじゃない」
自ら禁止期間を延長してしまいます。
なんて単純な(^^;

その様子を窓の外で隠れて聞いているバロックヒート。
今回、彼の行動はちょっと変。
普段の行動もかなり怪しいですが、それとは違うおかしさです。
アルゼイドはバロックヒートが盗み聞きしていることに気付き、彼の行動の理由を尋ねます。
バロックヒートはソレスタに頼まれてヴィンセントの護衛をすることにしたそうです。
だからラゼルとはお別れ。
ヴィンセントたちと一緒にボブプレーオブプレーに行くようです。
バロックヒートはさらに語ります。
ソレスタはアルゼイドも仲間に加わってほしいようだと。
アルゼイドはその話には乗りません。ラゼルが心配だから。

一方のラゼル。
彼女はヴィンセントと一緒に散歩に出かけようと、彼の部屋に行きます。
そこにはソレスタとその仲間も勢揃い。
ラゼルは、ヴィンセントと一緒に出かけてもいいかと尋ねます。
ソレスタはそれにOKを出し、アルゼイドはどこにいるのか尋ねます。
ラゼルの答えは「まだあたしの部屋にいるんじゃない」 。
なぜラゼルの部屋に・・・ってことで、ソレスタは嫉妬の炎を燃え上がらせます。
そしてラゼルの部屋へ。
ドアノブに手をかけたときに聞こえてきたのが、アルゼイドとバロックヒートの会話。
この会話を聞いたソレスタは、ラゼルさえいなければアルゼイドが旅に加わってくれると考えたようです。
仲間を使ってラゼルを始末しようと動き出します。

魔法を使えないラゼルは的確な状況判断と智恵を駆使して、ソレスタの仲間を撃退。
粉塵爆発を利用して全員あの世に送ってしまいました。
自分に敵対する人間には容赦なしです(^^;

爆発を逃れるため地下室に隠れていたラゼルとヴィンセント。
地下室へのフタが開かなくなってしまい、閉じ込められてしまいました。
それでもラゼルは動じず、ヴィンセントに尋ねます。
自分を信じてくれたのは自分が魔法使いだからなのかと。
ヴィンセントの答えは「友達だから」 。
その答えが嬉しかったのか、ラゼルはヴィンセントを抱きしめて、魔法が使えなくても自分は何でもできるんだと話します。
その理由は、アルゼイドがいつでも手を差し伸べてくれるから。
それにタイミングを合わせるように、アルゼイドが現れて手を差し伸べてくれます。
ラゼルとヴィンセントは地下室から無事脱出。

と、いつもならここで終わるところですが、今回はまだ続きがありました。

バロックヒートがラゼルたちの様子を遠くから監視しています。
その後ろには、バロックヒートの本当の依頼人である謎の男の姿が。
どうやらバロックヒートはこの男の依頼でソレスタと行動を共にすることになったようです。
それはともかく、この男の髪型は、第1話に出てきたラゼルの父親(捨てられたラゼルを拾ってくれた人?)とそっくりです。
おそらく同一人物なのでしょうが、もしもまったく別人ということになっても破天荒遊戯ということで納得してしまうでしょう。逆にそのほうが破天荒で笑えるかも(^^;

TVアニメーション「破天荒遊戯」DVD 第4巻
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2008年02月17日

今週後半の一本 その2(2008/2/14~2/16)―『破天荒遊戯』第7話

今回はちょっと不思議でせつない物語。
でもラゼル一行のおバカなやり取りがあるので、せつなさのほうはだいぶ緩和されていました。

夜の雪山に迷い込んだ一行は、そのロマンティックな光景に大喜び。
でも、雅を理解しないアルゼイドだけは別。
ラゼルの俳句やバロックヒートの短歌にも関心を示しません。
それでもなぜか、バロックヒートの短歌が古今和歌集のパクリだとわかるほどの博識ぶりを披露。
なぜ古今和歌集を知っているのかは、当然つっこんじゃいけないんでしょうね(^^;

そうこうするうちに雪崩が発生。
ラゼルは冷静に魔法を使い、自分とアルゼイドの体を空中へ。
自分も助けてくれと叫ぶバロックヒートはすでに過去の人扱いです(^^;

そこに突然触手が現れ、ラゼルの足に絡みつき、巨大な木の洞の中へ引き込みます。
アルゼイドとバロックヒートもその後を追って洞の中へ。

しばらくして三人は見知らぬ森の中で目を覚まします。
その前に現れたのは、アルゼイドと同じ白い髪と赤い目を持つ少女・ルドヴィカ。
ルドヴィカを探してやってきた村人たちは、いきなりラゼルたちに銃を向けます。
ここでさりげなくラゼルを守るアルゼイドとバロックヒートがいいですね。

アルビノのため陽の光に当たることができないルドヴィカは、室内に閉じ込められていて、昼間の空を見たくてよく村を抜け出しているようです。
そのたびに連れ戻されているようですが、今回はその前にラゼルたちと出会いました。
ラゼルたちはそこを村人たちに見つかり、ルドヴィカに悪さをしていると誤解されたようです。

でもこの誤解はあっさり解けて、ラゼルたちは村に案内されます。
そして村長の勧めでそこで一夜を過ごすことに。

夜も深まり、なぜかツンデレモードに入ってしまったバロックヒートにあきれたアルゼイドは、歯を磨いてくるといって部屋を出て行きます。
そして、村人たちが相談している声を耳にしてしまいます。
ルドヴィカの肥やしにするため、そして彼らの未来を守るため、ラゼルたちには死んでもらおうと相談する声を。

危険を感じたアルゼイドは、ラゼルとバロックヒートを連れて村を出ようとします。
ところが、同じところをグルグル回っているだけで森を抜け出せません。

立ち往生する三人の前に再びルドヴィカが現れます。
森の外まで案内すると言うルドヴィカ。
はるか彼方に村人たちが迫っているのが見えますが、ルドヴィカは村に連れ戻される前に夜明けの空をどうしても見たい様子。
ルドヴィカの決意を確認したアルゼイドは、彼女の意思を尊重します。

ラゼルもそれに同意してルドヴィカに日焼け止めクリームを塗り始めますが、突然動き出した森の木に襲われてしまいます。
その背後には村長の影が。
でもこれは、村長が魔法を使って襲わせているというわけではなくて、森の木が意思を持って襲ってきているようです。

村長はラゼルたちを襲う理由を語ります。
突然気候が変わって、谷が雪に覆われて太陽が当たらなくなり、死を待つのみだった彼らの間にアルビノの子供が生まれた。
その子のために肥やしが必要だと。

アルゼイドは、それが勝手な理屈だと言って銃を乱射し始めます。

この突然の行動には、彼の過去が関係しているようです。

アルゼイドもアルビノで、幼い頃は室内にこもりきりでした。
そんなアルゼイドに空を見に行こうと誘いかける青い瞳の女性。
ワイシャツ一枚で、けっこうエロいことには深く触れないでおきましょう(^^;
この女性は、アルゼイドを解放して外に連れ出すという勝手な理屈のためにアルゼイドの父を射殺して姿を消してしまったようです。

このことと村長の言葉を重ねてしまい、アルゼイドは切れてしまいました。
そんな彼に襲い掛かる触手。
間一髪のところで、ルドヴィカが間に飛び込みます。
アルゼイドの身代わりになって触手に刺されるルドヴィカ。

そのとき夜が明け、ルドヴィカは最期に青空を目にします。
白い花びらに変わって散っていくルドヴィカ。

これを見たアルゼイドはすべてを理解します。
ルドヴィカが植物のアルビノだったことを。
葉緑体が不足している彼女の命を支えるために肥やしとなる人間が必要だったことを。

そのときラゼルが、朽ちた木の根本に新しい木が生えてきていることに気付きます。

「雪が融け、陽がさして、春が来れば、花の一つも咲くだろう」
最期にポエマーで雅なところを見せて、その場を立ち去るアルゼイド。
三人は再び旅を続けることに。

前回のラゼルに続き、今回はアルゼイドの過去が少し明かされました。
アルビノってわりには太陽の下で普通に行動しているので、まだ秘密が隠されているのだとは思いますが。
残るはバロックヒート。
彼もよくわからないキャラですが、次回以降、過去が明かされるのでしょうか?

TVアニメーション「破天荒遊戯」DVD 第4巻
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2008年02月10日

今週の一本 その2(2008/2/3~2/9)―『破天荒遊戯』第6話

「人の話を聞けよ、ハゲ!」
ということで、なぜかハゲにやさしくない破天荒遊戯。

破天荒分が不足してちょっと物足りなさを感じていたところですが、今回みごとに復活しました。
しかもストーリーとは本当にまったく関係ない部分で(^^;

苗字トランプって何なんだー!

と、その前にストーリーにも触れておきましょう。


ジェンフープとララウェルが朝から出かけてしまい、ホテルに残っているのはラゼルたち3人だけ。
しかたなくレストランで朝食をとっていると、男の悲鳴が聞こえてきました。
男が指さす先には村長の息子の死体が。

ジェンフープの仕業だと考えた村人たちは、その夜、ジェンフープのホテルに押しかけます。
ララウェルが間に入って止めようとしますが、村人たちの怒りは治まりません。
ジェンフープが出てこないので、ホテルの周囲に灯油を撒き始めます。

そのとき、すべては自分の罪だと言ってジェンフープが出てきます。
そして、ララウェルは自分の本当の子供ではなく、妻が葬られた墓場で拾った子だと語ります。
さらに、妻を殺したのは自分で、そのことを後悔してはいないと告白。
不倫して他の男の子供を身ごもった妻から離婚を迫られ、殺してしまったそうです。

衝撃の事実で村人を黙らせたジェンフープは、村長をある部屋に案内します。
そこは、壁一面に妻と自分の写真が貼られている部屋。

ここでジェンフープはさらに語ります。
ララウェルを守るために、いずれは彼女を傷つける人々をすべてこの部屋で殺すつもりだったと。

最後に、

「もうだめなんだララウェル。
ごめんね。
他にしてやれることを思いつかないや」

の言葉を残して自殺。
自分の命と引き換えに事件に幕を引こうとします。

この後、ラゼルたちは村を離れますが、ラゼルはジェンフープの行動は真犯人から目をそらすための演技だったのではないかと疑います。
そして、ジェンフープがそこまでしてかばいたかった犯人はララウェルなのではないかとも。

この考えを信じたくないラゼルは、それを否定する証拠を見つけるために村に戻ります。

でもラゼルの希望は叶いませんでした。
ホテルに着いた彼女たちを待ち受けていたのは、一発の銃声。
あわてて音がした部屋に飛び込むと、そこには銃を持つララウェルと、撃ち殺された村長が。
村長は、ジェンフープが死んだだけでは納得できず、ララウェルを殺そうとしたようです。
正当防衛だったと言って微笑むララウェル。

ラゼルの推測は正しくて、真犯人はララウェルでした。
ララウェルが人を殺すようになったきっかけは、ホテルの宿泊客にタバコで火傷させられたこと。
殺したくないという自分の意志に反してなぜか殺してしまうようです。

そんな自分が嫌になったのか、ララウェルは部屋に火を放って自殺しようとします。

そして最後に、ラゼルに質問。

「私は人殺しです。
私のことが気持ち悪くないんですか。
私と同じ人殺しのあなたに尋ねたい」

ラゼルはやはり自分の母を殺していました。
不治の病に侵されて、精神的に壊れていく母のそばで身の危険を感じたラゼルは、とっさに母を殺してしまったようです。
それを知った父にラゼルは捨てられた。

結局、ララウェルは質問の答えを聞くことはありませんでした。
ただ手を差し伸べてくれたラゼルの優しさを胸に、炎に飲み込まれてしまいました。

夜が明け、再び村を離れたラゼルたち。
落ち込むラゼルは、空を飛びたいと言っていたララウェルに見立てた風船を見送ります。
そんな彼女に手を差し伸べるアルゼイドとバロックヒート。
二人の優しさを感じたラゼルは気を取り直して再び旅に。

ところでララウェルは本当に人間だったのでしょうか。
黒魔術で復活したという線は消えたようですが、もしかしたら不幸な死に方をした人々の怨念から生み出された人間以外の生き物だったのかもしれません。
もしそうだったとしたら、本当に救いのない話ですけど。

と言うことでストーリーについてはここまで。

次は「苗字トランプ」について(^^;
これは、朝食後のひと時を過ごすためにラゼルが出したトランプ(のようなもの)です。
ララウェルの父が創ったオリジナルのトランプだそうです。
数字の代わりに苗字が使われていて、フォントの違いでスートを表しているという、かなりマニアックな設定。
ようするに、「ハートの1」とかの代わりに「ゴシック体の長嶋」みたいになるんですね。
ポーカーなら何とかなりそうですが、7並べをするのはかなり辛いかも。
五十音順で並べるのかな(^^;
ともかく、今回はこの苗字トランプのおかげで、後半の暗い話とのバランスが取れていました。
なにせ「破天荒遊戯」ですから、こういうバランスのとり方もありですよね。

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2008年02月03日

今週後半の一本 その2(2008/1/31~2/2)―『破天荒遊戯』第5話

回を増すごとに破天荒さが減っていくのは残念な気もしますが、今回もラゼルたちの掛け合いが面白かったです。

そんな今回は、前・後編の前編。
ラゼルたち一行が道に迷う場面からスタートです。
先頭に立っているのはもちろんラゼル。
アルゼイドもラゼルに道案内は無理だといいかげん気付いてもよさそうなものですが(^^;

そんな一行の前に小さな女の子が現れます。
逃げ出す女の子をラゼルが追っていくと、そこには磔にされた死体が。
女の子はそのそばで佇んでいました。

彼女の名前はララウェル。
家はホテルを経営していて、ラゼルたちはとりあえずそこで一晩過ごすことに。
ララウェルの父親でこのホテルのオーナーのジェンフープの話によれば、磔にされていた死体は鳥葬されていたようです。
このあたりでは鳥葬が一般的に行なわれているとのこと。

さらに彼の話によれば、ララウェルの母もその場所で鳥葬され、ララウェルは母を想い、時々そこを訪れているそうです。

ここでラゼルの回想。
ラゼルの母親が血の海の中で倒れている光景が描かれます。
今回、最初のほうでラゼルが森に置き去りにされる場面が再度描写されました。
もしかしてラゼルは何かの間違いで自分の母親を殺してしまったのではないでしょうか。
そのせいで捨てられることになったのかも。

その後、ラゼルたちはレストランで食事。
そこに武器を構える村人を従えた村長が現れます。
彼は、ジェンフープのところに泊まるのはやめろと警告。
でもラゼルたちは、そんなことよりも村長がヅラだということが気になる様子。
警告を無視します。
やはりハゲ語は理解できないようです(^^;

食事を終えたラゼルたちは今後どうするかについて話し合います。
そこにジェンフープが慌てた様子で現れ、ララウェルが買い物から戻らないと話します。
ラゼルたちは成り行きでララウェルを探すことに。
でも、アルゼイドとバロックヒートはマジメに探そうとしません。
怒ったラゼルは、一人で探すと言ってその場を離れます。
そんな彼女の後をつける怪しい人影。
それに気付いたアルゼイドとバロックヒートは二手に分かれることに。
アルゼイドはラゼルの護衛で、バロックヒートはララウェル探しです。

一方のラゼル。
ララウェルが母親の鳥葬現場に行っていると考えた彼女は、そこに向かいます。
そしてその予想どおり、ララウェルはそこにいました。

ここでララウェルは、ラゼルに真実(?)を話します。
父親が言っていた、鳥葬が一般的だという話は嘘で、この場所には、犯罪者や身寄りのない人、疫病で亡くなってしまった人など、縁起の悪い死に方をした人たちが葬られていると。

ラゼルはとりあえずララウェルを連れてホテルに帰ろうとします。
途中、バロックヒートと合流。
ところがそこで、ララウェルが石をぶつけられて怪我をしてしまいます。
犯人は村長の息子とその仲間。
ララウェルを一人先に返して彼らを追うラゼルとバロックヒート。
ラゼルたちは、彼らを捕まえ、事の真相を聞くことになります。

そしてアルゼイドも、村長からそれと同じ内容の話を聞かされます。
ラゼルの後をつけていた怪しい人影は村長で、実際には彼はラゼルを守ろうとしていたのですが、行動が怪しすぎたため、アルゼイドに倒されてしまいました。そしてやむなく真実を話すことになったわけです。

そしてその真相とは、ララウェルが生きているはずがないというものでした。
ララウェルの母親は今から8年前に強盗に刺されて死んでしまい、そのとき身ごもっていたララウェルも一緒に死んでしまったはずだと言うのです。
ところがその事件の数日後、ジェンフープが赤ん坊を抱えて現れ、それ以降、彼のホテルに泊まる客が無残な姿で発見されるようになったそうです。

そのうちある噂が広まりだします。
殺された客はララウェルを生き返らせるため黒魔術の生贄になったのだと。

その夜、ララウェルがラゼルの部屋を訪れます。

「私は人殺しです。
私のことが気持ち悪くないんですか」

そう尋ねるララウェルに、ラゼルは自分の過去を話します。
話し終わったときに「私のこと怖い? 気持ちが悪い?」と逆に尋ねるラゼル。
やはりラゼルは自分の母親を殺めてしまったのでしょうか?

そのとき、ジェンフープは、ララウェルを守らなければならないと思いつめた様子で儀式(?)の最中。
彼は本当に黒魔術使い?

セリフ回しの面白さは残したまま、ストーリー物のノリになってきました。
これはこれで結構いい感じです。
ラゼルの周りに危ない雰囲気が漂っていますが、次回はどう決着させるのでしょうか。

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2008年01月27日

今週の一本 その2(2008/1/20~1/26)―『破天荒遊戯』第4話

今回の一言。
「すいません。この人ちょっと頭おかしいんです」 by ラゼル

今回の一言 その2
「お前が死ね」 by アルゼイド

ということで、またまた「破天荒遊戯」です。


今回ラゼルは、いつも一緒のアルゼイドともはぐれて、一人森の中を彷徨っています。
そんなとき偶然、灯りのともる家を見つけますが、一夜の宿を請う彼女に返ってきた言葉は「嫌よ」の一言。
こんな時間にこんな人気のない場所で「雨の中道に迷った、哀れなか弱い女の子です」という言葉が怪しすぎたようです。
今のシーンをやり直させてとドアを叩く彼女の前に現れたのは、先ほどとは別の女性。
今度はラゼルの言葉を聞く前に「どうぞお入りください」。
なんてスピーディーな展開(^^;

その家には性格が正反対の二人の姉妹が住んでいました(両親もどこかにいるようです)。
家に招いてくれたのは優しそうな妹。
姉のほうはキツイ性格で、何か悩みを抱えているようです。

妹はラゼルを暖炉のある部屋に案内します。
そこにはなぜかすでにアルゼイドとバロックヒートの二人が。
しかもガウンを着てくつろいでる(^^;

その後、お風呂に入っているラゼルの元に姉のマデイラがやって来て、祖父が隠した宝物を探すのを手伝ってほしいと頼みます。
大学に進学したいけれど両親に反対されていて、家を出ようにもお金がないので、その宝物でお金を工面するつもりのようです。
高飛車な姉はそれだけ伝えるとバスルームから出て行ってしまいます。
途方にくれるラゼルの横にはなぜかバロックヒートが。。。
当然ラゼルに叩きのめされてしまいますが(^^;

夜中にマデイラの部屋を訪れ、無理やり宝探しに出発するラゼル。
無礼なマデイラへのささやかな復讐。
ラゼルは、宝は崖の下にあると言うマデイラを突き落とし、自分もその後に続きます。
そこになぜかアルゼイドとバロックヒートも合流。

一行は宝を求めて崖の底にあった洞窟を進みます。

途中にあった小川の手前で膝を落としてうずくまるマデイラ。
幼い頃に湖で溺れたことを思い出したようです。
そのとき一緒に溺れた妹が先に助けられたことにコンプレックスを持っている様子。
ここでラゼルに、アルゼイドとバロックヒートが溺れたらどちらを助けるか質問。
こんな質問にマジで答えようとして悩むラゼル。
アルゼイドとバロックヒートもその答えが気になるようです。
そんな三人を横目に「冗談よ」の一言を残して先を急ごうとするマデイラ。

バチがあたったのか、突然地面に大穴が開いてその中に飲み込まれていきます。
巻き添えを食ってラゼルたち三人も。
でもそのルートが正解だったようで、穴の壁面には下向きの矢印が。
宝物を残した祖父も、何気に結構性格が悪かったのかも。

一行が行き着いた先は、小さな地底湖。
出口はないようです。
自分たちだけは脱出できると言ってマデイラを煽るラゼル。
マデイラは、自分みたいな人間は見捨てられて死ぬのが当然だと返します。
ラゼルはそんな彼女に平手打ち。。。じゃなくて、マデイラの家からくすねてきたトイレのスリッパで叩きます。

「ああ、叩きたい、殴りたい、しばきたい。あんたなんか嫌いよ」と物言えぬスリッパの意思(?)を代弁するラゼル。
「うちのスリッパはそんなこと言わないわ」とどこまで本気なんだかわからないセリフを返すマデイラ。
漫才やってる場合じゃないでしょう(^^;

ラゼルは楽しく過ごす努力をしないマデイラのことを怒っているようです。
そして、誇れるものは何かないのかとマデイラに尋ねます。

人より少しだけ勉強ができること、というのがマデイラの答え。
ラゼルは、そのほかにも、見知らぬ人間を雇って宝探しに出る行動力があると付け加えます。

こんな場所で勉強なんか役に立たないと言うマデイラは、そのとき、地底湖の底から浮き上がってくる木の葉に気付きます。
そして、この地底湖がどこか別の場所に通じていると推理。

ラゼルはその推理を信じ、魔法で全員に溺れないように細工して、その場からの脱出に成功。
ラゼルは泳げないので溺れかけてしまいますが。
でも、このときに「アルゼイドとバロックヒートが溺れたらどちらを助けるか」の答えがわかったようです。

その答えは、どっちを選んでも選ばなかったほうに祟られそうだし、泳げない自分に救出は無理そうだから、二人とも死んで♥

その答えに即効で突っ込むアルゼイド。
「お前が死ね」
ラゼルに蹴りを入れて湖に叩き込んでしまいます(^^;

で、湖から這い上がったラゼルが出した代案は「二人が溺れたときはあたしも一緒に溺れてあげるから、あんたたちも必死こいてあたしを助けて、ついでに自分も助かりなさい」でした。
この答えにアルゼイドとバロックヒートは満足な様子。

そしてここで、マデイラが光が差し込んでいることに気付きます。
その光が照らしていたものこそ、祖父が大切にしていたもの。
それは始祖鳥(?)の化石でした。
祖父の目的は、岩の中で動けないのに飛び立とうとあがいている鳥の姿を見せることで、何かを伝えることだったようです。

マデイラはその意味を理解し、頑なな心を開きました。
自分もこの化石のように、目標に向かってあがいてみようと決心したようです。

「もし、この先どこかで会うことがあって、もしそのときにあなたが困っていたら、体張ってあげてもいいわ」

「そんなこととっくに知ってたよ。ばーか」

最後は女二人のちょっと屈折した友情(?)を明るく描いて終了。
この作品、やっぱりツボにはまる面白さがあります。
次回は前・後編に別れるようですが、今まで同様スピーディーな展開を維持してくれることを期待します。

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2008年01月20日

今週後半の一本(2008/1/17~1/19)―『破天荒遊戯』第3話

バロックヒート「同じ見世物なら、服脱ぎながら踊る仕事のほうが稼げるって気付いて・・・」
アルゼイド「黙って見てろ」

というような、笑える掛け合いが今回もいたるところにちりばめられていました。
そしてこれまで同様、笑い以外の部分もいい感じで決まっていました。
なんだかんだ言いながらもラゼルのことを心配するアルゼイド&バロックヒートとか、三人で楽しめて嬉しかったと恥ずかしそうに告白するラゼルとか。

ストーリーのほうは、旅先のカーニバル(?)で迷子の少年に出会ったラゼルとアルゼイドが、少年(とその母親)と一緒にサーカスに行くことになり、そこで事件に巻き込まれるというもの。
これまでとは少し雰囲気が違って、ちょっとおどろおどろしい感じが漂っていました。
さらに、この親子の悲劇をとおして、ラゼルの過去のトラウマも垣間見ることができます。


母親の手を離したために迷子になった少年は、母親と再会できたときに、もう手を離さないと誓いました。
でも、サーカスの座長に指名されたときに、再び母親の手を離してショーに参加してしまいます。そして事件の犠牲に。

座長は、かつて自分の子供を流産で亡くしていて、その子供の魂が求める「優良パーツ」を集めて、子供の体を復活させようとしていました。
残念ながら、少年はそのパーツに選ばれてしまったわけです。

不審に思ったラゼルは、夜中に一人でサーカスを訪れ、座長の口から事件の真相を聞かされます。
そして、ピエロたちに追い詰められてしまうラゼル。このピエロたちにはなぜか魔法が効きません。

絶体絶命というところで助っ人登場。
アルゼイドとバロックヒートが駆けつけてくれます。

バロックヒート「でもちょっとは反省してね。許せないよね単独行動は」
アルゼイド「付き合ってくれの一言も言えんのか」

言葉は悪いけどちゃんと心配してくれる二人に、思わず照れ隠しのパンチをお見舞いするラゼル(^^;
そして「ツン」状態に入り一言。
「誰が心配してほしいって言った?
勝手にしゃしゃり出てきて偉そうに、ほんと・・・」
でもすぐに「デレ」に移行して「ありがとう。最高に嬉しい」

その後は、三人で協力してピエロ退治。
ところがこのピエロたち、何度倒しても起き上がってきます。
それもそのはず、彼らは、座長の子供・バイオラの魔法で操られている人形でした。
このシーンでバロックヒートの手に剣が現れましたが、手の甲の刺青と何か関係あるのでしょうか。もしかして彼も魔法使い?

バイオラは、「母さまを守って」という座長の言葉に応えて、ラゼルたち三人を魔法で操り同士討ちさせようとします。

でもバイオラは、まだ未完成の人形に過ぎませんでした。
「嫌だ嫌だ。やめて!」と言うラゼルの言葉に反応して魔法を止め、「早くその手で殺してしまいなさい!」と叫ぶ座長の言葉に反応して、一番近くにいる座長の首を絞めて殺してしまいます。

最後は、ラゼルの制止を聞かずに、アルゼイドがバイオラを仕留めて事件解決。
バイオラがただの泣いている子供にしか見えなかったと言って泣き崩れるラゼルが哀れ。


さて、ラゼルのトラウマですが。。。
彼女は、第1話では否定していましたが、幼い頃に誰かに裏切られて置き去りにされた経験があるようです。
そのときに、その誰かの手を離してしまったことを後悔している感じ。
今回のエピソードに出てきた回想シーンを見る限り、その誰かとはラゼルの父親のような気がします。
でもそうすると、ラゼルを無理やり旅に出した人は、捨てられたラゼルを助けてくれた人ということでしょうか?

「大切なものを手放してしまった者は、永遠にそこで待ち続けるだけ」
ラゼルは一人取り残されることを恐れているようです。

事件解決の翌朝、三人で遊びに行こうと誘うアルゼイドとバロックヒートを見て、ラゼルは、いつも側にいてくれる仲間がいることを再確認します。
そのことを素直に喜び元気を取り戻すラゼル。
暗めの話に少しだけ光を差し込ませたところで、今回のエピソードは終了。
相変わらず展開は速めだけど、今回もうまくまとまっていました。

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2008年01月13日

今週の一本(2008/1/6~1/12)―『破天荒遊戯』第2話

開始早々、画面いっぱいに「仲間に恵まれてると思う?」のテロップ。
まさかこのまま無声映画のノリで突っ走るのか? と思ったら、アルゼイドがあっさり「NO!」

そこまで破天荒な演出はしないようです。ちょっと安心(^^;

で、最初の質問に対するアルゼイドの答えの続きは
「なぜこんなやつらと行動してるのか自分でもわからない」

そして次の質問。
「現状に満足してる?」
答えるのはバロックヒート。
「NO!
かといって、別に不満も無いけどね」

最後の質問。
「人生はあいもかわらず『クソツマンナイ』かい?」
回答者はラゼル。
「NOよ、NO!
このラゼルちゃんと一緒にいて退屈なんて、絶対確実、百歩退いてもありえない。
面白すぎてはらわたよじれろ! 野郎ども!!」
と、一人だけ超前向きでハイテンションな回答。

いきなり視聴者を煙に巻くような展開ですが、これは刑務所での尋問風景だったようです。

で、今回の話は、ラゼルたちが刑務所に入れられた経緯と、そこでの顛末がメイン。

いきなり家を追い出されて目的地すら決まっていないラゼルと、その旅に付き合うことになったアルゼイドは、とある町に迷い込みます。
今回、バロックヒートは一人で先に行ってしまったようです。
彼とは宿屋で落ち合うことになっているようですが、その宿屋がどこなのかも決めていない様子。
とことん破天荒な連中。

町を彷徨う二人は、何者かに追われて逃げている少年と遭遇。
少年は、捕まれば殺されてしまうと言って、ラゼルに助けを求めます。
ところがラゼルは即答で拒否。
警察に行くよう少年に勧めますが、少年はその警察に追われているようです。
父親の仇を討つこともできずに殺されるのは嫌だと言って引き下がりません。

ここでアルゼイドは「父ちゃんの仇」という言葉に反応して、少年から事情を聞こうとします。
そのとき、警察が追いついてきて全員逮捕。
ラゼルとアルゼイドは牢屋の中で少年から事の顛末を聞くことに。

少年の父親は些細な罪で逮捕され、すぐに出所するはずだったのにいつまでたっても出てこない。
不安になった少年は、馬車に乗って刑務所から出てきた所長に父親の安否を尋ねますが、その答えは、父親は処刑されたというもの。
二、三日待てばゴミ処理場から出てくると言って高笑いする所長。
怒った少年は馬車に石を投げつけます。
それが気に入らなかった所長は、少年を逮捕して処刑するよう部下に命じる・・・というのが少年が追われていた理由でした。

そして、少年の父親が処刑されてしまった理由は、バロックヒート(ヒーたん)が語ってくれます。
彼はスケベ心を出してトラブルに巻き込まれてしまったようで、一足先に逮捕されていました(^^;

彼の話によれば、最近は刑務所を作りたがらない町が増えたので、この刑務所ではお金と引き換えに囚人を受け入れているようです。
そして増えすぎた囚人は定期的に処刑されている。

事情を知ったアルゼイドは、少年の敵討ちを手伝う決心をします。
そして、難なく手錠を破壊。
ラゼルも魔法で手錠を消し、バロックヒートは鍵穴をちょっといじって手錠はずし。
この三人に不可能はなさそうですね。
しかもアルゼイドとバロックヒートは「人徳(強引な説得?)」のおかげで銃とタバコを押収されていませんでした。

脱獄した四人を追って「ゲーム」が開始されます。
刑務所内のさまざまな仕掛けをかいくぐった彼らがたどり着いたのは、処刑された人たちが無造作に積み上げられている部屋。

すると、突然床が下降して、着いた先はゲームのラストステージ。
所長は高みの見物です。
ここで囚人たちを戦わせて、最後まで生き残った一人を釈放する・・・ということのようです。
所長はこれを「ゼロサムゲーム」と言っています。
ということは、結局、最後の一人も殺されてしまうということでしょうか?

無敵三人組は襲い掛かる囚人たちをあっさり打倒。
少年を殺せと命じるハゲ所長を、ラゼルの魔法でステージに引きずり出します。

少年はすかさず所長の元に駆け寄り銃を向ける。

このときアルゼイドとバロックヒートは、駆けつけた警官に囲まれて銃を突きつけられています。

この状況を無視して所長を撃とうとする少年。

ラゼルはそんな少年に銃を向けます。
少年が所長を撃った瞬間に、警官たちがアルゼイドとヒーたんを撃つから、その敵討ちだと言って。
その後は、自分も誰かに殺され、復讐の連鎖は続く。
人を殺すとはそういうことなんだと少年を諭します。

ラゼルはさらに心の中で続けます。
「死んだ人よりも、今生きてる自分を大事にしてよ。
そんなつまんなそうな目してないで笑いなさいよ。
そっちのほうがきっと、もっと素敵なんだから」

これは少年にというよりも、どちらかといえばアルゼイドに向けた想い。
なんでも遠慮せずに言葉にしているような印象がありますが、こういうことは直接伝えないんですね。
けっこう自己中心的に見えて、実際は、仲間の行動にはあまり干渉しないタイプのようです。

アルゼイドとバロックヒートは、自分たちを囲んでいた警官をいつのまにか倒して所長の前へ。
これまでの憂さ晴らしで、楽しいボコリタイムのスタートです(^^;

再び旅の途についた三人組。
ラゼルは、傷口の上に別の傷口を作って復讐の連鎖を招かないですむなら、それに越したことはないと語ります。
だから自分は死なない。
自分たちは一蓮托生なんだから、アルゼイドとバロックヒートも死なせない。
暗に、アルゼイドの敵討ちをやめさせると宣言します。
将来は三人でハッピーライフ。それが彼女の希望。

ということで、今回は第1話より勢いが落ちたような気がしますが、ラゼルの台詞回しはあいかわらず好調でした。
傑作になることは期待できませんが、最後まで佳作として楽しませてくれそうな感じです。

そういえば、ラゼルの服装が前回と変わっていましたが、これは魔法で変えているのでしょうか? まぁどうでもいいことですが(^^;

あと、ラゼルが魔法を発動する時に呪文を唱えたり精神集中したりしないのがいいですね。
そのおかげでそれまでのテンポを維持したままストーリーが流れていきます。
呪文を唱えない魔法使いってある意味斬新かも?

TVアニメ「破天荒遊戯」DVD 第1巻
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