次回が最終回ということで、いよいよ大詰めです。
破産を免れるためレメリオ商会をうまく説得したロレンスは、ノーラも巻き込んで金の密輸作戦を決行します。
ラムトラへの道中にはレメリオ商会のリーベルトも同行。
お互いに切迫した状況なので他人任せには出来ないということでしょうか。
最短経路を通るので狼が住む森を通過しなければならず緊張するロレンス。
こんなときに緊張感を和らげるのはホロです。
すでに狼に囲まれていると嘘をついてロレンスをからかうなど、いつもの調子でロレンスを手玉に取り余裕を見せます。さすが賢狼。伊達に長生きしていません。
そうかと思えばノーラのことを心配するロレンスに嫉妬(?)するかわいい一面も。
長い人生(狼生?)の中でも、ロレンスのようなオトコは初めてなんでしょうね。
その夜、ラムトラを目前に野宿する一行。
ホロはロレンスの膝元でぐっすり眠ります。
その様子を見て微笑むノーラの膝元には彼女のシープドッグ・エネクが同じように休んでいます。
この対比はなかなか興味深いです。
もしかしたらノーラはホロが普通じゃないことに気付いているのかも。
そのとき突然、辺りに狼の気配を感じたホロが飛び起きます。
でもこのときは、ノーラが角笛を吹いて狼を追い払うことに成功。
ノーラによれば、ここの狼は遠吠えすらしないでじっとこちらを見つめているだけの不思議な存在のようです。
翌朝。
一行は無事にラムトラに到着します。
金の入手はリーベルトにまかせて、ロレンスたちは町から少し離れたところで彼の帰りを待ちます。
のどかな雰囲気の中で雑談する一行。
ノーラはホロに、狼について詳しいのかと質問します。
前夜、狼の存在にいち早く気付いたのがホロだったから。
ホロは、男どもが頼りないから気を張っていたのだと答えます。
男どもが頼りないと感じるのは同感だろうと話を振られたノーラは、とりあえずそれを否定しますが、ホロはさらに突っ込みます。
それならロレンスのことをどう思っているのかと。
ノーラはその答えをホロの耳元で囁きます。
はたして何と答えたのか。
苦笑する彼女の表情を見る限りでは、ロレンスにとって嬉しい答えではなかったようです(^^;
そしてホロは、ノーラの最初の質問の答えを続けます。
男と旅をしている自分に、狼に詳しいのかと尋ねるのは愚問だと。
「夜になれば狼は常に現れる。
目の前にこんなかわいいウサギがおるんじゃからな。
毎晩狼に食べられるウサギが狼のことを知らぬわけがあるまい」
とおどけてうまく誤魔化します。
やがて、金を入手したリーベルトが戻ってきます。
リュビンハイゲンへの帰途に着く一行。
彼らは再び狼の住む森を通りますが、今度は行きとは少し様子が違うようです。
雨も降り出して嫌な感じです。
ノーラは緊張した面持ちで全員を急がせます。
一行は狼に囲まれてしまいました。
丘の上にはこれまで姿を現すことがなかった狼たちがはっきりと視認できます。
ノーラはエネクをうまく動かして狼の攻撃を抑え、ホロもこれなら大丈夫だとロレンスを安心させますが、突然一頭の狼が襲ってきます。
ホロの一喝でこの狼は引き下がりますが、この森に住む狼は「若僧の群れ」。
若者の常で、通常ではありえない無謀な攻撃を仕掛けてきたようです。
そのとき狼の遠吠えが。
若僧が安っぽい意地を張って、ホロを牽制しているようです。
狼たちの狙いは自分だと判断したホロは、自分が残って対処すると宣言。
ロレンスはノーラとリーベルトを先に行かせ、自分は少し離れたところでホロを待ちます。
ホロは狼と対峙。
若僧の安っぽい意地と誇りを満足させるのは話し合いでは無理な様子です。
リーダー格の一頭とその他大勢の狼を相手に一人だけで太刀打ちできるのでしょうか。
ロレンスは突然現れたレメリオ商会の商人たちに襲われます。
彼らは、金の密輸をネタにゆすられることを恐れたようです。
縛られて森に置き去りにされるロレンス。あとは狼に始末させるつもりのようです。
今は見当たらないホロも、一人で生き延びることはできないと彼らは判断しました。
そして事情を知るもう一人の部外者・ノーラを始末するためその場を去ります。
ということで、毎度のことながら次回を期待させる引きで今回も終了。
ロレンスとホロはきっと危機を脱するだろうとは思いますが、ノーラがどうなるのか気になるところです。
ロレンスとホロが今の状況に対処してからノーラを追っても、時間的に遅すぎるように思えるんですが・・・。
次回、どのように決着を付けてくれるのか楽しみです。
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