まだ終わっちゃいねぇ!
by ヘルマン
ということで、今回は男の生き様をこれでもかというくらい見せ付けられて、不覚にも泣いてしまいました(^^;
まさかここまで盛り上がるとは・・・
このブログでは各エピソードを1~5ポイントで評価していますが、今回ばかりは10ポイントぐらい付けたくなってしまいました。
本当に最高です。
自分が生き抜くために他人を巻き込もうとするウォルフ隊長の罠。
それは、ドリンクディスペンサーへのナノマシンの混入。
ほとんどのXAT隊員は、この数日間のうちに感染してしまいました。
独房に入っていたアマンダとヘルマンは無事。
この事実を知って絶望しながらも、デモナイズする最後の瞬間まで人として生き抜こうとするアルやブラッド、それに1班隊員たちの表情が何とも痛々しい。
アル
今までどおり融合体を倒して人間を守る
それが俺たちXATの仕事だ
ブラッド
お前達(アマンダとヘルマン)はまだ人間だ
だから俺たちが守る
命に代えてでもな
ヘルマンはXATの一員として最後まで一緒に戦うと主張しますが、どうにもならない現実に正面から立ち向かおうとするブラッドの言葉を聞いて生き残る決意を固めます。
全員の意思が固まったところで、彼らはメイフォンのサポートを仰ぎ、ヘリポートを目指します。
途中、アルがアマンダとヘルマンをかばって負傷。
でもアルは、心配して手を伸ばすアマンダを制止します。
自分の血で感染してしまっては冗談にもならないと。
そのとき、一緒に行動していた1班隊員の一人が堕ち始めます。
手にしていた銃が融合し始め、もがき苦しむ彼は、まだ自分の意志で自分の体を動かせるうちに自決する道を選びます。
でもそれで終わったわけではありませんでした。
たとえ自殺しても、デモニアックとして蘇ってしまう悲しい運命。
彼は融合体として復活し、もう一人の隊員に襲い掛かります。
ブラッド
わかったろう
俺たちはもう、死んだって逃げられない
ヘリポートまであと一歩というところで、アルが座り込み、自分はここまでにさせてほしいと言います。
アルの目にはすでに全員が融合体に見えていて、声だけで誰なのか識別している状態。
デモナイズして仲間に襲い掛かる前に自分から戦線離脱を宣言します。
ここに残って、追いかけてくる融合体をすべて撃つと。
アル
全滅しなかった・・・
それだけで俺たちの勝ちだ
ヘルマンたちはアルの意志を汲んで先に進みます。
最後にブラッドが一言。
5分引き止めてくれればいい
そのあとは、合流しよう
待ってるからな
先を急ぐヘルマンたちの背後では銃声が。
アルが融合体たちの追撃を阻止してくれている音。
そしてついに、生き残った4名がヘリポートに到着。
でもそこにはメイフォンの姿はなく、代わりにレーネとクルツ(コールサイン「ゼンガー」)が待ち受けていました。
レーネとクルツはウォルフに騙されて、アマンダとヘルマンを含む全員が感染してしまったと思い込んでいます。
モニター越しにブラッドを見て、ブラッドが感染してしまったことを確認するレーネ。
でも彼女は、生存者を護衛していると言うブラッドの言葉を信じます。
一方、クルツはウォルフの言葉のほうを信じてヘルマンたちを消去しようとロケットランチャーを発射。
この攻撃で最後の1班隊員が吹き飛んでしまいます。
そのときクルツの後ろにウォルフが現れます。
ウォルフはクルツをあっさりと始末。
レーネは騙されていたことに気付きました。
ヘルマンとアマンダをヘリに誘導します。
ウォルフは、ヘリで離脱しようとするアマンダとヘルマンに向かって伸縮自在の腕で攻撃。
レーネはそれを止めようと、融合体化したウォルフにパラディンに乗ったまま飛び掛り機銃を撃とうとしますが、なぜかエラーが出て撃てません。
ウォルフがあらかじめパラディンの対BC構造を無効化していたため、別の融合体に制御を奪われてしまったようです。
レーネはその融合体に捕らわれ、脱出することもできません。
制御を奪われたパラディンはブラッドを攻撃。
レーネは自分にかまわず撃つよう、ブラッドに向かって叫びます。
でもブラッドはレーネを撃つことができず追い詰められてしまいます。
ウォルフはパラディンを灼熱させ、レーネを苦しめ、ブラッドに決断を迫ります。
レーネを助けたければ、今すぐレーネにお前の血を浴びせろと。
そうすれば、恋人同士で仲良く融合体として生きていくことができる。
ここでレーネの口から自分の名前が漏れてくるのを聞いたブラッドは、自分がXATに配属されることになった経緯を思い出します。
ブラッドは、レーネを守るために自らXAT配属を希望しました。
レーネが自らの命を犠牲にしてでもブラッドをサポートしようとするため、いつか自分のせいで命を落としてしまうと思ったから。
レーネを愛しているからこそ選んだ道。
でも、レーネはそんな自分を追ってXATに来てしまった。
ブラッド
いつかお前を死なせちまうと思ってた
それだけが怖かった
なのに・・・
レーネ
いまさら何言ってんのさ、バカ
あたしの命は最初からあんたに預けてあったんだから
ねぇ、その弾、返してくれる?
もうほかに選択肢はないと判断したブラッドは、かつてレーネから貰った銃弾を彼女に「返す」決意を固めます。
さよなら、レーネ
融合体となってしまった自分の腕を銃身に変化させ、レーネの眉間を打ち抜くブラッド。
自分が生き延びるためなら融合体になることも辞さないウォルフは、その行動を信じられません。
そこにアルが駆けつけます。
ブラッドと共闘でウォルフに銃撃しますが、まったく歯が立ちません。
ウォルフは防衛本能から反射的に二人を攻撃。
伸縮自在の腕で二人の腹を打ち抜きます。
ウォルフ自身もその反応に驚いているようです。
もうじき息絶えるにも関わらず、この結末を後悔していないと言うブラッドとアル。
そんな二人に向かってウォルフは言います。
ばかやろう
貴様らただの犬死だろうが!
ブラッド
いいや、俺たちは最後までXATとして戦って、胸を張って死んでいく
アル
負けたのによ
こんな誇らしい気分で終われるなんてな
けどよウォルフ
てめぇだけは死んでもゆるさねぇ・・・
ウォルフは彼らを仲間にして新しい世界を生きていこうとしていましたが、最後まで自分のエゴに気付きませんでした。
反射的に二人を殺してしまったことは後悔しているようですが、今後も「人間」として生きる(死ぬ)道を選ぶかどうかは疑問です。
そしてメイフォン。
彼女は長官が用意してくれた新兵器に搭乗し、上空からこの様子を一部始終見ていました。
もしかしてメイフォンの騎士ってこの機体?
騎士っていうイメージじゃないけど?
それはさておき、メイフォンはXAT本部の融合体を一気に殲滅するため、気化爆弾を投下します。
その破壊力は絶大。
ヘルマンとアマンダが乗るヘリもその影響で操縦不能になってしまいます。
アマンダはヘリに搭載されていたパラディンに乗っていたため状況を把握できていません。
もう助からないことがわかっているヘルマンは、アマンダの乗るパラディンを強制的に降下させ、アマンダを逃がします。
最後だっていうのに肝心なこと言いそびれちまったぜ
アマンダへの想いを伝えられなかったヘルマン。
でも彼は後悔はしていないようです。
全滅じゃなければ俺たちの勝ちだ
まだ終わっちゃいねぇ!
と、最後の希望をアマンダに託し散っていきます。
墜落して爆発、炎上するヘリ。
ヘルマンが助かることはないと思いますが、燃え盛るヘリの前にベアトリスが現れたのが気になります。
もしかして、ヘルマンを融合体にして復活させるつもりでしょうか?
そのとき、アマンダが乗るパラディンのモニターにブルー出現の警告が。
アマンダはヘルマンやXATの仲間たちの意志を継ぐことを誓い、ブルーを追います。
とまあこんな具合に、最高のドラマが展開されました。
もの悲しいBGMやラストで流れるグランドエンディング「Separating moment」も気分を盛り上げてくれます。
さらに、声の演技も素晴らしかったです。
そして、XAT壊滅のドラマが進行する裏で、ジョセフとベアトリスの格闘、ジョセフとザーギンの再会も描かれました。
白馬にまたがる姿が微笑ましい(?)ザーギンは最後にジョセフに対してこんなセリフを残して去っていきます。
もう一度過去を見つめなおすがいい
お前が辿ってきた道を
背負ってきた十字架を
それをわきまえた上で己の運命と対峙しろ
ということで、次回はついにジョセフの過去が語られるようです。
大きな盛り上がりは期待できないかもしれませんが、これはこれで楽しませてくれそうです。
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ラベル:ブラスレイター BLASSREITER