2008年06月29日

今週の一本(2008/6/22~6/28)―『ブラスレイター』第12話

全滅じゃなければ俺たちの勝ちだ
まだ終わっちゃいねぇ!

by ヘルマン

ということで、今回は男の生き様をこれでもかというくらい見せ付けられて、不覚にも泣いてしまいました(^^;
まさかここまで盛り上がるとは・・・
このブログでは各エピソードを1~5ポイントで評価していますが、今回ばかりは10ポイントぐらい付けたくなってしまいました。
本当に最高です。


自分が生き抜くために他人を巻き込もうとするウォルフ隊長の罠。
それは、ドリンクディスペンサーへのナノマシンの混入。
ほとんどのXAT隊員は、この数日間のうちに感染してしまいました。
独房に入っていたアマンダとヘルマンは無事。
この事実を知って絶望しながらも、デモナイズする最後の瞬間まで人として生き抜こうとするアルやブラッド、それに1班隊員たちの表情が何とも痛々しい。

アル
今までどおり融合体を倒して人間を守る
それが俺たちXATの仕事だ


ブラッド
お前達(アマンダとヘルマン)はまだ人間だ
だから俺たちが守る
命に代えてでもな


ヘルマンはXATの一員として最後まで一緒に戦うと主張しますが、どうにもならない現実に正面から立ち向かおうとするブラッドの言葉を聞いて生き残る決意を固めます。

全員の意思が固まったところで、彼らはメイフォンのサポートを仰ぎ、ヘリポートを目指します。

途中、アルがアマンダとヘルマンをかばって負傷。
でもアルは、心配して手を伸ばすアマンダを制止します。
自分の血で感染してしまっては冗談にもならないと。

そのとき、一緒に行動していた1班隊員の一人が堕ち始めます。
手にしていた銃が融合し始め、もがき苦しむ彼は、まだ自分の意志で自分の体を動かせるうちに自決する道を選びます。
でもそれで終わったわけではありませんでした。
たとえ自殺しても、デモニアックとして蘇ってしまう悲しい運命。
彼は融合体として復活し、もう一人の隊員に襲い掛かります。

ブラッド
わかったろう
俺たちはもう、死んだって逃げられない


ヘリポートまであと一歩というところで、アルが座り込み、自分はここまでにさせてほしいと言います。
アルの目にはすでに全員が融合体に見えていて、声だけで誰なのか識別している状態。
デモナイズして仲間に襲い掛かる前に自分から戦線離脱を宣言します。
ここに残って、追いかけてくる融合体をすべて撃つと。

アル
全滅しなかった・・・
それだけで俺たちの勝ちだ


ヘルマンたちはアルの意志を汲んで先に進みます。
最後にブラッドが一言。

5分引き止めてくれればいい
そのあとは、合流しよう
待ってるからな


先を急ぐヘルマンたちの背後では銃声が。
アルが融合体たちの追撃を阻止してくれている音。

そしてついに、生き残った4名がヘリポートに到着。
でもそこにはメイフォンの姿はなく、代わりにレーネとクルツ(コールサイン「ゼンガー」)が待ち受けていました。
レーネとクルツはウォルフに騙されて、アマンダとヘルマンを含む全員が感染してしまったと思い込んでいます。

モニター越しにブラッドを見て、ブラッドが感染してしまったことを確認するレーネ。
でも彼女は、生存者を護衛していると言うブラッドの言葉を信じます。

一方、クルツはウォルフの言葉のほうを信じてヘルマンたちを消去しようとロケットランチャーを発射。
この攻撃で最後の1班隊員が吹き飛んでしまいます。

そのときクルツの後ろにウォルフが現れます。
ウォルフはクルツをあっさりと始末。

レーネは騙されていたことに気付きました。
ヘルマンとアマンダをヘリに誘導します。

ウォルフは、ヘリで離脱しようとするアマンダとヘルマンに向かって伸縮自在の腕で攻撃。
レーネはそれを止めようと、融合体化したウォルフにパラディンに乗ったまま飛び掛り機銃を撃とうとしますが、なぜかエラーが出て撃てません。
ウォルフがあらかじめパラディンの対BC構造を無効化していたため、別の融合体に制御を奪われてしまったようです。
レーネはその融合体に捕らわれ、脱出することもできません。

制御を奪われたパラディンはブラッドを攻撃。
レーネは自分にかまわず撃つよう、ブラッドに向かって叫びます。
でもブラッドはレーネを撃つことができず追い詰められてしまいます。
ウォルフはパラディンを灼熱させ、レーネを苦しめ、ブラッドに決断を迫ります。
レーネを助けたければ、今すぐレーネにお前の血を浴びせろと。
そうすれば、恋人同士で仲良く融合体として生きていくことができる。

ここでレーネの口から自分の名前が漏れてくるのを聞いたブラッドは、自分がXATに配属されることになった経緯を思い出します。
ブラッドは、レーネを守るために自らXAT配属を希望しました。
レーネが自らの命を犠牲にしてでもブラッドをサポートしようとするため、いつか自分のせいで命を落としてしまうと思ったから。
レーネを愛しているからこそ選んだ道。
でも、レーネはそんな自分を追ってXATに来てしまった。

ブラッド
いつかお前を死なせちまうと思ってた
それだけが怖かった
なのに・・・


レーネ
いまさら何言ってんのさ、バカ
あたしの命は最初からあんたに預けてあったんだから
ねぇ、その弾、返してくれる?


もうほかに選択肢はないと判断したブラッドは、かつてレーネから貰った銃弾を彼女に「返す」決意を固めます。

さよなら、レーネ

融合体となってしまった自分の腕を銃身に変化させ、レーネの眉間を打ち抜くブラッド。

自分が生き延びるためなら融合体になることも辞さないウォルフは、その行動を信じられません。

そこにアルが駆けつけます。
ブラッドと共闘でウォルフに銃撃しますが、まったく歯が立ちません。
ウォルフは防衛本能から反射的に二人を攻撃。
伸縮自在の腕で二人の腹を打ち抜きます。
ウォルフ自身もその反応に驚いているようです。

もうじき息絶えるにも関わらず、この結末を後悔していないと言うブラッドとアル。
そんな二人に向かってウォルフは言います。

ばかやろう
貴様らただの犬死だろうが!


ブラッド
いいや、俺たちは最後までXATとして戦って、胸を張って死んでいく

アル
負けたのによ
こんな誇らしい気分で終われるなんてな
けどよウォルフ
てめぇだけは死んでもゆるさねぇ・・・


ウォルフは彼らを仲間にして新しい世界を生きていこうとしていましたが、最後まで自分のエゴに気付きませんでした。
反射的に二人を殺してしまったことは後悔しているようですが、今後も「人間」として生きる(死ぬ)道を選ぶかどうかは疑問です。

そしてメイフォン。
彼女は長官が用意してくれた新兵器に搭乗し、上空からこの様子を一部始終見ていました。
もしかしてメイフォンの騎士ってこの機体?
騎士っていうイメージじゃないけど?
それはさておき、メイフォンはXAT本部の融合体を一気に殲滅するため、気化爆弾を投下します。
その破壊力は絶大。
ヘルマンとアマンダが乗るヘリもその影響で操縦不能になってしまいます。
アマンダはヘリに搭載されていたパラディンに乗っていたため状況を把握できていません。
もう助からないことがわかっているヘルマンは、アマンダの乗るパラディンを強制的に降下させ、アマンダを逃がします。

最後だっていうのに肝心なこと言いそびれちまったぜ

アマンダへの想いを伝えられなかったヘルマン。
でも彼は後悔はしていないようです。

全滅じゃなければ俺たちの勝ちだ
まだ終わっちゃいねぇ!


と、最後の希望をアマンダに託し散っていきます。
墜落して爆発、炎上するヘリ。
ヘルマンが助かることはないと思いますが、燃え盛るヘリの前にベアトリスが現れたのが気になります。
もしかして、ヘルマンを融合体にして復活させるつもりでしょうか?

そのとき、アマンダが乗るパラディンのモニターにブルー出現の警告が。
アマンダはヘルマンやXATの仲間たちの意志を継ぐことを誓い、ブルーを追います。

とまあこんな具合に、最高のドラマが展開されました。
もの悲しいBGMやラストで流れるグランドエンディング「Separating moment」も気分を盛り上げてくれます。
さらに、声の演技も素晴らしかったです。

そして、XAT壊滅のドラマが進行する裏で、ジョセフとベアトリスの格闘、ジョセフとザーギンの再会も描かれました。

白馬にまたがる姿が微笑ましい(?)ザーギンは最後にジョセフに対してこんなセリフを残して去っていきます。

もう一度過去を見つめなおすがいい
お前が辿ってきた道を
背負ってきた十字架を
それをわきまえた上で己の運命と対峙しろ


ということで、次回はついにジョセフの過去が語られるようです。
大きな盛り上がりは期待できないかもしれませんが、これはこれで楽しませてくれそうです。

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2008年06月15日

今週の一本(2008/6/8~6/14)―『ブラスレイター』第11話

引きがうまくて次回が待ち遠しいと思えるアニメは珍しくありませんが、本編視聴中に次の展開が気になってワクワク感を味わえるアニメっていうのは少ないのではないでしょうか。
そんな貴重なアニメのうちの一本がこの「ブラスレイター」です。

今回はその第11話「黙示録の序奏」。
シリーズ前半終了の一歩手前。
盛り上がり方が尋常ではありません(^^

冒頭、メイフォンがヴィクター局長に現状報告。
どうやら彼女は、ヴィクター局長の命令で情報収集のためにXATに配属されていたようです。
前回の「Blassreiter」レポートを書いたのも彼女なんでしょうね。

そしてここからが本番。
ついにXATが壊滅し、黙示録の予言の成就に向けて事態が大きく動き出します。

市営体育館のプールに来ていた人々が、ベアトリスによって集団感染させられ、デモニアックの群れと化してしまいます。
それに対処するため3班のパラディン隊が出動。
2班は不測の事態に備えて基地内で待機です。

そのとき、インフルエンザに似た症状で体調を崩していた多くのXAT隊員がデモナイズ。XAT基地内で暴れだします。
モニターでその様子を確認したウォルフ隊長は不敵な笑みを浮かべます。
ウォルフは、自分が生き残るために力を手に入れようとしています。

その頃、アマンダは情報漏えい罪の容疑をかけられ、監禁されていました。
XAT内の異変に気付いた彼女が神経を研ぎ澄ました直後に、独房の扉がものすごい力で叩かれて歪みます。
何度か叩かれた後に打ち破られた扉の後ろにはデモニアックが!
アマンダ絶体絶命・・・という場面でアルが登場。
間一髪でアマンダを救出します。

同じく独房に入れられていたヘルマンは、デモニアックが現れる前にブラッドに救出されます。

合流した4名は、メイフォンの指示を仰ぎます。
メイフォンは、生き残った隊員を誘導して脱出させるために脱出用ヘリを用意して屋外で待機しています。
彼女は、武器庫で篭城している1班に合流するようヘルマンたちに指示。
ウォルフ隊長もそこに向かっていると伝えます。

さらに、マレクの身を案じるアマンダには、マレクがすでに別の機関に移送されたことを伝えます。
ここでアマンダが現状を無視してメイフォンに質問を浴びせます。
ブラスレイターとは何なのか? マレクはどこに移送されたのか?
そんなアマンダをメイフォンが一喝。
「アマンダ、いい加減に立場をわきまえてください。二人(アマンダ&ヘルマン)の身勝手でチーム全体が危険に曝されているんです」

一方、ジョセフは依然として意識不明。
ところが、XATの通信回線に侵入したエレアがモニターに姿を現したのと同時に意識を回復します。
「見苦しい害虫」が現れたのでジョセフを起こしにきたようです(^^;

その頃、街に現れたデモニアックの鎮圧に向かった3班は無事任務を終えていました。
3班隊長は、レーネともう一人の隊員を通信が途絶えたXAT本部の確認に向かわせ、自分たちはデモニアックの警戒を続けます。
そこにベアトリスが現れます。
ベアトリスはパラディンのことをよく知っている様子。
彼女は素手で3班を相手にするつもりのようです。

XAT本部に到着したレーネたちはデモニアックの待ち伏せに合います。
通常であればパラディンで簡単に掃討できるはずですが、今回は残弾が少ないため危険な状況です。
そこに、復活したジョセフが登場。
デモニアックを誘導してレーネたちから引き離します。
さらにガルムも駆けつけてエレアとジョセフのコンビも復活。
ジョセフは街中にデモニアックを誘導し、すべて倒します。
変身を解いたジョセフの前には燃え盛る何かの残骸があり、ベアトリスもいました。
この残骸は、現場に残った3班のパラディンの残骸でしょうか?
だとしたら、ベアトリスは間違いなく融合体ですね。

またまた場面は変わり、ヘルマン、アマンダ、ブラッド、アルの4名。
彼らは武器庫に到着しました。
ところが、先に来ているはずのウォルフ隊長の姿はありません。

すると突然、ウォルフ隊長の声が聞こえてきます。
人類の時代はもう終わり、新しい世界が始まるのだと言う隊長。
そして彼は、自分の仲間になれとヘルマンたちを誘います。
ヘルマンたちは当然これに抵抗しますが、状況は圧倒的に不利。
武器庫に篭城していた1班隊員たちやアルも体調を崩しているようなので、デモニアックになるのは時間の問題。
ヘルマンたちは人間として生き残ることができるのでしょうか?

ラスト。
メイフォンは再びヴィクター局長に連絡を取り、XAT壊滅が近いことを伝えます。
それを聞いた局長は
「三騎士の結集まで時間を稼げただけでもよしとしよう。XATもこれで、役割をすべて果たしたものと判断するか」

さらに、メイフォンに、原隊への復帰と、彼女の騎士がそろそろ彼女の元に到着することを伝えます。
この騎士とはマレクのことでしょうか?

結集した三騎士とはもちろん黙示録の四騎士のうちの第一から第三の騎士のことですね。

白い馬に乗り、勝利の上になお勝利を求める第一の騎士とは、ザーギンのことでしょうか?
赤い馬に乗り、地上から平和を奪う第二の騎士とは、ベアトリスのことでしょうか?
黒い馬に乗り、秤を手にして供物を求める第三の騎士とは、ウォルフのことでしょうか?
そして、青白い馬に乗り、地上の1/4を支配する第四の騎士とは?
ザーギン一派はジョセフを第四の騎士にしようとしているようですが、ジョセフはそれに抵抗しています。
ジョセフが最後まで抵抗し、ほかに第四の騎士が現れなければ黙示録の予言は成就せず、ザーギンの野望は叶えられない、ということになりそうですが・・・。

それにしても、メイフォンの騎士っていうのが気になりますね。
長官がキリスト教右派のような組織に所属しているのだとすれば、彼らの組織も予言の成就を望んでいるはずなので、メイフォンの騎士っていうのは彼らが用意した第四の騎士なのかな?

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2008年06月08日

今週の一本(2008/6/1~6/7)―『ブラスレイター』第10話

今回は一気に来ました。
新事実、新展開がテンコ盛り。
次回はさらにトンデモないことになりそうです。
もちろんいい意味で。
次回が待ち遠しいです。


エレア
なぜかヴィクター局長の部屋に来ています。
パラディンのデータを持参したのでしょうか?
パラディンとは、新設されるXAT3班に装備される新兵器。
今のところ開発元は不明です。
エレアの所属する組織で開発されたのかも。
エレアの正体は依然として謎のままですが、ザーギン一派と対立する組織があって、エレアはその一員なのかもしれません。
ザーギンは融合体による人類滅亡と新しい世界の創設を目指していて、エレアの組織は人類の正当な進化形として融合体と人類の共存を目指しているとか?

マレク
6時間以上、脳死状態。
今のところ回復の見込みなし。

ジョセフ
自己治癒能力で体のほうは完全復活。
あとは意識の回復を待つだけ。
ですが、上層部の決定により、XATから他の部署に移されることになりました。
XAT隊員には知る権限のない高度に機密な部署で調査を進めるため。
とはいえ、これはあからさまな証拠隠滅。
融合体の詳細を知られないようにするための措置ですね。

アルとブラッド
融合体の詳細については、アルとブラッドが的確に推理しています。
融合体の発生は、伝染病や、まして悪魔の仕業などではなく、人為的に作り出された兵器が暴走して外界に出てきた結果。
だから、その処分は認められても、詳細について詮索するのは許されるはずがない。
そもそもこの時点で新装備や増援部隊が配備されることがおかしい。
すべて政治的取引の結果なのではないか。
つまり、この措置は当然の成り行きなんだと。
裏の事情はどうあれ、自分たちの任務は融合体を始末して市民の安全を守ることなんだと、あくまで冷静に現実を認識しています。

アマンダとヘルマン(とアルとブラッド)
それと対照的に感情を優先して動こうとするのがこの二人。
マレクを救うため、局長の命令を無視してジョセフから融合体についてのデータを収集しようとします。
それに協力してくれるのが、彼ら同様、今回の措置に納得がいかないラボのスタッフ。
XATのコンピュータだけでは処理能力が足りないので、戦術研究部のサーバーに接続して分散処理。
本来ならアクセス権がないはずなので、疑問に思ったヘルマンが尋ねると、戦術シミュレーションの名目でXAT2班から使用許可がおりているとのこと。
なんと、ブラッドが裏で手を回してくれていました。
アルはそれを黙認。
彼らもやはり上層部の決定に納得がいかないようです。

アルとブラッドは、シミュレーションを実施したという事実を残しておくため、とりあえずパラディンのデータを確認します。
そこで目にしたのは「CLAVIER(クラヴィーア)」というコールサイン。
このコールサインは、ブラッドがかつて所属していたGSG9(ゲーエスゲーノイン)で彼の彼女だったレーネが使っていたもの。
GSG9とは、ドイツ連邦警察の対テロ特殊部隊です。
ブラッドのネックレスの銃弾は彼女に貰ったもののようです。
ベタだけど、「もしも逃げ切れないような窮地に陥ったときはこの銃弾で私を撃って」とかいうやり取りがあったのかな(^^;

話を戻して、ジョセフのデータ解析
ラボの協力者がある事実に気付きます。
外部からはアクセスできないはずのデータがコピーされ、持ち出されていることに。
データは「Blassreiter」というタイトルの文書にまとめられていました。
そして文末にはヴィクター局長のサインが。
文字が小さすぎてほとんど読めませんでしたが、タンパク質がどうしたとか、スケーリーフットの発見についても書かれているようです。
この文書はベアトリスがまとめて局長に提出したのでしょうか?
もしそうだとしたらエレアの位置づけがますます判らなくなってしまいます。

と、ここで問題の局長が登場。
アマンダとヘルマンを拘束し、二人をXATから解任します。

さらにタイミングが悪いことに、ここで融合体が出現。
1班は例のごとく役に立たず、アタッカー不在の2班のアルとブラッドだけで事態に対処することに。
案の定、高速移動する融合体に狙撃班だけで対処することには無理があったようで、ブラッドが融合体に追い詰められてしまいます。
そこに3班が到着。
パラディンの圧倒的な威力で融合体を撃破。
この一連のシーンはなかなかいいですね。
盛り上げ方が本当にうまいです。

ところで今回、アルとブラッドが光学迷彩をまとっていましたが、デモニアックがこれと融合して透明になって襲ってくるという展開はあるのでしょうか?
XATがパラディンという強力な装備を手に入れたので、デモニアックのほうも少しだけ進化(?)してさらに緊張感溢れる戦闘を・・・っていうのも面白いかもしれません。

さて、3班ですが、クラヴィーアというコールサインで呼ばれる2号機に乗っていたのはレーネでした。
「銃弾」の件があるので、あまり良い未来が待ち受けているとは思えませんが、さてさてどんなドラマを見せてくれるのでしょうか。

再びジョセフ
まだ意識が回復しない彼は悪夢にうなされます。
その悪夢に、「わきまえなさいジョセフ」と高飛車な態度でベアトリス登場。
なんだかすごい動きでジョセフの顔面にパンチを決めていましたが、もしかして彼女も融合体なのでしょうか?
このときジョセフは一人の少女を抱きかかえていました。
ジョセフの血を浴びて融合体になってしまったようですが、今はどこにいるのでしょう。
もしかして彼女がエレアの本体?

最後にウォルフ隊長
もうほとんど末期状態です(^^;
いつデモナイズしてもおかしくありません。
3班に倒された融合体に自分の末路を重ねて死の恐怖に怯えています。
そんな彼にベアトリスが示した答えは、力を手に入れること。
力を手に入れ、死を統べることができれば黙示録の予言を成就して生き残れると示唆します。
それを聞いたとたんに角が生え始めたウォルフ隊長。ついにデモナイズしてしまったようです。
最初は渋いおじさんだったのに、もうダメダメですね(^^;

ザーギンやベアトリスが求めているブラスレイターというのは、ヨハネの黙示録で青白い馬に乗る第四の騎士のことのようです。
人類を滅ぼして融合体による新しい世界を創出することが目的なのでしょうか。

そして次回
次回はその第四の騎士が統べる死=融合体が大量に出現するようです。
ヴィクター局長は司祭(?)のコスプレをしているし、ウォルフ隊長は本格的に壊れる様子。
またまた次回が楽しみです。

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2008年06月01日

今週の一本(2008/5/25~5/31)―『ブラスレイター』第9話

今回はアマンダの苦悩がメインのエピソード。
マレクを救えなかったという想いを強く抱いた彼女が、ヘルマン化(?)して命令を無視し、独自に動き出します。
さらに、いくつかの謎の答えも少しずつ見えてきました。


アマンダは、マレクが融合体になってしまったため現場を外され、これまでのデータを洗いなおす作業を命じられます。
でも、データルームに入ったアマンダはマレクのことで頭がいっぱい。
マレクを助けられなかったことを後悔して、これまでの経緯を思い返します。

アマンダがマレクと出会った場所は、彼女のおばが運営する施設。
自分と同じく両親を交通事故で失って絶望していたマレクを見て、彼を引き取る決心をしました。彼を助けて幸せにするために。
でも、監視カメラに映るマレクの表情を見て、これまでの自分の行いが自己満足に過ぎなかったことに気付きます。
マレクを「ただ愛する」ことができず、幸せにしてあげられなかったことを後悔するアマンダ。

その頃、ヘルマンは人員不足のため独房から出ていました。
マレクが融合体になってしまったことを知った彼は、それが自分のせいではないかと考え、本部を飛び出して単独行動。
監視ネットワークに侵入して覗き見している人の家に押しかけて、犯罪行為を見逃す代わりにマレク探索を手伝わせます。

アマンダは、悩んだ末にまだマレクにしてあげられることが残っていることに気付きます。
それは、XATよりも先にマレクを見つけて、マレクが殺されないように守ってあげること。
そのために命令違反することになってもかまわない、ということでヘルマンに協力を求めます。


エレア。
今回の彼女は、ジョセフよりもバイク(ガルム)の安全を優先して一人でどこかへ行ってしまいました。
ジョセフとの結びつきは思っていたほど強くないんですね。
それにしても、このバイクにそれほどの重要性があるとはまったく想像していませんでした。
エレアの正体と合わせてまたまた謎が増えてしまいました。

ザーギン。
ついにザーギンがジョセフとマレクに接触。
期待通りに動かないジョセフを自らの手で活性化させようとします。
マレクがそれを止めようとしますが、なぜか攻撃が途中で止まってしまいます。
人を傷つけることを後悔しているために無意識のうちに攻撃できなくなっているのでしょうか。
それとも、ベアトリスの薬にはザーギンの血が使われているようなので、本体(ザーギン)への攻撃を拒否するようにナノマシンがプログラムされている?
ともかく、ザーギンは圧倒的な強さでマレクを倒します。

それに怒ってデモナイズしたジョセフは、ザーギンの攻撃でわき腹が吹き飛んでしまいます。
ザーギンは、ここから復活できれば選ばれし者(ブラスレイター)になれるかもしれないと言って、わずかな可能性に賭けてその場を立ち去ります。

そこにアマンダとヘルマンが到着。
ジョセフとマレクは二人とも病院に運ばれて一命を取り留めそうです。
助かったマレクの話でベアトリスの薬のことがバレるかも。

ところで、第5話でジョセフの悪夢に出てきた女性はジョセフの姉(サーシャ)だったようです。
彼女は、その頃すでに融合体になっていたザーギンに殺されました。
ザーギンはかつて融合体の研究をしていて、自ら融合体になってしまったのでしょうか?
ジョセフが融合体になった原因もザーギンでした。
ザーギンの血が口に入ってしまい融合体になったようです。

ブラッドのネックレスに付いている銃弾も気になりますね。
今回、冒頭で意味ありげに光っていました。
かつてザーギンとジョセフを取り囲んだ部隊に所属していたとかいう過去があるのかな?
ザーギンとジョセフが関係していたと思われる教会の子供たちともつながりがあるのかも。

次回は「陰謀の中で」。
ストーリーが大きく動きそうな感じです。

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2008年05月25日

今週の一本(2008/5/18~5/24)―『ブラスレイター』第8話

今期一番続きが気になるアニメ、ブラスレイター。
今回もすごい展開になりました。
マレクがついにデモナイズし、ウォルフ隊長のデモニアック化も確定。
融合体の謎やブラスレイターの意味も明らかに。

さらに、メイフォンがオペレーターとしてかなり有能だということもわかりました。
融合体の痕跡が見つかったときに、現場の状況から通常よりも多い人員を独自の判断で配置しています。また、狙撃が難しい状況で的確な指示出しも。
ただのお飾りキャラじゃなかったんですね(^^;

こんな有能な部下を持って幸せなはずのウォルフ隊長には試練が待ち受けていました。
彼は相変わらず体調が回復せず、メイフォンの勧めで医療センターに向かいますが、その途中、デモニアックの幻覚を見てしまいます。
困惑する彼の前に現れたのはベアトリス。
彼女はウォルフを自分の研究室に連れていき、彼が融合体になってしまったことと、融合体の真実を話します。

ウォルフ隊長は、ジルをスタンガンで足止めしたときに怪我をして、その傷から感染してしまったようです。
融合体の感染源は血液ではなく、血液中に存在するナノマシンでした。
このナノマシンはタンパク質で構成されていて、空気に触れると1分程度で崩壊してしまいます。
これまで検出されなかったのはそのためのようです。
インド洋の深海に生息するスケーリーフットが環境に適応して硫化鉄のウロコを持つように変異したように、このナノマシンを使って人間を究極の形態に「進化」させるというのがベアトリスの研究のようです。
融合体とは怪物などではなく、人間の進化形。
そんな融合体の中から現れるであろうさらに進化した特別な存在がブラスレイター。

ベアトリスは、ウォルフもその候補だと言い、最後に警告を与えます。
ジョセフは感染者を容赦なく殺すから気をつけろと。
彼女はウォルフをたきつけてジョセフを活性化させ、ブラスレイターにしようとしているのかもしれません。
このときベアトリスはウォルフの上にのしかかって怪しい動きをしていましたが何をしていたんでしょうね(^^;
もしかして精液を採取していた?

さて、マレクです。
彼もついにデモニアックになってしまいました。
そしてまずは、いじめっこ3人組に復讐します。
マレクはデモナイズして3人をあっというまに惨殺。
でも、弱いものいじめは絶対に許さないと強く思っている意外は、正常な意識を保っているようです。

この場面が監視カメラに捉えられ、それと同時にジョセフとエレアがマレクが堕ちてしまったことを認識します。
これまでもジョセフが別の場所の出来事に気付くような描写が何度かありましたが、これはどういう原理なんでしょうね。

ジョセフはデモナイズしてマレクの元に向かいます。
これを探知したXATはジョセフの追跡を開始しますが、すぐに別の融合体が現れたという報告が入ります。
メイフォンはこの融合体のところに1班を向かわせようとしますが、ウォルフはそれを止めます。
ベアトリスの警告を思い出して自分の命を優先した彼は、やられる前にやってしまえということで、全戦力を投入してジョセフを倒そうとします。
でもすぐにメイフォンから反対されて間違いに気付くウォルフ。
1班は新しく現れた融合体の元に向かわせ、ジョセフは自分たち2班だけで対処することに。
この重要な場面での判断ミスは痛いですね。
ウォルフはXAT隊長を続けられるのでしょうか。

その後、ジョセフが新しく現れた融合体の元へ向かっていると判断したメイフォンは、2班も1班の元へ向かわせます。

先に現場に到着した1班が見たのは、惨殺されたいじめっこ3人組と1体の融合体。
この融合体はマレクです。
自分たちがいじめられているときは助けてくれなかったのに、金持ちの子供たちが危険に曝されているときはすぐに駆けつけるのは間違っていると歪んだ怒りを抱くマレク。
1班隊員たちの銃撃をやめさせようと威嚇して警告します。

当然ながら、1班はマレクの警告を無視し、攻撃をやめません。
マレクは本気で1班を倒そうとしますが、そこにジョセフが駆けつけます。
この力を使って世界を正しくすると言うマレク。
お前は分かっていないと言ってマレクを止めようとするジョセフ。
2人のバトルが始まるのかという場面で、アマンダたち2班が到着。

今度は1班に代わって2班が前面に出て攻撃を開始します。
そして、ブラッドが壁越しにマレク融合体を狙撃。
これに気付いたジョセフはマレクをかばってこの銃弾を受け、倒れてしまいます。
アルはジョセフにとどめをさそうと銃撃しますが、そこにマレクが立ちはだかります。
「やめてよ!」
アマンダはその声を聞いて動きが止まってしまいますが、再びマレクを狙撃しようとするブラッドに気付き、射線に割り込みます。
マレクはこの隙にジョセフを抱えて逃走。
XATは今回もジョセフを確保できませんでした。

そこにXAT指揮車が到着。
指揮車から降りてきたメイフォンが新しい融合体の素顔がわかったと伝えます。
アマンダはメイフォンの口からその名前が出てくる前に一言。
「マレクね・・・」
その場にいた2班のメンバーは衝撃を受けて言葉をなくします。

ということで、続きは次回のお楽しみ。

さてさて、今回、マレクが融合体になってしまいましたが、彼はこれまでの融合体とは少し違うようです。
動きがすばやくて、まるで瞬間移動しているよう。
装甲も硬く、ジョセフが血を流すような銃弾もはじき返しています。
ベアトリスの薬(ナノマシン)の改良の結果でしょうか?
それともマレクの遺伝子にそういう因子が含まれていて、ナノマシンで活性化された?

それと、エレアのホログラムにノイズが目立ったのも気になりますね。単に視覚効果が追加されただけなのか、あるいは他に何か意味があるのでしょうか?
端末が壊れて、いよいよエレアの本体が登場するのかな?

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2008年05月18日

今週の一本(2008/5/11~5/17)―『ブラスレイター』第7話

今回はマレクの憎悪が高まり復讐以外のことが考えられなくなるまでの経緯を丁寧に描いていました。
傷つけられる苦しみよりも傷つける苦しみのほうが大きくなり、それに耐えられなくなったヨハンが遺書に残した言葉の意味も、マレクは理解できなかったようです。
そして、復讐に燃えるマレクのもとに現れたのはベアトリス。
あの薬をマレクに渡し、マレクもデモナイズさせようとしています。
マレクは憎悪の果てにとことん堕ちることになりそうです。

さらに今回は、マレク以外にもデモニアック候補が続々と。

まずはXATの隊長、ウォルフ。
風邪をひいたので医療センターで薬を貰ったと言っていましたが、汗のかき方が尋常ではありません。
次回予告を見る限りでは、視界がぼやけるほど体調が悪化するようです。
ウォルフが飲んだ薬は風邪薬ではなかったのかもしれません。

次の候補はヘルマン。
彼は、ゲルトを殺されたことでジョセフに復讐の念を抱きます。
研究所から持ち出したゲルトの灰から感染してしまう可能性がありそうです。

もう一人はヨハン。
彼は自殺してしまいましたが、その遺体は教会に安置されています。
ベアトリスがマレクに目をつけたということは、その友人だったヨハンのことも知っているかもしれないので、ヨハンをデモニアックにしてしまうかも。

そして最後は移民の人たち。
これまでマレクやヨハンを通して移民や貧困層に対する差別をしつこいくらいに描いてきているので、他の移民たちもマレクと同様の不満を抱えていることは容易に想像がつきます。
どういう方法を使うかはともかく、もしかしたらベアトリスは移民たちを集団感染させてジョセフを動かそうとするかもしれません。
そうなるとまさにバトルロイヤル。
でも、さすがにこれはないかな(^^;

さらに今回は、ブルーの正体がジョセフだということがXATにばれてしまいました。
ザーギンの期待に沿わず(どんな期待?)動こうとしないジョセフに業を煮やしたベアトリスが、前回撮影したジョセフとゲルトの対峙場面のビデオをXATに渡してしまいました。
ここで不思議なのが、エレアの言葉。
ジョセフに対して「あなたの素顔がばれたみたいよ」と言っています。
誰かから伝え聞いたような口ぶりです。
エレアはこの情報をどこから(誰から)入手したのでしょうか?
XAT内に内通者がいるのか、あるいは裏でベアトリスと繋がっているのか。。。

今回はマレクの苦悩を淡々と描いていてかなり重いストーリーでしたが、ラストで大きく動きました。
ザーギンも1シーンのみですがついに登場。
今後への期待が高まります。

そういえば、ジョセフがついにマリア像を完成させました。
でもそれはマレクにプレゼント(?)。
次のマリア像の製作に取り掛かっています。
マリア像自体には特に意味はないのでしょうか。
彫ることで心を鎮めて、堕ちてしまわないようにすることが目的なのかな?

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2008年05月11日

今週の一本 その2(2008/5/4~5/10)―『ブラスレイター』第6話

第1話から主人公を抑えて一番目立っていたゲルト。
彼の目には、他人がすべてデモニアックに見えるようになっていました。
今回は、そこまで堕ちてしまった彼がついにジョセフの手で最期を迎える話。
でもそれはゲルト自身の意思でもありました。

さてさて、目立たない主人公のジョセフは、まだマレクの世話になっています。
その傍らでゲルトに批判的なニュース番組を観るマレク。
マレクは、ゲルトを苦しめるひどい人たちがいなくなればゲルトの行動は収まると主張します。
そんなマレクに対してジョセフは言います。
本当の苦しみはそこから始まるんだと。
「傷つけられる苦しみよりも、傷つける苦しみのほうが大きいこともある」
ジョセフはさらに続けて、ゲルトもそれに気付いているに違いないと言います。

だからこそジョセフは、ゲルトを救えると考えているのかもしれません。
傷つけられる苦しみに耐えられなければ人間の心を失い、傷つける苦しみを知って自分を抑えることができれば人間の心を保てるということでしょうか。

マレクが立ち去った後、エレアが現れます。
ゲルトをどうするつもりなのか尋ねるエレア。
ジョセフは、ゲルトを倒せばザーギンの思いどおりになってしまうと言いますが、それに対してエレアは、倒さずに放っておいてもある意味思いどおりになってしまうと応えます。
エレアは、ゲルトを倒す以外に選択肢はないと示唆しているようです。
ゲルトを倒せばジョセフの苦しみが大きくなるのは予想できますが、その場合、ザーギンにどんなメリットがあるのでしょう?

その頃ゲルトは、マレクからのファンレターで一時的に正気を保っていたものの、世間の批判に耐えられずに再び堕ちてしまいます。
そして、無人の建設現場で暴走。
ジルやマシューなど彼を苦しめる人たちの顔が幻覚で見えているようです。
そこにジョセフがデモニアックの姿で現れます。
まだ堕ちていないはずだと言って変身を解きゲルトを説得しようとするジョセフ。
そんな彼を見て再び正気を取り戻すゲルト。
ここでゲルトはジョセフに何かを頼みます。
その内容はラストで明かされますが、自分が再びデモナイズしたら倒してくれるよう頼んだようです。
もう限界が近いことを自覚しているのでしょう。
ゲルトは「532」という数字を柱に刻んでその場を離れます。

TVで流されるその数字を見て嬉しそうに微笑むヘルマン。
数字の意味に気付いたヘルマンはアマンダの家に行きます。
マレクを連れてゲルトのもとに向かうために。
前回ゲルトがマレクのファンレターを見て正気を取り戻したので、今回もマレクが力になってくれるかもしれないと考えたようです。
アマンダは強く反対しますが、マレクはアマンダを無視。
ヘルマンと一緒にゲルトがいると思われる場所に向かいます。

これまでの話でマレクが移民だということはわかっていましたが、今回、彼がアマンダの実の弟でなかったことが明かされました。
マレクはアマンダに引き取られた(養子になった?)そうです。

ヘルマンが向かった場所は、かつてゲルトが5分32秒というタイムを叩き出した峠。
ゲルトとヘルマンの思い出の場所。

ゲルトは最後まで自分を信じてくれたマレクにお礼の走りをプレゼントします。
融合体になっても心は昔のままだと喜ぶヘルマン。
ところが、その熱い走りがゲルトの苦い思い出を甦らせてしまいます。
再びデモナイズの兆候を見せ、ヘルマンがデモニアックに見えてしまうゲルト。
ヘルマンに体当たりして転倒させ、そのまま見えない敵を追い続けます。

その様子を遠くから眺めていたジョセフはゲルトの前に立ちはだかります。

ゲルトの暴走を止めようと叫ぶマレク。
それに気付いたゲルトは、今度はマレクに襲い掛かります。

そんなゲルトの前に再び立ちはだかり格闘するジョセフ。
マレクが発する「チャンプ」の言葉も今のゲルトには届きません。

そこに今度はヘルマンが駆けつけます。
ゲルトはヘルマンの声を聞いて自分を取り戻したのか、なんとか攻撃姿勢を解きます。
ゲルトの意志に応えて剣を突き刺すジョセフ。
ゲルトは、ヘルマンに抱きかかえられたまま人間の姿に戻り、消えていきます。

その様子を見ていたマレクは、ヒーローだと信じていたゲルトに裏切られたと感じたようです。
「肉親」のアマンダに頼ることもできず、唯一の心の支えだったヒーローにも裏切られてしまったマレク。
傷つけられる苦しみに耐えられなくなった彼が選択する道は・・・。

いやぁ、今回も魅せてくれました。
ストーリー展開的にはちょっと遅いかなという気もしますが、ゲルトの退場がここまで感動的に感じられるのはその遅さの中でキャラクターがしっかり描かれていたからでもあるわけで、一概に否定できません。
静と動の使い分けもうまくて飽きさせない作りなので不満が堪ることもないですしね。

次回からはマレクが前面に出てきそうです。
前面に出てくるということは当然デモナイズする(?)ということになりますが、ここでまたベアトリスの薬が絡んでくるのかな?
ザーギンの目的もはっきりしてくるかもしれません。

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2008年05月04日

今週の一本 その2(2008/4/27~5/3)―『ブラスレイター』第5話

かつてゲルトと同じチームでゲルトの後ろを走っていたイーゴ。
トップを走れるようになったのはゲルトがいなくなったためだと言われないように夜間練習をします。
そこに復活したゲルトが人間の姿で乱入。
イーゴを簡単に抜き去り、実力の違いを見せ付けます。
熱くなったイーゴは、ゲルトに何度も体当たりしてゲルトを潰そうとしますが、結局は自分が外壁にぶつかって大怪我をするハメに。
その後開かれた記者会見では、一方的にゲルトを悪者扱いします。
ジルの記者会見のときと同じように、大衆はゲルトがもはや人間の心を失ってしまったことを再度認識させられることに。

シーンは変わり、前回負った傷の痛みから悪夢にうなされるジョセフ。
その悪夢にはいくつかのイメージが断片的に現れます。
・一人の女性
・飛び散る血
・(その血から生まれた?)デモニアックの群れ
・謎の人物

最初の女性はジョセフの恋人でしょうか?
この女性がデモニアックの誕生に深く関係しているのかも。
エレアとの間にも何か関係があるのかな?
そして、デモニアック事件の背後にいるのが最後の謎の人物ってことでしょうか?
この人物は、ベアトリスが「あの方」(マドワルド・ザーギン)と呼んでいる人物でしょうね。
オープニングで彼女が紹介するような仕草をした後に出てくる人物と服装が同じようです。彼の後ろにマレクが出てくるのも意味深ですね。
ベアトリスは、この人のために「もっと活性化しなければね」と言っています。
感染後にデモナイズするまでの時間を短縮するということでしょうか。
研究目的が何なのかが気になるところです。

一方、ジョセフはマレクの手当てのおかげで回復に向かっています。
手当てをするときに血は出ていなかったらしいので、マレクは感染しなかったようです。

この後、水汲みに行ったマレクは再びいじめられます。
かつての友人・ヨハンとも完全に決別。
彼の怒りはさらに深まります。

今回はこの後一気に盛り上がります。
ここまで重苦しい雰囲気の中で比較的静かにストーリーが進んでいたので、この静から動への展開がいっそう引き立ちました。

XATは隔離中のジルの移送を決定。
TV局の中継が行なわれる中、車で移動を開始します。
そこにゲルトが登場。
頭の中でジルに呼びかけます。
ジルはその呼びかけに反応しますが、融合体同士であればテレパシーで会話できるのでしょうか?

ゲルトの呼びかけにタガが外れたジルはついにデモニアックに変身。
ウォルフがジルをスタンガンで足止めする間に、メイフォンが車の起爆装置を作動します。
二人が飛び降りて脱出した直後に大きな爆発が起こりますが、ジルは無傷。
ジルはデモナイズしたままゲルトから逃げます。
そして、追いついたゲルトと激しいバトル。
ジルを倒したゲルトは、何を血迷ったか上空でTV中継しているヘリも撃墜。
ついに普通の人間にも犠牲者を出してしまいます。
さらにアルとブラッドも手に掛けようとしますが、ヘルマンの必死の叫びで我を取り戻します。
マレクが書いたファンレターを受け取り、どうしていいかわからずバイクで走り去るゲルト。
その姿を見て、心は人間のままなのではないかと考えるアマンダ。
デモニアックに関する謎が深まったところで今回は終了です。

デモニアック事件の黒幕と思われる人物、マドワルド・ザーギンの名前がやっと出てきました。
ジョセフの悪夢に出てくるくらい深い因縁があるようです。
次回でゲルトが退場しそうな感じなので、その後、少しずつそちらのほうの謎が明かされそうですね。

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2008年04月27日

今週の一本 その2(2008/4/20~4/26)―『ブラスレイター』第4話

全編に漂う暗い雰囲気。
融合体の謎とそれに立ち向かう組織・XAT。
そして融合体同士のバトル。

融合体のデザインが独特なのと作品全体の雰囲気が異質なので、好き嫌いがはっきり分かれるとは思いますが、とにかく面白い。
毎回続きが気になる作品です。


これまでの話。
融合体事件に巻き込まれて半身不随となった天才レーサー・ゲルトが、政府からデモニアック(融合体)の調査を依頼されている製薬会社の職員・ベアトリスから渡された錠剤を呑んで融合体になってしまいます。
生きている人間が融合体化した初の観測例。
初めのうちは人間の心を残し、他の凶暴な融合体を倒してヒーロー扱いされていたゲルトですが、かつての恋人・ジルに騙されていたことを知ったときに理性を失い凶暴化。
そんなゲルトを恐れてナイフで刺してしまうマシュー。
彼はジルと一緒にゲルトを騙していた男で、このときにゲルトの返り血を浴びてしまいます。

そこに現れるジョセフ。
それまで人知れず融合体を倒していた彼は、その場でゲルトと格闘。
ゲルトはその戦いの末に崖から転落して生死不明となってしまいます。

ジルとマシューは融合体と接触したため、48時間隔離されることに。
その結果、問題ないと判断されたジルは帰宅。
幻覚を見るようになったマシューは隔離され続けますが、やがて融合体化して施設を脱走。
ジルの家に行き、待機していたXAT隊員に撃たれた後、駆けつけたジョセフに倒されてしまいます。
このとき、今度はジルが、マシューが流した血を浴びてしまいます。


そして今回、第4話はその続きから。

ジルの家から逃げたジョセフを追うXATは街全体を封鎖。
ジョセフ確保を狙います。
XATの人員はそれほど多いように思えませんが、戒厳令を敷けるほど強い権限を持っているようです。

XATは警察の協力を得てジョセフの捜索を続けます。
でも、ジョセフも人間の姿に戻れる「特殊な」融合体なので、戒厳令が解除されるまで人間の姿に戻ってじっとしているため見つかりません。

やがて、再度隔離されていたジルの容態が急変したとの報告が入ります。
マシューの血を浴びてしまった彼女も融合体化する兆候を見せ始めたようです。

これに疑問を持ったのがXAT隊員のアマンダ。
これまでの流れから、融合体は血液感染するのではないかと疑います。

ここで再び謎の女性・ベアトリス登場。
死体安置所に忍び込み(?)、「嫌でも動いてもらうわよ、ジョセフ」と意味深な言葉を発します。
ベアトリスはジョセフの名前も彼が融合体であることも知っているようです。
ゲルトの場合と同じように、ジョセフも彼女の薬で融合体になったのでしょうか?
ただ気になるのが、公式サイトのキャラクター紹介にあるジョセフの変身後の画面に書かれているLXXIIという数字。
年齢だとすれば72歳ということになりますが、外見が若く見えるのは融合体だから?
だとすれば、ベアトリスの薬とは関係ないということになりますが。。。

その後、XATの包囲網内に融合体が出現します。
しかも3体。
これはおそらく、ベアトリスが何らかの方法で死体を融合体化したのだと思われます。
ジョセフをおびき出すために。

ジョセフは融合体が現れたことを知って動きます。
でも、ジョセフのバイクに搭載されている端末を通じて彼と会話しているエレアは、それが「敵」の罠だと言います。

ジョセフはその警告を無視して融合体を倒し、その結果XATに追い詰められてしまいます。
しかも、倒した融合体が惨殺した警官隊を彼が殺したものと誤解されてしまうことに。
XATはジョセフに向かって激しい銃撃を開始します。
でもなぜか彼は反撃も逃走もせずに、その場で剣で銃弾を受け続けます。
その行動に疑問を持つアマンダ。

ジョセフはなんとか銃撃を凌ぎますが、ついに狙撃手が撃った銃弾をわき腹に受けてしまいます。
血が飛び散らないように、自らレーザー(?)ソードで傷口を突き刺して焼いて止血するジョセフ。
撃ち込まれた銃弾を融合しようとした彼は、それが信号弾であることに気付き、さらに剣を突き刺して自分の肉片ごと銃弾を取り出します。
その様子を見て彼がパニックに陥ったと誤解したXAT隊員たちの一瞬の隙を突いて、ジョセフは逃走。

それを追いかけようとしたアマンダは、ジョセフが立っていた場所の後方に負傷した親子が倒れていることに気付きます。
ジョセフは、有無を言わさず開始された銃撃からこの親子を守るためにその場で応戦していたのか?
自分の体を傷つけてまで止血しようとしたのは、この親子に血がかからないようにするためだったのか?
アマンダは疑問を深めます。

ジョセフは逃走に成功しますが、力尽きて倒れてしまいます。
融合体の姿から人間の姿に戻って倒れこむジョセフ。
その場面を偶然目撃してしまうのがアマンダの弟・マレクです。
彼は、同じ学校の生徒にひどいいじめを受けて家に戻る途中でした。
ジョセフの傷口に触れて、マレクも融合体になってしまうのかもしれません。
そのときはほぼ間違いなく、憎悪に飲み込まれて人間の心を失ってしまうでしょう。

そしてラストシーン。
ゲルトが復活しました。
でも、彼は完全に人間の心を失っているようです。
ジョセフが多数の融合体を引き連れて自分を襲うという幻覚を見ているような感じです。
ジョセフはゲルトを助けられるかもしれないと淡い期待を抱いているようですが、それは難しそうです。

ということで、今回はここまで。
ジョセフはどうして融合体になったのか、ベアトリスは何のためにジョセフをおびき出そうとするのか、ドイツ政府はどこまで融合体事件に絡んでいるのか、などなど謎だらけ。
エレアの正体や、マレクとアマンダの行く末も気になります。
今後の展開に期待です。

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