前回ラスト。
ひまわりのセリフ。
「やっと気付いた?」
ひまわりと会った後におかしなことが起こると告白する四月一日(わたぬき)。
それに対するひまわりのセリフがこれ。
何の曇りもない明るい物言いがシーンの雰囲気にまったくそぐわなくて、寒気が走ってしまいました(^^;
何が起こったのかわからなくて、このシーンだけ観返してしまったほど。
そして今回はその続き。
次回は外伝らしいので、今回のエピソードが実質的に最終話です。
ひまわりには秘密がありました。
その秘密とは、ひまわりが、彼女と関わるすべての人(両親を除く)を不幸にしてしまう体質だということ。
四月一日はこれまで何度もおかしなことを体験していましたが、あえて疑問に思わないようにしていたようです。
でも、今回の大怪我のことがあり、ついにそのことをひまわりに話す決心をしました。
ひまわりは当然、このときが来るのをわかっていました。
自分と一緒にいることで四月一日に不幸が訪れることもわかっていました。
これまで、四月一日と二人きりになるのを避けているように見えたのは、こういう事情があったからなんですね。
百目鬼(どうめき)を誘って三人で行動しようとしていたのは、彼の能力(ひまわりの不幸を招く力を中和する?)に気付いていたからなのかもしれません。
四月一日が気付いてしまったので、もうこれまでと同じような関係ではいられない。
「今までお弁当ありがとう。すごくおいしかったよ。さよなら」
ひまわりは四月一日との関係を断ち切ろうとします。
でも、四月一日はこれまで彼女が会ってきた人たちとは違いました。
自分が突然怪我をしてひまわりを驚かせてしまったことを謝り、治ったら何か料理を作ってあげると言います。
ひまわりのそばにいられて、ひまわりの声を聞けることが自分にとってとても幸せなことだから。
今度は死ぬかもしれないと言うひまわりに対しても、四月一日は根性で死なないと応えます。ひまわりを悲しませるようなことはしないと。
ひまわりは四月一日の言葉を信じて、今度二人だけでシフォンケーキを食べることを約束。その場を後にします。
それと入れ替わりに登場するのが侑子さん。
ひまわりの不幸を招く性質を治すには、自分の幸せすべてと引き換えなければならないくらいの対価が必要だと言います。
四月一日のことを試したのでしょうか?
彼が、自分の幸せを犠牲にしてでもひまわりを救いたいと申し出るかどうか。
でも、四月一日はそのような願いは口にしませんでした。
その理由は、そのことをひまわりが知ったらひまわりが傷ついてしまうから。
第1話~第3話の出来事を通じて、四月一日も成長したということですね。
侑子さんは、ミズクミのときに猫娘から対価としてもらった卵を四月一日に渡します。
水を汲んだのは四月一日だから、この卵は四月一日のものだと言って。
この卵に願いをかけて眠ればそのとおりに育つと聞いた四月一日は、ひまわりが幸せになるよう願います。
その結果生まれてきたのは小さな黄色い鳥。
この鳥は、百目鬼のようにひまわりの影響を受けない存在。
この鳥がいれば、ひまわりのそばにいても大丈夫。
四月一日はこの鳥をひまわりにあげます。
名前は「たんぽぽ」。
四月一日が付けました。
ひまわりが付けた「ぴ」「ぱ」「ぽ」は却下(^^;
四月一日がいろんな経験をして変わってきたように、ひまわりも変わっていく。
この鳥は、ひまわりの「力」がなくなるまでのお守りがわりということなんでしょうね。
ひまわりが自分を信じて変わっていけるようになるための。
四月一日を救うための対価。
百目鬼の対価は、四月一日が流したのと同じだけの血を提供すること。
ひまわりの対価は、四月一日の傷痕を引き取ること。
二人はそのことを四月一日には秘密にします。
1期は単発のエピソードが多くて一貫したテーマがみえづらかったように思いますが(記憶があいまいなので断言できないけど)、2期は「人は誰かに支えられながら成長していく」というのが根底にあったのかな?
小羽ちゃんのエピソードも良かったし、単発で挿入された幽霊を成仏させるエピソードも楽しかったし、となかなか見ごたえのあるシリーズでした(まだ外伝が残ってるけど)。
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