天狐は見た! 湯煙り温泉殺人事件!! 忌まわしい「ヘビの穴」伝説に隠された衝撃の真実とは!?
ということで今回はサスペンス仕立てのギャグ回。
鈴ノ瀬商店街の抽選会で1等が当たり、再び温泉旅行に行くことになったクーと昇が遭遇する怪事件(?)の話でした。
こういうノリのおバカな話は大好きです(^^
宿に到着したクーと昇は、さっそく(クー視点では)怪しげな人物たちに出会います。
おせっかいな仲居に幸薄そうな美人女将、気の弱そうな番頭。
さらに、訳ありげな不倫カップル、ネタ切れで苦悶する作家、恐れ知らずの学生たち、と登場人物に不足なし!
二時間サスペンスにすっかり毒されたクーは大喜びです。
隙間風が吹き込む寂れた温泉宿に集まる客たち。
あと足りないのは、地元にまつわる忌まわしい伝説だけ。
ここで、部屋の外で聞き耳を立てていた仲居が颯爽と登場。
彼女によれば、宿の近くにヘビの卵のような白くて丸い石がたくさん落ちている洞窟があり、地元の人からは「ヘビの穴」と呼ばれて気味悪がられているとのこと。
仲居は、忌まわしいお八重伝説をクーと昇に語って聞かせます。
100年ほど前、この辺りには紡績工場があり、お八重という少女が働いていた。
社長の赤ん坊のお守り役だった彼女は、ヘビの穴にある石を拾ってきたらオハジキをあげると同僚から言われ、ヘビの穴に行きます。
生い茂る雑草を鎌でなぎ払いながら洞窟を目指すお八重。
ついに洞窟にたどり着いた彼女は、怖いのを我慢して洞窟に入ります。
ところが、白い石を拾おうとしたときに首筋に冷たい何か(一滴の水)が滴り落ちます。
動転した彼女は、持っていた鎌を振り回して一心不乱に洞窟から逃げ出します。
少し落ち着いたところで手に持っていた鎌に目をやると、そこにはベッタリと血糊が滴り、背中の赤ん坊の首がなくなっていました。
それ以来、お八重は洞窟に閉じこもり、近づく人を鎌で切り殺している・・・。
話を終えた仲居が部屋から出て行ったまさにその時、クーの期待に応えるように第一の事件が発生。
宿が停電になり、女性の悲鳴が響き渡ります。
悲鳴が聞こえた部屋に駆けつけたクーは、窓の外に女の人がいたという目撃証言を得ます。
でもここは二階。
女は宙に浮いていたことになる!
外に出て現場検証をするクーは、辺り一帯に漂うフルーティーな香りに気付きます。
検証を終えたクーが宿に戻ると、こんな時間に宿を去ろうとしているカップルを学生たちが引き止めている場面に遭遇。
部屋に置いてあったデジカメと財布が盗まれてしまった学生が、こんな時間に帰ろうとするカップルを疑っているようです。
そこに番頭が慌てた様子で飛び込んできます。
地滑りが起きて、宿が陸の孤島になってしまったと報告する番頭。
ついに、クーが望む完璧なシチュエーションが完成しました。
「つまり、ここからは誰も出られない
誰も来ることができないってことか
大丈夫だ。オレが必ず解決してやる
じっちゃんの名に賭けて!」
天狐”金田一”空幻、ここに参上(^^;
というところでAパート終了。
Bパート。
このままでは埒が明かないので、女将の提案で宿泊客たちは部屋に戻ります。
残ったクーは、女将と番頭に幽霊騒ぎの件について尋ねます。
顔を見合わせる女将と番頭。
番頭は重い口を開き、お八重の霊が彷徨っているという噂について話します。
ここで仲居が、「そんな噂あったんですか?」と言いながら現れます。
慌てた様子で、仲居にお茶を淹れてくるよう頼む女将。
それに対して仲居は、調理人が帰ってしまったので明日の朝食はどうするのかと相談します。
それを聞いて朝食を食べられないことに抗議する昇。
番頭は「何とかします」と平謝りした後、女将ともども退場します。
ここでクーは、フルーティーな香りが漂っていることに気付きます。
どこかで嗅いだことが・・・と不思議がるクー。
それはひとまず置いておき、クーはここで鋭い洞察力を発揮します。
あの噂好きな仲居が霊の噂を知らないのは不自然だと。
クーは、作家の部屋に聞き込みに向かいます。
色仕掛け(?)で聞き出せたことは、一週間泊り込んでいる作家が霊の噂について何も知らないという証言でした。
その後、クーと昇は温泉に入って一息つきます。
部屋に戻りくつろぐ二人。
ここでまた、クーが甘ったるいフルーティーな香りに気付きます。
この匂いの正体は、昇が温泉で使った備え付けのシャンプーの匂い。
クーは、さっき番頭からもこれと同じ匂いがしていたことを思い出します。
でも、シャンプーを詰め替えたのが番頭だったからだという昇の一言で、クーはあっさり納得。それ以上の考察は打ち切ります。
昇は歯を磨きに洗面所へ。
そこで、学生の財布を発見します。
財布の中には大量の白い石が。
そして再び女性の悲鳴。
今度はデジカメが戻ってきました。
ヘビの穴で撮影した写真はすべて消去されています。
お八重の祟りなのか!?
宿が騒然とする中、この事態を最も待ち望んでいたはずのクーはぐっすり就寝中(^^;
翌朝。
昇が目を覚ますと、隣で寝ているはずのクーがいません。
クーを探して部屋を出た昇は、見知らぬ人物を追っているクーを目撃します。
クーは謎の人物を追って激しい波が打ち付ける断崖へ。
騒ぎを聞きつけてやってきた仲居の言葉で、その謎の人物が調理人であることが分かったところで事件は大詰め。
「全員を集めろ
すべての謎は解けた!」
全員が集まったところで、クーが謎解きを披露。
宿から帰ったはずの調理人がいるのは、地滑りなど起こっていないからだと見抜きます。
そして、番頭が漂わせていた匂いから、お八重の幽霊出現を演出したのが番頭であることを推理。
番頭は、すべては、不倫カップル(実は心霊ライター)に幽霊騒ぎのことを記事にしてもらい、落ち目の旅館を救うための行動だったことを認めます。
ところがまだ続きがありました。
二時間サスペンスの王道!
クーの推理はまだ続きます。
「真犯人は他にいる!―――お前だ!!」
クーが指さす先には女将の姿が。
観念した女将はすべて自分の計画だったことを認めます。
事件解決。
でも、学生たちは幽霊が存在しないことを知ってガッカリ。
心霊ライターは、記事にもならない事実を知ってガッカリ。
仲居は、自分に相談してくれればもっと盛り上げたのに、と不満たらたら。
クーは、誰からも感謝されることなく後味の悪い結末を迎えることになってしまいました(^^;
ところが作家だけは、何かに気付き驚きの表情を浮かべます。
ここでエンディングの「シアワセの言霊」。
この曲、ノリが良過ぎて、いまいち余韻を楽しめないなと思っていたのですが、今回ばかりはエンディングとしてまったく違和感がありませんでした。
まさかこのエピソードのために用意した曲なのでは?
最後にCパート。
作家の表情の意味が明かされますが、これは苦笑するしかありませんね(^^;
次回(嘘)予告。
嘘とはいいながらも、必ずヒントは隠されているようです。
次回は狼男、ではなくて狼人間が登場するようです。
狼の性別はきっとメスでしょうね。
ナレーションは(今回の本編に出ていないのに)美咲なので、舞台は昇の学校?
ということはもしかして宮部さんの正体が明らかになる話なのでしょうか?
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