今回は、オープニングが単なる監督の趣味じゃなくて壮大な伏線だった(?)ことが明らかに。
つぐみと白亜の恋愛バトルも始まりそうで、なかなか面白くなってきました。
切り株だけ残っていた神樹が完全に撤去され、力を補充できなくなってしまったナギ。
このままでは力が失われ、やがて自分の存在自体が消滅してしまう。
そこで思いついた秘策は、偶像=idol(アイドル)になって神薙町の人々の心をまとめるというもの。
朝食をとりながら仁にこの計画を打ち明けます。
この朝食がすごいです。
ナギはドレッシングをたっぷりかけた大盛りのご飯と味噌汁。
仁はソースをかけたご飯と味噌汁。
食費を節約しているのでしょうか?
それとも単に作るのが面倒なだけ?
ナギがいきなりアイドルになると言い出したのでちょっと戸惑い気味の仁は、美術部の活動中につい独り言を呟いてしまいます。
それを聞きつけた紫乃と貴子は、専門家の助言を仰ぎます。
名指しされた秋葉巡は自分はアイドルオタではないと否定しながらも、アイドル論を語りまくります。
そんな彼が今最もアイドルらしいアイドルだと思っているのは、ざんげちゃん。
前回ラストで突然現れて、ナギのことを姉さまと呼んだ少女です。
ざんげちゃんは、最近テレビで特集が組まれるほどの有名人。
シスターのコスプレをして100円でグチや懺悔を聞いている、おじさんやオタクに大人気の存在です。
彼女も神様なので、彼女に懺悔を聞いてもらうことで心理的に癒されるという効果があるのかもしれません。
放課後。
美術部の備品を買いに街に出た仁は、帰りが遅くなってしまったので近道をすることに。
そこでチンピラにからまれているざんげちゃんに遭遇します。
ざんげちゃんは仁のことを知っているのか、ちょっと驚いたような表情。
二人はチンピラの隙を突いてうまく逃げ、橋の下でしばらく語り合います。
仁は、ざんげちゃんがどうして他人の懺悔を聞いているのか尋ねます。
自分らしい自分になるという夢に近づくための手段だから。
みんなに認めてもらいたいから。
アイドルになってみんなの役に立ちたいから。
これがざんげちゃんの答え。
純粋な少女の切なる願い・・・そうとしか思えない穏やかな話し振りに、仁はまったく疑う様子がありません。
別れ際、仁が頬に怪我していることに気付いたざんげちゃんは、消毒したほうがいいと言って、仁の頬をペロリと一舐め。
「気に入りました、御厨仁くん。
またお会いしましょう」
の一言を残して去っていきます。
仁は、いきなり頬を舐められて完全にのぼせ上がってしまいます。
まだ告げていないはずの名前をざんげちゃんが口にしたことの意味を深く考えることもできません。
翌朝。
ナギ 「ゆうべは飢え死にするかと思うたぞ」
昨晩は何も食べていないということでしょうか?
仁が戻っていれば何らかの食事にありつけたはずですが。。。
もしかして仁は一晩中橋の上で呆けていたのかもしれません(^^;
その証拠に、今朝のナギのご飯は特盛り。
前日の倍はありそうです。
この特盛りご飯に細かく砕いたおいしん棒をかけるナギ。
相変わらずすごい食事です(^^;
そのときテレビにざんげちゃんが登場。
仁は、ナギの言葉で、ざんげちゃんがナギの妹だということを知ります。
ここでナギの回想。
前回ラストで二人が再会した後のやりとりが明かされます。
どうやらざんげちゃんはナギに代わって神薙町の神になろうとしているようです。
そのための手段が人々の懺悔を聞くこと。
最終的に神薙町のトップアイドルになって人心をまとめようとしています。
ナギが消滅してしまうと神薙町は他の神様のものになってしまうので、その前に自分が町の住民に崇拝される存在になろうとしています。
ナギはざんげちゃんと直接話そうと出かけます。
仁は、ざんげちゃんはただ自分探しをしているだけだと言ってけんか腰のナギを止めようとします。
ナギは、仁のあまりのお人よしっぷりに頭を抱えます。
「アホ過ぎじゃ。
どアホじゃ。
涙と笑いが同時に出てきたわ」
それでもざんげちゃんを擁護しようとする仁に向かってナギは言います。
「どうせ色香でたぶらかされたんじゃろ」
仁はそれを否定しようとしますが、昨夜のことがいろいろ思い浮かんできて言葉が尻すぼみになってしまいます。
ナギはその思考を読み取り「な、何とピンク色の回想シーンじゃ。エロ恐ろしい」
ざんげちゃんが自分の動きを邪魔しようとしているのは間違いないと考えるナギは、あることを確かめるためにざんげちゃんが宿る神樹がある場所に行きます。
この神樹は、遠い昔に川で隔てられた土地の人々が、参拝しやすいようにナギの分け御霊を宿らせるために植えたもの。
時がたち、それぞれが別の神として扱われるようになったようです。
ナギとざんげちゃんは、同じ土地神から発生した人形(ひとがた)でした。
ここで仁はあることに気付きます。
ナギは切り倒された神木を依代(よりしろ)にしているが、ざんげちゃんは何を依代にしているのか?
ナギは、ざんげちゃんの神木も切り倒されてしまい、それが依代にされていると考えていたようですが、神木には何の異状もありませんでした。
そうなると残る可能性は一つ。
ナギはとにかくざんげちゃんを見つけ出そうと先を急ぎます。
仁は再びざんげちゃんと仲直りしてほしいと頼みますが、ナギはとうとう怒り出し、もうついてくるなと言って一人で行ってしまいます。
「バカちん。うんこ。バカうんこーー」
ナギが最終的に行き着いたのは仁が通う学校。
つぐみから貰った制服を着て学校に忍び込みます。
探すまでもなく、ざんげちゃんは簡単に見つかりました。
ここでは白亜という名前で普通に学生生活を送っているようです。
人目が多いので誰もいない体育用具室に移動したナギとざんげちゃん。
ナギはざんげちゃんの依代について、自分の推理を語ります。
神という高エネルギー体を受容できるものは限られるので、消去法で考えると、生きた人間が依代になっているに違いないと。
この考えは当たっていて、ざんげちゃんは白亜というこの学校の生徒の体に入り込んでいるようです。
白亜という少女は仁のことが好き(?)で、仁を手に入れることを条件に依代になっているようです。
ざんげちゃんは力が衰えたナギを思うままにもてあそびます。
そこに現れる仁。
思いもかけない場面に遭遇し混乱してしまいます。
ざんげちゃんの本性を知ってしまいました。
その夜。
あまりにショックが大きくて夕食の買出しができなかった仁。
用意できたのは、ありあわせの食パン2枚とソースとおいしん棒。
仁はパンにソースをかけ、ナギはパンにおいしん棒を巻いて食べます。
そしてここでの会話もざんげちゃんのこと。
仁はあくまで仲直りすることを勧めます。
ナギは、仁が自分の味方をしないのは、ざんげちゃんの胸のほうが大きいからだろうと責めます。
仁はこれをあっさり認めて「まぁ、大きいほうが好きだけどな」
これを聞いたナギは、「それみたことか。エロ。エロガッパ。このおっぱい星人。帰れ、おっぱい星に」
そこにつぐみがやって来ます。
そして、あまりに貧相な食事に絶句。
冷蔵庫をチェックすると、中に入っているのはお菓子ばかり。
この頃口内炎がいっぱいできて痛いと言うナギを、ビタミン不足だと諭します。
言ってくれれば自分が作ってあげたのにという一言には自分の願望も含まれているのでしょう。
今後は料理を口実に、つぐみも仁の家に入り浸ることになるのかもしれません。
ここで呼び鈴が鳴ります。
仁がドアを開けると、そこにいたのはざんげちゃん。
助けてもらったお礼に、一緒に暮らして仁の世話をすると言い出します。
つぐみと白亜の恋の嵐が吹き荒れることになるのでしょうか?
これにアイドルの話がどう絡んでくるのか、今後の展開が楽しみです。
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ラベル:かんなぎ