今回はマルレ・オケが華麗に復活。
のだめの将来の目標もかいま見えました。
マルレ・オケの復活劇はあっさりしすぎていたように思いますが、引き伸ばしても千秋の葛藤とギャグの繰り返しになりそうなので、このくらいでよかったのかな? と好意的に解釈。
まぁ、あと1話分くらいあってもよかったかもしれませんが。
比較的重要と思われるサブキャラたちも、今後の動きをちょっとだけ見せてくれました。
Ruiは無事にコンセルヴァトワールに留学。
のだめをライバル視して、これからは少し距離を置いていくようです。
ターニャも人に頼ってパリに留まるのではなく、自分の実力で音楽を続けていこうと決心したようです。
さて、本編。
黒木くんはマルレ・オケのオーディションを受けるため、練習に余念がありません。
伴奏をするターニャはそろそろ終わりにしたそう。
ターニャはもう無理だとあきらめた黒木くんは
「やっぱり恵ちゃん伴奏してくれる?」
「やっぱり」ということは、最初はのだめに伴奏を頼んだということですね。
そこにターニャが割り込んできた。
黒木くんのこの言葉を聞いたターニャは慌てて
「や、やるわよ。
私がやるって言ったんだから、やればいいんでしょ」
黒木くんは訳が分からず目が点。
彼も「鈍い男」の一人なんでしょうか?
マルレ・オケ。
千秋が常任指揮者になった頃に団員が大量に脱退していましたが、それはシモンが言うところの「反対派」の人たちでした。
時期的に考えると、彼らはデプリーストが相談なしに千秋を指揮者にしたことに抗議してやめてしまったのかもしれません。
そのためマルレ・オケは存亡の危機に立たされたわけですが、幸運なことにそれがいいほうに作用しました。
これまでは、抜けていく団員が新しい団員を指名したり、エキストラの人が穴埋めで入ったりと、かなりいいかげん。
でも今回ついに、シモンの願いがかなってオーディション開催となったわけです。
オーディション――チェロ。
チェロは副首席を募集したはずなのに、オーディションを受けた人の実力は現首席を超えています。
副首席が首席よりもうまかったらどうするのかという声に応えてシモンが
「余計なことを考えず、実力だけをシビアに評価する。
そのためのオーディションだ」
現首席は首席の座を脅かされることに。
オーディション――バイオリン。
バイオリンを弾く男性は「袖無し」。
なぜノースリーブ?
Sオケのときもそうでしたが、バイオリン弾きには個性的な人が多いのでしょうか(^^;
バイオリンの副首席は
「うまければいいってもんじゃないですよ。
ああいう個性的なタイプはアンサンブルが分かってなかったりするし」
シモン 「わかってないならわからせればいい」
千秋 「ええ、問題ないです」
なぜか気が合っている二人(^^;
まぁ、これまで対立していたように見えたのも、お互いの実力を計りかねて(特にシモンは)自分の音楽に対する情熱が強く出すぎてしまった結果なので、マルレ・オケ再興という共通目標があれば意見が一致するのは当然です。
オーディション――オーボエ。
10人以上が書類審査をパス。
その中でも、黒木くんが一番うまいようです。
千秋 「また一段と磨きをかけて・・・」
吹き終わった黒木くんは「ありがとうございました」
なんだかかっこいい。
演奏だけではなく、渋さにも磨きがかかったようです。
黒木くんは、伴奏してくれたターニャにも「ありがとう」の言葉をかけます。
思わず目をそらすターニャの心は・・・語るまでもないですね(^^;
オーディション――ファゴット。
ポールがバソンで参加しました。
ファゴットに押されぎみのバソンを復活させようとがんばります。
演奏終了後、オーディションに受かったらファゴットに持ち替える気はあるのかと質問する現ファゴット首席に対して、ポールはきっぱりと答えます。
「ないです、ぜんぜん」
そしてシモンは
「いいじゃないかバソンでも。
そもそもなぜファゴットに替えたんだ。
うちはずっとバソンだったのに」
どうやらシモンもファゴットに替えたことに不満だったようです。
シモン 「ファゴットの中にバソンが一人いてもいいんじゃないか」
千秋 「できなくはないでしょうね」
またまた意見が一致する二人(^^;
そしてオーディションが終了。
オーディションには、演奏がうまくて、しかも若い人たちばかりが来ました。
うまかった人は全員合格したようです。
オケが若返ります。
でも旧団員は、新人に首席の座を奪われたり、安い給料で朝早くから練習に参加させられたりと不満を抱えている様子。
その後の練習では鬼の千秋が本領発揮。
納得がいくまで同じ箇所を何度も繰り返し練習する「粘着」ぶりに、団員はうんざりしています。
予定外の練習もしているようです。
オケに漂う険悪な空気。
千秋もそれを感じ取っているようで、部屋に帰って落ち込みます。
とはいえ、旧団員が不満を抱えながらも練習に参加し続けるのは、みんな音楽に対する思い入れが大きいからなんでしょうね。
家に帰ってからも遅くまで練習しているようです。
最近は(^^;
千秋もそれは分かっているようで、団員の演奏も上達してきている様子。
そしてついに、これまでの成果を試すときがやってきます。
ルー・マルレ・オーケストラ
第2390回 定期演奏会
観客はいつもよりも多目。
千秋が常任指揮者になって初めての公演だからのようです。
でも、ユンロンの考えでは、80%は団員の家族。
前回のゲネプロのようにひどい出来だったら定期会員をやめようと考えている人もいるようです。
「やるべきことはやった。
あとは、オレが見失わなければ。
歌うように
カンタービレ・・・か」
伝統の重みがいっぱいの空気を感じながら演奏開始。
今回の演奏はゲネプロのときとはまったく違いました。
観客は聴き入ります。
千秋 「この伝統と、築き上げられてきたものを正確に表現し
そして同時に、あいつみたいに、ただ歌うように」
これまでの千秋にはこの「ただ歌うように」という想いが欠けていたように思います。
この変化は間違いなくのだめのおかげですね。
演奏が終わると、会場がブラボーの声と拍手で満たされます。
団員たちは、これまで経験したことがなかった熱気に圧倒されます。
かつてのだめがコンクールに出て演奏することの楽しさを改めて実感したように、彼らも今後は少し変わっていきそうです。
でもこれで満足しないのがシモン。
「おい、いい気になるなよ、これくらいで。
すぐ次があるんだからな」
厳しい顔つきで千秋に喝を入れます。
でもすぐに表情を変えて、千秋に笑みを見せるシモン。
千秋も微笑み「わかってます」
のだめの将来。
千秋が落ち込んでアパルトマンに戻ったとき、彼は気分転換にのだめを誘ってセーヌ川河畔を歩きました。
のだめは千秋のことを心配して声をかけます。
「真一くん、リハーサル大変なんですか?」
このときは「先輩」ではなく「真一くん」。
心から千秋のことを心配している様子。
千秋は自分の決意を口にします。
「オレなんかまだまだ小さいことくらいわかってる。
でもだからこそ、一つ一つ、今は自分のオケの調和を探していくしかないんだ」
これでとりあえず吹っ切れたのか、今度は千秋からのだめへの言葉。
千秋は最近ののだめの頑張りを褒めます。
のだめ 「いつか先輩のオケとコンチェルトやるために、のだめは頑張ってるんです」
千秋 「本当にそれだけか?
毎日頑張ってずっと練習してるのは、ただオレとコンチェルトやるためだけじゃないんだろ」
のだめ 「今のだめが見てる星は、きっと先輩が見てるのと同じ星ですよね」
これまでははっきりしていませんでしたが、どうやらのだめにも大きな目標があるようです。
いずれプロのピアニストとして活動していくつもりのようです。
ふたりの主人公の目標がはっきり示されたところで2期終了。
そして、2009年秋に続編の放送が決定\(^o^)/
今期唯一の懸念材料だった演奏場面のCGは、前期に比べてちょっとだけ進歩しましたが、まだまだって感じだったので、次期ではもう少し頑張ってくれると嬉しいかも。
ともあれ、1期、2期とペースダウンすることなく、逆にさらに面白くなったので、当然次も期待してしまいます。
二人が世界に羽ばたいて終わり・・・となるのでしょうか?
来年秋が待ち遠しいです。
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