2009年03月04日

今週の一本(2009/3/1~3/7)―『宇宙をかける少女』第9話

今回はなんだかよく分からない話でした。
公式サイトのSTORYを見ると秋葉の夢だったようです。
でも、「うん、きっと夢ね」と歯切れが悪かったり、「この夢、なんだったのかしら」といかにも意味ありげ。
きっと壮大な伏線エピソードだったに違いありません(たぶん)(^^;

ヒントはラストカットの破壊された都市でしょうか?
あれは人類がスペースコロニーに移住する前の地球の惨状なのかも。
秋葉はその頃の地球を夢に見たのかもしれません。

あるいは、今回の話は秋葉が無意識のうちに見たパラレルワールドの光景だったのかも。
「宇宙をかける少女」の能力の一端が示されたのでしょうか?

それともこの「夢」のほうが現実でコロニーの生活のほうが夢とか・・・可能性はいくらでもありそうです。

今後のエピソードで謎が明かされていくのでしょう(たぶん)(^^;


そんな謎に満ちた今回のエピソードは、秋葉が仮面のピッチャーとなって道場破りをする場面から始まります。
標的となったチームはダリバール・シャークス。
最後のバッターとしてバッターボックスに立つのはミンタオです。
秋葉は魔QT(現実世界のEX-QTのことのようです)を使ってミンタオをあっさり倒し、球団の権利書を要求。
監督のエミリオはルール違反だと抗議しますが、NLPB(日本女子プロ野球機構)の副理事長・真宮寺時雨が現れ、その抗議を一蹴します。
時雨は古い野球をなくして、QT使いによる新しいリーグを作ろうとしています。
そのために秋葉を利用しているようです。
シャークスが破れ、残る球団はカークウッド・パイレーツだけとなりました。

その頃、いつきは郵便局で働いていました。
彼女もかつては野球選手。
パイレーツの四番バッターだったようです。
でも、QTを使えるために球界から追放されてしまいました。
職場からの帰り道、いつきは河原でキャッチボールする少女たち(エリカとリリー)を目にします。
遠い目でボールを眺めるいつき。
エリカとリリーは、道場破りが再び現れたことについて話しています。
やがて話題はQTのことになり、QTとは「イメージで現実に干渉する力」だということが語られます。

アニメ本編でQTについて説明されたのは初めてではないでしょうか?
なぜこの回で・・・(^^;


その後、いつきが向かった先は孤児院でした。
いつきは(この世界では)この孤児院で育ったようです。
子供たちは嬉しそうにいつきを迎えます。
やがて夜も深まり子供たちが寝静まった頃、いつきはシスターのニーナに仕事で稼いだお金を渡します。
経営難の孤児院の役に立ちたいから。

この孤児院には孤児として桜がいました。
これもちょっと不思議です。
秋葉は桜のことを妹と思いたくないのでしょうか?
あるいは、桜は血の繋がった妹ではないのかも。


場面は変わり、NLPBの建物。
時雨が、父であり理事長でもある人物と面会しています。
理事長は時雨が道場破りを主導していることを知っていました。
時雨は、QT使いを球界から追放した父親に反抗し、野球をもっとダイナミックかつエキサイティングに変えようとしています。
時雨 「古い野球は死に、新たにQTリーグが生まれるんだ」
理事長 「お前はいたずらに野球の鬼を増やしているだけだ」
時雨 「野球の鬼。いるなら見てみたいもんだ。あんたはそこで時代が変わるのを黙って見てな」
そういい残して、時雨は理事長の部屋から出て行きます。

理事長は現実世界のネルヴァルが反映された人物ということになりそうですが、その息子が時雨というのは何か意味があるのでしょうか?
もしかすると時雨は、風音が前回話していた、ネルヴァルが人類社会に潜伏させたネルヴァリストの子孫なのかもしれません。


再びいつき。
彼女は夜は飲食店のバイトをしています。
空き瓶を出しているとき、いつきは自由を満喫する若者たちを目にします。
ナンパする少年の一人はフリオでした(^^;
いつきが空を見上げると、そこには月が。
いつきは思わずこの月に球場の空に舞うボールのイメージを重ねてしまいます。

このシーンの月は地上から見たものなので、コロニー育ちの秋葉が見た夢としてはちょっと違和感があります。


いつきが野球をしていた頃の思い出に浸っているところに、馬場つつじが登場。
仮面のピッチャーを倒せば球界に復帰させると、いつきに言い寄ります。
そうなれば孤児院も救えるかもしれないと駄目押し。
仮面のピッチャーは明日パイレーツスタジアムに現れるという言葉を残して去っていきます。

この後のシーンでわかるように、彼女は普段は時雨と行動を共にしています。
ところが実際は理事長の意を汲んで仮面のピッチャーを倒すために動いているようです。
これは、馬場つつじが現実世界で生徒会を裏切ることになるという暗示でしょうか?


翌日。
秋葉はパイレーツに道場破りを仕掛けます。
パイレーツは秋葉の前に壊滅寸前。
最後に2軍のネネコが残りましたが、かなうはずがありません。
時雨の野望実現はもう目前です。
そこにいつきが飛び込んできます。
驚く時雨。
彼は、横にいる馬場つつじを見て事情を察します。
彼女が裏で理事長と組んでいたことを。

そしていよいよ秋葉といつきの対決。
秋葉 「私は復讐する。私からすべてを奪い去った野球界に」
それに対するいつきは、QTを使わずに打とうとしたために負傷してしまいます。
一方の秋葉も魔QTの使い過ぎで痛めた右肩が疼きだしたため一時撤退。
決着は後日に持ち越しとなります。

対決後、横になるいつきに馬場つつじは尋ねます。
なぜQTを使わなかったのかと。
いつきは、使ってしまうと仮面のピッチャーと同じになってしまうからだと答えます。
QTを復讐のために使ってしまいそうで怖かったと。

いつきは使えないと判断した馬場つつじは、もう会うことはないと言ってその場を去ろうとします。
いつきは、孤児院の子供たちを救うチャンスがなくなってしまうことを恐れたのか、もう一度チャンスをくれるよう頼みます。
それを聞いた馬場つつじは、いつきに1枚の地図を渡します。
「そこに野球の鬼がいるそうです。あの球を打つ術が見つかるかもしれませんね」
そういい残して立ち去る馬場つつじの顔にはうっすらと笑みが浮かんでいました。
何か裏の目的があるようです。

場面変わって獅子堂家。
そこにいるのは秋葉とナミと妹子。
かつて大勢いた侍女は妹子だけになり、風音と高嶺は謎の死をとげていました。
NLPBからすべてのQT使いが追放されたとき、秋葉は何もかも失ってしまったようです。
ナミは病気を患っています。
でも今の獅子堂家には、ナミに満足な治療を受けさせるお金がありません。
とりあえず豪邸を売ってみてはどうか・・・というのは禁句なのでしょう(^^;
秋葉はナミを苦しみから解放しようと、ナミの首に手を伸ばします。
そのときナミが一言。
「ゴメンね、お姉ちゃん。私の病気が治らないばっかりに、無理ばかりさせて」
これを聞いた秋葉は手を止めます。

このシーンも、長女と次女がすでに亡くなっていたり、秋葉がナミを手にかけようとしたり、ものすごく意味ありげ。
妹子がメイド姿で登場しますが、なぜかナビ人姿のイモちゃんは登場しません。
ナビ人は単なるロボットではなく、かといって人工知能が搭載されているわけでもなさそうなので、これが本来のイモちゃんの姿なのかもしれません。
現実世界のイモちゃんにはこの女性の記憶が移植されているのかも。
イモちゃんが乗るメイド姿のドロイドは、過去の姿を模したものなのでしょうか?


またまた場面は変わり、今度は山の上。
いつきが地図に示された場所にやってきました。
そこにあったのは「礼央破流堂」。
その中から野球の鬼(レオパルド)の声が。
いつきは、魔QTの球を打つ方法を探しに来たのだと言います。
レオパルドはいつきを相手にせず、QTで岩を飛ばしてきます。
それをすべて打ち返すいつき。
打ち返された岩は砕けていきます。
「貴様も力の使い手か。面白い。ならばボクの金棒を握ってみろ」
いわれるままにレオパルドの金棒を握ろうとするいつき。
ところが、金棒に触れたとたんいつきは吹き飛ばされてしまいます。

このときいつきは一瞬、鬼のイメージを見ます。
これがちょっとだけウルに似ているように思えたのは気のせいでしょうか?
そういえば秋葉が魔QTを使って投げる球もウルに似ているようです(特に目の形が)。
いつきにとってウルっていったい?


「貴様の中に住む鬼だ。力という名のな。その鬼を喰らい自らが鬼にならねば魔QTは打てん。貴様に人を捨てる覚悟があるか」
「望むところです」
「いいだろう。修行をさせてやる。ただし条件が一つ。お前が力を得たとき、ボクの望みを叶えてもらう。いいな」
「いいでしょう」
「契約成立だ」

現実世界でQTを使うには、体内にQTに関わる因子を持っている必要があります。
鬼(EX-QT能力者)になるための修行とは、この因子を1つ上のレベルに活性化させることなのでしょうか?


その頃、秋葉は主治医であるエルの治療を受けていました。
エルは、もう野球はやめるよう秋葉に忠告しますが、秋葉は聞こうとしません。
説得するのは無理だと思ったエルは「あと3球。それがあなたの限界よ」

治療を終えた秋葉は、雨が降る中、ほのかと共に最後の対決の場へ向かいます。
「3球・・・か。これがQTの力を魔QTにまで高めた代償」
「悔いはないわ。私はそのためにあんたと、鬼と契約したんだから。復讐が終わったら契約どおり、私の命をあげる」
「わかっているならそれでいい」

一方、いつきの方の準備も整っていました。
最後の修行では、飛んでくる岩を砕くことなく綺麗に打ち返しています。
すべての修行をやり遂げたいつきは、再びレオパルドの金棒を握ります。
(このときレオパルドの悶えるような声が聞こえたような(^^;)
いつきは金棒を引き抜きQTを発動させます。
そのまま金棒を振ると山が吹き飛ぶほどの威力です。

本編では語られていませんでしたが、QTが発動すると目の下に隈が現れるようです。
隠された(基本的な)事実がどんどん明かされていきます。
なぜこの回で・・・と思うのは野暮な疑問なのでしょう(^^;

「印を得たようだな。では約束どおり、望みを一つ叶えてもらおう。ボクの望み、それは、お前のように強くなった人間を喰らうことだ!」
「それはできません」
「何!?」
「私はもはや人間ではなく、野球の鬼ですから」
「うまいことを言ったつもりか!?」

いつきとレオパルドが一触即発の状態に。
ここで理事長が登場。
横には馬場つつじが付き従っています。
そして明かされる真実。
レオパルドを礼央破流堂に封じたのは理事長だったようです。
理事長は言葉を続けます。
「貴様はワシの野球を壊す悪しき物だ。永遠にそこに閉じこもっているがいい」
激昂するレオパルドに向かって理事長は大量の芋を突き出します。
イモちゃん芋に怯えたレオパルドはそのままお堂の中へ退散。
「まぁいい、ここからでも世界はよく見える。憶えておけ、鬼を利用するものはいつか鬼に滅ぼされるとな」

パイレーツスタジアム。
秋葉は魔QTを使わずにネネコを三振にとります。
時雨 「これですべての球団はオレのものだ」

そのとき、鬼と化したいつきが現れ、再び秋葉に勝負を挑みます。
いよいよ最終対決・・・と思ったところで秋葉の右肩が痛みを増し、秋葉は崩れ落ちてしまいます。
すると観客席からナミの声が。
「お姉ちゃん、がんばれ」
ナミに元気付けられた秋葉は立ち上がり、仮面を取ります。
「獅子堂秋葉としての、飛び切りの勝負を見せてあげるわ」
でも、渾身の魔QTを使って投げた球はいつきに打たれてしまいます。
このとき打球音のほかに銃声のような音が。
バッターボックスが映し出されたとき、いつきは倒れていました。
そこに理事長と馬場つつじがやってきます。
「QT使いなど互いに潰しあってくれればそれでいいのだ。もとよりお前達QT使いを球界に戻すつもりなどない。古きよきベースボールを滅ぼす鬼どもめ」

いつきは悔しい思いを抱きながら力尽きて絶命。

「獅子堂秋葉。お前も姉達のように地獄へ送ってやろう」
「じゃあ、やっぱりあんたたちが・・・」

謎の死を遂げた秋葉の姉達は理事長(ネルヴァル)に抹殺されていました。
このやりとりを観客席で見ていた時雨は、事実の重さに耐え切れず腰を抜かしてしまいます。
「ああ、鬼だ。親父。あいつこそ野球の鬼だ」

秋葉はいつきがかぶっていた帽子を拾い上げ、自分の頭に。
真実を知った秋葉は魔QTを全開で発動。
「私が終わらせる!こんな世の中ーー!!」

光が溢れ出し、理事長と馬場つつじは力に圧倒されます。
光が消えたとき、雨が降る球場に残ったのはボールとバットだけ。
球場の周囲は廃墟と化していました。


今回のエピソードでは「野球」と「鬼」が重要な位置づけで出てきます。
当然これも何かの暗喩だと思いますが、「野球」を世界、「鬼」をEX-QTまたはEX-QT能力者と置き換えて見てみると面白いかもしれません。

次回からは通常の内容に戻るようです。
はたして、今回のエピソードに隠された意味は何なのか・・・。
何も意味がなかったとしたら驚きですね(^^;

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2009年02月21日

今週の一本(2009/2/15~2/21)―『宇宙をかける少女』第7話

今回はコロニー同士の戦闘(格闘?)とその展開に驚かされました。
ネルヴァルがあっさり退場してしまうのかと思いきや、それを助けに第3のコロニーが出現。
レオパルドとネルヴァルの関係も単なる敵同士ではありませんでした。
獅子堂評議会も本格的に動き出して、事態はさらに複雑さを増しています。


冒頭、浮上するネルヴァルに驚く秋葉たちを尻目に、アレイダが高嶺をネルヴァルに連れ去ってしまいます。
このシーンでのレオパルドとネルヴァルの会話から、レオパルドが過去にネルヴァルを裏切ったことがわかりました。
レオパルドが人類側に寝返ったということでしょうか?

第1話で描写されたレオパルド内のエレベータの扉には獅子堂財団の紋章が書かれていたので、レオパルドを作ったのは獅子堂財団だと思うのですが、もしかするとネルヴァルももともとは獅子堂財団が生み出したのかもしれません。
レオパルドは先代のクイーン(神楽?)と意気投合してネルヴァルを裏切ることになったのかも。

この裏切りのせいでネルヴァルコロニーは破壊されてしまったようです。
生き残ったネルヴァル頭脳体が桜の手伝いで修復され、「醜いボディー」に生まれ変わりました。

レオパルドは戦闘機を出してネルヴァルを攻撃します。
ところがネルヴァルにはあまり効果がないようで、逆にレオパルドはネルヴァルに取り付かれてしまいます。
ここでネルヴァルが繰り出した攻撃は「コロニー落し」。
バックドロップで月面にレオパルドを叩きつけます(^^;
さらにレオパルドに巻きついて、レオパルドを凍らせてしまいます。

レオパルド 「また凍らされてしまう」

「また」というのが意味深。
レオパルドは今回カークウッド近辺に出現するまで凍結されていたのでしょうか?

一方、秋葉は高嶺を助けるためにネルヴァルに向かいます。
いつきとほのかも後を追いますが、いつきの機体はレオパルドに接近しすぎて凍ってしまいます。
このとき、いつきの体になぜか電気が走ります。
秋葉とほのかは、落下していくいつきの機体を止めようとしますが、彼女達の機体も凍結してしまい、3人はネルヴァルの中に落下。

それを見ていた桜。
「ふんわりでカチーンがこぉーんなんだ。ぴかぴかぷびゅー?」
相変わらず意味不明ですが、今回は親切にも字幕が表示されました(^^;
『ネルヴァルは、局所宇宙の多世界解釈に基づく
水素と酸素分子の偏在に対する
シェーンブルク補正により、
氷の時間的安定同位体の存在確立を確定。
これは同時にベドノルツ効果による
位相の転移現象を引き起こし、
その結果として時間的安定同位体は理論上、
無限大の強度を持つんだぁ。』

とりあえず「存在確立」は「存在確率」の間違いということで、DVDでは修正してもらいたいです(^^;

妄想を膨らませてこれを解釈してみると、次のような感じでしょうか?
『ネルヴァルは、パラレルワールドに
偏在する水素と酸素の中から
特定の状態の分子だけを特定して、
氷の結晶を構成するような分子だけをこの空間に持ち込んでいる。
これは同時に量子ホール効果による
超伝導化と金属化を引き起こし、
その結果として生成された氷は理論上、
無限大の強度を持つんだぁ。』


その頃、風音は獅子堂の長老たちに面会に行っていました。
長老? 「ついに現れたか。あの呪わしい過去が」
長老? 「ネルヴァルか」
長老? 「闘いの時はやってきた。獅子堂は再び立ち上がり、人類の敵を討つ。風音。おぬしに獅子堂家の全統帥権を委譲する」
長老? 「守姫を」
すると、2人の長老に挟まれて座っていた女性が抱える人形の中から守姫(ナビ人)が現れました。

このシーンでギシギシいう妙なSEが入るのが気になります。
単に人形が古かっただけなのかもしれませんが、もしかして、人形を抱えていた女性はドロイドなのでは?
守姫を送り出すときに両腕を広げても人形は固定されているように見えるので、女性の中にいた守姫が人形の中に移動したときの音なのかも。
そんなことをする理由はまったく不明ですが(^^;

守姫は風音のところまで飛んでいきます。
風音 「確かにお預かりしました。コントロールミッション開始します」

場面は変わり、獅子堂家。
エルと男性(名前不明)と女性(名前不明)が風音の帰りを待っていました。
風音 「みなさん、長老たちのお許しが出ました」
男性 「それが神楽さまの?」
エル 「具体的に作戦の立案に入りましょう」

守姫は神楽という人物と関係があるようです。
神楽というのは、秋葉の夢(?)の中のジャズ喫茶に現れる女性だと思います。
第5話で「史上最強の当主はこの私」と自画自賛していたところからすると、風音の前に獅子堂家の当主だった人なのかもしれません。


一方、ネルヴァルの中に墜落した秋葉たち。
気絶しているいつきを起こそうとしている秋葉の腰に黄金銃が光ります。
ネルヴァルがそれに気付きました。

「レオパルドの黄金銃か。ではお前が、宇宙をかける少女」

ネルヴァルも「宇宙をかける少女」という言葉を口にしました。
秋葉にはかなり特殊な能力があるようです。
桜がパラレルワールドの存在を肯定するようなことを言っていたので、パラレルワールド間を自由に行き来するような能力なのかもしれません。

ネルヴァルの出現にほのかが怒りをあらわにしました。
ほのかに気付いたネルヴァルは
「ほぅ、イグジステンズの生き残りだな。いまだ健在とは」

またまた謎の言葉です。
ほのかはイグジステンズの生き残り。
QTの検体か何かのことでしょうか?
あるいは、これにもパラレルワールドが関係してくるとか?
ほのかは自分の世界に戻るために「宇宙をかける少女」が必要なのかも。
とりあえず、ほのかの仲間は滅んでしまったようで、その滅びにネルヴァルが関係していたのは間違いなさそうです。

ほのかは我を忘れてネルヴァルに突進します。
そこにタキオンソードを持ったアレイダが割り込んで、ほのかを弾き飛ばします。
アレイダは、秋葉といつきにも襲い掛かります。
そこに高嶺が乱入。
秋葉にレオパルドに戻るよう指示します。
「ネルヴァルを倒すことができるのは、レオパルドのソウルシャウツだけよ」
レオパルドのソウルシャウツのことまで知っています。

秋葉たちはレオパルドに向かい、高嶺とアレイダはネルヴァルの外壁を破り外へ。
高嶺は自分のQTアームズを呼びます。
「復讐を待ちて数えし月暦(つきごよみ)。来たる逢瀬(おうせ)に泣きし刃(やいば)よ」

これまた意味深なセリフ。
この状況でこのセリフということは、復讐の相手はアレイダでしょうね。
辛いけれども倒さなければならないということですね。
誰のための復讐なのかが気になるところですが、その前に、「逢瀬」というからには、アレイダは高嶺の恋人だったということでしょうか?
アレイダの装甲服の中身は男?


秋葉、いつき、ほのかはレオパルドに辿り着きましたが、レオパルドはまだネルヴァルに巻きつかれています。
秋葉 「レオパルド。そいつを引き離して」
レオパルド 「無理だ・・・日陰にいすぎて、エネルギーが・・・」
これまで日光を避けていた理由はよくわかりませんが、そのせいで肝心なときにエネルギー切れ。
間抜けな人工知能です(^^;

とりあえずほのかといつきはネルヴァル攻撃に向かいます。
そして秋葉はレオパルド内部へ。
秋葉 「とっとと撃って終わらせるわよ!」
レオパルド 「こ、こら・・・このままボクのキャノンが撃てると思うんじゃないぞ。ゴールデンオーブが、その、縮こまって、なんかとても、眠くなって・・・」
そのとき冷気が押し寄せ、秋葉とイモちゃんは凍ってしまいます(^^;

そしてまた夢(?)の中。
いつものジャズ喫茶。
いつもの女性(神楽?)が秋葉を揺り起こします。
秋葉 「あと5分だけ」
神楽 「だめ。あなたはまだ早いの」
死にかけている秋葉があの世に行くのを引き止めているような感じ。
さらに神楽は「ほら、来るわよ」と言って未来予知。
この言葉のすぐ後で、桜のインスピレーションが宇宙をかけ巡ります。
桜 「あめ、あめ、あめー。あめーじーーんぐ!」
この思考がなぜか高嶺とほのかに伝わりました。
そして、コロニーにいる風音は電話でこれを聞きます。
風音 「まりまりをやじやじしてまんまろに。太陽エネルギーを集めればいいのね」
電話の相手が誰なのかは不明。

防衛行動開始。
守姫がスロットに飛び込み「システムオールレディ」
風音 「アブソリュートブレイクスルーコントロールをもって、カークウッドを日照管理局へ介入。発動!」
守姫 「アイハブコントロール」

カークウッドに電力を供給するためのソーラーパネルの向きをレオパルドの方向に変え、太陽光を照射。
氷が溶けていきます。
温度が上がれば超伝導状態は消失して金属化も解除され、残るのはただの氷。氷は太陽熱で簡単に解けてしまいます。

太陽光でレオパルドのエネルギーも補充されました。
「復活だ! 日の光を制したボクは、いまや無敵だー!」
レオパルドはネルヴァルを引き剥がします。

ネルヴァルは反物質砲を撃たれる前にレオパルドを破壊しようと、巨大な氷の塊を生成して投げつけます。
そこに高嶺が現れ、QTアームズで氷塊を真っ二つ。
秋葉が黄金銃の引き金を引いて、反物質砲がネルヴァルを直撃します。
直前にアレイダが飛び込んできましたが、大爆発に巻き込まれてしまいます。
ネルヴァルはラスボス的位置づけだと思っていたので、これには驚きました。

レオパルドは「過去の因縁」を乗り越え最強の存在になったと大喜び。
そこにどこからともなく女性の声。
「相変わらず短絡的なのね、レオパルド」
空間を切り裂き現れる巨大構造物。
「お久しぶりねぇ、レオパルド」
「その声は・・・貴様、クサンチッペか!?」
またまた新たな「しゃべるコロニー」が出現しました。
ネルヴァル様を迎えに来たと言っています。

レオパルドは、ネルヴァルはたったいま撃破した・・・と言いかけますが、ネルヴァルは無事でした。
ネルヴァル頭脳体はアレイダのQTのおかげで助かったようです。
ネルヴァル 「まだソウルシャウツの威力は完全ではないようだな」
驚くレオパルド。
ネルヴァル 「いずれまた会えよう。息子よ」
ネルヴァルはアレイダとともにクサンチッペの中に消えていきます。
ワープして消えてしまうクサンチッペ。

なんと、レオパルドはネルヴァルの息子だったようです。
コロニーの血縁関係なんて、予想どころか妄想すらできませんでした(^^;
まぁ、実際に「生んだ」わけではないでしょうから、同じテクノロジーを使って作られた2代目とかいうことになるのでしょうけど。

再び場面が変わり、レオパルド内。
秋葉以下いつものメンバーと桜が勢揃い。
桜は秋葉にゴールデンオーブウォーマーを手渡します。
これでレオパルドが凍らされてもゴールデンオーブが縮こまらなくなるので、レオパルドキャノンを撃てるようになりました(^^;
そこに高嶺が現れます。
秋葉は今回の件について説明を求めますが、まずはカークウッドへ帰還することに。

カークウッド近辺の宙域に到達し、路面電車の中でくつろぐ一同の前に、今度は風音とエルが姿を見せます。
獅子堂家とスール家のトップまで現れ、いつきは厳しい表情。
イモちゃんは高嶺のそばに浮かぶナビ人を見て呆然とします。

事情がまったく分からない秋葉に対して、最初に説明を開始したのはエル。
エル 「あれが私たちの敵。そして人類の敵よ」
風音 「ネルヴァルを倒すために巨大な権力を与えられた超法規権力機関。それが私たち獅子堂評議会。そして、あなたはレオパルドとともにネルヴァルと戦う運命なの」
秋葉 「はい? あー? はい? はいぃぃぃぃぃ!?」

ここでエンディング。
毎回エンディングへの入りが素晴らしいですね。
謎が謎を呼び、いい感じで面白さが維持されています。
全体的にテンポもいいので本当に楽しめる一本です。

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2009年02月11日

今週の一本(2009/2/8~2/14)―『宇宙をかける少女』第6話

今回と前回で、これまで不明だった点がいろいろ明らかになりました。

まずはネルヴァル。
ネルヴァルというのはレオパルドと同じブレインコロニーの頭脳体で、レオパルドとは敵対関係にあるようです。
セントアルテミス更生センターに隠れて、コロニーの修復を行なっていました。
その修復を手伝っていたのが、おやつで釣られた獅子堂桜。
新しいコロニーの構造モデルを考案するような天才少女。
ネルヴァルはとんでもなく高性能なコロニーに生まれ変わるのかもしれません。

ネルヴァリスト。
ネルヴァルに仕える集団で、例の箱人間たちがその構成員。
セントアルテミス更生センターで赤いダンボールを量産していました。
もしかするとこのダンボールで洗脳されて操られているのかもしれません。

アレイダ。
彼女が現れると大量失踪事件が起こるらしいので、誘拐された人がネルヴァリストにされていると考えて間違いなさそうです。
殺人、破壊活動、誘拐など、さまざまな罪を重ねている特S級賞金首。
アンドロイドではなくて、装甲服を着た人間のようです。
彼女もex-QT。
まだ一言も口をきいたことがありませんが、話すと正体がバレてしまうからでしょうか?
ところで、ex-QTの正式なつづりと意味が公式サイトに載っていました。
――――――――――――――
EX-QT(エクスキューティー=エクストラキューティー)
秋葉やいつきの有するQT能力(レベルスリー=フラットレベル)の上に位置する能力。
――――――――――――――
だそうです。
「EX」はExtraの略だったんですね。
QTにはレベルがあるようです。
フラットレベルはレベルスリーとなっているので、EX-QTの上のレベルも存在するのかもしれません。
もしかしたら、Super EXtra QTのような呼称なのかも。
略すると危ない言葉になりそうなのであえて略しませんが(^^;

獅子堂家とスール家。
秋葉たちがレオパルドのパーツを集めているのは承知のうえで、自由に泳がせているようです。
さらに、両家はネルヴァルの復活を察知して、態勢を整え始めている様子。
ネルヴァルを敵視しています。
高嶺がネルヴァリストに拉致されたと考えた風音たちは、タイミング良く(悪く?)セントアルテミス更生センターに現れた秋葉たちの動きに便乗することにします。


さて、本編。
レオパルドのパーツ(ゴールデンオーブウォーマー)を求めてセントアルテミス更生センターにやってきた秋葉たち。
手伝えばレオパルドに会わせてもらえるということで、停職中のいつきもミッションに参加します。

ほのかが施設の内部構造を知らないようなので、ウルがメインフレームに侵入して構造図を手に入れることになります。
その構造図から、レオパルドのパーツが最下層の機密扱いの区画にあるらしいことがわかりました。
セキュリティが厳しいのでウルがセキュリティを解除しますが、誤って施設の全セキュリティを解除してしまいます。
その結果、解放された囚人たちが暴動を起こしてしまいます。

その頃、いつきたちを見失って途方にくれていたブーとミンは、特命を受けて月に向かっていました。
セントアルテミス更生センターで発生した暴動を確認しに来ます。

さらに、理事長であり姉でもあるエルから頼まれて、エミリオも月へ。
「お願い、エミリオ君」と風音が言っていたとエルから聞かされ、簡単に動かされてしまいました。
これまでの印象とは違って、なんだかものすごく扱いやすい男のようです(^^;

さらにさらに、暇をもてあましたレオパルドも月に来ることに。

セントアルテミス更生センター。
秋葉たちは暴動の混乱に乗じて最下層に向かいます。
でも、秋葉とイモちゃんは途中ではぐれてしまいました。

一足先に最下層に到着したいつき、ほのか、ウルを待ち受けていたのは、オープニングに登場していた謎のASIMO型ロボット。

「こんにちは。こんにちは。友達になりましょう」
ぎこちなく動く姿はASIMOそのもの(^^;
名前はミスタークロオビというようです。

「なして?」
ほのかは、あまりに場違いなロボットの出現にあっけにとられてしまいます。

いつきも呆れて、ミスタークロオビを無視して先に進もうとしますが、そのとき、ミスタークロオビの防御プログラムが作動。
とんでもなく高速で滑らかな動きで侵入者を攻撃し始めます。
いつきは、ミスタークロオビのパンチで飛ばされてしまいます。

ウル 「気をつけろ。ヤツはできるぞ」

ミスタークロオビはいつきたちを誘うように挑発的な動きをしますが、発する言葉は相変わらず「友達になりましょう」。

ウルは一気に片をつけようと大量のミサイルを発射します。
ウル 「花火になりな、Oldie!」

ところがミスタークロオビは華麗な動きですべてのミサイルを弾き飛ばしてしまいます(^^;

ウル 「柔よく剛を制す。なんてヤツだ」

ほのかがQTでミスタークロオビの動きを止めようとしますが、ミスタークロオビにはQTも効きませんでした。
最新型のシールドを装備しているようです。

いつきとウルの攻撃はまったく歯が立ちません。
ウル 「弾切れだ、Empty」

「友達になりましょう。友達になりましょう」

ほのかもQTで応戦しようとしますが、ここでふと思いついたようです。
攻撃をやめてミスタークロオビに向かって歩き出します。

「友達になりましょう。友達になりましょう」

ミスタークロオビと握手するほのか。

「ごっつぁんです」

ミスタークロオビの防御プログラムが解除されました(^^;

いつき 「あれは・・・」
ウル 「最初からこうしておけば済んだようだな」
いつき 「疲れがどっと押し寄せてきました」

ほのか 「お前達も友達になれ」

ほのかたちはミスタークロオビに案内されて先に進みます。
ほのかは、秋葉なら初めからこうしていたに違いないと思い一言。
「秋葉だったら、きっとこうする」

ドアを開けて機密区画に入った一同が目にしたのは、ぬいぐるみやモニターなどが無造作に置かれている子供部屋のような一室でした。

「お前達、友達?」

また新たなロボットが現れたのかと思い一瞬たじろぐいつきでしたが、声の主は一人の少女でした。
いつきたちはまだ面識がありませんが、この少女は獅子堂桜。
相変わらず意味不明の言葉を発しています。
ミスタークロオビを作ったのは彼女のようです。
ボロボロで捨ててあったロボットを再生したそうです。
もちろん最新のテクノロジーを組み込んで。

その頃、はぐれていた秋葉とイモちゃんが遅れて最下層に到着。
出迎えたのは今度もミスタークロオビ。
イモちゃんはその姿を見るなり大感激です。
「地球時代の第4世代自律歩行ロボットですよー!」
躊躇うことなく握手して友達になってしまいます。
秋葉は冷めたもので、興奮するイモちゃんを抱えて先を急ごうとします。
当然ながら、ミスタークロオビの防御プログラムが作動。
その後、機密区画に入ってきた秋葉はボロボロでした(^^;

それを見たほのかは一言。
「期待しすぎた」

秋葉に気付いた桜は大感激です。
桜は秋葉のことが大好きな様子。
秋葉のほうは特に何も感じていないようです。

どうしてこんな所にいるのか尋ねる秋葉に対する桜の答えは、変なおじさんに誘われてこの建物を修復しているというもの。
直せばお菓子食べ放題の言葉に釣られたようです。

そのとき、モニターを見ていたイモちゃんが騒ぎ出します。
モニターには監視カメラの映像が映っていて、そこには捕らわれている高嶺の姿が。
秋葉は高嶺を救うため部屋を飛び出していきます。
いつきたちもその後を追います。

そしてついにアレイダと対峙することに。
そこには箱人間の集団もいました。

かつて彼らを見たことがあると呟くいつき。
彼らは何者なのかという疑問にほのかが答えます。
「ネルヴァルのしもべたち。
やつらは人類の――人類の敵」

秋葉たちに気付いたアレイダはタキオンソードを出します。
ほのかがQTで対抗しますがまったく歯が立ちません。

そのときレオパルドが到着。
「寂しがっている頃だと思ったからな。わざわざ来てやったぞ」

そして、それを察知したネルヴァルも動き出します。
「闘争のときは来たれり。
んふふははははははははは。現れたかレオパルド。
再会を喜ぼうではないか――レオパルド」

ネルヴァルはセントアルテミス更生センターに偽装していたようです。
施設が浮上を開始します。

別のシーンでネルヴァルが拉致した高嶺を拷問にかけながら「やはり歴史は繰り返される。次はあの娘だ」と言って、スクリーンに映る桜を見ていました。
ネルヴァルと獅子堂家の間にはかなりの因縁があるようです。
レオパルドもネルヴァルとは敵対関係にあるようなので、かつて獅子堂家と一緒にネルヴァルと戦ったことがあるのかも。

一気に緊張感が高まったところで次回へ続く。
今回はミスタークロオビ関連のシーンでおもいっきり笑わせてもらいました。
次回もうまい具合に笑いを盛り込んでほしいところですが、シリアスが多めになるのかな。

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2009年01月28日

今週の一本(2009/1/25~1/31)―『宇宙をかける少女』第4話

第4話にしてようやく骨格となるストーリーらしきものが見えてきました。
レオパルドに不足しているパーツを揃えて完全なキングになってから、敵と戦うことになりそうです。
敵というのは、箱人間が所属する組織、またはネルヴァルということになりそう。
ネルヴァルは前回、レオパルドの反物質砲で消滅してしまいましたが、公式サイトのMAIN CASTには「ネルヴァル・・・銀河万丈」でクレジットされているので、ほかにも何体かいるのだと思います。
あるいは、ネルヴァルというのはあのロボットの名前ではなくて、背後にいる存在の名称なのかもしれません。

ということで、今回のエピソードもレオパルドのパーツ集め(泥棒)からスタート。
国際コロニー技術見本市にコンパニオンになって潜入した秋葉とほのかが、ピラミッド状の巨大な構造物を盗みました。
というか秋葉は単におとりとして使われただけであまり役に立っていなかったようですが。

場面変わって、ブーゲンビリアとミンタオ。
幹部達に呼び出された二人は、秋葉とレオパルドの間になんらかの関係がありそうなことを聞かされます
いつきがレオパルドに潜入したときに撮影した映像から、そこに秋葉がいたことが公安にばれてしまいました。
ブーゲンビリアとミンタオは、どうやら公安の忍者らしく、前回いつきの暗殺を許してしまった失態の汚名をそそぐため、今度は秋葉を内偵することになります。
この会話を盗聴するニーナ。
ニーナはこのことをすぐにウルと「天国の」いつきに知らせます。

その頃、スール学園は学園祭の真っ最中。
イモちゃんたちナビ人のクラスの出し物は乗り物カフェ。
風音に協力してもらい、クラシックな乗り物をたくさん揃えたようです。
それを見たウルは
「おいおいおい、ありゃ二式空挺じゃないのか? すっげぇなぁ」
ウルもナビ人。
乗り物には目がないようです。

一方、秋葉は理事長室に呼び出されます。
理事長室に行った秋葉が見せられたものは「大事なものを取り返す」と宣言する犯行予告ビデオでした。
秋葉の端末から学園のメインフレームに送信されてきたので、秋葉が呼ばれたようです。
理事長は、これは誰かのイタズラだろうと言ってくれて、エミリオがICPに通報しようとするのも止めてくれます。
秋葉の端末がハッキングされているのかもしれないと考えて念のために知らせてくれただけのようです。
ビデオに映っているのがレオパルドだということは、見る人が見ればバレバレ。
エミリオには当然ながらわからなかったようですが、理事長はどうだったのか・・・。
今回の後半で、学園にやってきた風音と理事長が会話する場面があります。
ここで風音が、秋葉を助けてくれたことを理事長に感謝しているので、もしかすると理事長は犯人がレオパルドだと知っていたのかもしれません。
秋葉を助けると同時に、レオパルドの存在が公になることも防いだのかも。

その後、秋葉はレオパルドへ。
レオパルドはICPにばれないように6号島の近くに居座っているようです。
幼稚な犯行予告を送ったレオパルドに怒り心頭な秋葉。
正体がばれたらどうするのかと怒ります。
レオパルドは、このままではメジャーになれないとおかしな危機感を抱いていました。
そんな考えに至った原因は、秋葉の端末でインターネットを検索したことにありました。
検索語は「レオパルド」
検索結果のトップは、スール学園の乗り物カフェに展示されている戦車「レオパルド」でした。

「地球時代のアナログ戦闘ユニットごときがもてはやされて、スーパーテクノロジーの塊であるボクは無視かー!」
「世間に対して名乗ったことすらないでしょ、あんた」
みもふたもない事実を冷ややかに言い放った秋葉は、レオパルドから端末を取り返します。
イモちゃんは、パソコンなど使わずにレオパルドが直接ネットに接続すればいいと言いますが、レオパルドは「自分の高貴な魂を保護するため、普段は閉回路となっているのだ」
それを聞いたイモちゃんは「引きこもりってわけですか」
レオパルドはネットに接続せずに単独で行動していたために、これまで存在が公になっていなかったのかもしれません。

それはさておき、レオパルドは、予告を出したので作戦をこなさなくてはならないと、再び秋葉を働かせようとします。
スクールコロニーから陽電子マトリクスを回収してくるよう命令。
秋葉とイモちゃんは、何かするときは自分たちの許可を取るようレオパルドに言い聞かせます。

再び学園祭。
いつきはなぜかボンデージ姿で屋台を手伝わされています。
ウル 「お前なぁ、不意を突かれるとホントだめだなぁ」
いつき 「反射的に引き受けてしまいました。不覚です。ですが、仕事をまっとうするのもポリシーです」
そこにお客としてやってきたのが、秋葉を内偵するために学園に紛れ込んだブーゲンビリアとミンタオ。
いつきはすぐに二人の正体に気付きました。
二人のほうは、変装しているいつきに見覚えがあるような気がするものの、いつきだとは気付きません。
公式サイトのキャラ紹介によれば「ICP中央公安部所属のエリート捜査官」らしいですが、どうも抜けていますね(^^;

そのとき、怪我をした一人の男性が倒れこんできます。
彼が口にした言葉は「405学令再編特区で生徒が暴れている」
学令再編特区とは、現状の教育システムに反対している生徒達が集まっている場所だそうです。
暴力事件が起こっていると知ったいつきはすぐさま行動開始。
みずからカツラを外して現場へ急行。
一つのことに夢中になると、ほかのことにはまったく気が回らなくなるようです。
いつきの素顔を見たブーゲンビリアとミンタオは驚愕。
いつきが実は生きていたのだとは考えず、幽霊が出たと思って逃げ出してしまいます(^^;

その頃、秋葉とほのかは電話で会話中。
秋葉は陽電子マトリクスの回収をためらっているようですが、ほのかは予告状の有無に関わらず回収は決定事項だと言い張ります。
「キングの不利になることを許すことはできない」
このとき、ほのかはなぜかダンボールに入っています。
このダンボールは以前ほのかが出てきたダンボールとは色が違うようです。
ほのかが現地調達したのでしょうか?
ダンボールがないと落ち着かないのかも(^^;

405学令再編特区。
赤いダンボールを頭からかぶった男が暴れています。
いつきが駆けつけますが、彼の「力」に手も足も出せません。
いつきは彼がex-QTだと気付きます。
生徒会もやってきますが、彼らが行動を起こす前にほのかが現れ、男を倒します。
このとき、ほのかも「力」を使うのですが、生徒会の面々はまったく驚いていないようです。

とりあえず事件は解決したようなので、その場を離れるいつき。
現場を離れながら考えをまとめます。
「ex-QTが野放しになっている。
私のようなフラットレベルのQTですら申告と管理は徹底されているのに。なぜ?」
いつきの頭に次々と疑問がわいてきます。
秋葉が大戦中のQTアームズを操縦していたのはなぜなのか?
さっきの男の格好は、いつきが幼い頃に見た、吹雪の中を行進する集団と同じなのではないか?
いつきの回想には、赤いダンボールをかぶった集団とボスらしき存在の影が。。。

そこにウルが遅れてやってきます。
今のいつきには警察活動の権限がないのに勝手な行動をとったので怒っています。
いつき 「そうでした。自分が死んだことを忘れていました。不覚です」
ウル 「律儀に言うとおかしな感じだな」

ウルは、とりあえず何があったのか尋ねます。
いつき 「またex-QTです。ex-QTが、箱人間のもう一人のex-QTと、この間の生徒会のex-QTが・・・あ、いや?」
いつきは激しく動転して思考がぐちゃぐちゃなようです(^^;
とりあえず今の時点でex-QTだと判明したのは箱人間とほのかだけですね。
生徒会メンバーについては、優秀なのは間違いないですが、ex-QTかどうかは現時点では不明です。

ウルの勧めでひとまず帰って落ち着こうとしたとき、今度は秋葉がやってきます。
いつきは秋葉のこれまでの行動を説明してもらおうとまくし立てますが、まだ思考が混乱しているらしくふらつきながら頭を抱えてしまいます。
それを見たウルは心配そう。
ここまでのいつきの動きは、なんだか人間と言うよりもロボットに近いような気がします。
もしかしてこれまで異常なドジっぷりを見せているキャラクター達(いつき、ブーゲンビリア、ミンタオ)はみんなロボット(アンドロイド)なのでは?
あるいは、いつきは記憶を改竄されているために重要なことを考えようとすると記憶が混乱するのかもしれません。

ここで秋葉はやっと、いつきがICPの人間だと気付きます。
ウル 「今頃気付いてんのかよ。まったく、どっちもどっちだなぁ」
いつきは、秋葉には聞きたいことが山ほどあると言って唐突に走り去ってしまいます。
あまりに不自然すぎる行動。。。

箱人間の犯行現場。
男は警察に連行されていきました。
ほのかは男がかぶっていたダンボールを見て涙を流します。
このダンボールと、第1話でほのかが出てきたダンボールは色も大きさも同じようです。
ほのかはかつて箱人間と同じ組織に所属していて、それが何らかの理由で今はレオパルドと行動をともにしているのかもしれません。
かつての仲間を倒す結果になってしまい悲しんでいるのかも。

その頃。
端末を取り上げられてインターネットができなくなってしまったレオパルド。
なぜ自分が秋葉とイモちゃんの言うことを聞かなければならないのか憤慨しています。
「これは思い知らせないといけないな」
また、しょーもない考えを思いついたようです(^^;

翌日。
犯行予告当日。
学園祭の上空に「獅子堂財団」の文字が頻繁に流れていましたが、これは広告だったようです。
広告効果が見られないので、風音が学園の理事長のところにやってきて、広告費を削減すると言い出します。
理事長は「スール学園と獅子堂家は歴代黒い仲じゃない」と、広告費削減をやめさせようとしますが、風音の考えは変わらないようです。
「そんな硬いこと言ってると、秋葉ちゃんに嫌われるわよ」
「秋葉のこと、助けてくれたのよね」
「まあね。まだ走り出したばかりだもの、つまずかせるわけにはいかないでしょ」
なかなか意味深な会話です。
ところで、第2話で秋葉の夢(?)に登場した謎の女性は、目や髪の色と年恰好が今思うと理事長に似ていたような気がします。
あれは理事長だったのでしょうか? 髪形が少し違ったので別の人?

その夜。
ついに陽電子マトリクス回収作戦開始。
陽電子マトリクスは405学令再編特区のどこかにあるようです。
前日に箱人間が暴れた場所です。
秋葉とほのかは二手に分かれて捜索します。

秋葉は「E-3」と書かれた箱を見つけます。
おそらくこれに目的のパーツが入っている。
でも実はこのとき、ほのかがすでにパーツを見つけていました(^^;
秋葉が箱に手を伸ばしたとき、いつきとウルが現れ、秋葉は手錠をかけられてしまいます。
ウル 「獅子堂秋葉。窃盗の現行犯で逮捕する」
秋葉は事情を説明しようとしますが、そのとき秋葉が持つ黄金銃を通じてレオパルドの笑い声が聞こえてきます。
「お前とボクとどちらが上か、はっきりさせようと思ってな」
秋葉はそんなことをしている場合じゃないと抗議します。
そのとき、秋葉のQテクターの一部が消え始めます。
「うははははははははは、驚いたか。スーツの制御にボクが介入しているのさ」
「ふざけるんじゃないわよ、このバカパルド」
「バカ・・・なんだとこの枯葉!」
さらにスーツの一部を消すレオパルド(^^;

いつきはあっけにとられますが、ここでなんといつきのQテクターも消え始めます。
驚いたいつきは、手錠の鍵を落してしまいます。
イモちゃんによれば、手錠を通していつきにも影響がおよんでいるらしいとのこと。
「やめてもらいたくば、早く認めるのだな。このボクが一番だということを。お前たちはしもべだということを」

怒ったいつきは秋葉と一緒にとりあえずその場から脱出します。
途中、着ぐるみを着用しますが、これはレオパルドの予想の範囲内。
レオパルド 「分解!」
爆発で着ぐるみが吹き飛ばされ、その勢いで秋葉といつきは校舎の外に投げ出されてしまいます。
そこは、地上からはるか上。
いつきは必死にしがみつきますが、それも長くは持ちませんでした。
秋葉といつきは地上にむけて落下します。
そこにイモちゃんが二式空挺で登場。
間一髪で二人を救出します。

秋葉 「レオパルドのやつめ」
いつき 「被害届けを出してください。ただではおきません」
秋葉 「うん」
泥棒と刑事の共闘開始?

校舎の屋上でその様子を見守るほのか。
その手には陽電子マトリクスが。
「ミッション、コンプリート」

今回も楽しかったです。
普通だと、ここまでストーリーが進まないとつまらなく思えてくるのですが、この作品の場合は全然そんなことはありません。
コメディー部分のテンポが良くて、いたるところで伏線がばら撒かれていくので、観ていて飽きないです。
今後もこのテンポを維持して、伏線の回収もうまくやってくれることを期待したいです。

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2009年01月22日

今週の一本(2009/1/18~1/24)―『宇宙をかける少女』第3話

前回ラストで突如現れたネルヴァル。
それを見たウルは
「ガードメカにしてはデザインが前時代的だな」
と、それが過去のものであることをほのめかします。

いつきはウルの許可を得て武器を使用。
ネルヴァルの出現に気付いたほのかも駆けつけ、激しい戦闘が繰り広げられます。
このとき、秋葉はどさくさに紛れてゴールデンオーブの確保に成功。
ほのかに促されてレオパルドに向かいます。

一方のレオパルド。
レオパルドはネルヴァルのことを知っているようです。
どうやら敵対関係にある様子。
「ヤツか。
アイハブコントロール!
ステルス解除だ。
ふはははははははははははは」
やる気満々のレオパルドは、秋葉に指示してゴールデンオーブをプラットフォームにセットさせます。
秋葉はQTアームズをうまく動かして1つ目のゴールデンオーブを無事セット。
でも、2つ目はプラットフォームにぶつけてしまいます。

理屈はともかく、とても痛がるレオパルド(^^;
「痛いっ!!
こらっ、もっと優しく扱え!
絶望的に痛い。。。」

それを聞いた秋葉は
「わけわかんない。。。」
女の子には分からないでしょうね(^^;

ついに力の源を手に入れたレオパルドは
「来た来た来た来た来たー!
みなぎってきたぞー!」

ここで荘厳というか大仰なBGM。
秋葉が持っていた黄金銃も光だし、何かとてつもないことが起こる予感。

ネルヴァルを倒せるのは自分だけだと言うレオパルドに促され、秋葉は言われるままに黄金銃の引き金を引きます。
人間が引き金を引かないとダメなんですね。
レオパルドに発射権限はないようです。
「轟け、ボクのソウルシャウツ!」

ここで驚きの新事実。
砲塔はコロニー内部にありました。
秋葉のすぐそばで反物質砲が発射されます(^^;
おそらくQテクターを装着していなければ秋葉は消滅していたでしょう。

ネルヴァルは、反物質砲の直撃を受け、憑依していたプラントとともに消滅。
最期に「レオパルドーーーー」の叫びを上げながら消えていきます。
この声はいつきにも届きました。
宇宙空間を音波がどのように伝播したのかは考えないほうが良さそうです。
いつきはこれが謎のコロニーの名前だと気付いたでしょうか?

反物質砲を撃った後のコロニー内は真っ白な灰(?)が降り積もっています。
レオパルドは久々の快感にご満悦。
焼け焦げながらも生還した秋葉のことはお構いなしでご機嫌です。
「ボクは今、とても清らかな気分なのだ。
なんというかこう、男として真っ白に燃え尽きたような―――充・足・感」
「よし、お茶でもスキャンするか。
これ、そこに吊ってあるティーバッグを取るがよい。
聞いておるのか。
お前じゃ、イモ!
そこな煮っ転がし」

この言葉を聞いたイモちゃんは大激怒です。
「煮っ転がしですってー!
煮っ転がしたぁなんですかー!
人のことをジャガイモみたいに言って。
じゃああんたは何なんですかー!
あんたなんかただの糞転がしでしょー。
いーえ、糞転がしに糞転がされてる糞みたいなもんですよ。
ふーん、ふーん、ふーん、ってなもんですよー!
だいたい紅茶マイスターって何ですかー。
こんなカビ臭い部屋の臭い消しに吊るしてあるようなティーバッグで何がマイスターですかー!
紅茶なめんなぁー!
中身空っぽのクセに見栄ばっか張って、くっだらない独り言を一生言ってりゃあいいんですよ。
この
腐れ
チン○」
レオパルドがイモちゃんの言葉に打ちのめされて床に激突したので、残念ながら(?)イモちゃんの最後の一音がかき消されてしまいましたが、なんと言ったかは明らかですね(^^;

ここで我に返ったイモちゃんは
「あたし今なんてことを。
キャー、お嬢様ー」
驚きの新事実その2が明かされました。
イモちゃんは二重人格の疑いがあります(^^;

秋葉が帰ろうとすると、ちょうどそこにほのかが戻ってきます。
「キングにはクイーンが必要」
「レオパルドにはパートナーが必要」
と、これまた意味深な言葉を口にしますが、秋葉はそれを振り切って帰ってしまいます。

その頃、怪奇課のオフィスでは、プラントで武力を行使したことについてニーナがいつきを叱っていました。
天井付近にはマイクが仕掛けてあり、会話は幹部連中に筒抜けです。
ニーナといつきはそれを知った上で芝居しているようです。
始末書だと言ってニーナがいつきに渡したのは秋葉についての資料。
ニーナはさらに、いつきに自宅謹慎を命じます。
いつきはそれに逆らい、一人で捜査すると言ってオフィスを出て行きます。

その成り行きを聞いていた幹部達は、ニーナではいつきを抑えられないと判断し、ブーゲンビリアとミンタオにいつき捕獲を指示します。
仮面をかぶり、かなり有能そうな二人です。
ニーナはこの二人が出てくることもわかっていたようです。
いつきが反抗的な態度をとったのも芝居の一環だったのでしょうか?

いつきが自分の部屋に戻ると、ニーナが現れていつきに銃を突きつけます。
そしてそのまま発砲。
銃声を聞きつけたブーゲンビリアとミンタオが部屋に飛び込むと、そこにはいつきが血まみれで倒れていました。
気が動転してしまうブーゲンビリアとミンタオ。
ついでに仮面の下の素顔も曝してしまいます。
慌てて部屋から飛び出そうとした二人はトラップに引っかかり、ステーションの壁をぶち抜くほどの爆発が起きてしまいます。
そして二人は壁にあいた大穴から宇宙空間に吸い出されてしまいます。
ブーゲンビリアはこのとき三途の川まで行って、向こう岸におばあちゃんを見たようです(^^;
どうやらこの二人、最初の印象ほど有能ではなさそう。

いつきは死亡して死体は宇宙空間に流出してしまったことになります。
ブーゲンビリアとミンタオはその生き証人として利用されたようです。
すべてニーナの計画どおり。

その後、いつきは私立スール学園に転校してきた生徒に成りすまして、秋葉を調査することになります。
ここでの名前は下山むつみ。
秋葉と同じクラスに転入してきたいつきは、秋葉にいきなり交換日記を差し出します。
どうやらいつきは人付き合いが苦手・・・というよりも、これまで他人と接することがほとんどなかったようです。
秋葉と仲良くなっていろいろと聞き出したいようですが、そのあまりに堅苦しい言動に秋葉は近づきがたいものを感じてしまいます。
そんな秋葉が交換日記に最初に書いた文章は
「ごめんムリ」
それでも秋葉に近づこうとするいつきは、秋葉のことが好きだからもっと知らなければならないと言い、秋葉に迫ります。
その結果、当然ながら秋葉との距離がさらに開いてしまうことに。

この後いつきは学園に忍び込んできたウルと会話します。
何か聞き出せたかと尋ねるウルに対して、いつきは人間関係の構築はなかなか大変だと苦労をにじませます。
女子学生の行動については十分に研究してきたようですが、その時点で何かが間違っているような気が(^^;

それを立ち聞きするほのかは、いつきがICPの人間だと確信したようです。

いつきは、ウルと別れた後、再び秋葉に挑みます。
無人の部屋で二人きりになり、自分と親密な関係になってほしいと迫るいつき。
本人はいたって真剣なのに、本人以外の人からすればどう見ても危ない人です。
秋葉は、いつきが何か隠しているようで信用できないと言って、ここでもいつきを拒絶します。
いつきは秋葉の言葉を文字通り受け取りました。
何も隠していないことを示そうと服を脱ぎ始めてしまいます(^^;

そのとき部屋の外で「ドロボー!」の叫び声。
いつきは制服の上半分を脱いで、胸にサラシを巻いた状態のまま飛び出し、ドロボーを追います。
校舎の屋上に出たいつきを待っていたのはほのかでした。
「ICPは邪魔」
ほのかがこのセリフを口にするのは、このエピソードの中だけで3度目です。
ICPに何か因縁があるのでしょうか?
すごく意味のある言葉のように思えます。

いつきは、ほのかが何者なのか尋ねます。
ほのかは目を光らせながら
「レオパルドを脅かすもの――死ね」
超能力(?)で、地面のタイルをいつきに向かって飛ばします。
いつき 「この力は!?」
いつきはほのかの正体に気付いたようです。

ほのかはいつきを圧倒し、「キングもクイーンもまだ不完全」と言いながら、邪魔ないつきを追い詰めます。

ちょうどそのとき秋葉が駆けつけ、何をしているのか問いただします。
ほのかが返した答えは「関係ない」でした。

その言葉に怒った秋葉は二人にゲンコツ。
いつき 「何をするんです?」
ほのか 「なして?」

ケンカ(?)はここまで。
いつきが立ち上がるときにカツラが外れ、素顔を秋葉に見られてしまいますが、秋葉はいつきの顔を覚えていませんでした。

その後、いつきは一人で泣いたようです。
秋葉に近づけない自分のふがいなさが悔しかったのでしょうか?
ウルが心配して声をかけてくれますが、大丈夫だと言って気合を入れ直します。

そこに現れる生徒会の面々。
どうやら彼らはいつきの正体をすでに知っているようです。
前の方のシーンで、理事長のエル・スールが下山むつみの資料を見ている場面があったので、もしかしたら彼らは理事長から情報を貰ったのかもしれません。
生徒会の面々はとりあえず事実を把握していれば満足なようで、自分たちが見張っていることをいつきに印象付けただけで、そのまま立ち去ります。

ウル 「前途多難だな、バッドテイスティー」
いつき 「エクスQTと戦いました。同じクラスにいます」
ウル 「さらっと言うなよ」

今回はここでエンディングとなってしまいましたが、最後にものすごく重要な事実が明かされたようです。
いつきの言葉にウルが驚いています。
エクスQTの綴りはたぶん「ex-QT」で間違いないと思いますが、だとすると、ほのかは一世代前のQT能力者なのでしょうか?
QTアームズを操縦するためにいつきや秋葉が利用しているQT能力とは明らかに異質な力(はるかに強力な力?)を持っているようです。

そういえば、理事長が見ていた資料の「身体の健康その他に関する証明書」の欄に「QTに関わる各種因子」と「アンチQTに関わる因子」という項目がありました。
ex-QTの能力のほんのわずかな部分が現在にも受け継がれていて、それが「因子」という形で測定可能なのかもしれません。

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2009年01月17日

今週の一本 その2(2009/1/11~1/17)―『宇宙をかける少女』第2話

イモちゃんが秋葉そっちのけで路面電車の運転に夢中になるところとか、秋葉のQテクター装着シーンとか、今回も笑える場面が結構ありました。
でも、まだ何をやりたいのかストーリーが見えてこないです(^^;

脱出ポッド無断使用の件で生徒会に目を付けられた秋葉。
突然現れたほのかのおかげでとりあえず一時的に危機を脱しますが、その後、気絶させられてレオパルドに連れて行かれてしまいます。
そして、レオパルドの磁気チェンバーを修理するためにゴールデンオーブを探すことに。
ゴールデンオーブはプラントコロニーで簡単に発見できましたが、突如ネルヴァルが現れて再びピンチ・・・というところで次回へ続く。

新キャラとして、いつきのパートナーのソルジャーウルという渋いナビ人も登場。
ソルジャーウルと再会したときのいつきの反応は、パートナーに会えて嬉しいという以上の喜びに見えました。
二人の間にどのような過去があったのか、ちょっと気になります。


今回はストーリー的に深く突っ込めないので、ここからは妄想爆発。
気になった点を思いつくままにあげていきます。

まずは、オープニング。
今回からオープニングが付きましたが、この中にいろいろと面白い絵がでてきました。

ASIMOの進化形のようなロボット。
山頂で太極拳のような動きをしています。
このしばらく後に、女性の姿をしたアンドロイドとそのしもべたちが出てきたので、もしかしたらこのASIMO型ロボットはアンドロイドたちのプロトタイプなのかもしれません。

しもべたちがかぶっていたダンボールは、第1話でほのかが出てきたダンボールと同じ。
ほのかの背中には、このダンボールに書かれているマークと同じアザがありました。
ほのかは今回、目が光ったり、頭にコンクリートを乗せて平然と動いたりしていたので、彼女もアンドロイドということでしょうか?
ASIMO型、見るからにロボット的なアンドロイド、ほのかのように外見が人間そっくりなアンドロイド、と3世代(?)のアンドロイドが揃い踏み。
今後は、時空を移動するような展開になるのかも。

ところで、ダンボールのマークは、見ようによっては、獅子堂ファウンデーションの紋章(公式サイトのキャラクター紹介で確認できます)を2つくっつけたような形に見えなくもないような気が。。。
獅子堂財団はアンドロイドもしくは人工知能の生産で財を成したのでしょうか?
今回ラストに登場するネルヴァルの顔もこのマークと似たようなデザインです。
さらに想像を膨らませると、獅子堂ナミの頭部をモチーフにデザインされたマークにも見えてくる。。。
そういえば、オープニングに出てきた女性型アンドロイドの髪はブロンドでしたが、ナミもブロンドですね。
ナミとこの女性型アンドロイドには何か関係があるのかもしれません。

ほのかが出てきたダンボール(180度回転) アンドロイドがかぶっているダンボール 獅子堂ファウンデーションの紋章
ネルヴァル ナミ アンドロイド

[追記]――――――――――
第1話で、レオパルド内のエレベーターのドアに付いているのは獅子堂ファウンデーションの紋章ですね。
ということは、レオパルド(コロニー)も獅子堂ファウンデーションの企業が作ったものなのかも。
(秋葉以外の)獅子堂姉妹がレオパルドを知っているような言葉を口にしたのもこのためなのかもしれません。
エレベーターのドア
――――――――――――――

大戦。
人工知能は50年前に禁止されたそうです。
その頃に人工知能(=アンドロイド?)の反乱のようなものがあって、それが「大戦」に繋がったのかも。
公式には人類が勝利したことになっていて、実際はアンドロイドはどこかに潜伏しているのでしょうか?
今回のアバンで、公安がレオパルドの出現に関して何らかの情報操作を行なっていましたが、ここまで徹底した隠ぺい工作を行なうのは、人工知能が現存しているということが公になるとパニックになるからかも。
イモちゃんたちナビ人は、アンドロイドに代わる存在として大戦中に生み出されたロボットなのかもしれません。
そうだとすると、人工知能は使えないので、中身はやはり人間ということになるのでしょうか。
ソルジャーウルの中身はいつきの知っている人だからいつきはあんなに嬉しそうなのかな?

あと、冒頭で、秋葉を大人にしたような感じの謎の女性が登場しました。
彼女は秋葉のことを、夢もやりたいこともないから力が有り余っていて、どこにでもかけていける少女で、だから「彼」が気に入ったのかもしれないと言っています。
「彼」は秋葉の可能性に期待して、秋葉に何かしてもらおうと考えているようです。
「彼」とは誰なのでしょう。
秋葉の結婚相手? レオパルド? それともほかの誰か?
最後にこの謎の女性も秋葉のことを「宇宙をかける少女」と呼びます。
ここで秋葉が夢から覚め、この女性とのやりとりが夢の中の出来事だったのか現実の出来事だったのかがあやふやになってしまいます。
でも、これは夢ではなくて、前回秋葉がほのかに撃たれて気絶したあとの出来事なのではないでしょうか?
秋葉はこの会話の後に古めかしい宇宙服を着せられて宇宙空間に放置されたのかもしれません。
だとすると、これはレオパルド内での出来事だったのでしょうか。それともほかの場所(時間)に連れて行かれた?


ストーリーが見えないので好き勝手に妄想を膨らませていますが、次回は何か進展するかな・・・。
公式サイトのPreviewを見る限りではあまり進展はなさそうですが(^^;

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2009年01月10日

今週の一本(2009/1/4~1/10)―『宇宙をかける少女』第1話

これは、いろいろと妄想を膨らませて楽しむことができそうな作品です。
今後どうなるかわかりませんが、とりあえず第1話はかなり面白かったです。

ストーリーのほうは、獅子堂秋葉の結婚話が持ち上がるところから始まります。
秋葉はまだまだやりたいことがあるので、当然逃げ出します。
このときメイドを誘うのですが、このキャラがお決まりのコスチュームで登場したので、そっち方面のあざとい演出で見せていくアニメなんだな・・・と思いました。
でも、それは大間違い。
この直後、メイドの頭が不自然に動いた!(カツラなのか?)
さらに、頭が割れて変なのが出てきた!?(なんだこりゃー!?)
どうやらこのメイドは、中から現れた変なキャラの乗り物だったようです。
公式サイトによれば、ナビ人というロボットだそうですが、ロボットなのに「人種」と分類されているのが不思議。
中身は人なんでしょうか?
ついでにしっかりと名前もあります。
獅子堂妹子。通称「イモちゃん」。

そういえば、結婚話が持ち上がった場面の背景にメイドが3体並んでいましたが、あれはイモちゃんの予備機だったのかな? それともほかの姉妹にもそれぞれナビ人が付いていて、命令があるまで待機していただけでしょうか。

秋葉はイモちゃんと一緒に車で逃走します。
車を運転するのはイモちゃんです。
この世界では乗り物にナビ人専用のスロットが搭載されていて、ナビ人がこれに入ることで乗り物を「運転」できるようです。
乗り物の制御権を取得したときのセリフ「アイハブコントロール!」がツボにはまりました(^^;

ここまでの展開でこのアニメの印象がかなり良くなっていたのですが、この後さらに引き込まれるシーンが待っていました。
スペースゲートから宇宙空間に飛び出すシーンが素晴らしかったです。
この時点ではまだここがスペースコロニーの中だとははっきり示されていないので、スペースゲートの狭い空間から出たところで目の前に宇宙空間が広がる光景はかなり衝撃的でした。

さてここで、この作品の世界観を簡単におさらいしておきます。
この世界では、地球環境を回復するため、311年前にほとんどの人間がスペースコロニーに移住しています。
スペースコロニーは5つのラグランジュポイント(L1~L5)に建造され、それぞれ独立した政府として運営されています。
最小構成単位のコロニーは「アイランド」と呼ばれています。
7基のアイランドが連結されて「アーキペラゴ」を構成し、これが1つの自治体に相当します。
そして、アーキペラゴの集合体が「ストラクチャー」で、これが1つの政府。
獅子堂秋葉が暮らしているのは、L5のカークウッドストラクチャーにある6号島(アーキペラゴ)。
彼女は、6号島のアイランドの1つにある私立スール学園に通っています。
※公式サイトの記述を自分なりにまとめたので間違っているかも(^^;
以上。

秋葉とイモちゃんは、居住コロニーからスール学園のあるアイランドに到着。
学生証を忘れてきたので足止めを食らってしまいますが、フリオ・スールと大倉ネネコが「獅子堂」の名前を出してくれたので入ることができました。
秋葉は、学園に向かう車の中で、結婚話が嫌で逃げてきたことを二人に打ち明けます。
フリオは獅子堂の娘なんだから仕方のないことだと言いますが、それでも秋葉の家出の手伝いをしてくれました。
脱出ポッドを手に入れて秋葉を別のアーキペラゴ(?)に逃がします。

ポッドの中。
秋葉は自分の夢が見つからなくて悩んでいます。
一方、イモちゃんには宇宙船のパイロットになるという夢があるようです。
学校にも通っているし、ナビ人はただの使役ロボットではないようです。
普通に人間と同じ権利(あるいはそれにかなり近い権利)が与えられている感じ。

そのとき、カークウッドのかなり近くで怪奇現象が発生。
地球時代の遺物が散乱する事件が頻発しているようで、これが6件目。
しかも発生位置は徐々にカークウッドに近づいてきているようです。

秋葉たちの乗る脱出ポッドは、出現した古代デブリ群の中に突っ込んでしまいます。
これはかなり危険な状況なのですが、乗り物好きのイモちゃんは大感激。
目の前を通り過ぎていくデブリの中に「ファイアット500」や伝説の「201系」を発見しました。
この現象を調査している神凪いつきが別のシーンで鳥居を見て、1万年近く前のものだと言っているので、このアニメは今から1万年くらい未来の話のようです。

秋葉の一言で我に返ったイモちゃんは「アイハブコントロール!」
ポッドを操縦してデブリ群から抜け出そうとします。
ところがそこに重力震を伴いながら謎の巨大構造物が出現。
外観はオニール型のコロニーに似ています。
秋葉とイモちゃんの乗るポッドは、引き寄せられるようにその内部に突入してしまいました。

コロニー内に着地した秋葉とイモちゃんは、何のためらいもなくポッドから出ます。
イモちゃんは大きく息を吸い込んで空気をチェック。
イモちゃん 「空気は正常ですね」
秋葉 「よかった」
って、これはお約束ですか?
出る前にチェックしようよ(^^;
一応、ポッドのスクリーンには
空気100%
重力1G
気温25度
湿度14%
のような情報が表示されていましたが、警告が出ていないから大丈夫ということでしょうか。

二人の前に広がるのは砂漠のような光景。
一面の砂漠の中に、崩壊した何らかの構造物があります。
そして、その構造物の一部だったと思われるドアからエレベーターに向けて続く足跡。
秋葉とイモちゃんは、エレベーターに乗って上の階(コロニーの中心方向)に向かいます。
到着した場所には、クラシックな街並みが再現されていました。
無人(のように見える)のに、しっかり整備されています。
しかも路面電車が動いている。

感激したイモちゃんは迷わず電車に飛び込み、秋葉もそれに続きます。
すると電車が動き出し、着いた先は「レオパルド前」駅。
そして聞こえてくる男の声。
「くだらん!
実にくだらんね。
アームストロング型半開放コロニーだと?
やれやれ、実用一点張りでなんとも面白くない。
ミルフィーユ式エアタイトパワーフィールドだと?
評論家受けすればいいというさもしい根性が見え見えだ。
ま、どっちもとっくの昔にボクには組み込まれているが」
秋葉とイモちゃんが声を辿って突き当りの部屋に入ると、そこにはほぼ八面体の変な機械がいました。
このコロニーを統べる偉大な人工知能だそうです。
名前はレオパルド。
細かいことを言えば、このコロニーの名称がレオパルドで、この八面体はレオパルド頭脳体だそうです。

そこに、この怪奇事件を調査している神凪いつきが登場。
QTアームズで開口部から侵入してきました。
QTアームズとは、Quantum Technology Advanced Reinforced Maneuvering Shroud:先進量子技術型強化機動鎧装のことで、戦闘用多目的パワードスーツだそうです。
秋葉とイモちゃんは、これで助かると喜びますが、神凪いつきは落とし穴にはまって退場(^^;

その頃、レオパルドの外には警察が集まりだしていました。
宇宙建築基準法・登録義務と、軌道航路交通法に違反しているらしいですが、こんな対応でいいのか疑問に思っている警察官も。

レオパルドは自分の力を示すため動きます。
「アイハブコントロール!」
またまた飛び出しましたこのセリフ。
きっとこの言葉には重要な意味が隠されているに違いないです(^^;
レオパルドとナビ人の開発者が同じとか。。。

レオパルドは秋葉にあるものを差し出します。
「ボクの黄金銃さ。
ちょっと握ってみろ」
秋葉が仕方なく握ってみると、レオパルドキャノンが始動。
「レオパルドキャノン、発射!」
・・・残念ながら不発でした(^^;

落ち込むレオパルド。
「こんな大勢の見てる前で赤っ恥だ。
男として役立たずなんだ」
とりあえず慰める秋葉。
「今日は疲れてたのよ、きっと♥」

でも、いったん落ち込んだレオパルドはそれくらいでは立ち直れません。
なんと地球に墜落して自殺しようとします。
秋葉のケリで正気を取り戻して逆噴射で落下を止めようとしますが、エネルギー切れ。
「お前が早く止めないからだ」と秋葉に逆切れです(^^;
そして、秋葉に責任を取らせようとします。
落とし穴に落された秋葉は、そのままQTアームズの操縦席へ。
イモちゃん 「これはもしや、大戦中のQTアームズでは?」
どうやらこのQTアームズでハイテンションレバーを引かせようとしているようです。
で、そのハイテンションレバーというのは何かというと、単に巨大なレバーでした。。。
このコロニーの設計者は何を考えていたのでしょうか(^^;

秋葉たちに気付いた神凪いつきもQTアームズで駆けつけます。
秋葉は、「QTアームズはイメージで動きます」という神凪いつきの言葉に従ってQTアームズを動かし、神凪いつきと一緒にレバーを押します。
無事にレバーが倒れ、今度はレオパルドの出番。
「よーしきたー!
ボクは、竹とんぼと化したのだ」
高速で回転して、飛んできたミサイルを爆発させます。
そしてそのままワープ(?)でこの場を撤退。
捨て台詞も忘れません。
「おととい来るがいい」
神凪いつきはこの場所に取り残されてしまいますが、秋葉はレオパルドの中に戻ったようです。
再びレオパルドの所に戻った秋葉に対してレオパルドは、QTアームズをどうしたのか尋ねます。
町に置いてきたと答える秋葉。
それを聞いたレオパルドは「なに!?あれは前大戦中の骨董品なんだぞ」

ところで、この大戦というのはいつ起こったのでしょうか?
宇宙への移住は人類の総意によって決断されたらしいので、移住を巡って、あるいは移住後に人類同士の大規模な戦争が起こったとは思えません。
まだ宇宙への移住が始まっていない時代に大規模な戦争が起こったのでしょうか?
それとも、もしかしたら「大戦」というのは人類vs.人類ではなくて、人類vs.異星人の戦いだったのかも。
レオパルドのデザインも、オニール型に似ているとはいえほかのコロニーとは異質だし、レオパルドのワープ機構を人類が生み出したなら、わざわざ生存に適さない宇宙空間にスペースコロニーを建造するよりも、火星をテラフォーミングした方が不自由なく暮らせたのではないかと思います。
神凪いつきが搭乗するQTアームズは実験機なのに、レオパルドが独自にQTアームズを持っているのも不思議。
この話は地球人類だけの話に収まるのでしょうか?
とりあえず妄想はここまで。

秋葉とレオパルドの会話が続きます。
秋葉がレオパルドに「少しは陽に当たったら」と言うと、その直後に部屋の窓が開きます。
レオパルドにもQTアームズと同じ技術が使われていて、秋葉のイメージで窓が開いたのでしょうか?

その頃、レオパルドと警察のやりとりを見ていた獅子堂姉妹。
次女の高嶺はなぜか月面(?)でお供を従えながら一言。
「太平の眠りを覚ます」
五女の桜は自宅で「●※△■。わくわくぼんぼんだ」(聞き取れなかった。。。)
そして長女の風音。
「あいつの出現が示すものは、ただ一つ」
そういえば、レオパルドが出現したときに四女のナミは
「黒い神様。
そうよ、ぶっ壊せばいいのよ。
何もかも」
と言っていました。
獅子堂家はレオパルドについて何か知っているようですね。

そしてラスト。
再びレオパルド内。
路面電車の中の段ボール箱から少女が出現します。
サイズ的に箱の中に納まるとは思えないけど、内部は別の空間に繋がっているのでしょうか?
箱に付いているQTアームズのシルエットのようなマークも気になります。
それよりも、秋葉たちが電車に乗ったときはこの箱はなかったような気が。。。
段ボール箱から現れた謎の少女・河合ほのかはレオパルドの部屋に向かいます。
部屋に入ると、秋葉に向けて黄金銃を発射。
このとき「宇宙をかける少女」と一言だけしゃべって第1話終了。

ということで、最初にも書きましたが、第1話はかなり面白かったです。
レオパルドのサイズを考えるとあの高速な動きはありえないけど、そういう些細(?)なことはどうでもいいくらい、SFとギャグがうまくミックスされていました。
一番肝心な脚本面で(脚本家的な意味で)不安は残るけど、今のところ今期一番楽しめそうな作品です。

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