いろいろと突っ込みどころが多かったのが悲しい気もしますが、あまり深く考えないほうがいいかな・・・といった感じの今回。
とりあえず楽しめたのは間違いないので良しとしましょう(^^;
前回ラストで、現場に出ていた屍姫たちが一斉に倒れてしまいましたが、本山でも同様の事態が発生していました。
ただの屍になって暴走してしまうことを恐れた白江鈴千は、屍姫たちを本山から出すよう指示します。
ここで神生真世が白江に紫央の居場所を尋ねます。
神生は、読経が始まってから姿を見ていないという答えを聞いて、何か考え込みます。
やはり紫央の動きには何か疑問を感じていたようです。
その頃、浄房地下では赤紗が本性を表しかけていました。
ここでの赤紗の語りから、屍姫の秘密が徐々に明らかになっていきます。
若い女性しか屍姫になれない理由は、屍姫を作り出すときの術法が、光言宗の開祖が死んだ自分の娘を蘇らせるために編み出した術法だから。
開祖が残した経典に従って、開祖の娘と同じ年頃・星巡りの少女しか屍姫にできないことが明かされました。
開祖が生み出した最初の屍姫は保存され、その霊力が屍姫と契約僧の縁を結ぶ触媒として利用されていたそうです。
この触媒というのが、前回ラストで北斗が打ち抜いた死体。
赤紗の目的の一つは、この触媒を破壊することでした。
そして別の目的は、「もう一つの屍法姫(しほうき)経典」を手に入れること。
星村家から奪ったものはこれの写しで、ここにあるものが本物だったようです。
目的の経典を手に入れた赤紗はついに本性を表します。
北斗に経典を巻きつけ、108人の末期の血を納めた棺を開放。
北斗と一体化させ、北斗を自分の屍姫にしてしまいます。
そして、北斗に命じて用済みになった狭間を始末させます。
北斗は狭間に圧倒的な力の差を見せ付けて勝利しました。
ここでオーリとマキナが到着。
北斗はマキナを敵と認識して襲い掛かります。
激しい戦闘の末、縁が切れてオーリのルンを受けられないマキナは倒れてしまいます。
赤紗はそんなマキナに、何も知らずに死ねるのは幸せだという言葉をかけます。
北斗がマキナに止めを刺そうとしたとき、オーリの座檀術法が炸裂し、北斗が吹き飛びます。
それを見た赤紗はオーリの成長ぶりに驚きます。
「驚きましたね。キミがここまでやるようになるとは」
「俺だけの力じゃない。マキナと兄貴とお前のせいで死んでいった人たちみんなの力だ! お前のように自分の屍姫を殺したヤツには絶対分からない」
「ほざきましたね」
何も知らないオーリの言葉に怒りを感じた赤紗は、オーリとマキナに真実を語る決意を固めます。
自分の屍姫を好き好んで殺したわけではないことを知らしめるために。
そして、真実を知ったときにオーリとマキナがどういう行動を取るのか確かめるために。
「私は、屍姫を愛していた」
「嘘だ!」
「嘘ではない。なぜなら、私は――私の恋人を屍姫にしたのだから」
赤紗は修行を始めるずっと前から詩条響と一緒だったようです。
お互い身寄りが無く、支えあいながら過ごしていくうちに愛し合うようになりました。
ところが、響は難病に侵されてしまいます。
響は死ぬ間際に「あなたの屍姫になれば、ずっと一緒にいられるのに」と呟いたそうですが、なぜ彼女が屍姫の存在を知っていたのかは深く考えないほうがよさそうです(^^;
この呟きは響の未練。
響には屍姫になる素質があったので、このままではほかの契約僧の屍姫として戦わされることになってしまう。
そんなことは我慢できない赤紗は、響を自分の屍姫にできるよう神生真世に直訴します。
赤紗の必死の想いが通じたのか、神生はそれを許可します。
響は神佳をも凌ぐ屍姫と噂されるほど強かったようです。
赤紗の願いはただ一つ。
「108人の屍を殺し、未練にとらわれた彼女を救ってやりたかった」
やがて「あの日」がやってきます。
200体を超える屍を相手に、わずか数人の契約僧と屍姫で挑むことになった運命の日。
集結した契約僧と屍姫が少なかった理由には連絡の遅れも災いしたようですが、これこそ狭間の狙いだったようです。
屍が次々に倒され、赤紗に錫杖を突きつけられた狭間は、動じる様子も無く薄ら笑いを浮かべます。
その視線の先には108体の屍を倒した響がいました。
「私――数えたら108人、殺したわ」
ここまでの話を聞いたマキナは言います。
「当然ね。常に最前線で戦い、しかも群れの中に飛び込めば。それで彼女はどうしたの? いきなり成仏してしまったとでも?」
「成仏だと? 成仏などするものか。彼女は・・・響は・・・」
響は突然、赤紗を攻撃しました。
驚く赤紗の前で、響は屍化。
そして、ほかの契約僧と屍姫たちを倒していきます
討伐隊を壊滅させたのは響だったようです。
「やめろ、響。やめるんだ。やめろーー!」
この叫び声を聞いて一瞬だけ正気を取り戻したのか響は自害(?)しました。
[追記]――――――――――
このシーンで赤紗が響に向かって右手を伸ばしていますが、これは倒れた響を求めて手を伸ばしたのだろうと思っていました。
でも、このすぐ前のシーンでは、赤紗は右手に錫杖を持っています。
響は自害したのではなくて、赤紗が錫杖を投げて倒したのかもしれません。
――――――――――――――
「すべて、偽りだったのだ。108人の屍を倒した者が天国へ行けるなど。それどころか――」
そのとき辺り一帯が光で満たされます。
紫央が瀕死の体で座檀術法を発動しました。
何としても真実を語らせないつもりのようです。
紫央はここから離れるようオーリに指示します。
自分の命と引き換えに赤紗と北斗を始末しようと決断したようです。
でもその前に、赤紗がオーリに真実を暴露。
「聞け、花神旺里! 108の屍を倒した屍姫は、それまで保っていた理性を失い、未練も執着も持たない破壊の屍となるのだ!」
ここで紫央の座檀術法により、浄房が消し飛んでしまうほどの大爆発が起こります。
赤紗と北斗はこの爆発に巻き込まれてしまいました。
浄房の外に退避していた本多は、この惨状を目の当たりにしながらオーリとマキナに赤紗と響のその後について語って聞かせます。
紫央が命がけで隠そうとした真実を(^^;
響は封印されて浄房地下の棺に安置されることになりました。
赤紗が真実を知ったのはこのとき。
紫央から聞かされました。
紫央 「これまでも108人近く殺した屍姫は、密かに契約僧から引き離され、ここに連れてこられた」
本多 「契約僧には、天国へ行ったと伝えてな」
赤紗は、響が今後どうなるのか尋ねます。
紫央 「間もなく再生するだろう。だがそれは、破壊の屍としてだ。この屍は決して倒すことができない。永遠に生き続ける。そのため一切の縁を断ち封印する」
地下室に並ぶ大量の棺の中には、開祖以来同じように封印されてきた屍姫たちが眠っているようです。
すべてを理解した赤紗は響を自分の手で始末しようとします。
でも、意識を取り戻した響が赤紗の頬に手を伸ばしてきたため、赤紗の手は止まってしまいます。
結局、響はまだ浄房地下のどれかの棺に封印されているのでしょうか?
赤紗は「これが、私がすべてを捧げた光言宗か?」という言葉を最後に、背信僧となってしまったようです。
屍姫に関する真実は、紫央家と監査官の一部のみが知っていることでした。
屍姫の末路があまりにも哀れなことを知っていた紫央は、このため屍姫の使用を嫌っていたようです。
本多がここまで話したとき、赤紗の声が聞こえてきます。
「聞いたでしょ。光言宗はキミ達をたばかっていた」
赤紗は北斗に守られて爆発を生き延びました。
「屍姫と契約僧の縁が絶たれた以上、もはやお前達に戦うすべはない」
ここで赤紗は、マキナの傷が癒えていくのに気付きます。
驚く赤紗。
そして最後はマキナが決めてくれます。
「一度縁が切れたからって、どうしたっていうの。
私とオーリには触媒なんていらない。
二人の心が一つのうちは、何度だって縁を結べるわ。
あなただって自分の屍姫とそうやって戦ってきたんじゃないの?
行くわよ、オーリ。
私にはあなたが必要なの」
その頃、依海市に出ていた屍姫たちもマキナと同じように回復しつつありました。
縁が切れた理由を知った早季が頼もしい言葉を聞かせてくれます。
「なんだ、そんなことか。
莉花。
あなたと私は何?」
「それは・・・契約僧と屍姫・・・」
「違うでしょう!
あなたと私は何!?」
「友達――かけがえのない」
「そうよ。だからあなたと私は結ばれている。
触媒がどうであろうが、それは変わらない!」
ということで、大団円に向かって一直線。
前回からテンション高めで(粗は目立つものの)なかなか魅せてくれます。
どう締めてくれるのか楽しみです。
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2009年03月22日
2009年03月15日
今週の一本 その2(2009/3/8~3/14)―『屍姫 玄』第10話
今回は、光言宗の嘘が漠然と(でもそれなりに予想できるくらいにははっきりと)明かされました。
屍姫の「解放」を目指す赤紗もやっと本気(?)を出してくれたようです(^^;
自衛隊機に続き複数の民間機が墜落した依海市。
依海駅付近では原因不明の地盤沈下が起こり、場所によっては天然ガスも発生。
依海市への立ち入りは制限されます。
一時は七星を追い詰めたかに見えた光言宗でしたが、依海市で大惨事が発生したことを知った梅原の指示で、七星のアジトから一時撤退します。
本山に戻った一同は、明らかになった七星の本当の目的と今後起こることについて口々に述べていきます。
これまでの七星の行動は光言宗への挑戦ではなく、依海市に穢れを蔓延させるためのものだったこと。
この穢れが、今回の大惨事で未練を持ったまま死んだ人たちの屍化を促進し、千~万の単位で屍が大量発生する可能性があること。
ここで緊張感をそぐ声が。
「これじゃあ、死して屍ならぬ者なしですねぇ」
フレッシュが雰囲気を無視して場違いな冗談を飛ばします。
(『大江戸捜査網』という時代劇のナレーション「死して屍拾う者なし」をもじった冗談のようです)
その場にいる人&屍姫の中に、この冗談に付き合う余裕のある人はいません。
ノリの悪い一同に対してフレッシュはさらに続けます。
「Why? 私たちは108体の屍を殺すためにここにいまーす。屍がうようよしてるなら、今日が私たちのGo to heaven dayでーす」
屍姫たちは、108体の屍を倒せば天国に行けるという言葉を信じて光言宗の尖兵として戦っているので、もっともな言葉なのですが、やはり場違い(^^;
一人、神佳だけが「死ぬには手ごろな日・・・か」
その頃、本山の別の場所では、紫央を筆頭に宗現や梅原が集まって今後の対応について話し合っていました。
梅原 「このまま依海市を放っておくわけにはいかんでしょ」
紫央 「一人当たり108人では済まないかもしれませんよ」
宗現 「屍姫の入定(にゅうじょう)を心配してくれるのか? むしろ、それが彼女達の願いだ」
紫央は何か思うところがあるように本多と顔を見合わせます。
この「108人」というのは、「屍姫 赫」で最初に出てきたときからどうにも胡散臭かったのですが、裏があるのは間違いなさそうです。
そして、この場でそのことを知っているのは、紫央と本多の二人だけの様子。
ここで神生真世の声が響き渡ります。
「依海市の屍を掃討せよ」
紫央は本山の守りが薄くなってしまうと反対しますが、大僧正の言葉は絶対です。
「我ら光言宗、屍を法の理のうちに戻すためにあり」
という神生真世の一言で、光言宗の方針は決定されます。
宗現と梅原は、動ける屍姫と契約僧を総動員して依海市に向かいます。
一方、紫央と本多は密談。
紫央を残して自分ひとりだけで行くと言う本多に対し、紫央は言います。
「今度ばかりはそうもいくまい。
赤紗の狙いは本山などではない。
だが、そのことを大僧正猊下はじめ、皆の前で口にすることは決して許されん」
後のシーンで分かりますが、彼らは浄房に向かおうとしているようです。
そこは以前、マキナが監禁されていた場所。
赤紗の狙いもそこにある様子。
二人が密談しているところへ、貞比呂とアキラがやってきます。
紫央は彼らに、浄房へ急ぐよう促します。
赤紗を倒すだけではなく、誰も浄房に近づけないよう指示します。
たとえそれが契約僧や屍姫であっても。
すべての根源は浄房に隠されているようです。
そしてこのことは、大僧正にすら知らされていません。
その頃、マキナとオーリは大麟館で屍の群れを退治していました。
理子と子供たちを避難させた後、彼らは北斗の気配を追って浄房へ向かいます。
浄房の中。
紫央と本多。
「浄房とは屍姫の穢れを払う場。ゆえに光言宗の地の中で、最も穢れた場所でもある。そしてここには、もう一つ・・・」
紫央がそう言ったとき、一面に満たされていた墨が引き、地下室への入り口が現れます。
浄房の外。
赤紗、北斗、狭間が到着。
それを迎え撃つ貞比呂とアキラ。
アキラは武器をライフルからグレネードランチャーに持ち替えて撃ちまくります。
発射されるグレネードには貞比呂の座檀が乗っています。
グレネードの連射に赤紗の奇想蓮華が破られ、狭間が負傷。
力ずくでは消耗が大きすぎると判断したのか、赤紗は貞比呂に語りかけます。
「壬生師兄――いえ、貞比呂さん。私の敵はあなたではない。光言宗なのです。あなたも見たはずだ。あの日、私の屍姫が、詩条響がどうなったのかを」
「あの日」とは、5年前に討伐隊が壊滅させられた日のこと。
狭間の罠にはまっておびき出された討伐隊は、狭間の虫に喰われながらも戦ったようです。
詩条響は108体以上の屍を倒しました。
その結果は―――。
赤紗 「あなたも知っている。あなたの屍姫も」
貞比呂 「だから、俺たちは屍だけでなく、人も殺せる。一度闇を見てしまった以上、この道を選ぶしかなかった」
貞比呂も5年前に赤紗と同じ「真実」を知ってしまったようです。
その結果彼が選んだ道は、表舞台から消えて遊撃として隠密活動をすること。
アキラが人を殺せる唯一の屍姫である理由は、108体の屍を殺すことでどうなるのかを知ってしまったためのようです。
「108体で天国」という幻想に縛られる必要がなくなったということでしょう。
貞比呂は赤紗の言葉に耳を貸さず、さらに攻撃を続けます。
赤紗は、北斗に、「光言宗の源」に向かうよう促します。
北斗は敵を求めて浄房の中へ。
そのとき、オーリとマキナが現れます。
貞比呂が気を取られた隙に、赤紗と狭間も浄房内に侵入。
貞比呂は、赤紗たちは後回しにして、オーリとマキナの前に立ちはだかります。
マキナ 「この先は浄房でしょう。そこに何があるというの」
アキラ 「頭が悪いの? それが言えれば、こんな苦労しないわ」
マキナとアキラは激しい戦いを繰り広げますが、最後にはマキナの眼前にアキラのライフルが突きつけられます。
それでもオーリは、この先に何があるのかを貞比呂に尋ねます。
貞比呂はオーリに分かってもらうために話し始めます。
「よく聞けよオーリ。俺たちは、屍だけじゃない、屍の存在を知ってしまいそれを公表しようとする者や、屍を隠匿する者、そんな人間も始末してきた。それも一人や二人じゃない。何十って数の人間をだ。最初からそうだったわけじゃない。だが、あるときから俺たちはその道を選んだ。そうしなきゃ、頭がおかしくなっちまいそうだったからな」
マキナ 「そうなったほどの秘密が、この先にあるってわけね」
アキラ 「あなたたちは何も知らなくていいのよ」
マキナ 「偉そうな口を叩かないで!」
マキナの気迫に貞比呂とアキラはたじろぎます。
さらに続けるマキナ。
「地獄を見たのは自分たちだけって顔しないで。地獄なら、もうずっと見てきた。それでも、私はまだ絶望はしていない。邪魔よ!」
マキナは、一瞬ひるんだ貞比呂とアキラを尻目に浄房内へ向かいます。
アキラはマキナを狙ってライフルを撃ちますが、その銃弾をオーリが座檀で落とします。
オーリの力に驚く貞比呂。
オーリ 「オレは、マキナを守ります」
アキラ 「ねぇ、屍姫は契約僧を守るためにいる盾なのよ。それをあなたが守ってどうするの」
オーリ 「オレは、兄貴に命を救ってもらったんです。なのに、オレは兄貴を死なせてしまった。何一つ恩返しできなかった。だから――だから、兄貴が命を賭けて守り続けたマキナを、今度はオレが守る」
そう言って、オーリは再び座檀を放ちます。
それを受けて倒れる貞比呂。
オーリ 「通ります。ごめんなさい」
アキラ 「あれぐらい避けられたでしょ」
貞比呂 「ははは―――景世、あいつを拾ってよかったな」
貞比呂はわざと避けなかったようです。
アキラもその行動に納得している様子。
浄房の地下。
地下室には多数の棺が整然と並べられていました。
紫央と本多はその前に立っています。
そこに現れる赤紗、北斗、狭間。
紫央 「来たか」
赤紗 「今日で光言宗は終わります。すべての死者は、自由を取り戻すのです」
紫央は座檀を開いて巨大な光の柱を出現させます。
他者のいかなる座檀術法も無力化し、屍も消滅させる、空間を清めてすべての穢れを排除する術法。
紫央を敵と認識した北斗は、この光の中に飛び込みます。
屍は塵と化して消滅するはず。
が、北斗はこの座檀を通過し、素手で紫央の胸を打ち抜きます。
本多は目の前で起こった信じられない光景に驚きますが、すぐに北斗の全身に巻かれている経典に気付きます。
この経典は、光言宗の経典の中でも最も重要で神聖な「屍法姫(しほうき)経典」の下巻。
かつて星村家から奪われたものです。
赤紗 「北斗。その目の前の棺を壊しなさい」
北斗は棺の蓋を打ち砕き、さらにその勢いで中に横たわっていた何かも打ち抜きます。
人型のそれは経典のようなもので覆われていました。
北斗に打ち抜かれたそれは、突然目覚めて叫びだします。
これと時を同じくして、マキナが苦しみだします。
景世が死んだときと同じ感覚に襲われるマキナ。
さらに、依海市に出ていた屍姫たちも続々と倒れていきます。
意識を失いかけながらオーリに向かって手を伸ばすマキナは最後に一言呟きます。
「私とオーリを結んでいた縁が――消えた・・・」
いよいよ大詰めといったところですが、浄房の地下にあった部屋は何なのでしょうか?
大量の棺の中に収まっている人型の何かは、もしかすると屍姫の成れの果てなのかもしれません。
108体の屍を倒した屍姫は、天国に行ったことにされてこの場所で眠りに付かされることになるのかも。
次回予告に出てきた白い着物を着た女性は、おそらく今回棺の中から目覚めた死体ではないかと思いますが、外見が詩条響に似ていたような気がします。
「屍姫 玄」第1話でマキナから漏れ出すルンを喰らっていた死霊の中にも彼女に似た顔立ちの霊がいたような・・・。
あの大量の死霊は、浄房に安置されている屍姫たちの怨霊だったのかもしれません。
そういえば、梅原のもう一人の屍姫・冬麻は休暇中ということで登場していませんが、彼女も棺の中で眠っているのでしょうか?
次回は『一〇八の嘘』。
108体の屍を倒せば天国へ行ける。
その約定を信じて少女達は戦ってきた。
けれど―――。
今暴かれる『一〇八の嘘』
最高に盛り上がってきました(^^
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屍姫の「解放」を目指す赤紗もやっと本気(?)を出してくれたようです(^^;
自衛隊機に続き複数の民間機が墜落した依海市。
依海駅付近では原因不明の地盤沈下が起こり、場所によっては天然ガスも発生。
依海市への立ち入りは制限されます。
一時は七星を追い詰めたかに見えた光言宗でしたが、依海市で大惨事が発生したことを知った梅原の指示で、七星のアジトから一時撤退します。
本山に戻った一同は、明らかになった七星の本当の目的と今後起こることについて口々に述べていきます。
これまでの七星の行動は光言宗への挑戦ではなく、依海市に穢れを蔓延させるためのものだったこと。
この穢れが、今回の大惨事で未練を持ったまま死んだ人たちの屍化を促進し、千~万の単位で屍が大量発生する可能性があること。
ここで緊張感をそぐ声が。
「これじゃあ、死して屍ならぬ者なしですねぇ」
フレッシュが雰囲気を無視して場違いな冗談を飛ばします。
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その場にいる人&屍姫の中に、この冗談に付き合う余裕のある人はいません。
ノリの悪い一同に対してフレッシュはさらに続けます。
「Why? 私たちは108体の屍を殺すためにここにいまーす。屍がうようよしてるなら、今日が私たちのGo to heaven dayでーす」
屍姫たちは、108体の屍を倒せば天国に行けるという言葉を信じて光言宗の尖兵として戦っているので、もっともな言葉なのですが、やはり場違い(^^;
一人、神佳だけが「死ぬには手ごろな日・・・か」
その頃、本山の別の場所では、紫央を筆頭に宗現や梅原が集まって今後の対応について話し合っていました。
梅原 「このまま依海市を放っておくわけにはいかんでしょ」
紫央 「一人当たり108人では済まないかもしれませんよ」
宗現 「屍姫の入定(にゅうじょう)を心配してくれるのか? むしろ、それが彼女達の願いだ」
紫央は何か思うところがあるように本多と顔を見合わせます。
この「108人」というのは、「屍姫 赫」で最初に出てきたときからどうにも胡散臭かったのですが、裏があるのは間違いなさそうです。
そして、この場でそのことを知っているのは、紫央と本多の二人だけの様子。
ここで神生真世の声が響き渡ります。
「依海市の屍を掃討せよ」
紫央は本山の守りが薄くなってしまうと反対しますが、大僧正の言葉は絶対です。
「我ら光言宗、屍を法の理のうちに戻すためにあり」
という神生真世の一言で、光言宗の方針は決定されます。
宗現と梅原は、動ける屍姫と契約僧を総動員して依海市に向かいます。
一方、紫央と本多は密談。
紫央を残して自分ひとりだけで行くと言う本多に対し、紫央は言います。
「今度ばかりはそうもいくまい。
赤紗の狙いは本山などではない。
だが、そのことを大僧正猊下はじめ、皆の前で口にすることは決して許されん」
後のシーンで分かりますが、彼らは浄房に向かおうとしているようです。
そこは以前、マキナが監禁されていた場所。
赤紗の狙いもそこにある様子。
二人が密談しているところへ、貞比呂とアキラがやってきます。
紫央は彼らに、浄房へ急ぐよう促します。
赤紗を倒すだけではなく、誰も浄房に近づけないよう指示します。
たとえそれが契約僧や屍姫であっても。
すべての根源は浄房に隠されているようです。
そしてこのことは、大僧正にすら知らされていません。
その頃、マキナとオーリは大麟館で屍の群れを退治していました。
理子と子供たちを避難させた後、彼らは北斗の気配を追って浄房へ向かいます。
浄房の中。
紫央と本多。
「浄房とは屍姫の穢れを払う場。ゆえに光言宗の地の中で、最も穢れた場所でもある。そしてここには、もう一つ・・・」
紫央がそう言ったとき、一面に満たされていた墨が引き、地下室への入り口が現れます。
浄房の外。
赤紗、北斗、狭間が到着。
それを迎え撃つ貞比呂とアキラ。
アキラは武器をライフルからグレネードランチャーに持ち替えて撃ちまくります。
発射されるグレネードには貞比呂の座檀が乗っています。
グレネードの連射に赤紗の奇想蓮華が破られ、狭間が負傷。
力ずくでは消耗が大きすぎると判断したのか、赤紗は貞比呂に語りかけます。
「壬生師兄――いえ、貞比呂さん。私の敵はあなたではない。光言宗なのです。あなたも見たはずだ。あの日、私の屍姫が、詩条響がどうなったのかを」
「あの日」とは、5年前に討伐隊が壊滅させられた日のこと。
狭間の罠にはまっておびき出された討伐隊は、狭間の虫に喰われながらも戦ったようです。
詩条響は108体以上の屍を倒しました。
その結果は―――。
赤紗 「あなたも知っている。あなたの屍姫も」
貞比呂 「だから、俺たちは屍だけでなく、人も殺せる。一度闇を見てしまった以上、この道を選ぶしかなかった」
貞比呂も5年前に赤紗と同じ「真実」を知ってしまったようです。
その結果彼が選んだ道は、表舞台から消えて遊撃として隠密活動をすること。
アキラが人を殺せる唯一の屍姫である理由は、108体の屍を殺すことでどうなるのかを知ってしまったためのようです。
「108体で天国」という幻想に縛られる必要がなくなったということでしょう。
貞比呂は赤紗の言葉に耳を貸さず、さらに攻撃を続けます。
赤紗は、北斗に、「光言宗の源」に向かうよう促します。
北斗は敵を求めて浄房の中へ。
そのとき、オーリとマキナが現れます。
貞比呂が気を取られた隙に、赤紗と狭間も浄房内に侵入。
貞比呂は、赤紗たちは後回しにして、オーリとマキナの前に立ちはだかります。
マキナ 「この先は浄房でしょう。そこに何があるというの」
アキラ 「頭が悪いの? それが言えれば、こんな苦労しないわ」
マキナとアキラは激しい戦いを繰り広げますが、最後にはマキナの眼前にアキラのライフルが突きつけられます。
それでもオーリは、この先に何があるのかを貞比呂に尋ねます。
貞比呂はオーリに分かってもらうために話し始めます。
「よく聞けよオーリ。俺たちは、屍だけじゃない、屍の存在を知ってしまいそれを公表しようとする者や、屍を隠匿する者、そんな人間も始末してきた。それも一人や二人じゃない。何十って数の人間をだ。最初からそうだったわけじゃない。だが、あるときから俺たちはその道を選んだ。そうしなきゃ、頭がおかしくなっちまいそうだったからな」
マキナ 「そうなったほどの秘密が、この先にあるってわけね」
アキラ 「あなたたちは何も知らなくていいのよ」
マキナ 「偉そうな口を叩かないで!」
マキナの気迫に貞比呂とアキラはたじろぎます。
さらに続けるマキナ。
「地獄を見たのは自分たちだけって顔しないで。地獄なら、もうずっと見てきた。それでも、私はまだ絶望はしていない。邪魔よ!」
マキナは、一瞬ひるんだ貞比呂とアキラを尻目に浄房内へ向かいます。
アキラはマキナを狙ってライフルを撃ちますが、その銃弾をオーリが座檀で落とします。
オーリの力に驚く貞比呂。
オーリ 「オレは、マキナを守ります」
アキラ 「ねぇ、屍姫は契約僧を守るためにいる盾なのよ。それをあなたが守ってどうするの」
オーリ 「オレは、兄貴に命を救ってもらったんです。なのに、オレは兄貴を死なせてしまった。何一つ恩返しできなかった。だから――だから、兄貴が命を賭けて守り続けたマキナを、今度はオレが守る」
そう言って、オーリは再び座檀を放ちます。
それを受けて倒れる貞比呂。
オーリ 「通ります。ごめんなさい」
アキラ 「あれぐらい避けられたでしょ」
貞比呂 「ははは―――景世、あいつを拾ってよかったな」
貞比呂はわざと避けなかったようです。
アキラもその行動に納得している様子。
浄房の地下。
地下室には多数の棺が整然と並べられていました。
紫央と本多はその前に立っています。
そこに現れる赤紗、北斗、狭間。
紫央 「来たか」
赤紗 「今日で光言宗は終わります。すべての死者は、自由を取り戻すのです」
紫央は座檀を開いて巨大な光の柱を出現させます。
他者のいかなる座檀術法も無力化し、屍も消滅させる、空間を清めてすべての穢れを排除する術法。
紫央を敵と認識した北斗は、この光の中に飛び込みます。
屍は塵と化して消滅するはず。
が、北斗はこの座檀を通過し、素手で紫央の胸を打ち抜きます。
本多は目の前で起こった信じられない光景に驚きますが、すぐに北斗の全身に巻かれている経典に気付きます。
この経典は、光言宗の経典の中でも最も重要で神聖な「屍法姫(しほうき)経典」の下巻。
かつて星村家から奪われたものです。
赤紗 「北斗。その目の前の棺を壊しなさい」
北斗は棺の蓋を打ち砕き、さらにその勢いで中に横たわっていた何かも打ち抜きます。
人型のそれは経典のようなもので覆われていました。
北斗に打ち抜かれたそれは、突然目覚めて叫びだします。
これと時を同じくして、マキナが苦しみだします。
景世が死んだときと同じ感覚に襲われるマキナ。
さらに、依海市に出ていた屍姫たちも続々と倒れていきます。
意識を失いかけながらオーリに向かって手を伸ばすマキナは最後に一言呟きます。
「私とオーリを結んでいた縁が――消えた・・・」
いよいよ大詰めといったところですが、浄房の地下にあった部屋は何なのでしょうか?
大量の棺の中に収まっている人型の何かは、もしかすると屍姫の成れの果てなのかもしれません。
108体の屍を倒した屍姫は、天国に行ったことにされてこの場所で眠りに付かされることになるのかも。
次回予告に出てきた白い着物を着た女性は、おそらく今回棺の中から目覚めた死体ではないかと思いますが、外見が詩条響に似ていたような気がします。
「屍姫 玄」第1話でマキナから漏れ出すルンを喰らっていた死霊の中にも彼女に似た顔立ちの霊がいたような・・・。
あの大量の死霊は、浄房に安置されている屍姫たちの怨霊だったのかもしれません。
そういえば、梅原のもう一人の屍姫・冬麻は休暇中ということで登場していませんが、彼女も棺の中で眠っているのでしょうか?
次回は『一〇八の嘘』。
108体の屍を倒せば天国へ行ける。
その約定を信じて少女達は戦ってきた。
けれど―――。
今暴かれる『一〇八の嘘』
最高に盛り上がってきました(^^
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2009年03月08日
今週の一本 その2(2009/3/1~3/7)―『屍姫 玄』第9話
今回の一言感想―――ここまで長かったなぁ(^^;
ということで、今回ついに、マキナがオーリを自分の契約僧として受け入れることになりました。
オーリや黒猫、それに北斗についての謎が明かされ、七星の目的も判明。
物語はいっきに佳境に突入です。
歪質にさらわれた雛子を救うため依海川に行ったオーリ。
そこで目にしたものは、誘拐された大勢の子供たちでした。
歪質 「あの時と同じにすれば、想い出すかと思ってよ」
オーリは何も想い出せません。
業を煮やした歪質は、電柱や付近に駐車されていた車などを破壊して炎に包まれた惨状を作り出し「あの時」を再現。
「これならどうだ。同じだろ。お前の母親に俺たちが殺された、あの時と、あの場所と」
オーリの脳裏に幼い頃の光景が蘇ります。
廃墟に転がる子供たちの死体。
その中心で、死んだ子供たちを抱えてうずくまる、屍化した母親。
オーリの母は、臨月のときにひき逃げされて死亡しました。
自分の子供をその手に抱きたいという強い未練があったため屍として蘇ったようです。
オーリが生まれたのは母親が屍になったあと。
ところが、生まれてきた子供は屍ではなく人間。
屍母はオーリのことが理解できなくて、自分の子供を求めて子供たちを誘拐していたようです。
当然ながら、この屍母の求める子供が見つかるはずはなく、さらわれた子供たちは水も食事も与えられることなく次々に死んでいきました。
オーリはその光景を眺めながらなんとか生き抜き、次第に感情を消失していったようです。
やがてこの屍母は、光言宗に倒されることになります。
それが景世、貞比呂、赤紗、そして赤紗の屍姫である響(ひびき)でした。
屍母を倒した後に唯一の生き残りとして発見された子供がオーリ。
オーリは景世に引き取られました。
歪質は、そのとき死んでいった子供たちの中でただ一人屍になった者。
飢えと乾きから逃れるため、ただ「食いたい」という未練から屍に。
彼以外の子供たちは死霊の塊(黒猫)になってオーリに付きまとうことになりました。
「屍姫 赫」第11話で、重無の手先になったかのようにオーリを導いていたのが不思議でしたが、この黒猫はオーリの味方というわけではなかったようです。
「欲しかったんだろう。あの体が!」
歪質はそう言って、黒猫をオーリに向かって投げつけます。
黒猫は姿を変えてオーリを包み込み、オーリと一体化。
オーリの体は怪物化してしまいます。
歪質は自分が経験した地獄をオーリにも体験させようとしています。
化け物となってしまったオーリに、誘拐してきた子供たちを喰らわせようとしています。
その頃、マキナは北斗に弄ばれていました。
七星を倒したいという未練。
倒された景世の想い。
二人分の未練をもってしても北斗にまったくかないません。
身動きするのも困難になったところで赤紗が現れ、マキナが勝てない理由を話します。
「七星・北斗には、未練も性もないのです」
「それで屍になれるわけがない!」
「いいえ、なるのです。屍になる者、そしてあなたがた屍姫には、生前というものがありましたよね。喜び、悲しみ、愛し、愛され、ときに憎しみながら生きた、生者としての時があったはずです。北斗は生者としての時を奪われ、人身御供として生まれ育った。未練も性も持たぬまま。彼女は死ぬために生まれてきたのです」
北斗はかつて、かんばつに見舞われた村に雨を降らせるための生贄として殺されました。
ところが、すぐに屍として蘇り、自分を生贄にした村人達を惨殺。
干上がった水路の水車が回りだすほど大量の血が流れました。
「死によって、北斗は初めて自由になった。他者とふれあい、その存在を感じることができた。北斗は未練や性で人を傷つけるのではない。彼女は、存在しているだけで生者を破壊する存在。わかりますか、彼女という存在が。それは死です。生者は無意識に死を遠ざけ忘れようとする。だがそれは確実に存在し、逃れようはない。北斗は、死そのものを体現した存在なのですよ。だからこそ屍の頂点であり、何者も彼女を倒すことはできない」
赤紗が話している間、マキナはかつての北斗の姿を垣間見ます。
そして呟くマキナ。
「なぜ、私は知っていた――北斗の記憶を」
そこに狭間がやってきます。
「それは当然だ。かつて北斗の村で人身御供を取り仕切っていた一族は、人が屍になる現象を知り、後に光言宗に帰依した。その一族の名を星村という。貴様の先祖が北斗を作った。北斗は一族の娘だ。同じ血が流れている。だからこそ北斗はお前の敵となった。北斗は初めて自分に意味を与えられたのだ。北斗はお前の敵。すなわち、光言宗の敵となった。ゆえにその力は光言宗を滅ぼすことに向けられる」
北斗は星村一族の一人でした。
同じ一族で人身御供にならずに生き延びたマキナの家系は北斗の敵。
狭間はマキナを屍姫にすることで、その背後にいる光言宗も北斗の敵に仕立て上げようとしたようです。
その目論見は見事に成功。
北斗が敵を認識して覚醒したことで、マキナは用済みになりました。
もう立つことすらできないマキナに北斗が襲い掛かります。
マキナ 「理(ことわり)に反した屍は倒せても、死そのものに勝てる人間はいない」
完全に力尽きたマキナは、北斗に引きずられ、水の中に投げ込まれてしまいます。
マキナ 「ごめん、景世・・・」
そのとき突然、読経が響き渡ります。
光言宗が七星を殲滅しようと動いていました。
光言宗本山に集まった僧侶たちの祈りが届いているようです。
マキナの体の傷が癒えていきます。
僧侶たちの祈りで周りの空気が清められたからでしょうか。
あるいは、北斗に太刀打ちできないと分かったマキナが、すべての未練を捨てて死を受け入れたおかげで、オーリのルンを抵抗なく受け入れることができるようになったのかもしれません。
マキナの脳裏に、これまでのオーリの姿が浮かんでいきます。そして、現在の怪物化したオーリの姿も。
体が完全に回復し、マキナ復活。
水中から飛び出したマキナは北斗を圧倒します。
狭間 「バカな。人は死を超えられぬぞ」
赤紗 「もう、すべての未練は断ち切られたはず」
マキナ 「私には、まだ戦う理由がある。私を求めて泣いている者がいるから」
そのとき光言宗の攻撃が開始されます。
壁を打ち破って現れたのは大量の僧兵と屍姫の群れ。
一時撤退する七星と赤紗。
マキナは七星を追おうとしますが、駆けつけた異月が止めます。
「大丈夫。逃げ道はふさいだわ」
「やつらを見つける囮にしたのね」
「私も知らなかったのよ。ここは任せて。あなたは・・・」
「オーリ・・・。ったく、屍姫の役目とはいえ、世話焼きすぎだろ」
もしかしてツンデレ?
とりあえず自分がオーリを助けに向かう理由が欲しかったようです(^^;
マキナは、この場に残って七星を倒すことよりも、オーリを助けることを優先しました。
その頃オーリは、子供たちを喰らう寸前に正気を取り戻し、なんとか体の制御を奪って炎の中へ。
黒猫(死霊の塊)に何をしてあげたらいいのかわからないオーリは、自分の体を黒猫に与えようとします。
あの頃はただ母親に見ていて欲しかっただけだと打ち明けるオーリ。
黒猫は、オーリが屍になっていなかったこと、そしてオーリが自分たちと同じように母親に愛されたいと思っていただけだということに気付き、オーリに対する憎しみを解いたようです。
黒猫は、オーリを守るため、歪質に反抗します。
でも七星である歪質にかなうはずもなく、逆に腕をもがれ倒されてしまいます。
オーリ 「僕は屍から生まれて、屍として死ぬのか?」
「ひどいざまね」
声の主はマキナ。
怪物化したオーリの姿を見て「それがあなたの本当の姿?」
「わからない。僕は何だ。人か、屍か」
「だったら私が教えてあげる」
マキナはオーリが怪物化するときに落した僧衣と錫杖(しゃくじょう)をオーリに投げ与えます。
この僧衣は、景世が経典を編みこんだ僧衣。
経典の力でオーリは黒猫を取り込み、元の人間の姿に戻ります。
マキナ 「忘れないでオーリ。あなたは私の契約僧よ」
歪質 「違う!お前は獣だ!思い出せ、お前は屍だ!」
オーリ 「オレは生きてる。獣でも屍でもない。生者だ!」
オーリに襲い掛かる歪質にマキナが銃撃。
歪質がひるんだところで、オーリが錫杖を突き刺します。
最後にマキナが止めを刺して、歪質は最期を迎えます。
「マキナ、無事で・・・」
「仕方ないでしょ、誰も助けに来てくれないから・・・一人で帰ってきたわよ」
「ごめん」
「冗談よ。それより、私の許可もなく死のうなんてしないで。私には――あなたが必要なんだから」
ということで、ついにマキナがオーリのことを認め、彼の屍姫になる決意を固めたようです。
とりあえず一段落ついたかと思ったそのとき、自衛隊の輸送機(?)が工場地区に墜落。
さらにその10分後には民間機2機も墜落し、依海市を焼き尽くします。
10万人規模の死者を出す大惨事。
少なくとも数百の屍が発生する事態に、光言宗本山は動揺します。
このとき狭間たちは僧兵に追い詰められていましたが、大いなる穢れが始まったと、逆に勝ち誇った態度で僧兵と対峙していました。
残り3話。
なんだか盛り上がってきました。
最後は綺麗に締めてくれるのでしょうか?
もうダメかと諦めかけていたけど、期待していいのかな?
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ということで、今回ついに、マキナがオーリを自分の契約僧として受け入れることになりました。
オーリや黒猫、それに北斗についての謎が明かされ、七星の目的も判明。
物語はいっきに佳境に突入です。
歪質にさらわれた雛子を救うため依海川に行ったオーリ。
そこで目にしたものは、誘拐された大勢の子供たちでした。
歪質 「あの時と同じにすれば、想い出すかと思ってよ」
オーリは何も想い出せません。
業を煮やした歪質は、電柱や付近に駐車されていた車などを破壊して炎に包まれた惨状を作り出し「あの時」を再現。
「これならどうだ。同じだろ。お前の母親に俺たちが殺された、あの時と、あの場所と」
オーリの脳裏に幼い頃の光景が蘇ります。
廃墟に転がる子供たちの死体。
その中心で、死んだ子供たちを抱えてうずくまる、屍化した母親。
オーリの母は、臨月のときにひき逃げされて死亡しました。
自分の子供をその手に抱きたいという強い未練があったため屍として蘇ったようです。
オーリが生まれたのは母親が屍になったあと。
ところが、生まれてきた子供は屍ではなく人間。
屍母はオーリのことが理解できなくて、自分の子供を求めて子供たちを誘拐していたようです。
当然ながら、この屍母の求める子供が見つかるはずはなく、さらわれた子供たちは水も食事も与えられることなく次々に死んでいきました。
オーリはその光景を眺めながらなんとか生き抜き、次第に感情を消失していったようです。
やがてこの屍母は、光言宗に倒されることになります。
それが景世、貞比呂、赤紗、そして赤紗の屍姫である響(ひびき)でした。
屍母を倒した後に唯一の生き残りとして発見された子供がオーリ。
オーリは景世に引き取られました。
歪質は、そのとき死んでいった子供たちの中でただ一人屍になった者。
飢えと乾きから逃れるため、ただ「食いたい」という未練から屍に。
彼以外の子供たちは死霊の塊(黒猫)になってオーリに付きまとうことになりました。
「屍姫 赫」第11話で、重無の手先になったかのようにオーリを導いていたのが不思議でしたが、この黒猫はオーリの味方というわけではなかったようです。
「欲しかったんだろう。あの体が!」
歪質はそう言って、黒猫をオーリに向かって投げつけます。
黒猫は姿を変えてオーリを包み込み、オーリと一体化。
オーリの体は怪物化してしまいます。
歪質は自分が経験した地獄をオーリにも体験させようとしています。
化け物となってしまったオーリに、誘拐してきた子供たちを喰らわせようとしています。
その頃、マキナは北斗に弄ばれていました。
七星を倒したいという未練。
倒された景世の想い。
二人分の未練をもってしても北斗にまったくかないません。
身動きするのも困難になったところで赤紗が現れ、マキナが勝てない理由を話します。
「七星・北斗には、未練も性もないのです」
「それで屍になれるわけがない!」
「いいえ、なるのです。屍になる者、そしてあなたがた屍姫には、生前というものがありましたよね。喜び、悲しみ、愛し、愛され、ときに憎しみながら生きた、生者としての時があったはずです。北斗は生者としての時を奪われ、人身御供として生まれ育った。未練も性も持たぬまま。彼女は死ぬために生まれてきたのです」
北斗はかつて、かんばつに見舞われた村に雨を降らせるための生贄として殺されました。
ところが、すぐに屍として蘇り、自分を生贄にした村人達を惨殺。
干上がった水路の水車が回りだすほど大量の血が流れました。
「死によって、北斗は初めて自由になった。他者とふれあい、その存在を感じることができた。北斗は未練や性で人を傷つけるのではない。彼女は、存在しているだけで生者を破壊する存在。わかりますか、彼女という存在が。それは死です。生者は無意識に死を遠ざけ忘れようとする。だがそれは確実に存在し、逃れようはない。北斗は、死そのものを体現した存在なのですよ。だからこそ屍の頂点であり、何者も彼女を倒すことはできない」
赤紗が話している間、マキナはかつての北斗の姿を垣間見ます。
そして呟くマキナ。
「なぜ、私は知っていた――北斗の記憶を」
そこに狭間がやってきます。
「それは当然だ。かつて北斗の村で人身御供を取り仕切っていた一族は、人が屍になる現象を知り、後に光言宗に帰依した。その一族の名を星村という。貴様の先祖が北斗を作った。北斗は一族の娘だ。同じ血が流れている。だからこそ北斗はお前の敵となった。北斗は初めて自分に意味を与えられたのだ。北斗はお前の敵。すなわち、光言宗の敵となった。ゆえにその力は光言宗を滅ぼすことに向けられる」
北斗は星村一族の一人でした。
同じ一族で人身御供にならずに生き延びたマキナの家系は北斗の敵。
狭間はマキナを屍姫にすることで、その背後にいる光言宗も北斗の敵に仕立て上げようとしたようです。
その目論見は見事に成功。
北斗が敵を認識して覚醒したことで、マキナは用済みになりました。
もう立つことすらできないマキナに北斗が襲い掛かります。
マキナ 「理(ことわり)に反した屍は倒せても、死そのものに勝てる人間はいない」
完全に力尽きたマキナは、北斗に引きずられ、水の中に投げ込まれてしまいます。
マキナ 「ごめん、景世・・・」
そのとき突然、読経が響き渡ります。
光言宗が七星を殲滅しようと動いていました。
光言宗本山に集まった僧侶たちの祈りが届いているようです。
マキナの体の傷が癒えていきます。
僧侶たちの祈りで周りの空気が清められたからでしょうか。
あるいは、北斗に太刀打ちできないと分かったマキナが、すべての未練を捨てて死を受け入れたおかげで、オーリのルンを抵抗なく受け入れることができるようになったのかもしれません。
マキナの脳裏に、これまでのオーリの姿が浮かんでいきます。そして、現在の怪物化したオーリの姿も。
体が完全に回復し、マキナ復活。
水中から飛び出したマキナは北斗を圧倒します。
狭間 「バカな。人は死を超えられぬぞ」
赤紗 「もう、すべての未練は断ち切られたはず」
マキナ 「私には、まだ戦う理由がある。私を求めて泣いている者がいるから」
そのとき光言宗の攻撃が開始されます。
壁を打ち破って現れたのは大量の僧兵と屍姫の群れ。
一時撤退する七星と赤紗。
マキナは七星を追おうとしますが、駆けつけた異月が止めます。
「大丈夫。逃げ道はふさいだわ」
「やつらを見つける囮にしたのね」
「私も知らなかったのよ。ここは任せて。あなたは・・・」
「オーリ・・・。ったく、屍姫の役目とはいえ、世話焼きすぎだろ」
もしかしてツンデレ?
とりあえず自分がオーリを助けに向かう理由が欲しかったようです(^^;
マキナは、この場に残って七星を倒すことよりも、オーリを助けることを優先しました。
その頃オーリは、子供たちを喰らう寸前に正気を取り戻し、なんとか体の制御を奪って炎の中へ。
黒猫(死霊の塊)に何をしてあげたらいいのかわからないオーリは、自分の体を黒猫に与えようとします。
あの頃はただ母親に見ていて欲しかっただけだと打ち明けるオーリ。
黒猫は、オーリが屍になっていなかったこと、そしてオーリが自分たちと同じように母親に愛されたいと思っていただけだということに気付き、オーリに対する憎しみを解いたようです。
黒猫は、オーリを守るため、歪質に反抗します。
でも七星である歪質にかなうはずもなく、逆に腕をもがれ倒されてしまいます。
オーリ 「僕は屍から生まれて、屍として死ぬのか?」
「ひどいざまね」
声の主はマキナ。
怪物化したオーリの姿を見て「それがあなたの本当の姿?」
「わからない。僕は何だ。人か、屍か」
「だったら私が教えてあげる」
マキナはオーリが怪物化するときに落した僧衣と錫杖(しゃくじょう)をオーリに投げ与えます。
この僧衣は、景世が経典を編みこんだ僧衣。
経典の力でオーリは黒猫を取り込み、元の人間の姿に戻ります。
マキナ 「忘れないでオーリ。あなたは私の契約僧よ」
歪質 「違う!お前は獣だ!思い出せ、お前は屍だ!」
オーリ 「オレは生きてる。獣でも屍でもない。生者だ!」
オーリに襲い掛かる歪質にマキナが銃撃。
歪質がひるんだところで、オーリが錫杖を突き刺します。
最後にマキナが止めを刺して、歪質は最期を迎えます。
「マキナ、無事で・・・」
「仕方ないでしょ、誰も助けに来てくれないから・・・一人で帰ってきたわよ」
「ごめん」
「冗談よ。それより、私の許可もなく死のうなんてしないで。私には――あなたが必要なんだから」
ということで、ついにマキナがオーリのことを認め、彼の屍姫になる決意を固めたようです。
とりあえず一段落ついたかと思ったそのとき、自衛隊の輸送機(?)が工場地区に墜落。
さらにその10分後には民間機2機も墜落し、依海市を焼き尽くします。
10万人規模の死者を出す大惨事。
少なくとも数百の屍が発生する事態に、光言宗本山は動揺します。
このとき狭間たちは僧兵に追い詰められていましたが、大いなる穢れが始まったと、逆に勝ち誇った態度で僧兵と対峙していました。
残り3話。
なんだか盛り上がってきました。
最後は綺麗に締めてくれるのでしょうか?
もうダメかと諦めかけていたけど、期待していいのかな?
屍姫 第七巻 【初回限定版】 [DVD]
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2009年01月12日
今週の一本(2009/1/11~1/17)―『屍姫 玄』第2話
前回ラストで、景世を守れなかったことを涙を流しながらオーリに謝ったマキナ。
そのまま契約僧と屍姫として前進するのかと思ったら、なんとマキナはオーリに往復ビンタ(^^;
契約譲渡したのはあくまでそれしか手段が残されていなかったから。
景世の本来の望みはオーリを危険から遠ざけることだったので、深く関わってくるオーリのことをマキナは怒っています。
そしてマキナはまだ、自分の契約僧は景世だけだと言い張ります。
これが本心なのか、それとも単に彼女もオーリを巻き込みたくないだけなのかは定かではありませんが。
二人が揉めているところに前回とは別の僧兵がやってきます。
彼らはマキナに倒された躯雷を発見。
このとき躯雷は人間の姿に戻っていました。
オーリとマキナが躯雷を殺したと思った僧兵たちは、二人を拘束します。
そこに本多監査官がやってきて、もうマキナを浄化することはできないと言い、マキナを始末しようとします。
躯雷が屍になっていたことをオーリが説明しても聞き入れてくれません。
というよりも、光言宗の僧侶が屍になってしまったという事実をもみ消そうとしているようです。
そこに嵩柾と異月が到着し、異月が本多に銃を突きつけます。
屍姫が人間を殺すことはできないので脅しにはなっていないはずですが、本多はとりあえず話だけは聞いてくれます。
その頃、赤紗が開いた座壇により、屍の群れと七星が本山への侵入に成功。
貞比呂とアキラが阻止しようとしましたが間に合いませんでした。
アキラは七星に向けてライフルを発射します。
おそらくこの銃弾には貞比呂の座壇が乗っているので、相手が七星でも1発で倒せるはず。
ところがここで忌逆(いさか)が陣地を張り、七星&赤紗はその中に逃げ込んでしまいます。
再びマキナたち。
異月がマキナにマシンガンを渡したところで、どこからともなく北斗の声が聞こえてきます。
「見つけた」
そして、マキナを取り囲むように陣地が張られ、周囲にいたオーリと僧兵たちとともに七星の元へ。
嵩柾と異月はその場に取り残されてしまいます。
嵩柾 「これは陣地だ。屍によって造られた空間。陣地を構築できるほどの呪いを持つ屍が侵入したというのか」
このあたりから、これまでとははっきり違う映像表現が取り入れられています。
これまではシーンによって色を使い分けることでその場の雰囲気を演出していましたが、今回はさらに画面をぼかすような感じで陣地内の異空間(あるいは清められた空間)の空気感を表現しているようです。
七星が本山に現れたときに頭屋(とーや)がピリピリすると言っていましたが、この空気の違いを視覚的に表現して見せてくれているようです。
陣地の中は特にこのボケ具合が顕著で、清められた空間の中で七星の力が抑制されているというのを思い出させてくれます。
陣地内部。
呼び込まれたマキナたちの前に赤紗が現れます。
「まずはご紹介させていただきましょう。こちらの方々こそ、すべての聖者の敵、七星の皆さんです」
マキナがついに七星と対面しました。
狭間(はざま) 「ようやく会えたな。星村の娘」
重無(えな) 「覚えているかい」
頭屋 「手足がちぎれ、それでも死にきれずに血の海の中で必死に許しを請うたあの日を」
狭間 「ふっ、恐怖で忘れてしまっているさ」
あまり想像したくない、ものすごく悲惨というか凄惨な殺され方をしたんですね。
七星を倒すために呪い憑きになるほど強い未練を抱くのも当然です。
マキナは有無を言わさず狭間に突進しマシンガンを乱射します。
でも狭間は難なくその銃弾の嵐を避け、巨大なムカデでマキナを取り押さえてしまいます。
狭間 「どうした、星村の娘。オレたちを倒すんじゃなかったのか」
マキナ 「私は・・・。お前達に殺された――家族も――みんな――みんな。私はお前達を滅ぼす。そのために・・・そのために」
狭間 「七星を滅ぼす。それがお前の未練か。ふっ、小さいな。未練ごときでオレたちを滅ぼせるものか」
ここでオーリが、ただの屍を滅ぼせないわけがないと反論しますが、狭間は
「違うな、少年。未練などでは動かない。オレたち七星を動かすものは――それは性(さが)だ」
狭間 「性とは、逃れたい心の叫び。つまり人の本性だ」
忌逆 「未練などは所詮死ぬ間際のかすかな執着に過ぎない」
重無 「性は、その人間が生まれてからずっと心の中で膨れ上がってきた想い。自分ではどうにもならない、その人間の根源」
歪質(ひずち) 「人は誰しも、その性を抑え込み、否定して生きている」
頭屋 「でも私たち七星は、その性を解放させた。性のままに生きる。それはすなわち、私たちこそ本当の人間だということ」
狭間 「性も持たず、未練のみで戦うとは――見込み違いだったか」
狭間はマキナをさらに締め付けて始末しようとします。
それをやめさせようと、オーリが狭間の前に飛び出します。
オーリの反応を見た狭間は、オーリの性が屍を無条件に愛することであると気付きます。
狭間 「面白いな少年。その性を持ったまま屍になってみるか」
狭間はオーリの腹部を打って気絶させます。
倒れるオーリ。
薄れ行く意識の中でその光景を見ていたマキナの脳裏に景世との想い出が蘇ります。
そしてマキナは、自分が本当に求めていたことに気付きます。
景世にもっと長く生きていてほしかったと。
そもそも自分が屍姫になどなってしまったことが間違いだったのだと。
そして、すべての元凶である七星に対する怒りを新たにします。
景世への未練も加わったマキナは、さらに強い呪い憑きとなり覚醒。
再び狭間に立ち向かいます。
これまでにない動きで狭間の攻撃を見切り、狭間の懐に飛び込んだマキナは、狭間にマシンガンを撃ちこみます。
ところが、マキナが狭間を倒す前に北斗がマキナを弾き飛ばします。
北斗 「鏡・・・割れた鏡」
北斗の目にはマキナが鏡台に見えていました。
鏡台の鏡は割れています。
映っているのは、北斗とマキナ(?)。
呪いを開放したマキナを一撃で弾き飛ばした北斗に赤紗は驚きます。
ここで再び七星の解説(^^;
歪質 「あの方は戦ってるわけじゃない。ただ相手を知りたいだけだ」
忌逆 「そう、あの方には未練も性もない」
頭屋 「何の理由もなく命を奪われ、屍になったあの方にとって、他人を知ること、他人と関わること、それが生きる意味を知ることなのだ」
重無 「関わるっていうのは、殺すことだけどね」
歪質 「あの方は死そのもの。だからこそ七星の象徴」
その頃、光言宗本山内部では、紫央が宗現に七星が現れたことを伝えていました。
宗現はマキナや僧兵たちを助けるために現場に向かおうとしますが、紫央はこの場に残って大僧正を守るのが自分たちの務めだと言ってそれを止めます。
そのとき現れる謎の影。
それは高速で神佳に近づき、神佳のスカートをめくります。
こんなことをするのはもちろんフレッシュです。
そして、この決定的瞬間を激写する梅原。
紫央と宗現はあっけにとられて言葉をなくします(^^;
このときの二人の表情はもう二度と見れないかも。
宗現はスカートの中が見えたのか、少し赤くなっていたような。。。
フレッシュは梅原の命令で仕方なくスカートをめくったようです。
責められた梅原は
「しゃーないだろー。これが男の性(さが)ってもんなんだからよー」
梅原の性は七星とはまったく異なるようです(^^;
ここで梅原は、自分が七星に対処しに行くのはどうかと提案。
そのために不動明王剣を貸してほしいと言い出します。
これを使いこなせるのは梅原だけのようです。
紫央は、大僧正が封印したものだと言って猛反対。
結局は貸すことになったようですが。
そして再び陣地内。
北斗がマキナとの「関わり」を深め、マキナが抵抗できずに成すがままにされています。
そのとき、陣地の一部が破れます。
梅原が不動明王剣で陣地を破りました。
異月と嵩柾、それに早季と莉花が飛び込んできます。
さらに、赤紗を追ってきた貞比呂とアキラも陣地を破って姿を見せます。
異月と嵩柾は貞比呂のことがわからないようですが、莉花と梅原はわかったようです。
さすがにこれだけの契約僧と屍姫を相手にすることはできないと考えた赤紗と七星は撤退を決断。
赤紗 「残念ながら、この場は光言宗の清めによって七星の力が制限されている。そして、若くして弦拍(げんぱく)の名を受けた武闘派筆頭、偉家十聖(いかじっせい)のうちの荒神家の当主、調伏(ちょうふく)の神剣・不動明王剣を唯一操れる僧正。おそらく最強の座壇術法を持つ男。この4人とその屍姫たちと戦う以上、七星にも相当の犠牲を覚悟する必要があります」
狭間 「星村眞姫那。認めてやろう。お前は我ら七星の敵。憎くて愛しい敵となった。だが忘れるな。それもまた我らが望んだこと。お前の存在も、我らが行おうとする行動の一つなのだから。次に会うときには、それを思い知ることになるだろう」
マキナ 「私はお前達を滅ぼし尽くす。お前達がしたように、お前達のすべてを奪う。この星村眞姫那が――屍姫が」
ということで、今回はここまで。
今回は、頭屋に抱きかかえられた北斗が赤ん坊のような動きをしていたことが気になりました。
それと、北斗の目に映るマキナの姿が鏡台だったことも。
鏡台の割れた鏡になぜ北斗が映っていたのでしょうか?
鏡に映っていたもう一人の女性は本当にマキナなのでしょうか?
マキナを特別な屍にして七星が行なおうとしていることとは何なのでしょうか?
オーリの本性が屍を無条件に愛することというのも、普通の人間ならありえないことのように思えます。
原作ではっきりと答えが示されているのかどうか知りませんが、こういう謎も含めて七星との決着を綺麗に付けてくれたら、かなり見ごたえのある作品になるかもしれません。
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そのまま契約僧と屍姫として前進するのかと思ったら、なんとマキナはオーリに往復ビンタ(^^;
契約譲渡したのはあくまでそれしか手段が残されていなかったから。
景世の本来の望みはオーリを危険から遠ざけることだったので、深く関わってくるオーリのことをマキナは怒っています。
そしてマキナはまだ、自分の契約僧は景世だけだと言い張ります。
これが本心なのか、それとも単に彼女もオーリを巻き込みたくないだけなのかは定かではありませんが。
二人が揉めているところに前回とは別の僧兵がやってきます。
彼らはマキナに倒された躯雷を発見。
このとき躯雷は人間の姿に戻っていました。
オーリとマキナが躯雷を殺したと思った僧兵たちは、二人を拘束します。
そこに本多監査官がやってきて、もうマキナを浄化することはできないと言い、マキナを始末しようとします。
躯雷が屍になっていたことをオーリが説明しても聞き入れてくれません。
というよりも、光言宗の僧侶が屍になってしまったという事実をもみ消そうとしているようです。
そこに嵩柾と異月が到着し、異月が本多に銃を突きつけます。
屍姫が人間を殺すことはできないので脅しにはなっていないはずですが、本多はとりあえず話だけは聞いてくれます。
その頃、赤紗が開いた座壇により、屍の群れと七星が本山への侵入に成功。
貞比呂とアキラが阻止しようとしましたが間に合いませんでした。
アキラは七星に向けてライフルを発射します。
おそらくこの銃弾には貞比呂の座壇が乗っているので、相手が七星でも1発で倒せるはず。
ところがここで忌逆(いさか)が陣地を張り、七星&赤紗はその中に逃げ込んでしまいます。
再びマキナたち。
異月がマキナにマシンガンを渡したところで、どこからともなく北斗の声が聞こえてきます。
「見つけた」
そして、マキナを取り囲むように陣地が張られ、周囲にいたオーリと僧兵たちとともに七星の元へ。
嵩柾と異月はその場に取り残されてしまいます。
嵩柾 「これは陣地だ。屍によって造られた空間。陣地を構築できるほどの呪いを持つ屍が侵入したというのか」
このあたりから、これまでとははっきり違う映像表現が取り入れられています。
これまではシーンによって色を使い分けることでその場の雰囲気を演出していましたが、今回はさらに画面をぼかすような感じで陣地内の異空間(あるいは清められた空間)の空気感を表現しているようです。
七星が本山に現れたときに頭屋(とーや)がピリピリすると言っていましたが、この空気の違いを視覚的に表現して見せてくれているようです。
陣地の中は特にこのボケ具合が顕著で、清められた空間の中で七星の力が抑制されているというのを思い出させてくれます。
陣地内部。
呼び込まれたマキナたちの前に赤紗が現れます。
「まずはご紹介させていただきましょう。こちらの方々こそ、すべての聖者の敵、七星の皆さんです」
マキナがついに七星と対面しました。
狭間(はざま) 「ようやく会えたな。星村の娘」
重無(えな) 「覚えているかい」
頭屋 「手足がちぎれ、それでも死にきれずに血の海の中で必死に許しを請うたあの日を」
狭間 「ふっ、恐怖で忘れてしまっているさ」
あまり想像したくない、ものすごく悲惨というか凄惨な殺され方をしたんですね。
七星を倒すために呪い憑きになるほど強い未練を抱くのも当然です。
マキナは有無を言わさず狭間に突進しマシンガンを乱射します。
でも狭間は難なくその銃弾の嵐を避け、巨大なムカデでマキナを取り押さえてしまいます。
狭間 「どうした、星村の娘。オレたちを倒すんじゃなかったのか」
マキナ 「私は・・・。お前達に殺された――家族も――みんな――みんな。私はお前達を滅ぼす。そのために・・・そのために」
狭間 「七星を滅ぼす。それがお前の未練か。ふっ、小さいな。未練ごときでオレたちを滅ぼせるものか」
ここでオーリが、ただの屍を滅ぼせないわけがないと反論しますが、狭間は
「違うな、少年。未練などでは動かない。オレたち七星を動かすものは――それは性(さが)だ」
狭間 「性とは、逃れたい心の叫び。つまり人の本性だ」
忌逆 「未練などは所詮死ぬ間際のかすかな執着に過ぎない」
重無 「性は、その人間が生まれてからずっと心の中で膨れ上がってきた想い。自分ではどうにもならない、その人間の根源」
歪質(ひずち) 「人は誰しも、その性を抑え込み、否定して生きている」
頭屋 「でも私たち七星は、その性を解放させた。性のままに生きる。それはすなわち、私たちこそ本当の人間だということ」
狭間 「性も持たず、未練のみで戦うとは――見込み違いだったか」
狭間はマキナをさらに締め付けて始末しようとします。
それをやめさせようと、オーリが狭間の前に飛び出します。
オーリの反応を見た狭間は、オーリの性が屍を無条件に愛することであると気付きます。
狭間 「面白いな少年。その性を持ったまま屍になってみるか」
狭間はオーリの腹部を打って気絶させます。
倒れるオーリ。
薄れ行く意識の中でその光景を見ていたマキナの脳裏に景世との想い出が蘇ります。
そしてマキナは、自分が本当に求めていたことに気付きます。
景世にもっと長く生きていてほしかったと。
そもそも自分が屍姫になどなってしまったことが間違いだったのだと。
そして、すべての元凶である七星に対する怒りを新たにします。
景世への未練も加わったマキナは、さらに強い呪い憑きとなり覚醒。
再び狭間に立ち向かいます。
これまでにない動きで狭間の攻撃を見切り、狭間の懐に飛び込んだマキナは、狭間にマシンガンを撃ちこみます。
ところが、マキナが狭間を倒す前に北斗がマキナを弾き飛ばします。
北斗 「鏡・・・割れた鏡」
北斗の目にはマキナが鏡台に見えていました。
鏡台の鏡は割れています。
映っているのは、北斗とマキナ(?)。
呪いを開放したマキナを一撃で弾き飛ばした北斗に赤紗は驚きます。
ここで再び七星の解説(^^;
歪質 「あの方は戦ってるわけじゃない。ただ相手を知りたいだけだ」
忌逆 「そう、あの方には未練も性もない」
頭屋 「何の理由もなく命を奪われ、屍になったあの方にとって、他人を知ること、他人と関わること、それが生きる意味を知ることなのだ」
重無 「関わるっていうのは、殺すことだけどね」
歪質 「あの方は死そのもの。だからこそ七星の象徴」
その頃、光言宗本山内部では、紫央が宗現に七星が現れたことを伝えていました。
宗現はマキナや僧兵たちを助けるために現場に向かおうとしますが、紫央はこの場に残って大僧正を守るのが自分たちの務めだと言ってそれを止めます。
そのとき現れる謎の影。
それは高速で神佳に近づき、神佳のスカートをめくります。
こんなことをするのはもちろんフレッシュです。
そして、この決定的瞬間を激写する梅原。
紫央と宗現はあっけにとられて言葉をなくします(^^;
このときの二人の表情はもう二度と見れないかも。
宗現はスカートの中が見えたのか、少し赤くなっていたような。。。
フレッシュは梅原の命令で仕方なくスカートをめくったようです。
責められた梅原は
「しゃーないだろー。これが男の性(さが)ってもんなんだからよー」
梅原の性は七星とはまったく異なるようです(^^;
ここで梅原は、自分が七星に対処しに行くのはどうかと提案。
そのために不動明王剣を貸してほしいと言い出します。
これを使いこなせるのは梅原だけのようです。
紫央は、大僧正が封印したものだと言って猛反対。
結局は貸すことになったようですが。
そして再び陣地内。
北斗がマキナとの「関わり」を深め、マキナが抵抗できずに成すがままにされています。
そのとき、陣地の一部が破れます。
梅原が不動明王剣で陣地を破りました。
異月と嵩柾、それに早季と莉花が飛び込んできます。
さらに、赤紗を追ってきた貞比呂とアキラも陣地を破って姿を見せます。
異月と嵩柾は貞比呂のことがわからないようですが、莉花と梅原はわかったようです。
さすがにこれだけの契約僧と屍姫を相手にすることはできないと考えた赤紗と七星は撤退を決断。
赤紗 「残念ながら、この場は光言宗の清めによって七星の力が制限されている。そして、若くして弦拍(げんぱく)の名を受けた武闘派筆頭、偉家十聖(いかじっせい)のうちの荒神家の当主、調伏(ちょうふく)の神剣・不動明王剣を唯一操れる僧正。おそらく最強の座壇術法を持つ男。この4人とその屍姫たちと戦う以上、七星にも相当の犠牲を覚悟する必要があります」
狭間 「星村眞姫那。認めてやろう。お前は我ら七星の敵。憎くて愛しい敵となった。だが忘れるな。それもまた我らが望んだこと。お前の存在も、我らが行おうとする行動の一つなのだから。次に会うときには、それを思い知ることになるだろう」
マキナ 「私はお前達を滅ぼし尽くす。お前達がしたように、お前達のすべてを奪う。この星村眞姫那が――屍姫が」
ということで、今回はここまで。
今回は、頭屋に抱きかかえられた北斗が赤ん坊のような動きをしていたことが気になりました。
それと、北斗の目に映るマキナの姿が鏡台だったことも。
鏡台の割れた鏡になぜ北斗が映っていたのでしょうか?
鏡に映っていたもう一人の女性は本当にマキナなのでしょうか?
マキナを特別な屍にして七星が行なおうとしていることとは何なのでしょうか?
オーリの本性が屍を無条件に愛することというのも、普通の人間ならありえないことのように思えます。
原作ではっきりと答えが示されているのかどうか知りませんが、こういう謎も含めて七星との決着を綺麗に付けてくれたら、かなり見ごたえのある作品になるかもしれません。
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2009年01月11日
今週の一本 その2(2009/1/4~1/10)―『屍姫 玄』第1話
「玄」が始まりました。
景世の死から半年が経過したようですが、マキナはまだ光言宗の本山に監禁されています。
呪いに憑り付かれた屍姫は屍と化す前に清められなければならないそうで、通常であれば1ヶ月もかからず清められるようです(新しい契約僧が見つかるか処分される?)。
でも、マキナは景世のことが忘れられず、景世との想い出に浸って自分の世界に閉じこもっています。
その結果、マキナは無意識に景世のルンを溜め込んで腐らせてしまったようです。
新しい契約僧になったオーリのルンを受けるつもりもないので、清浄なルンが供給されることもない。
この腐ったルンを求めて、普通であれば本山に入ることができない死霊(屍になれなかった人の魂の成れの果て)が現れ、マキナの体から漏れ出すルンを貪っていました。
このままではマキナは、死霊にルンを食い尽くされて滅びるだけ。
このような事態になっているため、衆生派の紫央はマキナの処分を公に口にしているようです。
そして裏では、貞比呂にマキナ暗殺を依頼しました。
一応、再生の可能性がなければという条件をつけていましたが、その可能性はないと踏んでの依頼でしょう。
マキナが病んでいるという話を聞きつけたのか、莉花がマキナの様子を見にやってきます。
入り口を警備する僧兵を黙らせてマキナのもとに行った莉花と早季は、マキナにまとわり付いてルンを貪る多数の死霊を目にします。
早季が死霊を退治しようとしますが、この場所では力を発揮できないので退散するしかありませんでした。
ちょうどその場にやってきた宗現が、死霊が外に出てこないようにお札を貼って封印します。
その様子を木の上から見守る怪しい影。
「フムフム。これは大変でーす」
神佳がその不審人物を取り押さえようと動きますが、宗現に止められます。
宗現はそれが誰なのかわかっているようです。
「放っておけ、敵ではない――梅原め」
無事逃げ延びた不審者。
「オーマイガー。名探偵専用コート アンド ハットを落してしまいました。
これでは探偵として生きていけませーん」
なんか変な新キャラ(金髪の女性)登場です(^^;
その頃、七星と赤紗。
七星はマキナの命が尽きかけていることに気付いていました。
自分たちが生み出した屍姫をこのまま死なせるのはつまらないから、「おもちゃ」を見に行くと言っています。
マキナが特別な屍姫なのかどうか確かめたいようです。
なぜ「特別」と考えるのか。
その理由はいずれ明かされるのでしょうか。
このとき赤紗は、七星が本山に行くことに反対して、狭間に痛めつけられてしまいます。
さらに、近づいてきた北斗に触れようとして左腕をケガ。
骨が折れたように見えましたが、後半で再び現れたときには包帯を巻いているだけだったので骨折はしていない様子。
そして今度は歪質が歩み寄ってきて、痛みに苦しむ赤紗に語ります。
「北斗にとってこの世界はすべて異物だ。
あいつは何も罪がないまま死をもたらされた。
死ぬために生まれてきた。
だから自分に触れるものは自分を傷つける刃と同じなのさ」
生きていれば必ず何らかの罪を犯すはずなので、「何も罪がない」というのは、生まれて間もなく殺されたということでしょうか(ということは屍も成長する?)。
ただ単に生きていたい、というのが北斗の妄執・未練なのかもしれません。
その頃、オーリは五諒山(ごりょうざん)で修行に励んでいました。
嵩柾と一緒に修行しているようです。
先生役は梅原という人。
修行がうまく行けば、縁が示す光が見えるようになるようです。
でも、オーリは半年修行しても成果が現れない様子。
この光を見るには、自らそれを求める必要がありますが、オーリはこれまで光を求める必要がないほどに恵まれていたため、自分から縁を求めるという気持ちに欠けているようです。
梅原はオーリと野ウサギの間に縁を結ばせ、オーリにそのウサギを追わせます。
草むらに入ったオーリは、そこで本山にいた「変な新キャラ」と遭遇。
ちょっとした事故で、オーリの手は彼女の胸に(^^;
オーリは変態に認定されてしまいます。
そこに梅原がやってきます。
そして、彼女がシティのブックストアで買ってきた同人誌に興奮。
新キャラ 「やはりシティのブックストアには、いいものがたくさんあります」
梅原 「こいつはスゲェぜ」
新キャラ 「イェーイ、興奮しまーす。ZENBU NOSEぷちっと夏祭り限定萌え萌え同人誌ですよー」
梅原 「ですよー、じゃないだろー。この生(なま)!」
新キャラ 「生じゃありません。私はフレッシュです。ミスタープラム」
梅原 「生が嫌なら肉だ肉! オレがZENBU NOSE近畿バージョン限定フィギュアを買って来いと渡した小遣いで、そんな汚らわしいものをー!」
新キャラ 「オフィシャルな商品などコマーシャリズムに毒されています。真のファンは同人誌を愛するのでーす」
梅原 「あぁ、汚らわしい汚らわしい。そんなもの没収だ」
新キャラ 「ダメでーす。これは今夜の私のオカズでーす」
どうやら新キャラの名前はフレッシュというようです。
それで生(fresh)や肉(flesh)なんですね。
梅原は日本人。LとRの区別が付かないようです。
そしてここで驚きの事実が明かされます。
なんとフレッシュは秋葉原に来る途中に飛行機事故で屍姫になったそうで、梅原はフレッシュの契約僧でした。
・・・なんかすごい設定ですね(^^;
梅原にはほかにも冬麻という屍姫がいるようで、1人で2人の屍姫と契約しています。
冬麻は休暇中で今はここにいないとのこと。
この後、梅原はフレッシュからマキナの現状について報告を受けたようです。
その内容をオーリに伝えました。
オーリはすぐにマキナが監禁されている光言宗本山に向かいます。
一方、赤紗は七星の意を受けて本山に潜り込んでいました。
マキナが監禁されている場所の入り口を守る僧兵を倒し、中に入ろうとします。
そのとき一筋の閃光。
貞比呂とアキラが到着しました。
貞比呂は、赤紗が座壇で七星を本山に招き入れようとしていることを見抜きます。
そのとき、赤紗に倒された僧兵の一人・躯雷が屍になって蘇ります。
彼は屍姫がそばにいるだけで悟りが遠ざかると考えていたので、そのために屍化してしまったようです。
躯雷はマキナを殺そうとマキナのもとに向かい、マキナに飛びつきます。
そのときタイミングよくオーリが現れます。
躯雷をマキナから引き離すオーリ。
オーリ 「自分が穢れるのが嫌で星村さんを殺そうとするなんて・・・あんたのほうがよっぽど汚い!
星村さん! 聞いたよ。兄貴のことが忘れられないって。
でも今は、オレのルンてのを受けてくれ。
そうしないと死んじゃうんだろ?」
マキナ 「もう私は死んでいるのよ」
マキナはあくまでオーリを拒絶します。
そのときオーリの目に光が見えました。
自分とマキナを繋ぐ光。
オーリ 「これは・・・これが縁」
オーリはマキナに近づいて抱擁します。
オーリ 「キミとボクはあのときから・・・大切な人を忘れられなくて、未練になって・・・それが穢れてるってことなら、ボクも穢れてる。同じだよ」
それを聞いたマキナはかすかに微笑みます。
自分を抱擁するオーリの想いが、死にかけている景世を強く抱きしめたときの自分の想いと同じだと気付きました。
それと同時にマキナの体の傷が消えていきます。
オーリのルンを受け入れたようです。
このシーンでのマキナの表情の描き方はなかなかよかったです。
この作品は、こういう微妙な表情の変化を使って盛り上げるのがうまいですね。
マキナは拘束している縄を引きちぎり、再び襲いかかって来た躯雷を一撃で打倒。
マキナ 「ごめん。
景世を守れなくて。
ずっと言わなくちゃって思ってた・・・」
マキナの頬には一筋の涙が。
ということで、またまた感動的な引きとなりました。
でもこのとき、赤紗は座壇を開いて七星を呼び寄せていました。
次回は早速、マキナと七星の戦いが開始されるのでしょうか?
またまた盛り上がりそうです。
・・・これを書いているのは1/11の23:15。
チバテレビで視聴しているので、あと15分で第2話が始まります。
なんだか興奮してきました(^^;
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景世の死から半年が経過したようですが、マキナはまだ光言宗の本山に監禁されています。
呪いに憑り付かれた屍姫は屍と化す前に清められなければならないそうで、通常であれば1ヶ月もかからず清められるようです(新しい契約僧が見つかるか処分される?)。
でも、マキナは景世のことが忘れられず、景世との想い出に浸って自分の世界に閉じこもっています。
その結果、マキナは無意識に景世のルンを溜め込んで腐らせてしまったようです。
新しい契約僧になったオーリのルンを受けるつもりもないので、清浄なルンが供給されることもない。
この腐ったルンを求めて、普通であれば本山に入ることができない死霊(屍になれなかった人の魂の成れの果て)が現れ、マキナの体から漏れ出すルンを貪っていました。
このままではマキナは、死霊にルンを食い尽くされて滅びるだけ。
このような事態になっているため、衆生派の紫央はマキナの処分を公に口にしているようです。
そして裏では、貞比呂にマキナ暗殺を依頼しました。
一応、再生の可能性がなければという条件をつけていましたが、その可能性はないと踏んでの依頼でしょう。
マキナが病んでいるという話を聞きつけたのか、莉花がマキナの様子を見にやってきます。
入り口を警備する僧兵を黙らせてマキナのもとに行った莉花と早季は、マキナにまとわり付いてルンを貪る多数の死霊を目にします。
早季が死霊を退治しようとしますが、この場所では力を発揮できないので退散するしかありませんでした。
ちょうどその場にやってきた宗現が、死霊が外に出てこないようにお札を貼って封印します。
その様子を木の上から見守る怪しい影。
「フムフム。これは大変でーす」
神佳がその不審人物を取り押さえようと動きますが、宗現に止められます。
宗現はそれが誰なのかわかっているようです。
「放っておけ、敵ではない――梅原め」
無事逃げ延びた不審者。
「オーマイガー。名探偵専用コート アンド ハットを落してしまいました。
これでは探偵として生きていけませーん」
なんか変な新キャラ(金髪の女性)登場です(^^;
その頃、七星と赤紗。
七星はマキナの命が尽きかけていることに気付いていました。
自分たちが生み出した屍姫をこのまま死なせるのはつまらないから、「おもちゃ」を見に行くと言っています。
マキナが特別な屍姫なのかどうか確かめたいようです。
なぜ「特別」と考えるのか。
その理由はいずれ明かされるのでしょうか。
このとき赤紗は、七星が本山に行くことに反対して、狭間に痛めつけられてしまいます。
さらに、近づいてきた北斗に触れようとして左腕をケガ。
骨が折れたように見えましたが、後半で再び現れたときには包帯を巻いているだけだったので骨折はしていない様子。
そして今度は歪質が歩み寄ってきて、痛みに苦しむ赤紗に語ります。
「北斗にとってこの世界はすべて異物だ。
あいつは何も罪がないまま死をもたらされた。
死ぬために生まれてきた。
だから自分に触れるものは自分を傷つける刃と同じなのさ」
生きていれば必ず何らかの罪を犯すはずなので、「何も罪がない」というのは、生まれて間もなく殺されたということでしょうか(ということは屍も成長する?)。
ただ単に生きていたい、というのが北斗の妄執・未練なのかもしれません。
その頃、オーリは五諒山(ごりょうざん)で修行に励んでいました。
嵩柾と一緒に修行しているようです。
先生役は梅原という人。
修行がうまく行けば、縁が示す光が見えるようになるようです。
でも、オーリは半年修行しても成果が現れない様子。
この光を見るには、自らそれを求める必要がありますが、オーリはこれまで光を求める必要がないほどに恵まれていたため、自分から縁を求めるという気持ちに欠けているようです。
梅原はオーリと野ウサギの間に縁を結ばせ、オーリにそのウサギを追わせます。
草むらに入ったオーリは、そこで本山にいた「変な新キャラ」と遭遇。
ちょっとした事故で、オーリの手は彼女の胸に(^^;
オーリは変態に認定されてしまいます。
そこに梅原がやってきます。
そして、彼女がシティのブックストアで買ってきた同人誌に興奮。
新キャラ 「やはりシティのブックストアには、いいものがたくさんあります」
梅原 「こいつはスゲェぜ」
新キャラ 「イェーイ、興奮しまーす。ZENBU NOSEぷちっと夏祭り限定萌え萌え同人誌ですよー」
梅原 「ですよー、じゃないだろー。この生(なま)!」
新キャラ 「生じゃありません。私はフレッシュです。ミスタープラム」
梅原 「生が嫌なら肉だ肉! オレがZENBU NOSE近畿バージョン限定フィギュアを買って来いと渡した小遣いで、そんな汚らわしいものをー!」
新キャラ 「オフィシャルな商品などコマーシャリズムに毒されています。真のファンは同人誌を愛するのでーす」
梅原 「あぁ、汚らわしい汚らわしい。そんなもの没収だ」
新キャラ 「ダメでーす。これは今夜の私のオカズでーす」
どうやら新キャラの名前はフレッシュというようです。
それで生(fresh)や肉(flesh)なんですね。
梅原は日本人。LとRの区別が付かないようです。
そしてここで驚きの事実が明かされます。
なんとフレッシュは秋葉原に来る途中に飛行機事故で屍姫になったそうで、梅原はフレッシュの契約僧でした。
・・・なんかすごい設定ですね(^^;
梅原にはほかにも冬麻という屍姫がいるようで、1人で2人の屍姫と契約しています。
冬麻は休暇中で今はここにいないとのこと。
この後、梅原はフレッシュからマキナの現状について報告を受けたようです。
その内容をオーリに伝えました。
オーリはすぐにマキナが監禁されている光言宗本山に向かいます。
一方、赤紗は七星の意を受けて本山に潜り込んでいました。
マキナが監禁されている場所の入り口を守る僧兵を倒し、中に入ろうとします。
そのとき一筋の閃光。
貞比呂とアキラが到着しました。
貞比呂は、赤紗が座壇で七星を本山に招き入れようとしていることを見抜きます。
そのとき、赤紗に倒された僧兵の一人・躯雷が屍になって蘇ります。
彼は屍姫がそばにいるだけで悟りが遠ざかると考えていたので、そのために屍化してしまったようです。
躯雷はマキナを殺そうとマキナのもとに向かい、マキナに飛びつきます。
そのときタイミングよくオーリが現れます。
躯雷をマキナから引き離すオーリ。
オーリ 「自分が穢れるのが嫌で星村さんを殺そうとするなんて・・・あんたのほうがよっぽど汚い!
星村さん! 聞いたよ。兄貴のことが忘れられないって。
でも今は、オレのルンてのを受けてくれ。
そうしないと死んじゃうんだろ?」
マキナ 「もう私は死んでいるのよ」
マキナはあくまでオーリを拒絶します。
そのときオーリの目に光が見えました。
自分とマキナを繋ぐ光。
オーリ 「これは・・・これが縁」
オーリはマキナに近づいて抱擁します。
オーリ 「キミとボクはあのときから・・・大切な人を忘れられなくて、未練になって・・・それが穢れてるってことなら、ボクも穢れてる。同じだよ」
それを聞いたマキナはかすかに微笑みます。
自分を抱擁するオーリの想いが、死にかけている景世を強く抱きしめたときの自分の想いと同じだと気付きました。
それと同時にマキナの体の傷が消えていきます。
オーリのルンを受け入れたようです。
このシーンでのマキナの表情の描き方はなかなかよかったです。
この作品は、こういう微妙な表情の変化を使って盛り上げるのがうまいですね。
マキナは拘束している縄を引きちぎり、再び襲いかかって来た躯雷を一撃で打倒。
マキナ 「ごめん。
景世を守れなくて。
ずっと言わなくちゃって思ってた・・・」
マキナの頬には一筋の涙が。
ということで、またまた感動的な引きとなりました。
でもこのとき、赤紗は座壇を開いて七星を呼び寄せていました。
次回は早速、マキナと七星の戦いが開始されるのでしょうか?
またまた盛り上がりそうです。
・・・これを書いているのは1/11の23:15。
チバテレビで視聴しているので、あと15分で第2話が始まります。
なんだか興奮してきました(^^;
屍姫 第五巻【初回限定版】 [DVD]
屍姫 玄 第一巻【通常版】[DVD]
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