毎回地味に面白いこの作品。
今回のエピソードも期待を裏切らない出来でした。
前半は文化祭を舞台にしたのんびり展開の中にバーディーの苦悩を織り交ぜ、後半はバーディーとナタルを中心にしたシリアス展開です。
ゴメスが再登場したシーンではうまいぐあいに緊張感を演出し、ナタルとガトールの格闘シーンではいつもの独特の動きを堪能させてくれました。
もちろんどちらのシーンでもいい感じのBGMが雰囲気を盛り上げています。
さらに今回は、まったく予想外のゲストキャラも登場。
思わずにやけてしまいました(^^;
文化祭。
報道研の出し物は、第3話で取材した避難所のレポートとプレゼンです。
早宮を筆頭に、メンバーたちは最後の準備に追われています。
墨田先生から翌日のプレゼンについて確認された早宮は、プロジェクターの操作を間違えないようつとむに念押しします。
このシーンだけは今回唯一残念に思えました。
このシーンの早宮の動きは、もしかすると作画ミスなのかもしれません。
墨田先生と会話する早宮が目線をまったく動かさずにつとむと話し出してしまうので、いきなり先生に向かって小言を言い出したように見えてしまい、かなり違和感がありました。
頭も体全体もしっかり動かしているのに、これは残念。
ほんの少し目を動かすだけでいいのに・・・。
準備を終えたメンバーは、ほかのクラスの出し物を見に行くことに。
受付には早宮と須藤が残ります。
つとむ、千明、北村の三人は、北村の希望でオカマカフェへ。
残念ながら(?)接待の様子は描写されませんでしたが、料理のほうは普通だったようです。
次に三人が向かったのは占い。
このシーンの北村が走る後姿の動きはなかなかよかったです。
ほかのシーンでもかなり細かい動きをつけて頑張っているので、やはり最初の早宮の固定視線は残念 <しつこい(^^;
三人は順番におみくじを引きます。
このおみくじがなかなか予言的で、どこまでがネタでどこまでが伏線なのか悩むところ(^^;
北村が引いたおみくじは大吉。
「ラッキーなあなたには今年中にビッグでクールでホットでキュートな恋人ができるだべ」
これは・・・特に意味はないですね(たぶん)。
千明は大凶。
「あなたは宇宙人の末裔です。いずれ出生の秘密をあなたは知ることになるぜー」
これは原作既読者へのサービスでしょうか?
次回が最終回なので、さすがに伏線ということはないと思いますが・・・。
もしかして3期があるのかも(^^;
最後はつとむ。
つとむは、周りの目を気にすることなくバーディーにおみくじのことを説明し出してしまいます。
周りは引いてしまいますが、つとむはまったく気にしていません。
この「癖」は直さないと、室戸あたりにバーディーのことがばれるきっかけになるかも。
ということで、最後はバーディーがおみくじを引くことになります。
結果は大吉。
「ずっと会いたかったあの人と運命の再会をするでしょう」
これは、セントラルタワーでバーディーを助けてくれた人と再会できるということですね。
再会というよりも、すでに出会っている人がその人だったと気付く展開になりそうな気がします。
さすがにここで新キャラの登場はないでしょう。
当然ながら、千明と北村からすれば、このおみくじはつとむが引いたように見えるので、そういう話が好きそうな北村がさっそく質問。
「千川、誰か会いたい人とかいるの?」
つとむは否定しますが、脳裏には「つとむくん」の言葉と一緒に小夜香のイメージが。
これってもしかしてバーディーがつとむに見せているイメージなのではないでしょうか?
そういうことができるのかどうかわかりませんが。
その頃、報道研の受付では早宮と須藤がなんだかいい雰囲気になっていました。
そこに戻ってくる千明と北村。
つとむは気分が悪くなったとかで屋上に行ったようです。
屋上。
つとむは「会いたい人」についてバーディーに語りかけていました。
でもバーディーはそれどころではありません。
ナタルが逃亡犯殺害の犯人だったことを知ったときに、何もできなかった自分に対して落ち込んでいます。
ナタルが嘘をついていたことを見抜けなかった自分に怒りすら感じているようです。
つとむは、数ヶ月前に自分と小夜香の間に起こった出来事とバーディー&ナタルの関係を重ねて、バーディーを励まそうとします。
そこに現れる室戸。
つとむは一人で語りだした室戸の前から消え、有田しおんの姿になって現れます。
室戸は、しおんの場違いな出現に驚きます。
しおんはそれを無視。
「ナタルは――今もあなたのところにいるわね」
室戸は自分の部屋にしおんを連れて行くことになってしまいます。
ガトールとモス。
ビルの屋上にいた二人の前にナタルが現れます。
「ジャンプ」してきました。
ナタルはガトールに襲い掛かります。
でも、本来の力を発揮できないためなのか、ガトールの運動能力がイクシオラを凌駕しているためなのか、格闘戦ではガトールにかなわないようです。
ナタルは血反吐を吐いて倒れこんでしまいます。
止めを刺しに向かってくるガトール。
そのときナタルは再びジャンプしてガトールの懐に飛び込み、形勢を逆転します。
かなりの深手を負ったガトールは撤退。
ナタルは消耗が激しく、それを追うことができません。
室戸の部屋にジャンプして戻ったナタルは、そのまま倒れて動けなくなってしまいます。
やがて、部屋の前までやってきたしおんは、自分一人だけでナタルに会わせて欲しいと室戸に頼みます。
室戸はその頼みを受け入れ、部屋の外で待つことに。
部屋に入ったバーディーは、倒れて動けないナタルを発見します。
バーディーはナタルを抱えてライラ・ロゥに移動。
しびれを切らした室戸が部屋に入ってきたときには、部屋は無人でした。
しおんのブーツだけが玄関に残っているはずですが、室戸はこの消失をどう解釈するのでしょうか。
アジトに戻ったガトールとモス。
ガトールは、ナタルの脅威に怯えながら、横須賀の米軍から強奪してきた原爆(?)をセットします。
ナタルがアジトにやってくるはずだと考えたガトールは、これでナタルを始末しようと考えているようです。
その様子を冷淡な目つきで見ているモス。
この時点で彼女は、ガトールを始末することを条件に自分をかくまってもらうよう、ゴメスと取引していたようです。
ガトールの怯えきった姿に愛想をつかしたモスは、決断しました。
ガトールの背後から剣で突き刺して、ガトールを始末します。
「大佐も老いましたね。弱い男は嫌いです」
その後、ゴメスと密会したモスは、ガトール殺害の証拠として擬態反応チップを手渡し、クリステラ・レビに取り次ぐようゴメスに頼みます。
しかし、ゴメスは約束を反故にして去ってしまいます。
翌日。
バーディーは丸一日かけて調整槽でナタルを回復させました。
このときナタルの体を調べ、ナタルが連邦の管理下にないイクシオラだということが判明。
目覚めたナタルは、自分が「欠陥品」であることを認めます。
そのことを知らなかったイズダルタに研究所から盗み出され、ダスクのもとで育てられたことを打ち明けます。
さらに、リュンカ事件の現場で能力に目覚め、「ジャンプ」すらできる化け物になってしまったことも。
ナタルは、イクシオラは古代帝国時代に作られた兵器なんだと言ってイクシオラの存在を否定します。
その直後、残りの逃亡犯を始末するためジャンプして宇宙船から消えます。
そのときバーディーにイルマからのコールが入ります。
イルマの店に行ったバーディーが目にしたのは、自首してきたヴァリックでした。
セントラルタワー事件のことも話してもらうと迫るバーディーに対して、ヴァリックは、ナタルも事件に関与していたことをばらします。
動揺するバーディー。
一方、ナタルは、ガトールの端末を呼び出します。
それに応えたのはモスでした。
ナタルは、ガトールではなくモスが応答したことをいぶかしみますが、モスの口からガトールが死んだことを聞かされます。
モスがガトールを殺したことを知ったナタルは、次の標的をガトールからモスに変更。
モスの誘いに乗ってアジトにやってきます。
モスの脇では爆弾のカウントダウンが進行中です。
文化祭。
プレゼンを前に緊張する早宮。
そこにまさかのゲストが登場です。
なんと小夜香が神戸から駆けつけてくれました。
早宮の晴れ舞台を見に来てくれたようです。
再会を喜ぶ早宮と小夜香。
ここで小夜香はつとむが見当たらないことを気にします。
彼女にはもう一つ目的があったようです。
荷物の整理をしているときに見つけたアルバムの中に、つとむとデートしたときのプリクラが貼られていました。
それを早宮に見せながら「私と千川くんに何があったか知ってる?」
さてさて、次回で最終回・・・のはずですが、ここにきていろいろと伏線がばら撒かれているような気が(^^;
どうやって決着をつけるのでしょうか?
どれもバーディー&ナタルを中心にした本筋には直接関係ない話ではあるのですが。。。
ここまでいい感じで来ているので、最後に残念な結果になるのだけは避けて欲しいところです。
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