渚の忘れ形見である汐(うしお)と向き合うことで希望を見出し、父親とも和解して、新たな人生を歩みだしたはずでしたが・・・。
今回、そんな朋也に再び悲劇が訪れます。
最終回に向けていよいよ大詰めって感じのエピソードでした。
ストーリー展開もこれまで以上に良かったように思います。
本編。
保育士の研修会に行っていた汐の幼稚園の担任が戻ってきました。
「髪が長くて綺麗で優しい」担任に挨拶するため、朋也は汐と一緒に幼稚園に行きます。
幼稚園に着いた朋也が最初に目にしたのは、謎の巨大生物(^^;
幼稚園児から「ナベ」と呼ばれて親しまれているその生物は、大きなイノシシでした。
幼稚園のペットのようです。
朋也の脳裏に一瞬、ボタンのイメージがよぎります。
でも朋也は「まさかな」と言ってその考えを否定。
そのとき「岡崎汐ちゃんのお父様ですね」と後ろから声が。
なんと汐の担任は杏でした。
そしてイノシシは、朋也の直感どおりボタン。
ずいぶんでかくなりましたね(^^;
朋也は汐に、杏のことを話します。
昔、同じ学校に通っていたこと。
ママ(渚)と仲良しだったこと。
汐は朋也と杏が知り合いだということを知りませんでした。
杏が話していなかったようです。
いずれ朋也が来るはずだから、そのときまで汐に話さないよう早苗に頼まれていたとのこと。
朋也はしばらく杏と話し、昔の友人達がみんな心配してくれていたことを聞かされます。
すまない思いで落ち込む朋也。
それに気付いた杏は「でも、もう解決したってわけよね。いろいろと」
この一言で朋也は気を取り直します。
その後、出勤した朋也は、風子が朋也の家に遊びに行きたがっているという話を祐介から聞かされます。
風子が汐と友達になりたがっている・・・ということで、今度の日曜日に風子が遊びに来ることになりました。
それから何日かたったある日の夕方。
アパートで朋也の帰りを待つ汐は、何かを思い出したように窓から外を見て、一人で散歩に出かけます。
着いた先は光坂総合病院。
かつて森の中にぽっかり開いた空き地だった場所です。
そして、渚が幼い頃に熱で倒れて回復が絶望視されたときに、秋生が渚を抱いて無我夢中で駆け出した末に辿り着いた場所。
そのとき秋生はこの場所で、渚が助かるよう祈り、ここの緑が渚を包み込んだように感じました。
そしてその直後に渚は目を覚ましました。
第15話で、秋生は「ここが渚の分身のように思えてならなかった」と言っています。
何か秘密が隠されていそうな場所。
汐もこの場所に何かを感じているようです。
その夜。
布団に入った汐は、朋也に「ママの歌」を歌ってくれるよう頼みます。
朋也はだんご大家族を歌って聞かせます。
歌う朋也の脳裏には、生まれたばかりの汐を抱きかかえる渚と自分のイメージが浮かびます。
叶わなかったささやかな幸せ。
朋也の願望です。
歌いながら眠ってしまった朋也の頬には涙が。
翌日。日曜日。
風子が遊びに来ました。
「よろしくお願いします」と普通に挨拶する風子。
でも、常識的な態度はここまででした。
咳払いをした後、本性を表します(^^;
「さっそくですが汐ちゃん。風子の妹になりましょう」
このときを待ちきれなかったように汐に抱きつきます。
ここからは風子と朋也の楽しい漫才が展開されます。
そういえば、朋也が風子のことを憶えていないのはいいとして、風子も朋也のことを憶えていないようですね。
はっきり記憶していてもいいように思いますが・・・。
もしかしたら風子はかつての出来事を憶えていて黙っているだけなのかも。
やがて風子の提案で、みんなでトランプをすることに。
楽しい時間が過ぎていきます。
そんな中、朋也はまた渚のことを思い出してしまいます。
「お前が生きていてくれたら・・・」
家族三人でトランプをするイメージ。
もちろんこれは朋也の願望。
風子は、少し元気をなくした朋也に気付きます。
そして話題は渚のことに。
汐は渚のことを写真でしか知りませんが、朋也からいろいろ聞かされています。
風子 「どんな人でしたか、お母さんは?」
汐 「とっても泣き虫な人。でもすごくがんばって汐を産んでくれた人。それで、パパのすっごく好きだった人」
やがて夕方になり、風子は帰ります。
楽しい(?)一日は終了。
別の日。
汐を幼稚園に迎えに行った朋也は、今度幼稚園で運動会があることを知ります。
朋也は、応援に来てくれるよう頼みに古河家に行きます。
そこでなぜか、リレーのアンカーとして出場することが決まってしまいます。
腰を痛めた園長先生の代理で秋生が教員チームのアンカーとして走るので、朋也が父兄チームのアンカーになることが強制的に決定されてしまいました。
「因縁の対決」ということで一人で燃える秋生。
最初は渋っていた朋也も「パパ、がんばって」という汐の一言で燃え上がります。
単なる親バカですね(^^;
朋也は仕事中も空き時間をみつけて練習に励みます。
祐介 「何やってるんだお前?」
朋也 「娘に情けない姿見せられませんから」
祐介 「?」
父親が職場で親バカっぷりを曝しているとは知らない汐は、再び一人で散歩に出かけます。
夕方5時過ぎ。
前回の散歩と同じくらいの時間でしょうか?
一人で歩く汐は、途中で風子と出会います。
「汐ちゃんはお散歩が好きなんですね」
「うん」
「迷子になるのが怖くないですか?」
「迷子?」
「どちらへ行けばいいかわからなくなって、迷ったり、困ったり、立ちすくんでしまったり。そういうのが怖くないですか?」
「怖くない」
「すごいです。風子も見習いたいです。でも、小さい子が一人で出歩くのは危ないと思います」
風子がそう言った直後、汐は突然走り出します。
慌てて追いかける風子。
辿り着いたのは、また光坂総合病院。
「この場所が好きなんですか?」
「うん」
「どうしてでしょう?」
「なんとなく」
「なんとなく、ですか・・・」
やはり汐はこの場所に惹かれているようです。
渚の命をつなぎとめた不思議な場所。
幻想世界とも関係してくるのでしょうか?
日付は変わり、朋也の特訓は続きます。
まるでロッキー・バルボアのように(^^;
そうこうするうちに、運動会は翌日に迫ります。
古河家で闘志を燃やす朋也と秋生。
そこに元気のない汐が現れます。
顔が赤いようです。
「どうした汐」
「おしっこ、一人でできなかった」
そう言った後、汐は倒れてしまいます。
額に手をやった朋也は、汐が発熱していることに気付きました。
汐は渚の謎の病気を引き継いでしまったのでしょうか?
やっと新しい人生を歩み始めた朋也でしたが、いきなり試練に見舞われてしまいそうです。
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