今週の一本 その2（2009/5/17～5/23）―『けいおん！』第8話

時の流れは速いもの・・・とはいえ、作中ではもう1年が経過してしまったようです。
憂が姉の唯と同じ高校を受験して見事合格しました。
合格を喜ぶ姉妹と、その様子を見て一緒に祝福してくれる軽音部メンバー。
何の変哲もない当たり前の光景です。
ところが、ここで謎の新キャラ登場（＾＾；
合格発表の掲示板を見た彼女は一言。
「あった・・・」
（きっと軽音部に入部することになるんだろうなというのは容易に想像がつくので、謎というほどのことはないんですけどね（＾＾； ）

今回もいくつか見所がありましたが、その一つは、この新キャラ・中野梓の、「軽音部に興味はあるものの最初の一歩が踏み出せない」様子。
これがなかなか微笑ましくてよかったです。

さらに、さわ子先生の壊れっぷり（？）も見所の一つ。
直接間接は問わず、さわ子先生の言動のせいで、軽音部はマジメな活動をしていない部だと新入生達に思われてしまったようです。
梓が躊躇する原因の一端を作ったのも、軽音部にインパクトを付けるためにさわ子先生が持ち込んだ着ぐるみにあったのでしょう。

そんなこんなで、新入生歓迎会の日がやってきます。
軽音部はクラブ紹介の演奏をすることに。
今回演奏するのは4曲です。
歌のほうはすべて澪が作詞しました。
タイトルは
・ふわふわタイム
・カレーのちライス
・私の恋はホッチキス
・ふでペンボールペン
相変わらず独特のセンスです。
澪は、持ち前の恥ずかしがりな性格に加え、以前のライブのときのトラウマもあるようで、ボーカルを断固拒否。
4曲すべて唯が歌うことになります。
やがて時間が来て、演奏開始前に顧問のさわ子先生から一言。
「最後にみんなに一つだけ言っておくことがあるわ―――制服も意外といい！」
「おしとやかな先生」というイメージはもう完全になくなってしまいましたね（＾＾；

今回のもう一つの見所は、この演奏シーン。
唯が歌詞をど忘れしてしまったことをとっさに察知した澪が、あれほど嫌がっていたボーカルを自ら担当。
唯に代わって歌いだします。
唯もすぐに歌詞を思い出して、澪とダブルボーカル。
歌自体は素人感まるだしって感じであまりうまいとは言えませんが、唯が歌いだした瞬間のハモリ具合はなかなか綺麗だったと思います。
視線のやり取りで唯に合図を出す澪の動きもGood。
その様子を見守るさわ子先生は・・・これまでとは一変、なんだか凛々しいぞ（＾＾；

このライブには梓も来ていました。
そのきっかけをくれたのが、気配り名人の憂。
憂から見て梓が音楽に興味を持っていると思わせる描写は無かったので、よく視線が合う同級生だからとりあえずライブに誘ってみただけなのかもしれませんが、演奏が気に入って入部してくれればいいなという思いも少なからずあったはず。
憂にとっては、軽音部に入部する人を見つけて唯を喜ばせてあげたいという想いがこの時点では強かったのではないでしょうか。

それはともかく、この1年で軽音部メンバーの演奏技術は格段に上達したようで、演奏を聴いた梓は軽音部への入部を決めました。

次回は「新入部員！」
梓は軽音部のノリについていけるのでしょうか（＾＾；


最後にちょっとだけグチです。
この作品、当初の予想以上に面白いのでDVDを買いたかったのですが、映像特典などはBlu-rayにしか入らず、DVDは本編映像だけのようです。
ストーリーが良ければ画質はDVDで十分だと思っているので、できればDVDにも映像・音声特典は（せめてスタッフのオーディオコメンタリーだけは）入れて欲しかったです。
封入特典のほうはかさばるだけだから欲しいとは思わないですけど。
実際の発売までに商品構成を見直してくれないかなぁ・・・。


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今週の一本（2009/4/12～4/18）―『けいおん！』第3話

この作品は放送時間がPhantomとかぶっているので、第1話を様子見して普通の出来だったら視聴を打ち切るつもりでした。
ところが、まったり楽しい雰囲気がいきなりツボにはまってしまい、切れなくなってしまいました。
とてもオーソドックスな笑いですが、ツボを押さえているのでかなり楽しめます。

唯は第1話で生まれて初めて部活に入部することになり、第2話ではギターを購入。
そして今回、第3話「特訓！」では、いよいよ武道館ライブに向けて猛特訓が開始・・・かと思いきや、待っていたのは中間テストでした。

唯は、テストという現実から逃避するためにサルのように一心不乱にギターのコードを憶えることに（＾＾；
これもある意味「特訓」なのかな。。。

試験勉強そっちのけでギターの練習に夢中になった唯。
当然、試験結果は惨憺たるもので、追試を受けることになってしまいます。
追試で合格点を取るまで部活は禁止。
唯が参加できなければ軽音部が廃部になってしまう、という厳しい現実が目の前にあろうと、唯の言動にはまったく変化なし。
相変わらず現実逃避の毎日が過ぎていきます（＾＾；

結局まったく勉強できなかった唯が助けを求めたのは軽音部のメンバーでした。

みんなの協力のおかげで追試は見事にパス。
しかも100点。
ところが、特訓で憶えたはずのギターはすっかり忘れてしまいました。
唯は、やれば出来るけど、出来るのは一つのことに限られるようです。


さてさて、この作品の主要キャラは軽音部の4人。

ギターの唯（ゆい）はひたすらマイペースで、ちょっとズレた言動がとにかく可笑しいです。
第1話を観たときはちょっと引っ込み思案な性格も混じっているのかと思っていましたが、軽音部のメンバーと打ち解けてからは能天気な性格が前面に出てきて面白さが増しました。
当初の予想とは別の意味で軽音部を引っ張っていく存在になりそうです。

ドラムスの律（りつ）は一見リーダー気質だけれど、大雑把な性格でやはりちょっとボケています。

ベースの澪（みお）は軽音部のなかで一番まともな性格だと思っていたら、どうやら極端な恥ずかしがりやのようです。でも、いったん打ち解けるとごく普通の女の子。

キーボードの紬（つむぎ）はおっとり系のお嬢様。ちょっと変わった人たちと一緒に活動するのが楽しくて仕方ない様子です。

この4人のほかに、唯の妹でしっかり者の憂（うい）と、唯の幼なじみで唯を温かい目で見守ってくれている和（のどか）が脇を固めています。

今のところ唯のキャラが飛びぬけているように思えますが、今後はほかのキャラにもスポットが当たっていくのでしょう。
そのときに各キャラがどんな面白さを見せてくれるのか楽しみです。


次回は「合宿！」
試験勉強から開放された唯の腕前が一気に上がるのか？
合宿先が海でも山でも、大きな誘惑が待ち受けていそうですが（＾＾；


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