2009年10月03日

今週の一本(2009/9/27~10/3)―『咲-Saki-』第25話

2クールに渡って楽しませてくれた『咲-Saki-』も今回が最終回です。
清澄、龍門渕、風越女子、鶴賀の4校主要メンバーによる合同合宿をメインで描き、さらにその後の全国大会をダイジェストでまとめて、清々しい終わり方で締めてくれました。


まずは合同合宿。
今回も温泉付きの豪華な合宿所を確保できたようです。
1日目は、はしゃぎすぎて疲れた人(衣)や、湯あたりでダウンしてしまった人(星夏、睦月)などが続出してしまったため、とりあえず自由行動ということに。
部長達は明日に備えて活動計画作成に余念がありませんが、それ以外のメンバーはお土産を選んだり、再び温泉に入ったりと自由時間を満喫します。

そんな中、団体戦決勝の次鋒戦で卓を囲んだメンバーが再集結します。
まこ、未春、智紀の3人は口では優しいことを言っていますが、次鋒戦の雪辱を晴らそうと佳織をマーク。
まこ 「この前の借りをきっちり返してもらうけんのぉ」
未春 「ボコボコにする」
智紀 「ビギナーズラックはもうない」

その頃・・・。
自由時間をすごしていた他のメンバーは、活動計画を作成し終えた部長たちを交えて卓球。
最初は「庶民的な遊び」とバカにしていた透華が1人勝ちで圧勝したようです。
思わぬ優しさを備えていたり、卓球の才能があったりと、透華は最後まで意外性を披露してくれるキャラでした。

一方、次鋒戦を戦ったメンバーたちの麻雀にも決着が付いていました。
結果は佳織の1人勝ちだったようです。
ビギナーズラックはいまだ健在(^^;


そんなこんなで一夜明けた翌朝。
早起きした人たちが露天風呂に集結。
全国大会に出場してくる選手について語ります。
ここで宮永照の名前が出て、咲が彼女の妹であることが全員の知るところとなりました。
美穂子はその可能性を疑って『WEEKLY麻雀TODAY』の西田記者に尋ねたことがあったようで、そのときの様子を話します。
宮永照が自分には妹などいないと言っていたことを聞かされた咲はショックを受け、一人で先に温泉から出て行ってしまいました。
それを追う和。
和は落ち込む咲をなぐさめようと、勝負事にご利益があるという神社に誘います。
そして2人でお参り。
和は、何をお願いしたのか咲に尋ねますが、咲は口ごもってしまいます。
逆に咲が和に願い事を尋ねると。
「これからもずっと、宮永さんやみんなと一緒にいられますようにって。県予選と同じように全国でもずっと勝ち続けて、そして、宮永さんといつまでも・・・ずっと一緒に」
この言葉で咲は気を持ち直すことができたようです。

その後、咲と和は必勝祈願のマスコット型御守り(?)を買って神社を後にしようとします。
そしてふと思い立ち、お互いのマスコットを交換。
さらに、2人の関係を少しだけ進めて、これからは名字ではなく下の名前で呼び合うことになりました。
「和ちゃん」
「咲さん」

合宿所に帰った2人を待っていたのは久でした。
ビッグゲスト(藤田プロ)も加わり、全員参加の特打ちが始まります。
やっと合宿本番ですが、本編での合宿話はここで終了。

このあと時間が飛んで、全国高校生麻雀大会の開会式が描かれます。
バラエティに富んだ高校が勢揃いしているようです。
なかでも巫女チームやコスプレ(?)チームなどが目立っています。
もちろん白糸台高校もいます。
全国大会の団体戦決勝に進むのは、この3チームと清澄ということになるのでしょうか。

そしてエンディング。
1クール目のオープニング曲だった「Glossy:MMM」で締めます。
鳥居から魔物を召喚する人(?)や、歌って麻雀する人(?)など、むちゃくちゃ個性的な選手が登場する全国大会をダイジェストで見せてくれました。
そして、咲と和の挫折。
おそらくまた2人で愛を誓い合って復活するのでしょう(^^;

Cパートは、復活した咲が大将戦に挑む勇姿を描いて終了です。


ということでシリーズが終了してしまいました。
終盤の個人戦は尺が足りなくてちょっと物足りなさがあったのも事実ですが、全体としては各キャラの書き込みも、ストーリーの進め方も、そして演出も、どれも高いレベルを維持していたように思います。
毎回観るのが楽しみだった貴重な一本でした。

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2009年09月10日

今週の一本(2009/9/6~9/12)―『咲-Saki-』第22話

今回は女子個人戦2日目(本選)。
1日目の予選の成績上位者たちが半荘を10回行なって、全国大会に進む3人を決めます。
本編では9回戦の途中まで描かれました。
この9回戦の久の卓の組み合わせが絶妙で、なかなか面白かったです。


1回戦。
1日目に絶好調だった優希は、平滝高校の南浦数絵(なんぽ かずえ)と対局します。
東場はこれまでどおり優希がタコスパワーで連勝。
54,700点で他の3人を突き放します。
南浦数絵は10,300点で、この時点で最下位。
ところが、彼女はなぜか不敵な笑みを浮かべます。
「残った・・・」
東場を持ちこたえられたので嬉しそう。
どうやら南浦数絵は、優希とは逆に後半に集中力(魔力?)が増すタイプのようです。
南場に一気に追い上げて逆転し、1回戦を1位で終えてしまいました。
彼女はその後も勝ち続けたようです。
4回戦まで進んだところで午前の部が終了します。
総合順位は
1位、福路美穂子
2位、南浦数絵
3位、原村和
となりました。

咲は29位です。
しかも1回戦から4回戦まですべてプラマイゼロ。

スコアボードでこれを見た和は、慌てて咲の元に向かいます。
「どういうつもりですか。宮永さん!―――あなたは、私との約束を破るんですか?!」
すでに団体戦で全国大会に行けることが決まっているので、咲は約束を果たしたつもりでいたようです。
だから3年生の久が順位を上げられるように、自分は手を抜いていました。
でも和との間には、全国に行くことのほかにもう一つ約束がありました。
その約束とは、麻雀に全力で挑むこと。
あの(誰がコンテ切ったんだ!と叫びたくなるくらい)とても恥ずかしい構図のシーン(第3話)でちゃんと「もう、手加減とか無しですよ」と言っています(^^;
和はさらに駄目押し。
「部長だって、本気の相手に勝って全国に行きたいはずです」
咲はこの言葉を聞いて自分の間違いに気付きます。


咲がやる気を取り戻したところで午後の対局が開始。
対局は順調に進み、8回戦が終わったところでの総合順位は
1位、福路美穂子
2位、原村和
3位、南浦数絵
となりました。

咲は12位に順位を上げています。

そして9回戦。
久と咲の対決が実現。

咲 「あたし、必ず勝って全国に行きます」
久 「そう。あいにく私も今6位。あなたに負けてあげる余裕は無いわ」

残り2人の対戦相手は、デジタル打ちに独自の解析データを加味して強さを発揮する沢村智紀(現在9位)と、ステルス能力を備えた東横桃子(現在11位)。
久の悪待ちは智紀に通用しないような気がしますが・・・果たしてどうでしょうか?
それに、場の雰囲気を最大限に利用する咲にとって、桃子は天敵に近い存在になりえます。
しかも桃子は、愛する加治木ゆみを団体戦で打ち負かした咲におもいっきり敵対心を抱いています。
和のエトペンのように、咲も久から秘策を伝授されていないと苦しい展開になるかもしれません。

そういえば、桃子の回想シーンで、ゆみが泳げないことが明かされました。
ゆみは海に近づくことも躊躇っているようでしたが、団体戦決勝で海の底に沈んでいくような感覚を何度も味わって、内心では震えていたのではないでしょうか(^^;


久の作戦。
一番敵に回したくなかった相手・咲のカンを封じるため、順子(しゅんつ)場を作ること。
順子(三索(サンソー)四索(スーソー)伍索(ウーソー)四萬(スーワン)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)のように同じ種類の連続する3枚の組み合わせ)を作れば、他者が同じ牌を4枚揃えられる(カンできる)確率は低くなります。
もちろんこれをするには、1人よりも2人、2人よりも3人で協力したほうがいい。
沢村智紀と東横桃子はすぐに久の作戦に気付いて協力体制が出来上がりました。
3人で順子場を作って咲封じです。
高得点でのあがりは期待できませんが、魔物に翻弄されるよりはマシということでしょう。

「悪いわね咲――でも、全力を出しましょうって言ったでしょ」

咲を除く3人が安手であがる展開で、対局は南三局まで進みます。
各自の得点は、咲(19,200点)、久(27,700点)、桃子(26,000点)、智紀(27,100点)となりました。

このまま咲を抑えて、残り3人で一進一退の攻防が続くのかと思いきや、ステルス桃が能力を発揮し始めます。
リーチをかけた桃子に智紀が一発で5,800点を振り込んでしまいました。
久と咲にはまだ効果が出ていないようですが、智紀にはもう桃子が見えないようです。
「もう遅いっすよ。ここからはステルス桃の独壇場っす」

智紀の不自然な振り込みを見た久と咲も何かがおかしいことに気付いたようです。
このまま桃子が独走することはもちろん無いはずですが、他の3人はどのような手で桃子のステルスに打ち勝つのでしょうか。
まだまだ目が離せません。

次回は「本気」
9回戦は決着が付いて10回戦に進むようです。
そしてこの最終10回戦で、久と美穂子の対局をもう一度楽しめそう(^^

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2009年08月26日

今週の一本(2009/8/23~8/29)―『咲-Saki-』第21話

女子個人戦の県代表を決める試合が始まりました。
その第1日目を描く今回は、東風戦を20回行なって、翌日の本選に進む選手を決めます。
全国大会に進めるのはこのうちの3人だけです。

そしてついに久と美穂子の部長対決が実現。
久の麻雀のスタイルが昔のままであることに感激し、それに果敢に立ち向かっていく美穂子がいい。
久への想いが強すぎて言葉が出ない美穂子の願いが(ほんのちょっとだけ)叶うラストシーンもなかなかいい。
ということで、後半のこの2人の対局がなかなか面白かったです。


1回戦。
清澄メンバーは団体戦で強豪チームに打ち勝ったので、他校からマークされています。
でも、和はプレッシャーをものともせず、いつもどおりのデジタル打ちで連勝。
久はマークされていることを逆手にとって、普通の打ち方を織り交ぜながら対局相手を翻弄。
優希にとって東風戦はボーナスステージ状態なので、とにかく勝ち続けます。
咲も一応勝っているようですが・・・なんだか様子が変です。
まこは対戦相手に「初心者」がいないので、脳内データバンクをフル活用で絶好調。

その初心者=妹尾佳織は透華と同じ卓を囲んでいました。
相変わらず「みっつずつ、みっつずつ・・・」です。
東一局は聴牌する前に透華にあがられてしまいました。
続く東二局は「ふたつずつ」です(^^;
七対子(ちーといつ)を狙っていることがバレバレなうえ、自分の牌しか見ていないので、透華にあっさり振り込んでしまいます。
そして東三局。
透華がリーチをかけ、一人勝ちの様相を呈してきます。
透華は佳織の様子を見て
「またちんたらですの? あら? 今回はみっつずつではなく普通に並べてますのねぇ・・・」
でも各牌の間になぜか隙間が空いています。
「まさか! ひとつずつですの!?」
となれば佳織が狙っている役は1つしかありません。
でも透華がそのことに気付いたときには遅すぎました。
透華が引いた牌は北(ペー)
おもいっきり危険牌です。
リーチをかけているのでこれを捨てざるを得ない透華。
しかもこれは当たり牌で、透華は国士無双に振り込んでしまいました(^^;
透華はあまりのショックに真っ白に燃え尽きてしまい、そのまま立ち直れずに8回戦まで進んで昼休みに突入してしまいます。
でも、国広一の励ましで、和に勝って自分が真のアイドルなんだと証明するという目的を思い出し、華麗に(?)復活しました(^^;

その頃、鶴賀のメンバーは各自の試合の経過報告をしていました。
そしてこちらにも1回戦で調子を崩してしまった人が。
津山睦月です。
1回戦で動きが無いまま南場に突入したときに12,000点を振り込んでしまい、そのまま立ち直れなかったようです。
個人戦は東風戦ですが、トップの人が規定の点数に達しないと南場に進んでしまうようです。
南場に入ったら、誰かが30,000点を越えた時点で試合終了。
このとき睦月が振り込んでしまった相手は南浦数絵(?)という人のようです。
新たな魔物登場の予感。

一方、風越女子は美穂子が各メンバーにアドバイスしています。
ところが、逆に励まされて涙ぐんでしまいます。

そして清澄。
みんな順調に勝っているようですが、咲だけは相変わらず気が抜けたような反応。


やがて昼休みも終わり、午後の部に突入します。
みんな午前中のペースを維持して順調に対局を進めたようです。
そして迎えた20回戦。
これがこの日最後の対局です。

優希は絶好調で20回戦もトップで勝ち抜けます。
同じく和もトップ。
咲は相変わらずパッとせず、2位で終了してしまいました。
咲がいまいち本調子ではないことは、オーラス(東四局一本場)のあがりかたでわかります。
画面でははっきり見えなかったので自信はありませんが、おそらく咲の手牌は
二筒(リャンピン)三筒(サンピン)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)
でした。

これに吉留未春が一筒(イーピン)四筒(スーピン)を振り込んでしまったようです。
平和(ぴんふ)でリーチ一発だったので3,900点。
それに一本場の+300点を加え、咲は4,200点を申告します。
でもよく見るとドラは伍筒(ウーピン)なので、(点数計算はよくわかりませんが、おそらく)本当であれば8,300点もらえていたはずです。
吉留未春が一瞬躊躇したのはそのためだったのではないでしょうか。
咲はまったく対局に集中できていないようです。
そういえば個人戦開始前に他校の選手を眺めてボーっとしていましたが、あれは強そうな相手が見つからなくてがっかりしていたからでしょうか?
咲が復活するとすれば、きっかけは南浦数絵なのかもしれません。


一方、対局室Cでは久と美穂子の部長対決が実現していて、オーラスの東四局(二本場)を迎えていました。
点数は久がトップのようです。

12巡目。
久の手牌は
七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)

ここで久は八筒(パーピン)をツモります。
「裏目ったけど・・・」と心の中で呟く久。
すでに捨ててしまった七筒(チーピン)伍萬(ウーワン)の代わりに四萬(スーワン)六萬(ローワン)を捨てていればあがっていたということでしょうか?
まぁ、それはあくまで結果論。
久はここでいつものように八筒(パーピン)が来た意味を考え、九筒(キューピン)を捨てます。

手牌は
七筒(チーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)

となり、八筒(パーピン)の単騎待ちで聴牌です。


一方、美穂子の手牌は
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)四萬(スーワン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)

で、八筒(パーピン)待ちで聴牌していました。
結果的に久の判断は正しかったということに。
ここで美穂子がツモった牌は六筒(ローピン)

八筒(パーピン)を捨てれば待ちが増えます。
でもそうすると久に振り込んでしまいます。。。
「このままじゃ、トップには届かない。でも、ここで上埜(うえの)さんに負けても本選には進める」と弱腰になる美穂子ですが、勝って全国に行って欲しいという仲間の励ましを思い出し、考えを改めます。
「こんな甘えた考えで、明日の本選を勝ち抜けられるわけがないわ。勝ちます。風越のキャプテンとして!」

ここでついに「開眼」する美穂子。
他のプレイヤーの捨て牌から久の八筒(パーピン)待ちが有り得ることを見抜き、二萬(リャンワン)を捨てます。
自分の三色(さんしょく)の手を崩してまで、久のあがりを阻止。


美穂子 「ずっと、会えたら話したいと思ってた。話したいことがたくさんあった」


(美穂子の手牌)
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)三萬(サンワン)四萬(スーワン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)

美穂子は、13巡目に三筒(サンピン)をツモって三萬(サンワン)を捨てます。

(美穂子の手牌)
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)四萬(スーワン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)


ここにきて二萬(リャンワン)三萬(サンワン)と切ってくる美穂子を見て、久は、美穂子が自分の手を変えてまで八筒(パーピン)を止めていることに気付きました。
東(トン)を引いた久は、待ちを変えることにして八筒(パーピン)を切ります。

(久の手牌)
七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)東(トン)


続く美穂子は、二筒(リャンピン)をツモって四萬(スーワン)切ります。

(美穂子の手牌)
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)


そして久は南(ナン)を引いて東(トン)を捨てる。

(久の手牌)
七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)南(ナン)


美穂子 「ずっと、話を聞きたいと思ってた。あなたの声がもう一度聞きたかった」


ここで久は美穂子の蒼い目に気付きます。
やっと3年前のことを思い出しました。


続く15巡目に八筒(パーピン)を引いた美穂子は六筒(ローピン)を捨ててリーチ。

(美穂子の手牌)
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)

すでに一筒(イーピン)を捨てているので、フリテンリーチです。


美穂子 「でも、私たちはもう、違う道を歩いてきたから・・・」
もう過去の思い出にしがみつくのはやめて、先に進む決心がついたようです。


そして美穂子は、16巡目に四筒(スーピン)をツモってあがります。
リーチ一発ツモ、断幺九(たんやお)、平和(ぴんふ)、一盃口(いーぺーこー)、ドラ4で倍満。
逆転トップです。

試合に勝ち、過去のしがらみとも決別できた美穂子はそのまま席を離れようとしますが。。。
久が声をかけます。
「昔、一度だけあなたと戦ったことあるわよね」
「えっ・・・」
「3年前の大会で。憶えてないかもしれないけど(綺麗な目。どうして忘れてたのかしら)」
「憶えてます。あれからもう、3年経ったんですね」
「そうね」
「(とても長かった・・・)今日はありがとうございました」
「また会えるじゃない。忘れたの? 明日も私たちは一緒に打つのよ」

ついに久に自分のことを思い出してもらえた美穂子ですが、また過去に引き戻されてしまいました(^^;
本選ではこの2人のドラマをもう少し楽しめそうです。


ということで個人戦の1日目が終了しました。
最後にスコアボードが出たので読み取れた範囲で主なメンバーを書き出してみると―――
1位、片岡優希
2位、福路美穂子
3位、加治木ゆみ
4位、国広一
5位、原村和
6位、沢村智紀
7位、竹井久
8位、井上純
9位、東横桃子
10位、池田華菜
11位、吉留未春
15位、染谷まこ

23位が透華で、24位が咲のような気もしますが、家は今だにアナログTVなのではっき読み取れませんでした(^^;
まぁ、この2人はきっと本選に出場すると思うので気にすることは無いんでしょうけどね。

それよりも、個人的には、やはり久と美穂子の成り行きが気になります。
咲の嶺上開花はもういいから(^^;)、この2人の話をもっと見てみたいですね。

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2009年08月20日

今週の一本(2009/8/16~8/22)―『咲-Saki-』第20話

今回は、県予選突破のご褒美と、週末から始まる個人戦への英気を養うという2つの目的のため「水着で部活!!」することになった清澄メンバーをメインにした水着回。
県予選決勝で清澄と対戦した他校の様子も簡単に描かれました。
また、その裏では西東京地区の白糸台高校が全国大会出場を決め、咲の姉である照も登場です。
これまでの回想シーンでは咲と仲が良さそうだったのに、自分には妹などいないと言い切ってしまう裏にはどんな事情が隠されているのでしょうか。

ということで、まずは他校の様子。
龍門渕は、清澄メンバーが行ったのと同じスポーツランドに来ていて、咲や和と鉢合わせします。
ここで和と衣が晴れて友達になれました。
風越女子は個人戦に備えて合宿中です。
鶴賀は、蒲原智美と津山睦月が個人戦に備えて練習中。
妹尾佳織はビギナーズラックを維持するため麻雀禁止です(^^;
加治木ゆみと東横桃子は、少しでも長く勝ち続けて今の二人の関係を維持することを誓い合っています。ゆみの頭の中には大会後のプランも出来つつあるようです。

とまぁ、ここまでは適当に流し見していればOK(^^;
面白いのはラストの数分です。
旧エンディングの「熱烈歓迎わんだーらんど」が流れて、各校の過去と現在が大将をメインに描かれます。

まずは過去。
龍門渕は、1年前に全国大会出場のため東京に行ったときの光景。
衣の希望で立ち寄ったファミレスからの帰り道。
衣が喜ぶ姿を見て嬉しそうな透華。
風越女子は、今回の大会の出場メンバーが決まったときの光景。
久保コーチがメンバーを1人ずつ発表していく様子を、その隣で微笑みながら見守る美穂子。
鶴賀は、ゆみが桃子を「見つけて」部室に連れてきたときの光景。
智美と睦月に冷やかされて照れるゆみ。
清澄は、咲が麻雀部に入部するために部室にやって来たときの光景。
今後の展開に対する緊張と喜びで、おもわず手に力が入る久。

そして現在。
透華は、あまり人には見せたくない自分の優しい面を茶化されてご機嫌斜め。
ゆみは、桃子が横にいてくれるので安心しきってうたた寝。
美穂子と久は、勝利を夢見て遠いまなざしです。

(衣が咲との対局で少し成長したので)透華が衣を喜ばせる手段は他にも見つかるはずです。
ゆみの心には大会後のプランができつつあるので、麻雀に拘る理由はあまりなさそう。
透華とゆみにとって麻雀とは、現在の幸せを維持するための道具に過ぎないように見えます。
それと比べて、美穂子と久は麻雀への情熱が人一倍強い様子。
今後描かれる個人戦では、咲や和よりも、この部長たちの活躍が見所になるのかもしれません。
美穂子と久が対戦することになって、「蒼いサファイアは赤いルビーと同じ素材の宝石」だと言った久の真意が明かされると面白そうです。

これとは別に、プールではしゃぐ咲を見つめる和の表情も気になりました。
和は咲の心に自分以外の人(照)が大きく占めていることを不安に思っているのかもしれません。
今後はこの二人の関係にも注目です(^^

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2009年08月15日

今週の一本(2009/8/9~8/15)―『咲-Saki-』第19話

本題の前に。。。
公式サイトで「清澄高校麻雀部自習室」がオープンしました。
役とかまったくわからないので鶴賀の妹尾佳織状態で挑戦してみましたが、自分にはビギナーズラックは無かったようです(^^;

閑話休題。

今回はついに大将戦が決着します。
展開は読めていたので驚きはありませんでしたが、見せ方がうまいので惹き込まれるし、爽快感もありました。
特に咲が勝負を決める場面は、BGMといい、演出といい、B級のスペースオペラを見ているかのような楽しさがありました(^^

でも、今回注目すべきなのは試合自体ではなく、その合い間や試合後に描かれる各キャラのドラマです。
咲と和が勝利を確かめ合う場面、ゆみと桃子がお互いの関係を再確認する場面、久保コーチが華菜の麻雀に対する熱意を認める場面、龍門渕メンバーと衣が打ち解けあう場面などなど盛りだくさん。
久はまだ美穂子のことを思い出していないようですが、この2人の関係に今後変化があるのかどうかも気になります。
ここまでの積み重ねももちろんありますが、みんなキャラが立っていてとても魅力的でした。
ヒューマンドラマとしても楽しめるいい回だったのではないでしょうか。


本編。

衣は、自分にはない友達や家族との繋がりを背景にして戦い、決して諦めない対局者たちを前にして動揺します。
特に咲の信じられない健闘ぶりを見せつけられ、自分の孤独感をさらに募らせてしまいました。
その想いが極限まで達したとき、衣は対局者たちをいっきに叩き潰す決意を固めます。

対する華菜、ゆみ、咲の3人は、とにかく勝つことを目指します。

南三局一本場(親=咲)が開始。

華菜は異常なほどの図々しさ(というよりも、底知れぬ楽観性)で、自分が優勝することを信じています。
「たとえばこの局、天江から役満をあがる。そしてオーラス、あたしと鶴賀だけが3連続聴牌で流局。そのあともう一回天江に役満かませば、うちの逆転優勝だ!」

ところが、ゆみが捨てた牌で衣がポンをし、衣がまた海底コースに乗ってしまいました。
やる気満々だった華菜は、「ぜんぜん聴牌できないし・・・(T_T)」
衣はそのまま海底撈月(はいていらおゆえ)であがってしまい、咲の親が流れてしまいます。

そしてオーラスの南四局(親=ゆみ)。
衣の捨てた牌で役満をロンすれば、ゆみの逆転優勝が可能です。
でもそんなことは普通ではありえないので、とにかく勝ち続けて点数を稼ぐつもりのゆみ。
「あがり続ける限り、負けることはない」

これは咲にも当てはまることで、咲も衣から役満をあがれば逆転優勝です。

この状況で和は
「確かに、ここからの逆転を信じるなんて非現実的かもしれません。でも、宮永さんは戦う気持ちを失っていません」
と、自分の信念を曲げてまで咲に期待を寄せます。

最下位の華菜は
「このどん詰まり、あたしのすべきことは何か。振り込まない。あがらせない。とにかくひたすら聴牌して流局。それを30回くらい繰り返す! リー棒出してくれたらもっと早くなるし、そのあと役満あがれば、ほら、華菜ちゃん奇跡の逆転優勝だし!」
と、まだまだ勝つ気満々です(^^;
そしてここで、七筒(チーピン)を引いて、役満の四暗刻(すーあんこう)単騎ツモ。
でも現在の風越女子の点数ではここであがるわけにはいきません。
「出直してきな!―――またあとでな」

美穂子 「華菜、諦めてないのね」
この様子を久保コーチは廊下のモニターでじっと見ていました。
華菜に対する見方が変わってきたようです。

次の衣は伍萬(ウーワン)をツモってあがるつもりでいたようですが、実際にツモった牌は一筒(イーピン)
咲が場に影響を与えているために衣の感覚どおりに進みません。
しかも、この牌は咲のあがり牌です。
衣は、このことを感じ取っていて、振り込んだとしても12,000点くらいだと見積もっています。
でも、南三局での3連続カンからの嶺上開花を経験しているので、どの牌を捨てるか悩んでしまいます。

藤田プロ 「迷っている。衣が迷っているのか? ようやくお前は楽しみだしたんだな、麻雀を」

ここで咲が衣に声をかけます。
咲 「麻雀て楽しいよね」
衣 「楽しい? 衣と麻雀を打って楽しい?」
咲 「うん。一緒に楽しもうよ」
感覚に支配されて「麻雀を打たされている」衣に、麻雀を楽しもうと誘います。
かつては自分もそういう打ち方をしていたので、衣の心境が良く分かるのでしょう。

衣は、感覚がすべてではないと気付きますが、今回は自分の感覚を信じることにして、一筒(イーピン)を捨てます。
「衣と麻雀を打って楽しい・・・か。感覚の傀儡になるのではなく、感覚を選択肢の1つとする。だが今回はこれを選ぶ。清澄の手牌からの気配を信じるのなら、これで振り込んでも衣の勝ちだ!」

衣 「あがるか?」
咲 「んーん。それでロンしたら私の負け。でも・・・カン」

前回出てきたキーワード「大明槓(だいみんかん)の嶺上開花は責任払い」がここで活きてきます。
咲は再び3連続カンをして嶺上牌の赤伍筒(アカウーピン)で嶺上開花。

裏二筒(リャンピン)二筒(リャンピン)裏裏三筒(サンピン)三筒(サンピン)裏四筒(スーピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)伍筒(ウーピン)赤伍筒(アカウーピン)

一筒(イーピン)・横一筒(イーピン)一筒(イーピン)一筒(イーピン)

咲 「ツモ、清一(ちんいつ)、対々(といとい)、三暗刻(さんあんこう)、三槓子(さんかんつ)、赤1、嶺上開花―――32,000です」

数え役満で清澄が逆転優勝です。

大将戦終了。
咲は衣に語りかけます。
「楽しかった。また一緒に打とうよ」

華菜は涙を浮かべながらも雪辱を誓って退場。
「この次は―――次は負けないし。個人戦でもう一度勝負だ!」

ゆみは国士無双の一向聴の手牌を伏せて咲を祝福。
「いい勝負だった。おめでとう」
そのまま退場しようとしたゆみに衣が尋ねます。
「お前もまた衣と麻雀を打ってくれるのか?」
「あぁ・・・次に打つときは私が勝つ」

咲 「麻雀て楽しいよね」
衣 「・・・うん!」

今回の試合で衣の世界が大きく変わりました。
そしてこの後の龍門渕メンバーとのやりとりで、さらに変化することになります。
衣は、純や一のことを、透華が自分のために集めた偽りの友達だと思っていて、実際、最初のうちはそのとおりだったようです。
でも今はそうじゃないことを気付かされます。
純 「始まりはそうでも、俺たちはお前のことを友達で家族だと思ってるよ」
さらに衣は、透華のことも、人脈やお金(?)を使って友達候補を集めるだけで、衣に真剣に向かい合ってくれない人だと感じていました。
でも透華はただ衣を喜ばせたかっただけで、衣の力に見合う友達を見つけるために麻雀部の刷新までしていたようです。
衣はやっと自分が孤独ではなかったことに気付きました。
「透華が、衣の友達を集めるって言ってたから。じゃあ透華は友達じゃないのかって思ってたけど―――透華はいとこで友達だ!」
「当たり前ですわ」
ということで、透華が意外にも(?)かなりいい人だったことが判明。

このあと各校メンバーのやりとりも描かれて、きれいに終わりました。
これで最終回でもいいくらいです。
次回は水着回ですが、全国大会をやる尺はないと思うので、そのあとは個人戦でしょうか?

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2009年08月08日

今週の一本 その2(2009/8/2~8/8)―『咲-Saki-』第18話

今回は普通の人間(華菜&ゆみ)の見せ場がコンパクトにまとまっていました。
そしてもちろん、後半は魔物である咲の活躍を堪能できます。

まずは華菜。
美穂子との「繋がり」を思い出して、一気にやる気を取り戻します。
クズ手の配牌から高めのあがりをイメージし、それに向かって手牌を揃えていく様子は神がかっています。
大将を務めるだけあってかなりの打ち手であることが初めて披露されました(^^;

東三局(親=咲)は華菜が32,000点であがります。
龍門渕は-8,000点で179,900点、
鶴賀学園は-8,000点で90,900点、
清澄は-16,000点で80,300点、
風越女子は+32,000点で48,900点
となりました。

そして、華菜と同じく、もう1人の「普通」の人間であるゆみ。
彼女は3年生なので、この県予選を最後に麻雀部を引退します。
県予選開始前のある日、ゆみは桃子から尋ねられました。
県予選で負けたら2人が一緒にいられる時間はなくなってしまうのだろうか・・・と。
ゆみは、桃子の問いにはっきり答えられないままここまできてしまいました。
桃子はそのとき「負けたくないっす」と無邪気に言っていましたが、ゆみとの今の関係を少しでも長く続けたいという想いから出た言葉なのでしょう。
ゆみの中では答えは決まっているはずですが、それを口にする勇気はまだないようです。
桃子との関係が変わってしまう前に答えを告げたい。
そのための時間が欲しい。
だから勝たなければならない。
ゆみを勝利に駆り立てる想いの根本も「繋がり」でした。

次の東四局(親=ゆみ)では、そんなゆみが相変わらず能力の高さを見せてくれます。
捨て牌からあがり牌を読まれないように工夫して、衣からロンです。
これで点数は
龍門渕が-11,600点で168,300点、
鶴賀学園は+11,600点で102,500点、
清澄と風越女子は変化なしで、それぞれ80,300点と48,900点のままです。
衣が振り込んでしまうのに違和感がありましたが、もしかして衣はまっとうな麻雀はあまり強くないのでしょうか?

華菜とゆみは、普通の人間相手の麻雀なら大活躍だったのでしょう。
でも、この大将戦には魔物が2人もいます。
ここから先は、その魔物の1人である咲の独壇場と化します。
残念ながら華菜とゆみの活躍はここまでのようです。

東四局 一本場
何かが違うと感じてまだ実力を発揮できないでいる咲が、「脱ぐ」ことで本調子を取り戻しました(^^;
咲がツモあがりです。
ところがおもいっきり安手の1,800点。
龍門渕は-500点で167,800点、
鶴賀学園は-800点で101,700点、
清澄は+1,800点で82,100点、
風越女子は-500点で48,400点
です。

ここで新BGMが流れます。
何か普通じゃないことが起こりかけていることを暗示させる緊張感溢れるBGMです。
純 「点差に縛られていたら、衣の支配からは逃げられない。もしかしたら清澄の大将には、違うものが見えているのかもしれない」
透華 「あなたの言う、「流れ」とかいうやつですの?」

南一局(親=華菜)
今度も咲があっさりあがります。
得意の嶺上開花です。
でもまた安手で1,100点。
龍門渕は-300点で167,500点、
鶴賀学園は-300点で101,400点、
清澄は+1,100点で83,200点、
風越女子は-500点で47,900点
となりました。

安手であがり続ける咲が心配になったのか、控え室の和が咲に呼びかけ(?)ます。
それにしっかり応える咲。
この2人は超人的なレベルで繋がっているようです(^^;

南二局(親=衣)
咲が連カンしますが、今度は嶺上開花しません。
でもこれでカンドラが増えて、華菜のドラ1一向聴がタンヤオドラ9に化けました。
(DVDでは華菜のセリフが差し替えられて「ドラ2一向聴」に訂正されていました)
華菜は迷わずリーチをかけます。
衣はこの強い気配を感じて驚きます。
あげくに華菜に気を取られて、咲に振り込んでしまうことに。
龍門渕は-3,600点で163,900点、
鶴賀学園は101,400点のまま変わらず、
清澄は+4,600点で87,800点、
風越女子は-1,000点で46,900点
です。

ゆみ 「清澄の・・・なぜ安手ばかりで場を進める? 清澄のあの手なら、まだ高めを狙えただろうに」
華菜 「何考えてんだよぉ、清澄(T_T)」

咲は自分に親が回ってくるまで華菜とゆみの点数をできるだけ減らさないようにしているのでしょうか?
残り局数が少なくなっても、自分の親で挽回できると考えているのかもしれません。
次の南三局はいよいよ咲が親です。

純 「清澄の5人目。安あがりとはいえ3連続。まるで肩慣らしだな」
透華 「あれがウォームアップ?」
純 「今までのがジャブだとしたら、そろそろか・・・」
智紀 「高いのが来る」

南三局(親=咲)
四巡目に咲の手牌は次のようになります。

二索(リャンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)六筒(ローピン)六筒(ローピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)三萬(サンワン)


そして、ゆみが捨てた六筒(ローピン)をポンして三萬(サンワン)を切る咲。

二索(リャンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)八筒(パーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)

六筒(ローピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)・横

一 「聴牌にとらない? じゃあ、今のポンは何!?」
ここで八筒(パーピン)を捨てていれば、三萬(サンワン)の単騎待ちで聴牌だったということでしょうか?


ここで華菜は一萬(イーワン)をツモって国士無双を聴牌します。
次の衣は一筒(イーピン)をツモりますが、咲がポンしていなければ一萬(イーワン)をツモって倍満をあがっていたはずでした。

藤田プロ 「衣、感覚に頼るな。それはお前の感覚を超越する相手だ!」


咲は六筒(ローピン)を引いて加槓(かかん)。
嶺上牌の二索(リャンソー)を手牌に入れて、八筒(パーピン)で連カンです。

二索(リャンソー)二索(リャンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)

裏八筒(パーピン)八筒(パーピン)裏
六筒(ローピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)・横2枚


そしてツモった嶺上牌は、再び二索(リャンソー)でした。
咲は、これで嶺上開花せずに、さらに三索(サンソー)をカンします。

二索(リャンソー)二索(リャンソー)二索(リャンソー)四索(スーソー)

裏三索(サンソー)三索(サンソー)裏
裏八筒(パーピン)八筒(パーピン)裏
六筒(ローピン)六筒(ローピン)六筒(ローピン)・横2枚

今度の嶺上牌は四索(スーソー)

咲 「ツモ・嶺上開花・断幺九(たんやお)・対々(といとい)・三暗刻(さんあんこう)・三槓子(さんかんつ)。8,000オール」
衣に気取られないように安手のまま進め、衣が察知できる海底牌よりも深い位置にある牌を使って一気に高めの手を作り上げてしまいました。
しかも、その過程でポンをすることで衣のツモあがりも阻止しています。
魔物の力を見せ付けてくれました。

実況 「3連続カンからの嶺上開花。清澄高校、宮永選手、なんと親の倍満。2,000点の手が24,000点に化けた!」

衣 「聴牌気配のない安手の一向聴から、いきなり倍満をあがる相手!? 衣の支配の及ばない淵底(えんてい)の向こう。王牌(わんぱい)から牌をかすめていく敵?」

これで点数は
龍門渕は-8,000点で155,900点、
鶴賀学園は-8,000点で93,400点、
清澄は+24,000点で111,800点、
風越女子は-8,000点で38,900点
で、清澄と龍門渕との差は44,100点のはずですが・・・。

まこが「龍門渕との差が45,100点じゃ」と言っているので、ちょっと違います。
1,000点はどこからきたのでしょうか?
(こちらもDVDで「龍門渕との差が44,100点じゃ」に訂正されていました。。。が、声の調子が変わってしまい、驚きの表現が無くなって、嬉しさの表現も半減してしまった感じです。細かい数字はともかく、雰囲気としてはTV版のほうがよかったかも)

衣 「清澄。逆転できると思っているのか?」
咲 「うん。勝つよ。麻雀部のみんなで全国に行って、お姉ちゃんと仲直りして、また家族一緒に暮らすんだ」
衣 「家族・・・」

咲、ゆみ、華菜はそれぞれの「繋がり」のおかげで力を発揮できているようですが、今のところ衣にだけはそれがありません。
唯一の繋がりに見える両親はすでに亡くなっているので、これが勝敗の分かれ目となりそうです。


今回も対局シーンの面白さは申し分ありませんでした。
さらに各キャラのセリフでもこれまで以上に楽しませてくれました。
ということで、最後に今回の名言集です。

「そうだ、あたしは図々しかったんだ」 by 華菜
「ん~~にゃ~~にゃにゃにゃにゃにゃ~~~!!」 by 華菜
「あまりの点差にネジが飛んだか?」 by ゆみ
「カラオケ行きたいな・・・」 by 藤田プロ
「点差にあぐらをかいてのうのうとしているキミに、目に物を見せてあげよう」 by 華菜
「リーチせずにはいられないな」 by 華菜
「そろそろまぜろよ」 by 華菜
「脱いでもいいですか?」 by 咲
「快眠状態!」 by 藤田プロ
「寝てないし・・・」 by 実況アナウンサー

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2009年07月28日

今週の一本(2009/7/26~8/1)―『咲-Saki-』第17話

今回は、衣を前にしてまったく勝てる気がしない各校選手の絶望感がひしひしと伝わってきて、これまでにない陰鬱な展開が続きました。
特に華菜の沈みっぷりは観ているのが辛くなってしまうほど。
が、そんな気分を拭い去って余りあるほどに、ラストのどんでん返しは爽快で笑いが止まりませんでした(^^
毎回期待を裏切らない本当に面白い作品です。


さて、前半戦は衣に圧倒されて手も足も出なかった咲、ゆみ、華菜の3人。
休憩時間に入り、それぞれが大切に思っている人から励ましを受けます。
華菜は美穂子にただ無言で抱きしめてもらい、美穂子のためにも絶対に勝たなければならないという思いを新たにします。
ゆみは桃子の言葉で、自分が大将として頑張らなければならないんだと改めて気付かされます。
そして咲は和に活を入れられ、今にも泣き出しそうなくらい自信を失っていた自分のふがいなさを自覚します。

全員が気持ちを切り替えたところで、5分間の休憩が終わり、華菜の親で後半戦の東一局が開始です。
しかし、前半戦からの流れは変わらず、さっそく衣が海底コースを突き進みます。
他の3人がどれだけ気持ちを切り替えようとも、衣が場を支配する力にまったく変化はないようです。
衣はラスト一巡でリーチをかけ、そのまま海底牌をツモってあがってしまいました。

ゆみと華菜は圧倒的な力差を前にして再び自分たちの無力さを実感しています。
でも、咲だけは違うようです。
この回もまだ嶺上開花であがることを狙っていました。

そして東二局。
衣が自分の圧倒的な力差を知らしめるため、現時点で最低点の華菜を狙い撃ち。
風越女子を飛ばして龍門渕の勝利が確定する場面でわざわざ勝ち点を減らして「遊ぶ」余裕まで見せます。
衣が連勝し、東二局二本場が終わった時点での得点は
龍門渕(187,900点)
清澄(113,200点)
鶴賀学園(98,900点)
風越女子(0点)
となりました。
なんと風越女子が0点になってしまいました。
今大会のルールでは、この状態でも試合続行です。

でも、華菜が他の誰かに振り込んだり、他の誰かがツモあがりしたりすれば、龍門渕のトップが確定して試合が終了してしまいます。
試合を続行するには、咲とゆみが華菜以外の誰かが捨てた牌でロンするしかありません。
ただ、衣の圧倒的な強さを前にしてそのような勝ち方をしても一時しのぎにしかならないのは明白です。
咲が得意の嶺上開花で、しかもダブル役満であがれば、衣の点数を一気に抜いて試合を終わらせることができますが、今大会ではダブル役満は無しというルールなので、これも不可能。
つまり、この時点で衣の勝利が確定したようなものです。
これまで常に一歩引いた位置から冷静に現状を観察していた久ですらそう考えて諦めムードです。

ここで、控え室でモニターを見ていた和が咲の変化に気付きます。
「なんだか、さっき一瞬映った宮永さんの顔が笑っているように見えました」

東二局三本場。
三巡目に華菜が聴牌しました。
一索(イーソー)一索(イーソー)一索(イーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)三萬(サンワン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)赤伍筒(アカウーピン)七筒(チーピン)
これまで一向聴からまったく手が進まなかったのが嘘のようです。
でも、点棒が無くてリーチがかけられないので役無し状態。
六筒(ローピン)を自分でツモる以外にあがれません。

その貴重な六筒(ローピン)を、次の衣が捨ててしまいます。
残る六筒(ローピン)は3枚。
衣は華菜の絶望を感じ取って嘲笑。
華菜が聴牌できたのは衣の思惑通りなのでしょう。
これは、ただ勝つだけではなく対局相手を心理的にとことん突き落とすための衣の「遊び」です。

ここで「ポン」の声が響きます。
衣が捨てた六筒(ローピン)を咲がポンしました。

華菜 「これで残り1枚。どこにあるんだ・・・お願いします、私のツモるところにいてください!」

そして五巡目。
咲が四索(スーソー)をアンカンします。

裏四索(スーソー)四索(スーソー)裏赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)八索(パーソー)七筒(チーピン)八筒(パーピン)
六筒(ローピン)・横六筒(ローピン)六筒(ローピン)

そしてツモった嶺上牌は六筒(ローピン)でした。

これで嶺上開花・・・なのですが、あがった時点で龍門渕の県予選突破が確定してしまいます。
控え室で見守る清澄メンバーは皆複雑な表情。

衣 「ふっ、あがれまい。さすればお前は即、廃滅」

咲 「もう1個カン」

なんとここで、咲はこの六筒(ローピン)でミンカン。
しかも点棒ケースを開けて点棒を支払う準備をしています(^^;

これに驚いたのが華菜。
というか、見ていた全員が驚きました。

ツモあがり以外にも華菜があがる方法は残されていました。
華菜は即座に槍槓でロンを宣言します。
咲 「はい」
ドラ、赤ドラ、カンドラが7枚で16,900点です。

笑顔の咲。
ついに衣に正面から向き合う準備ができたようです。
まだ先は長いので衣の反撃もあるはずですが、「和に認められた、自信に満ちた自分」を思い出した咲なら善戦してくれるはず。
今後の展開が俄然楽しみになりました。

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2009年07月20日

今週の一本(2009/7/19~7/25)―『咲-Saki-』第16話

今回は、大将戦前半戦の東三局から南四局の終わりまで。
咲、加治木ゆみ、池田華菜の3人が、衣の圧倒的な力を前にして勝つ気力さえ失いかけてしまう・・・という話。
絶妙のタイミングで「あきらめたら終わり 気持ちをリセットして♪」とエンディングに入ったのも印象的でした。

本編を観る前に、おさえておいたほうがいいことがいくつかあります。
これを知っておけば面白さが倍増するはず。

1つは、席順。
衣、咲、ゆみ、華菜の順番で反時計回りに並んでいます。
ツモの順番もこのとおりです。

2つめは、最後の牌=海底牌(はいていはい)を誰がツモるのかということ。
麻雀牌は全部で136枚あって、そのうちの14枚はかならず残す決まりになっています。
手牌は1人13枚なので、残りの70枚を4人が順番にツモってあがりを目指すことになります。
1回の対局の初めから終わりまで誰も鳴かなければ(ポンもチーもしなければ)、親の右隣の人が海底牌を引くことになります。
誰かがチーした場合は、誰がチーしたかに関わらず、チーの回数に応じて、海底牌を引く人が反時計回りに1人ずつズレていきます(チーは左側の人からしかできないため)。
ポンの場合は、誰からポンするかによってどちらに何人ズレるのかが変わってきます。
右側の人からポンした場合は、時計回りに1人ズレます。
左側の人からポンした場合は、チーのときと同じで反時計回りに1人ズレます。
向かい側の人からポンした場合は、反時計回りに2人ズレます。
また、誰かがカンした場合は、残さなければならない14枚の牌のうちの1枚が嶺上牌として持っていかれるので、海底牌が繰り上がって、本来の海底牌の1つ前の牌が新しい海底牌になります。結果的に、(新しい)海底牌を引く人もズレることに。
右側の人からカンした場合は、時計回りに2人ズレます。
左側の人からカンした場合は、ズレません。
向かい側の人からカンした場合は、反時計回りに1人ズレます。
自分の引いた牌でカンした場合は、時計回りに1人ズレます。

あと、本編中で説明があったとおり、衣は夜になると、しかも満月の夜になると最大の力を発揮するということも重要。
咲たちにとっては運の悪いことに、そろそろ日が暮れかけています。
しかも、今夜は満月。


さて、本編です。
東三局の親はゆみです。
この回はゆみ一人が聴牌(てんぱい)で流局。
次の東三局一本場から、場の空気がおかしいことがはっきりしてきます(ちなみに、TVでは「東一局三本場」と表示されましたが、これは間違いですね)。
衣を除く3人の手が一向聴(いーしゃんてん)からまったく進まなくなってしまいました。
ここまで誰も鳴いていないので、海底牌をツモるのは華菜です。
ところがゆみが、咲が捨てた六筒(ローピン)をチーしてしまいます。
ゆみはこれで聴牌(てんぱい)しましたが、海底牌をツモるのは衣に変わりました。
昨年度の県予選で衣と対戦した華菜は、衣に海底牌を引かせてはならないことを感じ取っているので、「なんてことするんだ!」と慌ててしまいます。

そして、ラスト一巡で衣がツモ切りでリーチをかけます。
まずい展開になったことがわかっている華菜は結局何もできず、そのまま衣が海底牌をツモってあがってしまいました。
これで、海底撈月(はいていらおゆえ)という役が付くようです。
その意味は「海に映る月をすくい取る」。
他の3人は全員、海に飲み込まれていくような感覚を憶えていました。

東四局十六巡目。
親は華菜。
ここまで誰も鳴いていないので(そして華菜は鳴きたくても鳴けないので)、このままいけば衣が海底牌をツモることに。
それだけは避けたい華菜は、咲が捨てた四萬(スーワン)でカンします。
嶺上牌は二筒(リャンピン)でした。
これで海底牌も嶺上牌も変わりました。
海底牌をツモるのは咲になり、衣対策は万全。
この後もしも咲がカンしたとしても、嶺上牌も変えられたので咲対策もできたことに。
華菜はさすがにこの嶺上牌で咲があがれるとは思っていませんでしたが、さにあらず、この時点での咲の手牌は
七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)九索(キューソー)一筒(イーピン)一筒(イーピン)二筒(リャンピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)四筒(スーピン)
なので、咲はこの二筒(リャンピン)で嶺上開花(りんしゃんかいほう)できるように手を進めていたようです。
まあ、今回は衣の力が影響したためなのか、なぜか手が進まなくて、まだカンできる状態になっていませんが。

この後、咲が北(ペー)をツモ切りし、衣がこれをポンします。
これで海底牌をツモるのは衣になりました。

ここでゆみは、衣が海底牌をツモるのを華菜が恐れていることに気付きます。
そこで、華菜が鳴けるように六筒(ローピン)を捨ててサポートしようとしますが、残念ながら華菜はこの牌では鳴けませんでした。

そして大きな動きがないまま、結局、衣が最後の牌を引くことに。
二索(リャンソー)三索(サンソー)四索(スーソー)四索(スーソー)伍索(ウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)三筒(サンピン)三筒(サンピン)三筒(サンピン)
北(ペー)北(ペー)北(ペー)・横
の状態で、引いた牌は四索(スーソー)でした。
再び海底撈月です。
ショックを受けた華菜が、1つズレる前の海底牌を確認してみると、それは八索(パーソー)でした。
カンをせずにポンしていれば、衣はあがれなかったはず。
しかも、カンでドラ(三筒(サンピン))を増やしてしまったことも痛い。
衣の手牌にカンドラが3枚もありました。

南一局。
親は衣。
「誰も鳴かなきゃ親に海底は回らない」と言ったそばから、華菜はゆみが捨てた三萬(サンワン)をチー(^^;
衣の恐ろしさは十分理解しているものの、大きく負けているのでどうしても勝ちたいという思いから染め手を狙って鳴いてしまったようです。
華菜 「ヤツに海底を回さないように鳴けばいいんだし」
これで、この後誰も鳴かなければ、海底牌をツモるのはゆみです。

その後、華菜は連続で萬子をツモります。
そして
二萬(リャンワン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)九萬(キューワン)九萬(キューワン)西(シャー)
三萬(サンワン)・横二萬(リャンワン)四萬(スーワン)
となったところでまた萬子(伍萬(ウーワン))をツモった華菜は、迷わず西(シャー)を切ります。

次の衣は、こうなるのを待っていたかのように七萬(チーワン)を切りました。

華菜はこれをポンします。
不敵な笑みを浮かべる衣。
そしてこれで、海底牌をツモるのは咲になりました。
華菜はポンしたので1枚捨てる必要があります。
捨てた牌はなぜか二萬(リャンワン)
捨てた本人も驚いています。
控え室で見ていた仲間たちも、いつもの華菜なら有効牌が増える八萬(パーワン)を捨てているはずだと驚きます。
ただの凡ミスなのか、それとも衣の力が影響して間違った牌を捨ててしまったのか・・・。

一方、衣は十巡目から
一萬(イーワン)二萬(リャンワン)三萬(サンワン)六萬(ローワン)六萬(ローワン)伍索(ウーソー)六索(ローソー)六索(ローソー)七索(チーソー)八索(パーソー)四筒(スーピン)赤伍筒(アカウーピン)六筒(ローピン)
で、平和(ぴんふ)の聴牌状態でした。
ところがここで、咲の捨てた六萬(ローワン)をポンして、わざわざ役をなくし、自らあがれない状態にしてしまいます。
ただし、海底撈月なら役が付くのであがれます。
そして、このポンにより、海底牌をツモる人が咲から衣に変わりました。
完全に狙っています。

次の咲は、衣に海底牌を引かせないように、カンして海底牌を1つずらします。
海底牌を引くのは華菜になりました。

ところが、衣は次の順番で華菜が捨てた四筒(スーピン)をチー。
これでまた、衣が海底牌をツモることに。

ラスト一巡。
なにがなんでも衣に海底牌をツモらせたくないゆみは、咲が聴牌していることに気付き、あえて咲に差し込みました。

これに衣は驚き、そして怒ります。
「衣の親が流された。衣は、子供より親のほうが好きなのに。あれであがってたのに」
「あれ」というのは海底牌のこと。
衣には海底牌がはっきり見えていました。
「この有象無象。なまちょこざい!」

南二局。
親は咲。
ゆみが現状に対処するため、普段とは違う打ち方をしてリーチをかけました。
ゆみ 「できるじゃないか。ヤツの支配は完全じゃない!」
リーチをかけた本人が驚いています(^^;
そして咲と華菜もこれに驚きます。
咲 「すごい。普通に聴牌できることもあるんだ」
続く華菜も勝負に出ますが、運悪くゆみに12,000点を振り込んでしまいました。

南三局。
親はゆみ。
ここで衣が完全に覚醒したようです。
会場の外では満月が輝いているのでしょう。
衣の圧倒的な気配は咲に吐き気を催させるほどです。
さらに、普通の打ち手であるはずのゆみでさえ、その異様さに取り乱してしまいます。
南二局であがれたのは衣の支配が完全ではないためだと思ったゆみですが、その考えが間違いだったのかもしれないと思い直します。
「津波の前に潮が引くことがあるように、あの局は、天江が引いていただけだというのか?」

その考えどおり、衣の力が発揮されるのはこれからのようです。
衣は、いきなりポンを連発してきます。
これまでとは打ち方が変わりました。
とりあえず、このまま進めば衣が海底牌をツモることはありませんが、今度は華菜が捨てた牌でロンです。
華菜は2連続で12,000点を振り込んでしまいました。

南四局。
親は華菜。
衣は、今度はあっさりとツモあがりです。
華菜は自分の親で巻き返したいと思っていましたが、それもかなわず、これで前半戦が終了。

この時点での各校の得点は、龍門渕(143,300点)、清澄(116,200点)、鶴賀学園(101,900点)、風越女子(38,600点)です。

咲、ゆみ、華菜は衣のなすがままといった感じです。
特に華菜は1人負け状態。
かなり落ち込んでいるようですが、後半戦開始までに気持ちをリセットできるのでしょうか。

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2009年07月14日

今週の一本(2009/7/12~7/18)―『咲-Saki-』第15話

「忘れていたよ・・・ほかにも愉快な打ち手がいたことを」
by 藤田靖子

今回は、副将戦が決着し、ついに大将戦が開始されました。
先鋒戦から副将戦まではかなり速めに進行しましたが、大将戦はこれまでよりもじっくり描いてくれそうな雰囲気です。

さて、副将戦ですが・・・。
ステルスモードに入った桃子が他の3人を圧倒するかと思いきや、和にはステルスが通用しませんでした。
やはり、ネットで実力を発揮する和には、リアルでの気配の有無は関係なかったようです。
「見えるとか見えないとか、そんなオカルトありえません」の一言で、桃子の能力を完全否定です(^^;

ステルスを破られた桃子が動揺する姿をモニター越しに見ていた久は「彼女の中ではありえないことなのかもしれないわね」と、あいかわらず的確に現状を分析。
彼女の冷静さには感心せざるを得ません。

この後、桃子が落ち込んでしまわず、逆にやる気を出したのは、見ていて爽快でした。

最終的に、副将戦が終わった時点での成績は、清澄(114,900点)、鶴賀学園(102,600点)、龍門渕(101,200点)、風越女子(81,300点)。
鶴賀学園が最下位から大きく躍進。
風越女子は実力者が揃っているはずですが、どうもぱっとしませんね。


次は大将戦。
1回戦の東一局は、咲がスタートダッシュで嶺上開花(りんしゃんかいほう)を決めます。

そして東二局。
池田華菜が聴牌します。
高目で倍満の三面張をリーチをかけずにダマテンです。
三萬(サンワン)四萬(スーワン)赤伍萬(アカウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)赤伍索(アカウーソー)六索(ローソー)七索(チーソー)伍筒(ウーピン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)八筒(パーピン)

二萬(リャンワン)伍萬(ウーワン)八萬(パーワン)のどれかが出ればあがりです。

この後、咲は四筒(スーピン)をツモります。
この時点での手牌は
七索(チーソー)八索(パーソー)伍萬(ウーワン)六萬(ローワン)七萬(チーワン)八萬(パーワン)八萬(パーワン)八萬(パーワン)三筒(サンピン)伍筒(ウーピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)九筒(キューピン)

伍萬(ウーワン)八萬(パーワン)を切れば両面待ちで聴牌となります。
七索(チーソー)八索(パーソー)を切っても聴牌ですが、単騎待ちとなり、あがれる確率は低くなってしまいます。
普通なら両面待ちを選ぶでしょうが、そうすると池田華菜に振り込んでしまうことに。。。

咲は迷わず七索(チーソー)を切って、八索(パーソー)の単騎待ちを選びました。
しかも、この牌はすでに2枚捨てられているので、地獄単騎です。
普通では考えられない選択。

次の順番が来て咲がツモった牌は、八萬(パーワン)
これでカン。
そして、嶺上牌はなんと八索(パーソー)
東一局に続き、またまた嶺上開花です。
現実には絶対にありえない展開なんだけれど、畳み掛けるようにテンポ良く見せてくれるので、理屈ぬきに惹きこまれてしまいました。

しかも、この畳み掛けるような展開はまだ続きます。
東二局一本場。
この回のドラは南(ナン)です。

咲は今度は二索(リャンソー)をポンします。

次の加治木ゆみは、事前に咲の牌譜をチェックしていたので、咲がチーやポンをあまりしない打ち手だと知っていました。
このポンは、カンするための下準備だろうと予測します。

南(ナン)南(ナン)南(ナン)六筒(ローピン)七筒(チーピン)八筒(パーピン)一索(イーソー)三索(サンソー)四索(スーソー)六索(ローソー)
七萬(チーワン)七萬(チーワン)・横七萬(チーワン)
の状態で赤伍索(アカウーソー)をツモった加治木ゆみ。

普通であれば一索(イーソー)を切って、三索(サンソー)六索(ローソー)を待つのではないかと思いますが・・・。
ここでまさかのドラ切り。
南(ナン)を切ってドラの暗刻をくずしてしまいます。
咲が二索(リャンソー)でカンするのを狙い打つつもりです。

案の定、咲は、次のツモで二索(リャンソー)を引き、カンしてきます。

咲の中では三度目の嶺上開花が確定していたはずでしたが・・・。

「その嶺上、取る必要なし!」

加治木ゆみは、咲がカンした二索(リャンソー)で槍槓(ちゃんかん)しました。

槍槓だけに大量の槍が降ってくる演出がなんとも(^^;

「聞こえなかったか? カンした瞬間、ロンと言ったはずだ!」

咲の嶺上開花もありえませんが、この槍槓もありえなさでいえばそれに匹敵するのでしょう。
加治木ゆみ自身も「今回うまくいったのは偶然に過ぎない」と言っているので、咲のデータを事前にしっかり把握したうえで、状況分析が的確だったことが功を奏したようです。

加治木ゆみはあくまで麻雀がうまい「普通」の打ち手で、特殊な能力はなさそう。
同じく、今回は活躍を見れませんでしたが、風越女子の池田華菜も「普通」のプレイヤーのようです。
この「普通」の2人は、天江衣という魔物の存在は知っていましたが、咲もそれに近い存在なのではないかと思い始めたようです。
今後は、この普通の2人が2人の魔物相手にどこまで奮闘するのかも見所になるのかもしれません。
今回は沈黙を守った衣が、次回はどう出てくるのか楽しみです。
そして「恐怖というエサ」を与えられ、少し萎縮してしまったように見える咲の動きにも注目です。

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2009年07月10日

今週の一本(2009/7/5~7/11)―『咲-Saki-』第14話

「やっと・・・やっと君を見つけた」
by 加治木ゆみ

今回は、東横桃子の登場と消失を両方楽しめる贅沢な回。
そして同時に、まさかの感動回。
副将戦のことはとりあえず次回まで忘れましょう(^^;


東横桃子は子供の頃から存在感が薄い子で、そのため、他人とのコミュニケーションをとるための努力が尋常ではなかったようです。
やがて、努力に見合う見返りがないことに気付き、努力を放棄してしまいました。
その結果、存在感はさらに薄れていき、ゼロを下回ってマイナスに(^^;
そのマイナスは自分の周囲の物体まで巻き込むようです。
麻雀を打てば、リーチをかけたことに対局相手が気付かず、当たり牌を捨てても見過ごしてくれる。
まさに最強です。


さて、鶴賀学園の麻雀部には、今大会の団体戦エントリー期限直前まで、加治木ゆみ、蒲原智美、津山睦月の3名しかいなかったようです。
最低あと2人はいないと大会に出られないので、妹尾佳織が蒲原智美の幼なじみということで強制的に入部させられました。
妹尾佳織がド素人だったのはそのためだったようです。
大会までの短期間のうちに、なんとか基本ルールを覚えた(覚えさせられた)んですね。

ただし、妹尾佳織は最後の頼みの綱だったようで、その前に部員勧誘の努力もしていました。
その1つが、麻雀部のサーバーを校内LANに接続して麻雀ができる人を募ること。

そこに一人の人物が現れます。
Default Playerでログインしてきたその人物は、初日は普通にオンライン麻雀をしていきました。
2日目に再び入室してきたとき、蒲原智美はその人物を麻雀部に誘います。
あまり興味がないという答えが返ってきましたが、加治木ゆみがさらに粘ります。
すると、「あなたたちは、私を見つけられない」という謎のメッセージを残して、Default Playerは退室してしまいます。

翌日。
Default Playerは現れませんでした。

この時点ですでに、加治木ゆみはDefault Playerに相当入れ込んでいたようです。
対局してみた限りでは、麻雀がうまくて性格もいいように思える。
ただ気になるのは最後に残していったメッセージ。
「どうして、どうしてあんな言葉を――。どうして・・・」

なんとしてもDefault Playerを入部させたい加治木ゆみは、チャット画面に校内LANのIPアドレスを強制表示するように設定を変更します。
「・・・見つけるよ」

そして翌日。
再びDefault Playerが入室してきました。
加治木ゆみはさっそく話しかけます。

かじゅ(192.168.43.2):やあ、久しぶり
Default Player(192.168.22.5):たった2日ぶりっすよ

これでDefault Playerが1年A組にいることがわかりました。
加治木ゆみはすかさず部室を飛び出し、1年A組に向かいます。
蒲原智美と津山睦月は、Default Playerが退室しないように会話を続けます。

1年A組の教室に到着した加治木ゆみですが・・・。
絶対にそこにいるはずのDefault Playerが見つからない。

行き詰った加治木ゆみは、教室の中心で愛を叫んでしまいます。

「私は君が欲しい!」

これが、鶴賀学園で語り草になっている1年A組乱入事件。

「たった・・・一人・・・だけでいい」
存在感がない自分を求めて捜しに来てくれた加治木ゆみの行動に感動したDefault Player=東横桃子が、ついにその姿を現します。
「面白い人っすね。こんな、こんな私でよければ」
「やっと・・・やっと君を見つけた」

その後二人は親密度を深めていったようですが、桃子が能力を発揮すると、加治木ゆみでも姿が見えなくなるようです。
副将戦の前半戦が終わったときの休憩時間に、加治木ゆみが桃子に会いに行きましたが、このときゆみは対局室の入り口を過ぎて突き当たりの壁を背にして桃子に呼びかけました。
桃子の存在を何とか見極めようとしたようです。
でも、その努力もむなしく、桃子が横に来て声をかけてくれるまで気付けませんでした。

桃子はもともと麻雀がうまいようですが、リアルの対局ではこの存在感の無さが最大の武器のようです。
実際、前半戦では能力を発揮し始めた桃子に透華が無警戒で振り込んでしまいました。

でもこの能力は和に通用するのでしょうか?
合宿のときに咲がネット麻雀で苦戦していたことからわかるように、ネット麻雀では対局相手の気配は感じられないものです。
ネット麻雀で力を発揮するタイプの和には、桃子のステルスは通用しないかもしれません。


ということで、桃子の紹介が終わり、いよいよ後半戦の開始です。
さっそく、いい手で聴牌した透華がリーチをかけますが・・・。
桃子 「いいんすかそれ。ドラっすよ」
透華がまたまた無警戒で振り込んでしまいました。

モニター越しに見ている控え室のメンバーには桃子の存在も声もはっきり認識できているので、これはありえないミスに見えてしまいます。
対局室には、控え室とは別の「現実」が存在している・・・。

次回は大将戦に突入するようなので、副将戦の残り七局はあっさり終わってしまいそうですが、ここは思いっきり盛り上げて欲しいですね。
次回予告のラストカットで和と咲がハイタッチするシーンが、この後の展開をかなり期待させてくれます。

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