セリフだけでなく、キャラの演技でしっかり魅せてくれた素晴らしい回です。
ガイウスとアロウンが剣を交える場面は、ガイウスの心理描写がうまいこともあって、まさに手に汗握る展開。
動画的にもかなり気合が入っていたように思います。
また、皇帝の庭師という「役目」をこなしていたレクトールという人物(12精霊の一人?)が動き出しました。
ストーリー的には大きな転換点となった回でした。
本編。
追い詰められて疲れ果て、絶望感が増していくゲール族の人々。
リアンノンは籠城の終わりが近いことを悟ります。
リムリスとエルミンは明日がないことを実感しながらも、戦いの後に振舞う食事を準備。
結末がどうなるか分かっていながら最後まで戦い抜こうとするオクタヴィアとモルガンのやり取りも切なすぎます。
一方、ガイウスの軍勢は破城槌で門を壊しながら進軍を続け、ついに最後の門に到達。
勝利を確信したガイウスは「勝った。俺は王になる」
でもそのとき、タリエシンを筆頭とするブリガンテス族を従えて、アルサルが帰還します。
アルサルは、自分が戻ったことをアロウンに呼びかけます。
「俺はここに戻ってきた! 多くの戦友とともに!」
「俺はお前の言葉に応えた! お前も俺に応えろ!」
ガイウスは事態の変化に焦りを感じ、アヴァロン城攻略を急ぎます。
ところが、破城槌の最初の一撃が門に突き刺さった瞬間、門が炎とともに吹き飛びます。
そして、煙の中からアロウンが現れます。
「うるせぇな。
がなりたてるんじゃねぇよ」
ゲール族は、アルサルの帰還とアロウンの復活に一気に活気付きました。
ガイウスは自軍の優勢が崩れたことを感じながらも、兵士達を鼓舞し、自分はアロウンに斬りかかります。
アロウンさえ倒せばこの戦いは終わると信じて。
アロウンは、駆け寄ってきたリアンノンを抱きしめたまま動こうとしません。
アルサルがガイウスの剣を必ず防いでくれると信じているからです。
その想いを裏切ることなく、アロウンとガイウスの間にアルサルが割ってはいり、ガイウスの剣を受けました。
ここからガイウスとアルサルの一騎打ちが開始。
友のために戦うアルサルと、帝国の王になってよりよい国を創るという理想(あるいは野心)のために戦うガイウス。
アロウンはその様子をただ見守ります。
ガイウスは力でアルサルを圧倒していますが、アロウンの様子に気付き、「レギアス」という言葉の真の意味に思い至ります。
「まさかアロウンは、この小僧を王へと育て上げるために・・・?」
かつてアロウンと初めて対峙したときに、アロウンが目指すと言っていたレギアス。
レギアスとは王権を意味する言葉ですが、「小さな王」というもう一つの意味もありました。
アロウン 「ようやく理解したようだな・・・人間」
レギアスの真の意味を知ったとき、ガイウスは死ぬ・・・アロウンはかつてこうも言っていました。
ガイウスは自分の運命を賭けて、さらに激しくアルサルと剣を交えます。
しかし、最終的にはアルサルの剣に倒れてしまうことに。
薄れ行く意識の中で、投降する兵士の命は助けて欲しいと最後の頼みを口にするガイウス。
アルサルはアロウンの意見を聞こうとしますが、アロウンは「お前が決めろ」と言うだけです。
アルサルは即断でガイウスの頼みを聞き入れます。
そしてガイウスは最期の言葉を口にして倒れます。
「なあ、アロウン。
俺たちにはきっと、もっと別の道があったんじゃねぇのかな。
どうしてだろうな、俺たちは本当は仲良くやれたんじゃないかって、今頃になって思えてきたぜ。
アロウン、アルサル、どうか見つけてくれ。
俺の代わりに、もっと寛容で、自由な・・・世界・・・」
場面変わって元老院。
ガイウスの敗北を知った議員達がガイウスのことを嘲っています。
そこにレクトールがやって来ます。
アルサルとリアンノンの親を殺し、それがアロウンの仕業だとアルサルに思い込ませた人物です。
すでに皇帝を手に掛けてきたようで、元老院も焼き尽くしてしまいます。
現在の世界に見切りをつけて新たな世界を生み出そうとしています。
彼はおそらく12精霊の一人だと思いますが、ほかのミルディン以外の10人も彼と行動をともにしているのでしょうか?
残りの話数でアロウンと対決することになるのかもしれません。
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ラベル:ティアーズ・トゥ・ティアラ