対象作品:
①放送開始時期に関わらず、年内に放送が終了したアニメ。
②全話視聴したアニメ。
評価基準:
①各エピソードの初見時の評価(5段階評価)の平均値。
今年もコメディに分類できる作品の視聴本数が少なかったので、「ドラマ部門」と「コメディ部門」にはわけずに、全作品をまとめてランキングしました。
それではさっそく独断と偏見のランキング発表です。今年は第3位に同ポイントで3作品が入選しました。
第1位:LOST SONG(平均ポイント:3.83333)

各話感想:#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7[その1][その2][実況] #8[感想][実況] #9 #10[その1][その2][実況] #11 #12[感想][実況]
リンとフィーニスが直接かかわるのが物語終盤なので「2大歌姫が織り成すストーリー」としては物足りなさがありましたが、物語に組み込まれた壮大な仕掛けとそれを映像として魅せる演出力、そしてコミカルとシリアスを見事に融合させたシナリオの巧みさには感嘆させられました。さらに作中で歌われる歌(歌詞)とキャラクターの心情がリンクした作りにも特筆すべきものがあり、「この歌詞にそんな意味まで含まれていたのか」と驚かされることがしばしばありました。最近では音楽を売りにしたアニメがいくつもありますが、ここまで歌(歌詞)とドラマがリンクしたアニメは珍しいのではないかと思います。細部の詰めに甘さはあったものの、見ごたえのある素晴らしい作品でした。
第2位:B: The Beginning(平均ポイント:3.75)

各話感想:#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12
贅沢を言えば黒羽の設定にもう少しひねりが欲しかった気がしますが、「B」にまつわる謎解きや終盤で大きく変化する人間関係など、ストーリーはなかなか凝っていました。登場人物たちもみんな魅力的に描かれていたと思います。映像も音も声優さんの芝居も、すべての要素がかみ合っている素晴らしい作品でした。メインとなるドラマを通じて最高のチームが出来上がる話でもあったので、続編にも期待してしまいます。
第3位 その1:フルメタル・パニック! IV(Invisible Victory)(平均ポイント:3.66667)

各話感想:#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12
ASの大きさを表現するためなのだとは思いますが、CGの動きが必要以上にもっさりしていたことが気になりました(第11、12話ではかなり改善されましたが)。また、制作が追い付いていないことがはっきりわかる場面がちらほらあったことも残念です。とまあ映像に関しては不満があるものの、ストーリーの出来はなかなか良かったです。宗介のかなめへの想いと宗介とアルの関係性を軸にして、アクションとドラマがうまくまとまっていて、最初から最後まで一貫してメリハリのある内容だったと思います。最終的に物語の完結には程遠い終わり方だったとはいえ、今後の展開への期待感を煽る締め方も好印象でした。
第3位 その2:ヒナまつり(平均ポイント:3.66667)

各話感想:#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12
ヒナをはじめとするメインキャラの少女たちがみな個性的かつ魅力的に描かれていました。当人たちは真剣なのにちょっとずれた部分があり、周囲の人たちとのかかわりを通じて生み出されるギャグ満載のやりとりはとにかく秀逸。構成的にはマオが主役の物語の長い長いプロローグが描かれたと見ることもでき、意外性のある作りになっていました。第3話のような唐突な引きのエピソードが多かったのは悪い意味で気になりましたが、全話通してかなり満足度の高い作品でした。
第3位 その3:りゅうおうのおしごと!(平均ポイント:3.66667)

各話感想:#1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11 #12
真面目なストーリーと笑いの織り交ぜ方のバランスが絶妙でかなりの見応えがありました。ラストのご都合展開には苦笑するしかありませんが、①八一がラスボス(名人)に挑むストーリーと②あいの成長、さらに③桂香さんが女流棋士になるまでのドラマをバランスよく織り交ぜたなかなかの良作でした。桂香さんの将棋を愛するが故の泥臭いあがきや、八一の人間らしい感情の揺れをしっかりと描いていて、特に第7話は素晴らしい出来だったと思います。
最後に、ポイント的には上位作品に及ばなかったものの個人的にはずせない作品を特別賞として挙げておきます。
個別の感想はタイトルをクリックすると参照できます。
特別賞:
BANANA FISH:アッシュと英二という2人の人物の魂のつながりを軸に描かれる骨太なストーリーに最後まで釘付け。
Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2:人間味あふれるキャラクターたちが紡ぎだすシンプルながら練りこまれたストーリーの魅力と布袋劇独特の映像美が秀逸。
アニマエール!:ただの萌えアニメと侮るなかれ。コミカルな要素とチアの魅力をしっかり盛り込みつつ各キャラを活き活きと描いた良作。
全作品のランキングは次のようになっています。
タイトルをクリックするとその作品の評価グラフと簡易感想が表示されます。
以上、2018年のアニメランキングでした。