2010年09月23日

今週の一本(2010/9/19~9/25)―『ストライクウィッチーズ2』第12話

『ストライクウィッチーズ2』もついに最終回。
細かいことを言えば気になる点がけっこうありましたが、そんなことは言わせないぞとばかりに力ずくでまとめてきました。
しかもかなり爽快で感動的なエピソードになっていて、この良さは素直に認めざるを得ません。


ということで本編。
コアコントロールシステム改の魔導ダイナモが停止してしまい、オペレーション・マルスが失敗したかに思えたところで、坂本が大和に向かおうとします。
他のウィッチたちは激しい戦闘で魔法力を消耗してしまいましたが、まともに戦闘に参加できなかった坂本だけが魔法力を残すという皮肉な展開です。
まだ飛ぶことができたミーナが坂本を止めようとしますが、坂本の強い意志の前に折れてしまいます。
ミーナも坂本も、坂本が生還できる可能性が極めて低いことは承知しています。
それでも坂本は、必ず帰ってくると約束して大和へ。
自分の魔法力を直接注入して魔導ダイナモを再起動させるつもりです。
「すまんな宮藤。私は結局、戦場でしか生きられない武士(もののふ)なのだ。それ以外の生き方は、私にはない」
空母天城に退避している他のウィッチたちは、それを見守ることしかできません。

その後、坂本は見事に魔導ダイナモの再起動に成功します。
が、コアコントロールシステム改は大和だけではなく坂本もネウロイ化させ始めます。
坂本はそれすら受け入れて魔導ダイナモを動かし続けます。
そしてついに大和の主砲を発射。
大和の46センチ砲の威力は絶大で、巨大なネウロイの巣は壊滅します。

この爆発に巻き込まれた大和も消滅したかに思えましたが、しばらくして天城のレーダーが大和の反応をキャッチしました。
ところがそれに呼応するようにネウロイの反応も復活。
視界が晴れた上空に見えたのは、ネウロイ化したままの大和と、これまでに見たこともないほど巨大なコアでした。
しかも、このコアに坂本が取り込まれています。
どうやら大和はネウロイの力により再生したようです。
坂本が大和の外にいるということは、坂本の体も吹き飛んで、その後再生されたのでしょうか。
それと同時に坂本の魔法力もある程度復活したようです。
ネウロイが坂本の魔法力を利用してシールドを張れるようになってしまいました。
再びネウロイの攻撃が開始されます。
艦隊の反撃はまったく効きません。

大和の甲板に烈風丸が突き刺さっていることにいち早く気づいた芳佳は、真烈風斬でネウロイにとどめをさすべく大和へ向かおうとします。
残っている魔法力を振り絞って再び空へ飛び立とうとします。
あまりに無茶な行動に初めのうちは反対していた他のウィッチたちも芳佳のひたむきな態度にやがて声援を送り始めます。
リーネとペリーヌの言葉でかつての特訓を思い出した芳佳は、ストライカーユニットと一つになって発艦に成功。
魔法力も完全復活したようです。
魔法力の充填には精神的な要素(あきらめない気持ち)が大きく影響するようです。

芳佳は大和に向かいますが、それを阻もうとネウロイの攻撃ユニットが猛攻を開始。
芳佳は大和に近づけません。
ここで坂本が意識を取り戻します。
巨大コアが自分の魔法力を利用してシールドを張っていることに気付いた坂本は、芳佳では太刀打ちできないと考え、引き返すよう指示します。
でも芳佳はそんな言葉を受け付けません。
「ウィッチに不可能はありません!坂本さんがそう言ったんじゃないですか!あたし、絶対にあきらめません!」

そのとき後方から砲撃が。
攻撃ユニットが撃ち落されていきます。
芳佳の思いに触発された他のウィッチたちも魔法力を復活させて駆けつけてくれました(^^
第501統合戦闘航空団・ストライクウィッチーズが再び空でともに戦います。

みんなの援護を受けてなんとか大和の甲板に到着した芳佳。
甲板に突き刺さってネウロイ化していた烈風丸を渾身の力を振り絞って引き抜き、巨大コアへ突入します。
「やめろ宮藤!烈風丸はお前の魔法力を吸い尽くすぞ!」
「かまいません!それで、みんなを守れるなら!願いがかなうなら!」

芳佳は自分の魔法力をすべて烈風丸に託します。
ネウロイのシールドすら突き破ってコアにたどり着いた芳佳は、ついに真烈風斬を放ちます。
そして見事に巨大コアを破壊。

魔法力を完全に失った芳佳と、コアから解放された坂本は海面に向けて落下していきます。
「宮藤、お前、魔法力が・・・」
坂本は芳佳の魔法力が失われてしまったことを気遣ってなにか言葉をかけようとします。
でも芳佳はそんなことはまったく気にしていませんでした。
「いいんです。みんなを守れたから。願いがかなったから!」

ここで坂本は、自分たちがもう飛べないことを思い出しました。
このままでは海面に落下して、ウィッチとしてだけではなく人としての人生も終わってしまいます。
でも芳佳はこの状況にも動じません。
なぜなら、自分たちには仲間がいるから。
みんながすぐに駆けつけてきてくれることを微塵も疑っていません。
その思いに応えるように、すぐにみんなが飛んできました。
芳佳と坂本は仲間に支えられ、11人全員で基地に帰還します。

最後は芳佳のモノローグで締め。
「私はこの戦いですべての魔法力を使い果たした。もうウィッチとして空を飛ぶことはできないだろう。でも、私は後悔していない。だって、大切なものを守れたのだから。願いがかなえられたのだから」


1期の焼き直しに近いシリーズ構成は2期の存在意義すら疑問に思えるほどでしたが、各話の出来は1期同様素晴らしく、なかなか楽しめたシリーズでした。
坂本の“再生”とか、「空を飛ぶことはできない“だろう”」という芳佳のセリフとか、この2人の魔法力復活をにおわせる伏線(?)は用意されていますが、ここは素直に第501統合戦闘航空団の物語は終わったと考えるべきでしょうね。
扶桑に戻った芳佳が魔法を使わずにウグイスを治療する場面は泣けます。
そしてもし続きがあるとすれば、諏訪天姫からの手紙を受け取った竹井醇子が所属する第504統合戦闘航空団が主役の物語なのかもしれません。
でもそれはまた別の話。

1945年7月、ヴェネツィア・ロマーニャ上空のネウロイの完全消滅が確認された。これをもって、正式に第501統合戦闘航空団・ストライクウィッチーズは解散した――
ということで『ストライクウィッチーズ2』は終了です。

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2010年08月19日

今週の一本 その2(2010/8/15~8/21)―『ストライクウィッチーズ2』第7話

ルッキーニの好奇心が原因で、ウィッチーズ基地に超小型ネウロイが侵入。
このネウロイは基地の電力を吸収して遠方の大型ネウロイに送信することで、ウィッチーズ基地の機能を停止するとともに、強化された大型ネウロイによる基地壊滅をもくろんでいました。
同時に、ウィッチたちの人体構造を探るため、その小ささをいかしてウィッチの体内への侵入をはかります。
ウィッチーズ基地、そしてウィッチたちに訪れた最大の危機。
はたして彼女たちはこの危機を生き延びることができるのか?

・・・というシリアスな展開にはなるはずもなく、今回は1期第7話「スースーするの」と双璧を成す最高のおバカ回でした(^^;

リーネが悲鳴とともに勢いよくズボンを脱ぐ場面から笑いっぱなしです。
シャーリーの「それは尻ません!」とか、坂本の「見えた!」とか、なんともいえないセリフの数々も申し分なし。

エイラの変態じみた行動は、サーニャにちゃんと理解してもらえたのでしょうか?

シャーリーとルッキーニの放水攻撃とか、バルクホルンとハルトマンのカールスラント軍人魂(?)とか、笑えるシーンのオンパレードです。

最後はミーナがきれいに締めてくれました(いろんな意味で)(^^;

とにかく、キャラの動きとセリフ回しで最高に笑えたエピソードでした。

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2010年08月14日

今週の一本 その2(2010/8/8~8/14)―『ストライクウィッチーズ2』第6話

今回は、エイラ&サーニャが主役の感動回。
サーニャのエイラに対する想いが初めて(?)描かれた、なかなかの良回でした。
ラストのキャラソンのブレイク演出も、ブレイクというのはこういうふうに使うんだというお手本的な演出で、ハッと息をのむすばらしいできだったと思います。

今回の敵は全高33,333メートルの巨大なオベリスク型ネウロイでしたが、ストライカーユニットの限界高度は約10,000メートル。
頂上にあるコアを破壊するために、ロケットブースターを使うことになります。
ウィッチーズメンバーが組体操で3段ロケットを作って飛び立つシーンはアイデアの勝利・・・というか、よくもまあこんなバカなことを(褒め言葉です)考えるものだと感心してしまいました(^^;

また、今回に限ったことではありませんが、芳佳がエイラに糸杉の小枝を見せてほしいとせがむシーンや、基地に帰投するときの編隊飛行シーンなど、引きの場面でキャラクターの描写に3D CGIをかなり使っています。
これが、他のシーンとまったく違和感なくなじんでいるのがすごいです。
制作はグラフィニカ。
もとはGONZOのデジタル部門だったようです。
これだけの技術力が失われずに残ってくれたのはうれしい限りです。

シリーズ構成的には1期の構成をなぞっている感じが強くて、新たな展開を期待していた者からすると若干残念な気もしますが、今後はどうなっていくのでしょうか?


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2010年07月15日

今週の一本 その2(2010/7/11~7/17)―『ストライクウィッチーズ2』第2話

「501統合戦闘航空団だ。伝説のウィッチたちがアドリア海に降臨した」

今回は、ヴェネツィア第1戦隊の艦長も唸る圧倒的な力を見せて、伝説の魔女達が再集結。
芳佳の魔法力の高さや、坂本少佐の新衣装&烈風丸、ウィッチーズメンバーが次々と参戦してくる様子など、見せ場満載で想像以上に大きく盛り上がりました。


前回ラストに登場したネウロイからの激しいビーム攻撃を受けて、芳佳たちは窮地に陥りますが、坂本は無茶な戦いをするのではなく、地元のウィッチの援軍を待つことにします。

そのとき、ヴェネツィア第1戦隊が駆けつけてきました。
対大型ネウロイ用焼夷弾と徹甲弾でネウロイを攻撃します。
すべて命中して派手に爆発していますが、今回のネウロイにはまったく効いていません。
反対に、ネウロイからの攻撃で艦船が沈められていきます。

そのありさまを見て坂本は焦ります。
でも、ロマーニャ第1航空団は航続距離不足で来ることができず、直近の第504統合戦闘航空団は前回の戦闘で戦闘力を喪失して戦うことができません。
30分以内に到着可能なウィッチ隊はないとのことで、このままでは間もなく艦隊が全滅し、輸送機も墜とされてしまいます。
坂本は決断を迫られました。

芳佳は坂本が戦うことを必死で止めようとします。
でも坂本は、シールドが使えなくても新型の紫電改と刀があると言って戦う意思を曲げません。
芳佳は説得が無理だとわかり、自分も一緒に戦わせてほしいと頼みます。
坂本はそれを了承しました。

さっそく芳佳が先行して発進します。
ところが、その直後に輸送機の発進ユニットが被弾してしまいました。
この衝撃で、調整中の紫電改の魔導過給機が故障。

一方その頃、ヴェネツィア第1戦隊は周辺の全部隊に応援を要請していました。
扶桑からの輸送機を出迎えてご飯にありつこうと輸送機に向かっていたシャーリーとルッキーニがその無線を聞き現場に向かいます。

ヴェネツィア第1戦隊は被害甚大で退避もままならない状態。
何もできないまま沈められてしまうのかと思ったそのとき、1人のウィッチが現れました。
白地に太陽と月のマーク。
扶桑のウィッチ、芳佳です。
巨大な艦船群と、その脇を飛びぬけていく豆粒のような芳佳の対比が鮮烈なうえ、BGMも緊張感をあおります。
こんな小さな女の子が、艦隊ですら太刀打ちできなかったネウロイに向かっていくのかと思うと、否が応でも盛り上がります。

巨大なシールドを張り、ネウロイのビームから艦隊を守る芳佳。
芳佳はこの間にこの場から離れてほしいと艦隊に要請します。
艦長は、もはや自分たちに出来ることはないので足手まといになるだけだと判断し、撤退を決断しました。

そのとき芳佳は、ネウロイに迫る輸送機に気付きます。
坂本が輸送機の上に出てきました。
そのまま飛び出して、ストライカーユニットなしでネウロイに突っ込んでいきます。
ネウロイからは坂本に向かってビームが放たれます。
まったく動じずに刀を抜き、ビームに向かって振り下ろす坂本。
「必殺!烈風斬!!」
ビームを切り裂きながらネウロイに突進し、そのままネウロイを破壊してしまいました(^^;
この刀は坂本が魔力を込めながら鍛えた刀で、烈風丸と命名したそうです。

海上に降りた輸送機の上で、芳佳と土方は坂本の勝利をたたえます。
でも坂本は「手ごたえがなさすぎる」と、ちょっと納得がいかない様子。
芳佳は坂本が強くなったからだと言って坂本を安心させようとします。
でもそのとき、粉々になって海に落ちていくネウロイの破片の動きが止まり、再び上空に向かって動き出しました。
ネウロイが再生しています。

坂本が魔眼で確認すると、コアが無傷で残っていました。
芳佳はすぐさま攻撃を再開。
そのようすを見守っていた坂本は、このネウロイが内部でコアを移動させて攻撃を避けていることに気付きました。
おまけに再生速度が速いので、芳佳1人の攻撃ではダメージを与えられません。
そうこうするうちに芳佳の魔力が消耗していき、シールドを破られてしまいます。
落下していく芳佳。

そのとき、遠方から砲撃が。
シャーリーとルッキーニが到着しました。
しかし、この2人が参戦しても、ネウロイの外殻が固いうえに再生速度が速いので、火力不足で致命的なダメージを与えられません。

すると、再び遠方からの砲撃。
今度は対装甲ライフル。
リーネです。
もちろんペリーヌも一緒。

それに続いてさらにロケット弾が撃ち込まれます。
今度はエイラとサーニャが来てくれました。

そして最後は、ミーナ、バルクホルン、ハルトマンの3人です。
ミーナによれば、このネウロイは「コア移動タイプ」。
しっかり分類されているところからすると、欧州ではこれが初めてではないようです。
再生速度は従来の2倍を超えるらしいので、この点はこのネウロイ固有の特性でしょうか。

ミーナの指示で全員がフォーメーションを組み、体制を整えます。
紫電改の修理も完了し、坂本も参戦です。

再生速度が速いなら、それを上回る速さで破壊してしまえばいい、ということで、全員一丸となって猛烈な攻撃を加えていきます。
そしてついにコアが露出。

最後のとどめは坂本です。
「任せろ!」の声とともに突撃していきます。
ネウロイは坂本に向けてビームを一斉照射。
烈風丸のことを知らないみんなは息をのみます。
でも坂本は「手出し無用!」の一声とともに目を閉じて、エイラも驚くほどの軌道を描いてビームを避けていきます。
最後に直撃コースのビームを烈風丸で切り裂き、烈風斬でネウロイを真っ二つ。
コアも破壊して、ネウロイを撃退しました。


戦闘終了。
ストライカーユニットを脱いだウィッチたちが再会を喜び合います。
シャーリーとルッキーニは所属部隊を抜け出してきたらしく、相変わらず自由に生きています。
エイラとサーニャは、エイラの占いで危険を察知して駆けつけてきました。
リーネとペリーヌは応援要請の無線を聞いて急きょ駆け付けてきたのでしょう。
ミーナ、バルクホルン、ハルトマンの3人は、この状況をあらかじめ予測して連合軍総司令部と掛け合ってきたようです。
アドリア海で新型ネウロイを迎撃してロマーニャへの侵攻を食い止める任務を(半ば強引に)取り付けてきました。

「ここに、第501統合戦闘航空団・ストライクウィッチーズを再結成します」

ということで、舞台が整ってメンバーが揃ったところで終了。
次回は“特訓”だそうですが・・・何の特訓?
ギャグ回でしょうか?

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2010年07月11日

今週の一本 その3(2010/7/4~7/10)―『ストライクウィッチーズ2』第1話

1944年9月、ガリア地方のネウロイは完全消滅し、第501統合戦闘航空団・ストライクウィッチーズは解散。
しかし、戦いはまだ続いていました。
そんな中、1945年春に、第504統合戦闘航空団がヴェネツィア上空でトラヤヌス作戦を決行します。
再び現れた人型ネウロイとの接触を試みようとしていました。
ところがここで、従来よりもはるかに巨大なネウロイの巣が出現し、人型ネウロイとその巣を破壊してしまいます。
ヴェネツィアはその日のうちに陥落し、ロマーニャ北部が覆われてしまいました。
第504統合戦闘航空団は被害甚大で戦闘不能に。
『マクロス』のブリタイ艦隊に対するボドル基幹艦隊が思い浮かんでしまいましたが、人型ネウロイで人類との接触を試みることを危険視した基幹艦隊が、派遣部隊もろとも人類を制圧しようとしだしたのでしょうか。


ということで、開始早々激しい戦闘が描かれましたが、今回のメインは芳佳が再び戦いに赴く決意を固めるまでを描くことでした。
その過程で、美千子のおじいちゃんがトラクターの急ブレーキをかける場面とか、芳佳が治癒魔法で傷を癒そうとする場面とか、1期の第1話を髣髴させるシーンが展開されて、どこか懐かしさを感じてしまいました。
でも、ただ懐かしさを誘うだけでなく、芳佳が魔法をしっかり制御できていて、熊を前にしても取り乱さない精神的な強さを兼ね備えていることが示され、芳佳の成長ぶりがしっかり描かれています。

そしてさらに既視感のあるシーンが続きます。
芳佳の家に美千子が傷ついたウグイスを持ってきました。
芳佳の魔法でウグイスを治療し、全快したウグイスが空高く舞い上がります。
1期の最終回とそっくりなので、次は諏訪天姫が降ってくるのかなと思っていたら、本当に降ってきました(^^;
どうしたわけか、今回は天姫のパンツズボンが葉っぱで隠されていましたが。
一瞬、今期はチラ見せで行くのか・・・と思ったけど、冒頭の戦闘シーンでは派手に見せまくっていたのでそんなことはないですね(^^;

ということで、芳佳はすでに死亡しているはずの父からの手紙を受け取りました。
ここまでは、1期ラストで芳佳が手紙を受け取るまでと、その裏で起こっていたガリア地方解放後の出来事を見せてくれていたようです。

本番はここからです。
芳佳は坂本少佐なら何か知っているかもしれないと考え、海軍基地に行きます。
倉庫で待つように言われていましたが、そこに坂本少佐の姿はなく、あったのは坂本少佐がかつて使っていたストライカーユニットだけ。
仕方がないので、芳佳は、坂本少佐の代理でやってきた土方圭助に手紙を託します。
そのときガリア軍令部から緊急入電が入ったという知らせが。
ガリア駐留ウィッチから連合軍各司令部へ宛てた無線連絡です。
土方が状況を確認すると、聞こえてきたのはリネットの声でした。
状況が緊迫していることが報告された後、電離層の乱れのために無線が切れてしまいます。
芳佳の必死の頼みで再度通信を試みますが、そこに坂本少佐が現れます。
坂本少佐は芳佳が戦いから離れて普通の生活に戻ることを願っているようで、芳佳を追い返してしまいます。
でも手紙は受け取ってくれました。
そこには回路図らしきものが書かれていたので、とりあえず研究室に回すことに。
そして休む間もなく、二式大艇で欧州に飛ぶ準備を進めます。
緊急欧州支援作戦を開始するためです。
飛行艇には、魔導エンジンの出力をアップした新型の紫電改も積み込まれました。
このストライカーユニットで再び戦うつもりのようです。

一方、遠くから港の様子を見ていた芳佳は、飛行艇が到着したことに気付き、坂本少佐が欧州に行こうとしていることを知ります。
新しいストライカーユニットが積み込まれる様子も見えてしまいました。
坂本少佐が再び戦おうとしている。
もうシールドは使えないはずなのに。
芳佳はいてもたってもいられなくなり、海軍基地に向かって走り出します。

海軍基地に到着した芳佳は、先ほど来たときに見かけた坂本少佐の以前のストライカーユニットを装着して発進しようとします。
整備兵のリーダーらしき人がそれを止めますが、芳佳の真剣な思いを感じ取ってすぐに発進を認めてくれました。
それを待っていたかのようにテキパキと動き出す他の整備兵たちが清々しい。
芳佳は巨大な魔法円を出現させて飛び立ちます。
精神面で成長しただけでなく、魔法能力も格段に向上しているようです。

飛行艇に追いついた芳佳は、坂本少佐に必死に頼みます。
自分も連れて行ってほしいと。
でも坂本少佐は、芳佳にはここでやるべきことがあると言って、芳佳の頼みを聞き入れる様子がありません。
「でも、やっぱり私・・・私、守りたいんです!」
いろいろな面で成長して変わった芳佳ですが、「守りたい」という想いは以前のままでした。
坂本少佐もそのことはしっかり覚えていたようで、いつもの豪快な笑いとともに芳佳を受け入れます。

一週間後。
アドリア海上空。
まもなくロマーニャ軍基地に到着というところで、飛行艇は未確認機からの攻撃を受けます。
ネウロイが襲ってきました。

続きが気になるところですが、今回はここまでです。
次回は伝説の魔女達、旧第501統合戦闘航空団の面々が再集結しそうです。
これはかなり盛り上がるかも(^^

第1話はストーリーの作りからOP&EDまで、すべての面でかなり良くできている印象を受けました。
1期でありえないくらいに完璧なキャラ立てをしてくれたので、説明は最小限なのにすんなり物語に入り込むことができました。
しかも、脚本は浦畑達彦さん。
『咲-Saki-』第8話の感想にも書きましたが、キャラの動かし方がうまいので今期から見始める人も無理なくついてこれたのではないでしょうか。
今後はネウロイの正体と、芳佳の父・宮藤博士の死の真相(生きている?)についても描かれるのでしょうか。

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