瑛里華は前回の一件で、幼いころに失ってしまった陽菜との絆を取り戻しました。
陽菜はそのことについて自分の口からかなでに説明することにしたようです。
瑛里華はそれに反対することはなく、真実を知ったかなでとの関係がどうなるかは成り行きに任せることにしました。
それからしばらくたったある日の朝。
陽菜からすべて聞いたかなでが瑛里華の前に立ちはだかります。
真剣な表情のかなで。
一瞬、不穏な空気が漂ったかに思えましたが、次の瞬間、かなでは瑛里華に抱き着きました。
大切な妹から記憶を奪った瑛里華を責めるのではなく、事故から救ってくれたことを感謝しています。
瑛里華が吸血鬼だと知ってもまったく気にしていませんでした。
ということで今回は、“絆”の大切さを強く意識することになった瑛里華が、吸血鬼としてではなく人として生きることを改めて強く決意する話。
でも最後は耐え難い吸血衝動に襲われることになって、今後の展開への期待が高まりました。
さらに、伊織とシスター天池(志津子ちゃん)が昔知り合いだったらしいこともわかりました。
シスター天池の反応を見る限りでは、もしかしたら知り合い以上の深い関係だったのかもしれません。
シスター天池は吸血鬼についてどこまで知っているのでしょうか?
ということで本編です。
ある日曜日。
孝平と瑛里華は、伊織の指示で備品を買いに街へ出ていました。
伊織が突然こんなことを依頼したのにはもちろん別の理由があるはずです。
一通り買い物を終えた孝平は、伊織の思惑通り(?)瑛里華に尋ねます。
眷属(けんぞく)とは何なのかと。
瑛里華によれば、眷属とは吸血鬼と契約を交わした者のことだそうです。
眷属は吸血鬼の血を飲むことで誕生する存在で、吸血鬼と同じく、年をとらなければ寿命もありません。
ずば抜けた身体能力を有する点も吸血鬼と同じ。
ただし、本人の意志とは関係なく、突然電池が切れたように永い眠りにつくことがあるそうです。
さらに、主従関係を結んだ主の命令には逆らえなくなるとか。
瑛里華の推測では、桐葉の主は瑛里華の母だろうとのこと。
その頃、桐葉は、征一郎の接触を受けて、とある屋敷へと赴いていました。
案内された部屋で待っていたのは伽耶。
瑛里華の母でした。
瑛里華の推測どおりです。
桐葉が探していたのは伽耶だったようです。
ついに伽耶を見つけた桐葉は、彼女に平手打ちをくらわせて立ち去ろうとします。
「かくれんぼ」する命令でも受けていたのでしょうか?(^^;
おそらく、こんなつまらないことに付き合わされたことに怒っているのでしょう。
でも桐葉にとって伽耶の命令は絶対です。
傍に来るように言われて伽耶の元へ。
そのまま伽耶のなすがままです。
吸血鬼とともに永遠の時を生き、主に忠誠を誓い、心を慰め、ときに血を提供するのが眷属の存在意義だと言い放つ伽耶は、瑛里華とは違い、眷属のことを自分に都合よく動く道具としか見ていません。
伽耶は、吸血鬼らしい行動をとらない瑛里華のことを嫌っているようです。
再び孝平と瑛里華。
瑛里華の話が続いています。
瑛里華は修智館学院への入学を認めてもらうために、母とある約束をしていました。
卒業するまでに眷属を見つけるという約束です。
見つけられなかった場合は、屋敷に閉じ込められて出してもらえなくなるそうです。
瑛里華は子供のころから(おそらく陽菜の記憶を奪ってしまったショックから人として生きようと決心してから)吸血鬼らしくない行動をとっていたため、学院に入学するまでは屋敷内で幽閉状態にあったようです。
かなりつらかったはずですが、それでも瑛里華は、眷属を見つけるつもりがまったくありません。
陽菜やかなでとの絆を取り戻したことで、人として生きようという思いがさらに強まったのでしょう。
卒業までに眷属を作らなくて済む別の方法が見つかるかもしれないと淡い期待を抱いています。
もしかすると、孝平の血がこの期待に応える鍵となるのかもしれません。
この話を聞いた孝平は、もしものときは自分を眷属にしてほしいと申し出ました。
これを聞いた瑛里華は怒ります。
人間としての生活を奪って眷属にし、無理やり自分に従わせるのは嫌だと。
また、吸血鬼の能力を使うことで大切な絆を失う事態は二度と経験したくないと強く思っているようです。
その後、買い出しから戻って孝平と別れた瑛里華は、再び吸血衝動に襲われてしまいます。
常備している輸血パックの血を飲んでも収まりません。
思わず口を突いて出てきた言葉は「血が欲しい。支倉くんの」でした。
孝平の血が普通でないことは第2話で確定していますが、やはりこれが最終的に重要な要素となってきそうです。
次回は「渇き」
孝平の血に飢える瑛里華の苦しみを描くのでしょうか?
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2010年11月28日
今週の一本 その2(2010/11/21~11/27)―『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』第8話
今回は、桐葉が“眷属(けんぞく)”という人ならざる者であることが明かされました。
さらに、陽菜の欠落した記憶に関する真実も明らかに。
Cパートでは征一郎が怪しい動きをするなど、いよいよ吸血鬼がらみの話にシフトしていきそうです。
前回ラストで吸血衝動に襲われた瑛里華は、孝平の血を吸う幻覚を見てしまいました。
それと時を合わせるように、礼拝堂の前で一般生徒が吸血鬼を目撃。
最近、吸血鬼が出るという噂が生徒の間に広まっていることを知った生徒会の面々は対策を講じることにします。
このまま放っておけば、伊織と瑛里華がここにいられなくなってしまうかもしれないからです。
この話し合いの最中、伊織が冗談で、瑛里華が犯人なんじゃないのかと言ったのに対して、瑛里華は異常なほど激しく否定しました。
どうやら、幻覚を見ているときに無意識で一般生徒を襲っているのではないかという不安があるようです。
一同は、とりあえず夜間に見回りを始めることにします。
そして最初の夜。
一通り見回りを終えましたが、この夜は不審人物を見つけることができず、解散することに。
でもそのとき、一同は不審な気配を感じ取ります。
孝平が上空にライトを向けると、飛び去る人影がありました。
その人影は礼拝堂の屋根の上に降ります。
自分が無意識のうちに徘徊していたわけではないことがわかった瑛里華は一安心。
「私じゃなかった。。。」
瑛里華は、謎の人影を追って屋根の上に飛び移ります。
そこで瑛里華が目にしたのは、月明かりに浮かび上がる桐葉の姿でした。
瑛里華は桐葉にどういうことなのか説明を求めます。
桐葉はそれには答えず一言。
「騒ぎを起こせば出てきてくれるかと思ったけど……残念。あなた、私の主じゃないみたい」
そして今度は地上に飛んで、伊織たちを確認します。
「こっちもハズレみたいね」
この言葉で伊織は桐葉が眷属だとわかりました。
どうやら桐葉は吸血鬼に仕える種族(?)のようです。
この場にいる必要がなくなった桐葉は飛び去り、瑛里華がそれを追います。
ということで、吸血鬼と眷属の派手な追跡劇が開始。
運動不足の瑛里華は今一歩及びません。
結局、桐葉を逃がしてしまいます。
瑛里華は追跡を諦めて地上に降りました。
ところが、その場所に運悪く陽菜がいました。
寮の部屋の窓から人影を見て、かなでが吸血鬼退治をするために外に出てしまったと思い、心配になって確認しにきたようです。
瑛里華の赤く輝く瞳を見た陽菜は、過去の記憶をよみがえらせ始めますが、ショックが大きかったため気絶してしまいました。
伊織は、吸血鬼の存在が一般生徒である陽菜にばれて、自分たちの存在が脅かされることになる事態を避けるため、陽菜の記憶消去を瑛里華に任せます。
「同じことを繰り返すだけだよ」
ということで、陽菜が記憶を失った本当の理由が明らかになります。
陽菜は、かつて孝平が島から出た後で、瑛里華と友達になったようです。
そして、例の事故にあう寸前に瑛里華が陽菜を救っていました。
そのとき瑛里華は、陽菜が自分の赤い瞳を見て驚きの表情を浮かべる様子を見て、自分が吸血鬼だとばれてしまうことを恐れ、陽菜と友達になってからの1年間の記憶を消してしまいました。
でもこの判断をもう少し遅らせていれば、陽菜が驚きの表情を見せた本当の意味がわかったはずです。
陽菜は、瑛里華の常人離れした動きに驚いたものの、すぐに笑顔を作って瑛里華に感謝しようとしました。
瑛里華は自分の正体がばれてしまうかもしれないという恐れと、友達である陽菜の記憶を消さなければならないという苦渋の決断を前にして、目にした光景をゆがめて解釈しました。
自分の行動を正当化するために脳内で情報が改変され、陽菜が笑顔を作った事実を封じ込めてしまいました。
そして今再び、瑛里華は陽菜の記憶を消そうとしています。
孝平はこれに強く反対。
陽菜ならすべて受け入れてくれると言って、瑛里華の考えを変えさせようとします。
瑛里華は再び苦渋の決断を迫られます。
でも、自分の正体がばれてここにいられなくなるのは嫌だという想いが勝り、陽菜の額に手を伸ばしました。
とそのとき、陽菜が意識を取り戻します。
「ありがとう。私のこと助けてくれたんだね」
この言葉を聞いた瑛里華は、かつて封じ込めた真実の光景を思い出します。
陽菜が笑顔で感謝しようとしていたことを。
瑛里華は力を使います。
「ごめんね」
陽菜は衝撃を受けて再び気を失ってしまいました。
孝平は瑛里華が再び陽菜の記憶を消してしまったと思い言葉をなくしてしまいます。
でも違いました。
瑛里華の台詞「ごめんね」には「あのときは記憶を消して」が省略されていたようです。
陽菜はすぐに目を覚ましました。
「孝ちゃん?でもどうして?」
かつての記憶が一気に戻ったため少しだけ混乱しているようですが、すぐに状況を把握。
孝平と一緒だったころの記憶が完全に戻ったことを理解し喜びます。
瑛里華 「これが、私の望んだ答えよ。もうこれ以上友達を騙すのは嫌だもの」
ということで、最後は友達との“再会”を喜んで抱き合う瑛里華と陽菜で締め。
次回は桐葉について掘り下げてくれそうです。
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さらに、陽菜の欠落した記憶に関する真実も明らかに。
Cパートでは征一郎が怪しい動きをするなど、いよいよ吸血鬼がらみの話にシフトしていきそうです。
前回ラストで吸血衝動に襲われた瑛里華は、孝平の血を吸う幻覚を見てしまいました。
それと時を合わせるように、礼拝堂の前で一般生徒が吸血鬼を目撃。
最近、吸血鬼が出るという噂が生徒の間に広まっていることを知った生徒会の面々は対策を講じることにします。
このまま放っておけば、伊織と瑛里華がここにいられなくなってしまうかもしれないからです。
この話し合いの最中、伊織が冗談で、瑛里華が犯人なんじゃないのかと言ったのに対して、瑛里華は異常なほど激しく否定しました。
どうやら、幻覚を見ているときに無意識で一般生徒を襲っているのではないかという不安があるようです。
一同は、とりあえず夜間に見回りを始めることにします。
そして最初の夜。
一通り見回りを終えましたが、この夜は不審人物を見つけることができず、解散することに。
でもそのとき、一同は不審な気配を感じ取ります。
孝平が上空にライトを向けると、飛び去る人影がありました。
その人影は礼拝堂の屋根の上に降ります。
自分が無意識のうちに徘徊していたわけではないことがわかった瑛里華は一安心。
「私じゃなかった。。。」
瑛里華は、謎の人影を追って屋根の上に飛び移ります。
そこで瑛里華が目にしたのは、月明かりに浮かび上がる桐葉の姿でした。
瑛里華は桐葉にどういうことなのか説明を求めます。
桐葉はそれには答えず一言。
「騒ぎを起こせば出てきてくれるかと思ったけど……残念。あなた、私の主じゃないみたい」
そして今度は地上に飛んで、伊織たちを確認します。
「こっちもハズレみたいね」
この言葉で伊織は桐葉が眷属だとわかりました。
どうやら桐葉は吸血鬼に仕える種族(?)のようです。
この場にいる必要がなくなった桐葉は飛び去り、瑛里華がそれを追います。
ということで、吸血鬼と眷属の派手な追跡劇が開始。
運動不足の瑛里華は今一歩及びません。
結局、桐葉を逃がしてしまいます。
瑛里華は追跡を諦めて地上に降りました。
ところが、その場所に運悪く陽菜がいました。
寮の部屋の窓から人影を見て、かなでが吸血鬼退治をするために外に出てしまったと思い、心配になって確認しにきたようです。
瑛里華の赤く輝く瞳を見た陽菜は、過去の記憶をよみがえらせ始めますが、ショックが大きかったため気絶してしまいました。
伊織は、吸血鬼の存在が一般生徒である陽菜にばれて、自分たちの存在が脅かされることになる事態を避けるため、陽菜の記憶消去を瑛里華に任せます。
「同じことを繰り返すだけだよ」
ということで、陽菜が記憶を失った本当の理由が明らかになります。
陽菜は、かつて孝平が島から出た後で、瑛里華と友達になったようです。
そして、例の事故にあう寸前に瑛里華が陽菜を救っていました。
そのとき瑛里華は、陽菜が自分の赤い瞳を見て驚きの表情を浮かべる様子を見て、自分が吸血鬼だとばれてしまうことを恐れ、陽菜と友達になってからの1年間の記憶を消してしまいました。
でもこの判断をもう少し遅らせていれば、陽菜が驚きの表情を見せた本当の意味がわかったはずです。
陽菜は、瑛里華の常人離れした動きに驚いたものの、すぐに笑顔を作って瑛里華に感謝しようとしました。
瑛里華は自分の正体がばれてしまうかもしれないという恐れと、友達である陽菜の記憶を消さなければならないという苦渋の決断を前にして、目にした光景をゆがめて解釈しました。
自分の行動を正当化するために脳内で情報が改変され、陽菜が笑顔を作った事実を封じ込めてしまいました。
そして今再び、瑛里華は陽菜の記憶を消そうとしています。
孝平はこれに強く反対。
陽菜ならすべて受け入れてくれると言って、瑛里華の考えを変えさせようとします。
瑛里華は再び苦渋の決断を迫られます。
でも、自分の正体がばれてここにいられなくなるのは嫌だという想いが勝り、陽菜の額に手を伸ばしました。
とそのとき、陽菜が意識を取り戻します。
「ありがとう。私のこと助けてくれたんだね」
この言葉を聞いた瑛里華は、かつて封じ込めた真実の光景を思い出します。
陽菜が笑顔で感謝しようとしていたことを。
瑛里華は力を使います。
「ごめんね」
陽菜は衝撃を受けて再び気を失ってしまいました。
孝平は瑛里華が再び陽菜の記憶を消してしまったと思い言葉をなくしてしまいます。
でも違いました。
瑛里華の台詞「ごめんね」には「あのときは記憶を消して」が省略されていたようです。
陽菜はすぐに目を覚ましました。
「孝ちゃん?でもどうして?」
かつての記憶が一気に戻ったため少しだけ混乱しているようですが、すぐに状況を把握。
孝平と一緒だったころの記憶が完全に戻ったことを理解し喜びます。
瑛里華 「これが、私の望んだ答えよ。もうこれ以上友達を騙すのは嫌だもの」
ということで、最後は友達との“再会”を喜んで抱き合う瑛里華と陽菜で締め。
次回は桐葉について掘り下げてくれそうです。
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2010年10月09日
今週の一本(2010/10/3~10/9)―『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』第1話
今期最初の一本は『FORTUNE ARTERIAL 赤い約束』です。
視聴前は普通の学園ラブコメかと思っていましたが、吸血鬼が登場するオカルト&ラブストーリー(&コメディ?)のようです。
アバンでいきなりメインヒロインの千堂瑛里華(せんどう えりか)が吸血鬼であることが描写され、ラストではその兄の千堂伊織(せんどう いおり)も吸血鬼の本性を現しました。
彼ら吸血鬼が生徒会役員を務める修智館学院に転校してくるのが、主人公の支倉孝平(はせくら こうへい)です。
孝平が来ることを知った瑛里華は「悪く思わないでね」と、孝平の血を吸う気満々。
孝平が学院に到着したところを自ら出迎えて、とりあえず握手します。
ところがここで瑛里華に異変が起こりました。
孝平の体に何かを感じ取り、悲鳴を上げてしまいます。
そして、偶然その場に現れた八幡平司(はちまんだいら つかさ)に孝平のことを任せてそそくさと立ち去ってしまいました。
司は普通の人間のようです。
司はすぐに孝平と打ち解けて、孝平を白鳳寮(はくほうりょう)まで案内します。
修智館学院は全寮制で、孝平はこれからここで暮らすことになるようです。
この寮は1、2階に男子生徒、3、4階に女子生徒が入っているという、ちょっと危なげな寮です。
このへんはさすがエロゲ原作といったところでしょうか。
寮に到着した孝平は、そこで幼馴染と再会します。
孝平はこれまで親の都合で何度も転校を繰り返してきましたが、7年前にもこの場所(学院のある珠津島(たまつしま)の潮見市(しおみし))に住んでいたことがありました。
その頃によく一緒に遊んでいたのが、かなでと陽菜(はるな)の悠木(ゆうき)姉妹です。
かなでは寮長だとか。
その夜。
手違いでまだ荷物が届いていなかった孝平は、司の部屋に泊めてもらうことに。
上の階からは、かなでたちの楽しげな話し声が響いてきます。
孝平は今日一日の出来事を振り返り、根無し草で各地を転々としていたこれまでの生活になかった何かが見つかりそうな予感で、期待に胸を膨らませます。
翌日。
食堂。
孝平と司が朝食をとっているところに、かなでと陽菜がやってきます。
昨夜、かなでたちの声が響いてきたことに軽く苦情を言う孝平。
かなでたちは仲のいい友達とよくお茶会を開いているそうで、その話声だったようです。
もしかしたら、かなでと陽菜も吸血鬼で、友達を招いて「食事」をしているのかもしれません。
今度は孝平の部屋でお茶会をしようというかなでの真意は、孝平の血を。。。
というのはさすがに妄想しすぎでしょうか(^^;
孝平はかなでから「修智館学院 108の秘密!」というタイトルのノートを渡されます。
毎年新入生に配られる、学院の地図が描かれたノートです。
そこに書かれている順路に沿って108のポイントの写真を撮ってくることで、学院のことを知ってもらうのが目的なのでしょう。
孝平はさっそく“オリエンテーリング”を開始。
途中、礼拝堂の手伝いをするローレル・リングという組織に所属する東儀白(とうぎ しろ)や、“フライパンでマジ殴り”のシスター天池と出会った孝平は、次に監督生棟に向かいます。
そこは生徒会が使っている建物。
孝平はここで、生徒会財務担当の東儀征一郎や生徒会長の千堂伊織と出会います。
伊織はとぼけた感じを装って、妹で生徒会副会長の瑛里華と孝平を引き合わせようとします。
ところが瑛里華は、動揺して監督生棟から出て行ってしまいました。
伊織は妹がいなくなったことをいいことに、孝平にあることを耳打ちします。
瑛里華が孝平に一目惚れしてしまったようだと。
兄として一肌脱ぐべきだろうと言う伊織が次にしたことは、寮の風呂場の入り口にかかっている「男」と「女」ののれんをかけ替えることでした。
“男湯”に入った孝平は、瑛里華と鉢合わせしてしまいます。
そして“でっかいもの”を見てしまうことに(^^;
伊織は自分ではなく孝平に一肌脱がせて二人の仲を取り持とうとしました。
この方法は明らかに間違いだと思いますが(^^;
瑛里華は当然激怒して孝平を平手打ち。
その後、孝平は、女子風呂に全裸で乱入したことをかなでに問い詰められます。
でも運のいいことに、伊織と征一郎の会話を聞いた司のおかげで、すべては伊織のいたずらが原因だったことがわかって丸く収まりました。
孝平はたとえいたずらだったとしても瑛里華に申し訳ないことをしたと考え、彼女に謝らなければならないと言います。
偶然その場を通りかかった瑛里華が、このやりとりを耳にしました。
そして、孝平に対する見方が少し変わったようです。
部屋に戻ろうとする孝平の前に現れ、翌日の夕方5時に「ほさかけやき」に来るよう言い残して去っていきました。
ほさかけやきとは、不治の病に侵された少女の魂が宿り、どんな願いもかなえてくれるといわれる樹齢100年の大木。
今では有名な告白スポットになっているそうです。
翌日。
孝平はとまどいながらも少しだけ期待して、5時までの時間を過ごします。
とりあえず前日の続きでオリエンテーリングを続行。
教会の中に入って写真を撮ろうとします。
そこには誰もいないように思えましたが、ファインダー越しに見ると視界の一部にノイズが乗っています。
さらに女の子の喘ぎ声も聞こえてきました。
孝平は驚いてあたりを見回しますが、誰もいません。
もう一度デジカメを構えてファインダーをのぞいた孝平の目に入ったのは、不思議なオーラを漂わせながら立っている二人の男女でした。
男は女の首にキスをしているように見えます。
その光景を目にした孝平は異様に動揺し、構えたデジカメを目から離します。
すると今度は、二人の男女が肉眼ではっきりと見えます。
やがて女の子の首筋から血が流れ出してきました。
“キス”をやめてこちらを振り向いた男は伊織です。
その口には牙が。
その頃、ほさかけやきでは。。。
「すっぽかすなんて最低!あのバカ!」
事情を知らない瑛里華は怒って帰ってしまいました。
さて、タイトルの「FORTUNE ARTERIAL」ですが、最初に書いたとおり視聴前は学園ラブコメだと思っていたので意味不明でしたが、吸血鬼が登場したのでなんとなく想像することができました。
おそらく、孝平が吸血鬼に対して耐性がある「幸運の動脈(血)」の保持者であるとか、吸血鬼にとって「富や繁栄をもたらしてくれる動脈(血)」を持っているとか、「繁栄につながる道」を示してくれるとかいういろいろな意味が含まれているのではないでしょうか。
瑛里華が孝平のことを、少なくとも自分にとっては「ゆかいな仲間ではないかもね」と言っていたことからすると、その血は特定の吸血鬼に対してしか効果がないうえに、吸血鬼本人の意思とは無関係に効果を発揮するのかもしれません。
そのへんの事情はおいおい明らかになっていくでしょう。
ということで第1話終了です。
悠木姉妹や東儀白などは典型的な萌えキャラで雰囲気をぶち壊しているようにも思えますが、嫌みのない面白そうなキャラが揃っています。
監督とシリーズ構成が『乙女はお姉さまに恋してる』の名和宗則さんと長谷川勝己さんというのも期待感を高めてくれる要素です。
さらに、助監督の新田靖成さんは『おまもりひまり』第5話、第10話の演出をした人です。
これでウシロシンジさんも参加して、あの独特の画面分割演出を見せてくれるとうれしいところですが。。。
とりあえず今後の展開に期待です。
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視聴前は普通の学園ラブコメかと思っていましたが、吸血鬼が登場するオカルト&ラブストーリー(&コメディ?)のようです。
アバンでいきなりメインヒロインの千堂瑛里華(せんどう えりか)が吸血鬼であることが描写され、ラストではその兄の千堂伊織(せんどう いおり)も吸血鬼の本性を現しました。
彼ら吸血鬼が生徒会役員を務める修智館学院に転校してくるのが、主人公の支倉孝平(はせくら こうへい)です。
孝平が来ることを知った瑛里華は「悪く思わないでね」と、孝平の血を吸う気満々。
孝平が学院に到着したところを自ら出迎えて、とりあえず握手します。
ところがここで瑛里華に異変が起こりました。
孝平の体に何かを感じ取り、悲鳴を上げてしまいます。
そして、偶然その場に現れた八幡平司(はちまんだいら つかさ)に孝平のことを任せてそそくさと立ち去ってしまいました。
司は普通の人間のようです。
司はすぐに孝平と打ち解けて、孝平を白鳳寮(はくほうりょう)まで案内します。
修智館学院は全寮制で、孝平はこれからここで暮らすことになるようです。
この寮は1、2階に男子生徒、3、4階に女子生徒が入っているという、ちょっと危なげな寮です。
このへんはさすがエロゲ原作といったところでしょうか。
寮に到着した孝平は、そこで幼馴染と再会します。
孝平はこれまで親の都合で何度も転校を繰り返してきましたが、7年前にもこの場所(学院のある珠津島(たまつしま)の潮見市(しおみし))に住んでいたことがありました。
その頃によく一緒に遊んでいたのが、かなでと陽菜(はるな)の悠木(ゆうき)姉妹です。
かなでは寮長だとか。
その夜。
手違いでまだ荷物が届いていなかった孝平は、司の部屋に泊めてもらうことに。
上の階からは、かなでたちの楽しげな話し声が響いてきます。
孝平は今日一日の出来事を振り返り、根無し草で各地を転々としていたこれまでの生活になかった何かが見つかりそうな予感で、期待に胸を膨らませます。
翌日。
食堂。
孝平と司が朝食をとっているところに、かなでと陽菜がやってきます。
昨夜、かなでたちの声が響いてきたことに軽く苦情を言う孝平。
かなでたちは仲のいい友達とよくお茶会を開いているそうで、その話声だったようです。
もしかしたら、かなでと陽菜も吸血鬼で、友達を招いて「食事」をしているのかもしれません。
今度は孝平の部屋でお茶会をしようというかなでの真意は、孝平の血を。。。
というのはさすがに妄想しすぎでしょうか(^^;
孝平はかなでから「修智館学院 108の秘密!」というタイトルのノートを渡されます。
毎年新入生に配られる、学院の地図が描かれたノートです。
そこに書かれている順路に沿って108のポイントの写真を撮ってくることで、学院のことを知ってもらうのが目的なのでしょう。
孝平はさっそく“オリエンテーリング”を開始。
途中、礼拝堂の手伝いをするローレル・リングという組織に所属する東儀白(とうぎ しろ)や、“フライパンでマジ殴り”のシスター天池と出会った孝平は、次に監督生棟に向かいます。
そこは生徒会が使っている建物。
孝平はここで、生徒会財務担当の東儀征一郎や生徒会長の千堂伊織と出会います。
伊織はとぼけた感じを装って、妹で生徒会副会長の瑛里華と孝平を引き合わせようとします。
ところが瑛里華は、動揺して監督生棟から出て行ってしまいました。
伊織は妹がいなくなったことをいいことに、孝平にあることを耳打ちします。
瑛里華が孝平に一目惚れしてしまったようだと。
兄として一肌脱ぐべきだろうと言う伊織が次にしたことは、寮の風呂場の入り口にかかっている「男」と「女」ののれんをかけ替えることでした。
“男湯”に入った孝平は、瑛里華と鉢合わせしてしまいます。
そして“でっかいもの”を見てしまうことに(^^;
伊織は自分ではなく孝平に一肌脱がせて二人の仲を取り持とうとしました。
この方法は明らかに間違いだと思いますが(^^;
瑛里華は当然激怒して孝平を平手打ち。
その後、孝平は、女子風呂に全裸で乱入したことをかなでに問い詰められます。
でも運のいいことに、伊織と征一郎の会話を聞いた司のおかげで、すべては伊織のいたずらが原因だったことがわかって丸く収まりました。
孝平はたとえいたずらだったとしても瑛里華に申し訳ないことをしたと考え、彼女に謝らなければならないと言います。
偶然その場を通りかかった瑛里華が、このやりとりを耳にしました。
そして、孝平に対する見方が少し変わったようです。
部屋に戻ろうとする孝平の前に現れ、翌日の夕方5時に「ほさかけやき」に来るよう言い残して去っていきました。
ほさかけやきとは、不治の病に侵された少女の魂が宿り、どんな願いもかなえてくれるといわれる樹齢100年の大木。
今では有名な告白スポットになっているそうです。
翌日。
孝平はとまどいながらも少しだけ期待して、5時までの時間を過ごします。
とりあえず前日の続きでオリエンテーリングを続行。
教会の中に入って写真を撮ろうとします。
そこには誰もいないように思えましたが、ファインダー越しに見ると視界の一部にノイズが乗っています。
さらに女の子の喘ぎ声も聞こえてきました。
孝平は驚いてあたりを見回しますが、誰もいません。
もう一度デジカメを構えてファインダーをのぞいた孝平の目に入ったのは、不思議なオーラを漂わせながら立っている二人の男女でした。
男は女の首にキスをしているように見えます。
その光景を目にした孝平は異様に動揺し、構えたデジカメを目から離します。
すると今度は、二人の男女が肉眼ではっきりと見えます。
やがて女の子の首筋から血が流れ出してきました。
“キス”をやめてこちらを振り向いた男は伊織です。
その口には牙が。
その頃、ほさかけやきでは。。。
「すっぽかすなんて最低!あのバカ!」
事情を知らない瑛里華は怒って帰ってしまいました。
さて、タイトルの「FORTUNE ARTERIAL」ですが、最初に書いたとおり視聴前は学園ラブコメだと思っていたので意味不明でしたが、吸血鬼が登場したのでなんとなく想像することができました。
おそらく、孝平が吸血鬼に対して耐性がある「幸運の動脈(血)」の保持者であるとか、吸血鬼にとって「富や繁栄をもたらしてくれる動脈(血)」を持っているとか、「繁栄につながる道」を示してくれるとかいういろいろな意味が含まれているのではないでしょうか。
瑛里華が孝平のことを、少なくとも自分にとっては「ゆかいな仲間ではないかもね」と言っていたことからすると、その血は特定の吸血鬼に対してしか効果がないうえに、吸血鬼本人の意思とは無関係に効果を発揮するのかもしれません。
そのへんの事情はおいおい明らかになっていくでしょう。
ということで第1話終了です。
悠木姉妹や東儀白などは典型的な萌えキャラで雰囲気をぶち壊しているようにも思えますが、嫌みのない面白そうなキャラが揃っています。
監督とシリーズ構成が『乙女はお姉さまに恋してる』の名和宗則さんと長谷川勝己さんというのも期待感を高めてくれる要素です。
さらに、助監督の新田靖成さんは『おまもりひまり』第5話、第10話の演出をした人です。
これでウシロシンジさんも参加して、あの独特の画面分割演出を見せてくれるとうれしいところですが。。。
とりあえず今後の展開に期待です。
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