今回は主役二人の魅力が炸裂するなかなかの良回でした。
純一のお人好しで憎めない性格や、詞の“ウラガワ”の人間味あふれる描写がツボにはまりまくりでした。
そして、前回に続き、詞と彼女の姉・縁とのぎくしゃくした関係も描かれました。
縁はのほほんとした性格で、詞とコミュニケーションを取ろうとしている一面はあるものの、ある程度以上深くかかわろうとしていないように見えます。
本当の姉妹ではないのではないかと思うくらい他人行儀で、すごく不思議な関係に思えました。
さて、本編。
ネクタイをつかまれて何やら危なげな状況に陥った純一。
この状況下でも一番気になるのが詞の胸だというのが彼らしいです。
おまけにアクシデントとはいえ、詞の胸に触れてしまうとは(^^;
詞の手帳には、それを見られたら詞が学校にいられなくなるかもしれないことが書かれているようです。
「その代り、見た人も学校にいられなくしてあげるけどね」という過激な発言が飛び出すくらい、相当きわどいことが書かれている様子。
結局、詞の純一に対する過激な行動の原因は、「書きなぐったアレ」を見られたと思い込んだ詞の早とちりだったことがわかりましたが、詞は今の出来事を口外しないよう純一に迫ります。
胸を触られて純情を汚されたことを純一の家族や先生に相談しないといけないとダメ押しするのも忘れません。
純一はしかたなく誓いを立てさせられることに。
「僕は何も見ていません。絢辻さんは裏表のない素敵な人です」
よくできました、ということで詞が一言。
「ご褒美にもう一度触ってみる?」
純一は一応ためらって見せてはいるものの、両手を伸ばして触る気満々。
どこまでも自分の欲望に正直な男です(^^;
でもその想いは「冗談に決まってるでしょ!」の一言であえなく撃沈。
翌日。
詞に裏の顔があると言っても誰も信じてくれないだろうと思った純一は、試しに正吉に話してみることにしました。
でも運悪く、その場に詞がやってきます。
詞は正吉をうまくごまかして、純一を創設祭実行委員本部へ連れて行きました。
「誰にも言わないって約束したはずよね」
純一の平和な日常が一転して恐怖のどん底に(^^;
詞は、純一がもう二度と他人に話そうなどと思わないように、連日こき使ってたっぷり働かせることに。
純一は、授業中にうとうとしてしまうくらい疲れがたまってしまいます。
そんなある日、純一が仕事を終えてふと気づくと、すでに日が暮れて夜。
窓から外を見てみると、詞がまだ働いていました。
純一は缶コーヒーを差し入れに行きます。
ふと疑問に思った純一は、どうしてそんなに頑張るのか詞に尋ねます。
詞は自分のためだと答えました。
作業が遅れれば実行委員長である自分の評価に傷がつくので、完ぺきを求める自分としてはそんなことは許せない。
それに、もともと仕切るのは好きだし、クラス委員とか実行委員をやっておけば推薦入試で有利でもあると。
一通り話し終わったところで、純一は手伝いを申し出ます。
でも詞は、そんなことを言い出す純一のことが理解できません。
自分が純一の立場なら絶対にそんなことは言わないし、相手が何を考えているかわからないので、近づこうともしないはず。
なのに純一は自分から手伝うと言い出したり、差し入れまでしてくれる。
どうして?
純一の答えは「楽しいから」でした。
毎日忙しいけど充実しているので、これまでにない生活を送れて嬉しいようです。
詞の二面性などまったく気にしていません。
結局、働き過ぎて授業中にまた寝られたら自分の評価にも影響しかねないという詞によって、純一は追い返されることに。
ここで純一は、詞がまるで家に帰るのを嫌がっているみたいだと感じ取りました。
詞はそんなに姉と顔を合わせたくないのでしょうか。
それとも家庭自体に何か問題が?
そして翌日。
詞が過労で倒れて欠席してしまいました。
それを知った純一はさっそくお見舞いに行きます。
詞の家の近くまで来たところで、詞の姉の縁に出会います。
純一は縁に詞の様子を尋ねますが、詞はあまり話さないのでわからないという答えが返ってきました。
縁は純一を家に案内します。
そして、ベッドで横になっている詞に呼びかけましたが、返事はありません。
縁は立ち去ってしまいます。
それを待っていたかのように詞が目を開けました。
「まったく、少しは静かに寝かせてくれないかしら」
汗をかいたと言って体を拭き始める詞。
ふと気づくと、純一が正座してこちらを見ています。
詞が体を拭きはじめたときの純一の表情が目に浮かびます(^^;
ひと段落して二人は話し始めますが、純一が縁のことを話題にし始めると、詞は少し寝ると言って会話を打ち切ってしまいました。
詞は姉のことを話したくないようで、気分を害してしまったようです。
でも、長居したことを詫びて帰ろうとする純一に「お見舞い。。。ありがとう」と声をかけているので、純一のことを怒っているわけではありません。
純一が外に出ると、縁がいました。
縁は、純一から詞の体調について聞いて安心した様子を見せます。
縁は詞のために買ったスポーツドリンクを受け取ってもらえなかったので、野良犬にあげようとしていました。
でも犬はなかなか飲んでくれないようです。
このときに縁が口にする「最近の野良犬って、人に懐かないように教育とかされてるのかな?」という言葉は、自分に打ち解けてくれない詞のことも念頭にした台詞なのでしょうか。
かなり意味深なように思えます。
純一は、縁の雰囲気が詞とあまりに違うので戸惑ってしまいます。
「絢辻さんとあの人が姉妹だなんて、ちょっと信じられないな」
翌日。
詞が体調を回復して復帰。
詞のほうから純一に挨拶してきました。
とここで、はるかと響が登場。
響がミスサンタコンテストに出る決心をしたので、水着についての確認に来ました。
はるかに任せるとすごい格好をさせられそうだから、規定を確かめておくためです。
はるかは、きわどいビキニを着たらどうかと勧めたようです。
その言葉を聞いた純一が即座に反応します(^^;
「きわどいビキニ?」
すごい妄想が始まるのかと思ったところで、詞が純一の足をおもいっきり踏みつけます。
「あら、ごめんなさい」
はるかはさらに続けます。
響は背中からお尻のラインがきれいだから、そこはぜひ出したいと。
当然これにも純一は反応。
「背中からお尻のライン?」
そして妄想を始めようとしたところで、再び詞が妨害。
純一の足を踏みつけ「あら、ごめんなさい」
純一だけでなく、視聴者の期待までぶち壊す究極のドS・絢辻詞といったところでしょうか(^^;
水着の件については、明確な規定はないので常識の範囲内で、ということで解決。
「今年のミスサンタコンテストは、すごいことになりそうだ」
純一の期待が高まります。
その日の夕方。
純一が段ボールを運んでいると、詞の悲鳴が聞こえてきました。
慌てて駆けつけると、詞が片方の靴下を脱いで立っています。
けがをしたのかと思ってよく見てみた純一は、詞の足が濡れていることに気付きました。
純一は、当然の疑問として、なぜこんなことになっているのか尋ねます。
「かけられたの。。。おしっこ、ひっかけられたのよ」
「えーっ!だ、誰に!?」
「バカ!犬に決まってるでしょ!!」
高価そうな犬を見かけたので使い道があるんじゃないかと思って捕まえようとしたら、妙になつかれてひっかけられてしまったそうです。
決して純一が想像したような変態プレイが行われたわけではありません。
ここで純一は何を思ったか、詞をおんぶして水道まで行こうとします。
詞は文句を言いながらもおぶさりますが、その姿ははしゃいでいるようにも見え、なんだかうれしそうです。
その夜。
独り言モードの詞。
「橘くん、本当に不思議な人。
私とは違う価値観を持ってるのかな?
ちょっと気になるかも。
あれ?
そういえば私が誰かを気にするなんて、もしかして初めてじゃない?
へんなの。
もしかして詞、お気に入り?
あ、もう、何考えてんだろう私!
あー、橘くんのせいで勉強する時間が減ってるじゃない!
もうあったまきた!
今度っからもっといじめてやるんだから!
覚悟してなさいよー」
言葉自体は恐ろしいけど、口調からは嬉しさがにじみ出ている、なんともわかりやすい性格の詞。
なんだかニヤニヤが止まらない引きでエンディングです。
次回は「プライド」
詞の自尊心を傷つける事件が発生しそうです。
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